貴志祐介のおすすめ作品、最新刊・新作情報、そして『黒い家』『新世界より』『悪の教典』をはじめとする代表作の読みどころを、この1ページで完全網羅します。ホラー・ミステリ・SF——ジャンルを越えて読者を底なしの恐怖と知的興奮に引きずり込むエンターテインメントの名手を、入門の一冊から徹底ガイドします。
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貴志祐介とは|ホラーからSFまで横断する恐怖の名手のプロフィール
貴志祐介(きし ゆうすけ)は、ホラー・ミステリ・SFを自在に横断する現代日本を代表するエンターテインメント作家です。日常に潜む悪意や、人間の心の底に潜む恐怖を冷徹なまでに描き出す筆致で知られ、いずれのジャンルでも各賞の頂点を制してきた稀有な存在です。
1959年1月3日、大阪府大阪市生まれ。京都大学経済学部を卒業後、生命保険会社勤務を経て作家を志しました。1996年、『十三番目の人格 ISOLA』で第3回日本ホラー小説大賞の長編部門佳作を受賞しデビュー。翌1997年、保険金をめぐる悪意を描いた『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞し、ミリオンセラーとなって一躍その名を知られます。その後、2005年に密室ミステリ『硝子のハンマー』で第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門・防犯探偵榎本シリーズ)、2008年に長編SF『新世界より』で第29回日本SF大賞、2010年には殺人鬼の教師を描いた『悪の教典』で第1回山田風太郎賞を受賞。ジャンルの壁を越えて評価され続ける、日本エンタメ小説の最前線を走る作家です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年 | 1959年1月3日(大阪府大阪市生まれ・2026年時点で存命) |
| 学歴 | 京都大学経済学部卒業 |
| デビュー作 | 『十三番目の人格 ISOLA』(1996年・第3回日本ホラー小説大賞長編部門佳作) |
| 主な受賞歴 | 日本ホラー小説大賞(1997『黒い家』第4回)/日本推理作家協会賞(2005『硝子のハンマー』第58回)/日本SF大賞(2008『新世界より』第29回)/山田風太郎賞(2010『悪の教典』第1回) |
| 累計発行部数 | 2026年6月時点で公式の総合計数値は未公表(『黒い家』はミリオンセラー) |
| 主な活動領域 | ホラー・ミステリ・SF(防犯探偵榎本シリーズなど) |
ヨムマップ編集部の注目ポイント|貴志祐介を読むなら
貴志祐介は「どの恐怖の顔から入るか」で読書体験ががらりと変わる作家です。編集部のおすすめは、まず代表作のホラーで震えあがり、その筆力に惚れたらSFやミステリへ広げるルート。
最初の一冊に最適なのは、何と言ってもデビュー第2作にして出世作の『黒い家』です。保険金をめぐって立ちのぼる、人間の底知れぬ悪意——派手な怪異ではなく「現実にいるかもしれない人間」が放つ恐怖を描き切った筆致は、刊行から四半世紀を経ても色褪せません。ミリオンセラーになったのも納得の、ジャパニーズホラーの金字塔です。
そこで貴志祐介の力量に圧倒されたら、ジャンルを広げてみましょう。知的なミステリが好みなら、密室トリックの傑作『硝子のハンマー』をはじめとする防犯探偵榎本シリーズへ。壮大なSFを味わいたいなら、千年後の日本を描いた長編『新世界より』へ。そして「もっと暗く、もっと怖い人間ドラマ」を求めるなら、サイコパスの教師を主人公にした『悪の教典』へ——。怖さの種類を選んで読み進められる間口の広さこそ、貴志祐介の最大の魅力です。
【2026年】貴志祐介の最新刊・新作

1. 天国への十三階段(2026年6月)
売れないミステリー作家・神簾一郎が、敏腕編集者とともに「史上最低のミステリー」を作り上げていく——という趣向の長編。2026年6月3日に小学館から刊行された、2026年時点での最新の単行本です。ホラーの名手が放つメタ・ミステリとして注目を集めています。
2. さかさ星(2024年10月)
戦国から続く旧家・福森家で起きた一家惨殺事件を、霊能者とともに追う長編ホラー。長編ホラーとしては『悪の教典』以来となる久々の本格長編で、608ページの読みごたえ。「呪い」と「人間の悪意」が交錯する、貴志ホラーの真骨頂です。
3. 梅雨物語(文庫版・2025年6月)
俳句の解釈から恐ろしい秘密が暴かれる「皐月闇」など、雨の季節を舞台にしたホラーミステリ連作集。2023年に刊行された単行本が、2025年6月に角川ホラー文庫で文庫化。手に取りやすくなった今、近年の貴志ホラーに触れるのに最適な一冊です。
貴志祐介の代表作|入門におすすめ

| 順位 | タイトル | 発売年 | ジャンル | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 黒い家 | 1997 | ホラー | ★★★ |
| 2 | 新世界より | 2008 | SF | ★★ |
| 3 | 悪の教典 | 2010 | サイコホラー | ★★ |
| 4 | 硝子のハンマー | 2004 | ミステリ | ★★★ |
| 5 | クリムゾンの迷宮 | 1999 | サバイバルホラー | ★★★ |
| 6 | 青の炎 | 1999 | 犯罪小説 | ★★★ |
| 7 | 天使の囀り | 1998 | ホラー | ★★ |
1位: 黒い家(1997年)
生命保険会社に勤める若槻が、ある契約者の家を訪れたことから巻き込まれていく恐怖を描く長編ホラー。怪異ではなく「人間そのもの」が放つ底知れぬ悪意を冷徹に描き切り、第4回日本ホラー小説大賞を受賞、ミリオンセラーとなった貴志祐介の代名詞。ジャパニーズホラー入門の最有力です。
2位: 新世界より(2008年)
千年後の日本を舞台に、呪力(PK)を持つ人類と、人類を脅かす存在との緊張関係を、少年少女の成長を軸に描く壮大な長編SF。第29回日本SF大賞を受賞した到達点で、アニメ化もされた名作。読みごたえは抜群で、文庫は上中下巻で刊行されています。
3位: 悪の教典(2010年)
生徒や同僚から信頼される英語教師・蓮実聖司。その正体は、共感性を欠いたサイコパスの連続殺人鬼だった——。第1回山田風太郎賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」国内編1位にも輝いたサイコホラーの傑作。映画化もされた、貴志作品屈指の問題作です。
4位: 硝子のハンマー(2004年)
厳重なセキュリティに守られたオフィスで起きた密室殺人。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径が真相に挑む本格ミステリ。第58回日本推理作家協会賞を受賞し、人気の防犯探偵榎本シリーズの第1作となった、緻密な密室トリックの傑作です。
5位: クリムゾンの迷宮(1999年)
目覚めると見知らぬ赤い荒野にいた——。携帯ゲーム機に従って繰り広げられる、生き残りをかけたデスゲームを描くサバイバルホラー。スピード感あふれる展開で一気読み必至。読みやすさと緊張感のバランスがよく、入門にもおすすめの一冊です。
6位: 青の炎(1999年)
母と妹を守るため、ある「完全犯罪」を計画する17歳の高校生・櫛森秀一。その切実な動機と、じわじわと崩れていく計画を描く犯罪小説。嵐を呼ぶような緊張感と切なさが同居する青春犯罪小説で、映画化もされた人気作です。
7位: 天使の囀り(1998年)
アマゾン調査から帰国した人々が、次々と異常な死を遂げていく——。「死への恐怖」が「死への欲求」へと反転する戦慄を描いた長編ホラー。生物学的な発想を取り込んだ着想が秀逸で、初期貴志ホラーの代表作のひとつです。
よくある質問(FAQ)
Q. 貴志祐介の次の新刊はいつ?
A. 2026年6月3日に小学館から長編『天国への十三階段』が刊行されました。これが2026年6月時点での最新の単行本です。それ以降の次回作の正式なタイトル・発売日は未公表です。新刊情報は各出版社の公式サイトでご確認ください。
Q. 貴志祐介のおすすめは?
A. 初めて読むなら、ミリオンセラーのホラー『黒い家』が最適です。SF好きなら日本SF大賞受賞作『新世界より』、ミステリ好きなら密室トリックの傑作『硝子のハンマー』がおすすめです。
Q. 貴志祐介はどんなジャンルの作家?
A. ホラー出身ですが、ミステリ・SFまで自在に横断する作家です。日本ホラー小説大賞、日本推理作家協会賞、日本SF大賞、山田風太郎賞と、ジャンルを問わず受賞しています。
Q. 『新世界より』は文庫で読める?
A. はい。講談社文庫から上中下の全3巻で刊行されています。千年後の日本を描く壮大な長編SFですが、少年少女の成長物語としても読みごたえがあります。
貴志祐介 文庫本最新リスト
- 梅雨物語(角川ホラー文庫・2025年6月17日文庫化)— ホラーミステリ連作集
- 秋雨物語(角川ホラー文庫・2024年10月25日文庫化)— ホラー短編集
- さかさ星(KADOKAWA単行本・2024年10月2日刊行)— 久々の長編ホラー
- 悪の教典 上・下(文春文庫)— 第1回山田風太郎賞受賞作
- 新世界より 上・中・下(講談社文庫)— 第29回日本SF大賞受賞作
- 硝子のハンマー(角川文庫)— 防犯探偵榎本シリーズ第1作
- 黒い家(角川ホラー文庫)— 第4回日本ホラー小説大賞受賞作
※文庫の刊行・改版状況は時期により変動します。最新の在庫は各書店・Amazonでご確認ください。
まとめ
貴志祐介は、ホラーから出発しながらミステリ・SFの頂点を次々と制した、日本エンターテインメント小説屈指の名手です。初めて読むならミリオンセラーの『黒い家』から、その筆力に惚れ込んだら『新世界より』や『悪の教典』へ——気になった一冊から、ぜひこの作家が描く底なしの恐怖と知的興奮の世界に飛び込んでみてください。
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出典・参考情報
- 各作品の書誌情報: openBD(2026年6月時点)
- KADOKAWA・講談社・文藝春秋・小学館 各社公式サイト
- 貴志祐介 著者プロフィール(新潮社ほか)











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