寺地はるな(てらち はるな)の最新刊・新作情報、デビュー作『ビオレタ』から河合隼雄物語賞を受賞した『水を縫う』、本屋大賞候補となった『川のほとりに立つ者は』、最新刊『雨が降ったら』(2026年5月)まで、代表作と読みどころをこの1ページで完結。基本は一作ごとに世界が独立した「単発型」の作家ですが、入門におすすめの一冊、受賞歴、家族や多様性をめぐる作風の全体像まで、いま注目の小説家を網羅します。
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寺地はるなとは|『水を縫う』『川のほとりに立つ者は』で注目を集める家族小説の名手のプロフィール
寺地はるなは「てらち はるな」と読みます。1977年に佐賀県唐津市で生まれ、大阪府在住の作家です。会社勤めや主婦業のかたわら35歳ごろから小説を書き始めた遅咲きの書き手で、2026年6月時点でも精力的に新作を発表し続けています。
2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞してデビュー。婚約者に突然去られた女性が、棺などを扱う一風変わった雑貨店「ビオレタ」で働き始める物語で、選考委員の満場一致で受賞作に選ばれました。以降、家族や仕事、社会の「こうあるべき」という規範からこぼれ落ちる人々の心の機微を、温かくも鋭いまなざしで描き続けています。
作風の特徴は、家族・仕事・友人といった身近な人間関係の中で生じる「生きづらさ」と、それでも前を向こうとする人々の希望を、静かな筆致ですくい取る点にあります。2021年には『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞し、2023年には『川のほとりに立つ者は』が本屋大賞にノミネート(第20回・9位入賞)。多様な生き方や家族のかたちを描く現代小説の書き手として、幅広い読者の支持を集めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | 寺地はるな=てらち はるな |
| 生年・出身 | 1977年・佐賀県唐津市生まれ/大阪府在住 |
| デビュー作 | 2014年『ビオレタ』(第4回ポプラ社小説新人賞) |
| 主な受賞・候補歴 | 2021年 河合隼雄物語賞(『水を縫う』)/2020年 咲くやこの花賞(文芸その他部門)/2023年 本屋大賞 ノミネート9位(『川のほとりに立つ者は』)/2024年 大阪ほんま本大賞(『ほたるいしマジカルランド』) |
| 主な活動領域 | 家族小説・人間ドラマ・現代小説 |
ヨムマップ編集部の注目ポイント|寺地はるなの新刊を読むなら

寺地はるなを語るうえで外せないのは、「生きづらさ」を抱えた人をジャッジせず、そのまま肯定するまなざしの優しさです。家族・職場・友人といった逃げ場のない関係の中で、登場人物たちは小さな違和感やしんどさを抱えています。寺地作品はそれを大げさな事件にせず、丁寧に言葉にしていくため、読み終えたあとに「自分もこのままでいい」と思える読後感があります。編集部としては、まず「受賞作・話題作」と「最新の作風」を分けて押さえることをおすすめします。
初めての一冊として安心して薦められるのは、河合隼雄物語賞を受賞した『水を縫う』です。刺繍が好きな男子高校生・清澄が、かわいいものや華やかなものを嫌う姉のためにウエディングドレスを手作りしようと決める——という、家族それぞれの「らしさ」をめぐる連作。「男らしさ」「女らしさ」といった枠を静かに問い直す筆致が、寺地はるなの真骨頂です。
もう一段読みごたえを求めるなら、本屋大賞候補の『川のほとりに立つ者は』へ。恋人が事故で意識不明になり、彼が隠していたノートから秘密を知っていく——という展開を軸に、人と人とがわかり合うことの難しさと希望を描いた長編です。「当たり前」とは何かを問う重みがあり、寺地作品の中でも特に評価の高い一作です。
そして見落としがちですが、寺地はるなは『タイムマシンに乗れないぼくたち』のような心がふっと軽くなる短編集や、『夜が暗いとはかぎらない』のような町とマスコットをめぐる連作まで、引き出しの広い作家です。長編・連作・短編集と形を変えながら、一貫して「弱さを抱えた人の味方」であり続ける。気になった一冊から、構えずに飛び込んでください。
- 河合隼雄物語賞受賞『水を縫う』(集英社)から
- 本屋大賞候補『川のほとりに立つ者は』もまとめてチェック
- 文庫・Kindleを発売順にそろえて読む
【2026年】寺地はるなの新刊・新作情報

最新刊: 雨が降ったら(2026年5月25日)
寺地はるなの最新刊は、ポプラ社より2026年5月25日に発売された連作短編集『雨が降ったら』です。さまざまな境遇に生きる40代の女性たちが、「わかば洋傘店」という一風変わったお店を軸に、「これから」の人生にささやかな希望を見出していく物語。デビュー作『ビオレタ』と同じくポプラ社から、デビューの原点を思わせる「居場所」と「再出発」を描いた一冊です。
- 出版社: ポプラ社
- 発売日: 2026年5月25日
- ジャンル: 家族・人間ドラマ(連作短編)
本作のISBNは2026年6月時点で当編集部が確証を持って確認できていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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単発作品を多数の版元から継続的に刊行中
寺地はるなは特定の出版社に縛られず、集英社・双葉社・ポプラ社・文藝春秋など複数の版元を横断しながら、長編・連作・短編集を精力的に発表しています。近年も『タイムマシンに乗れないぼくたち』(2022年・文藝春秋)、『川のほとりに立つ者は』(2022年・双葉社)、『ほたるいしマジカルランド』(大阪ほんま本大賞受賞作)など、形式もテーマも変えながら新作を送り出してきました。「次は何を書くのか」を追う楽しみのある作家です。
なお、これらの作品はそれぞれ独立した物語で、読む順番に決まりはありません。気になったタイトルから手に取って問題ありません。
今後の新刊について
2026年6月時点で、当編集部が一次情報として確認できる確定した続刊・新刊予定はありません。複数の書籍情報サイトには2026年内の新刊とされるタイトルの記載も見られますが、出版社公式での確認が取れていないものは本ページでは確定情報として扱っていません。寺地はるなは多作で版元も横断するため、各出版社の公式サイトでの最新情報のご確認をおすすめします。
寺地はるなの新刊・代表作に関するよくある質問
Q. 寺地はるなの最新刊は?
A. 当編集部が確認できる最新刊は、連作短編集『雨が降ったら』で、2026年5月25日にポプラ社から発売されました。「わかば洋傘店」を軸に、40代の女性たちが人生の「これから」に希望を見出していく物語です。寺地はるなは多作なため、最新情報は各出版社の公式サイトでのご確認をおすすめします。
Q. 寺地はるなの読み方は?
A. 寺地はるなは「てらち はるな」と読みます。1977年に佐賀県唐津市で生まれ、大阪府在住の作家です。2014年に『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞してデビューしました。
Q. 寺地はるなのおすすめ・初めて読むならどれ?
A. 初めて読むなら、河合隼雄物語賞を受賞した『水を縫う』が定番です。より読みごたえを求めるなら本屋大賞候補の『川のほとりに立つ者は』、心が軽くなる短編集を読みたいなら『タイムマシンに乗れないぼくたち』がおすすめです。詳しくは下記の代表作TOP10をご確認ください。
Q. 寺地はるなにシリーズものはある?読む順番は?
A. 寺地はるなは基本的に一作ごとに完結する「単発型」の作家で、各作品は独立した物語です。明確な続きものシリーズはないため、読む順番を気にする必要はありません。受賞作の『水を縫う』や本屋大賞候補の『川のほとりに立つ者は』など、気になったタイトルから読めます。
Q. 寺地はるなはどんな賞を受賞している?
A. 2014年に『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞、2020年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)、2021年に『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞、2024年に『ほたるいしマジカルランド』で第12回大阪ほんま本大賞を受賞しています。また2023年には『川のほとりに立つ者は』が本屋大賞にノミネート(9位入賞)しました。
寺地はるなの作品の読み方|独立した物語をどこから読むか
寺地はるなの作品は、住野よるや恩田陸のような明確な続きものシリーズではなく、一作ごとに登場人物も舞台も完結する独立作が中心です。そのため「シリーズの何作目から読めばいいか」という悩みは基本的にありません。受賞作や話題作から自由に手に取れるのが、この作家の入りやすさでもあります。
ただし、テーマで読み分けると寺地作品はさらに楽しめます。家族の「らしさ」や多様性を描く系統なら『水を縫う』、人と人がわかり合うことの難しさを描く系統なら『川のほとりに立つ者は』、町や仕事の中の小さな救いを描く系統なら『夜が暗いとはかぎらない』『大人は泣かないと思っていた』、ふっと心が軽くなる短編で味わいたいなら『タイムマシンに乗れないぼくたち』。
どの作品から読み始めても、寺地はるなに共通する「弱さを抱えた人を否定しないまなざし」は変わりません。あらすじや表紙で惹かれた一冊から読み始めて大丈夫です。
寺地はるなのおすすめ代表作TOP10|新刊と並んで読みたい名作

| 順位 | タイトル | 発売年 | ジャンル | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 水を縫う | 2020 | 家族(河合隼雄物語賞) | ★★★ |
| 2 | 川のほとりに立つ者は | 2022 | 人間ドラマ(本屋大賞候補) | ★★★ |
| 3 | ビオレタ | 2014 | 人間ドラマ(デビュー作) | ★★★ |
| 4 | 大人は泣かないと思っていた | 2018 | 家族・連作 | ★★ |
| 5 | タイムマシンに乗れないぼくたち | 2022 | 短編集 | ★★★ |
| 6 | 夜が暗いとはかぎらない | 2019 | 群像・連作 | ★★ |
| 7 | ほたるいしマジカルランド | 2021 | お仕事・群像 | ★★ |
| 8 | 正しい愛と理想の息子 | 2019 | 家族・人間ドラマ | ★★ |
| 9 | わたしたちに翼はいらない | 2023 | 人間ドラマ | ★★ |
| 10 | 雨が降ったら | 2026 | 家族・連作(最新刊) | ★★ |
1位: 水を縫う(2020)
第9回河合隼雄物語賞を受賞した、寺地はるなの代表作。刺繍を愛する男子高校生・清澄が、かわいいものや華やかなものを嫌う姉・水青のためにウエディングドレスを手作りしようと決める物語です。「男らしさ」「女らしさ」という枠を静かに問い直し、家族それぞれの「らしさ」を肯定していく筆致が高く評価されました。寺地はるな入門の王道にして、まず最初に読みたい一冊です。
2位: 川のほとりに立つ者は(2022)
2023年の本屋大賞にノミネート(9位入賞)した話題作。カフェ店長の原田清瀬が、恋人・松木の事故の報せを受け、彼が隠していたノートから少しずつ秘密を知っていく——人と人とがわかり合うことの難しさと、その先にある希望を描いた長編です。「当たり前」とは何かを問う重みがあり、寺地作品の中でも特に評価の高い一作。読みごたえを求める方におすすめです。
3位: ビオレタ(2014)
第4回ポプラ社小説新人賞を満場一致で受賞した、寺地はるなのデビュー作。4年付き合った婚約者に突然去られた田中妙が、棺などを扱う一風変わった雑貨店「ビオレタ」で働き始め、少しずつ自分を取り戻していく物語です。生きづらさを抱えた人をそのまま肯定する、寺地作品の原点ともいえるまなざしが詰まっています。
4位: 大人は泣かないと思っていた(2018)
九州の田舎で農協に勤め、酒浸りの父と暮らす32歳の男性・翼を主人公にした連作短編集。「こうあるべき」という社会の期待に縛られた人々が、ふとした出会いで縛りをほどかれていく7つの物語が収められています。家族や故郷との距離をめぐる、寺地はるならしい温かさが沁みる一冊です。
5位: タイムマシンに乗れないぼくたち(2022)
『水を縫う』の著者が送る、心が軽くなる短編集。違和感や孤独を静かに抱えながら生きる人々の、心がふっと軽くなる瞬間をすくい取った7編を収録しています。長編とはまた違う、短い物語ならではの余韻が魅力。寺地はるな作品にはじめて触れる人にも薦めやすい、入門にうってつけの一冊です。
6位: 夜が暗いとはかぎらない(2019)
閉店間際のスーパー「あかつきマーケット」のマスコット「あかつきん」が突然姿を消し、やがて町の人々を助けるように現れる——。大阪近郊の町を舞台に、日々の生活で悩みを抱える人々を描いた13の連作短編集です。第33回山本周五郎賞の候補にもなった、温かくユーモラスな群像劇です。
7位: ほたるいしマジカルランド(2021)
遊園地「ほたるいしマジカルランド」を舞台に、そこで働く人々の悩みや葛藤を描いた群像劇。第12回大阪ほんま本大賞を受賞した人気作です。お仕事小説としても家族小説としても読める、寺地はるなの幅の広さがわかる一作です。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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8位: 正しい愛と理想の息子(2019)
家族の「正しさ」や「理想」をめぐる人間ドラマを描いた長編。親子・家族の中にある期待やすれ違いを、寺地はるならしい繊細な心理描写で掘り下げた一作です。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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9位: わたしたちに翼はいらない(2023)
人と人との関係や、過去との向き合い方をめぐる人間ドラマ。寺地はるなが描き続けてきた「生きづらさ」と、それでも前へ進もうとする人々の姿が交差する一作です。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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10位: 雨が降ったら(2026)
ポプラ社から2026年5月に発売された最新刊。「わかば洋傘店」を軸に、40代の女性たちが人生の「これから」に希望を見出していく連作短編集です。デビュー作と同じポプラ社から、原点回帰を思わせる「居場所」と「再出発」を描いています。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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寺地はるなの映像化・メディア展開
寺地はるな作品のうち、2026年6月時点で当編集部が確認できる主なメディア展開は以下のとおりです。
- 架空の犬と嘘をつく猫(映像化作品として紹介されることがあります)
寺地はるなは話題作・受賞作を多数持つ作家ですが、映像化の正確な作品名・公開時期・媒体については、当編集部が一次情報として確証を持って確認できる範囲が限られています。誤情報を避けるため、本ページでは確定情報のみを掲載しています。映像化の最新情報は、各出版社の公式や配給・製作の公式情報でご確認ください。新たな映像化が告知された場合は、本ページで随時更新します。
まとめ|寺地はるなの新刊で何を読むべきか
寺地はるな(てらち はるな)は、2014年のデビュー作『ビオレタ』以来、家族・仕事・友人といった身近な関係の中の「生きづらさ」と希望を描き続けてきた現代小説の名手です。2021年には『水を縫う』で河合隼雄物語賞を受賞し、2023年には『川のほとりに立つ者は』が本屋大賞にノミネート。2026年5月には最新刊『雨が降ったら』が発売され、いま全作品を追いかけ始めるのに良いタイミングです。
初めての方には:
– 河合隼雄物語賞受賞の『水を縫う』 → 寺地はるな入門の王道、まず読みたい一冊
– 本屋大賞候補の『川のほとりに立つ者は』 → 読みごたえ重視ならこの長編
– 短編集『タイムマシンに乗れないぼくたち』 → 心が軽くなる、薦めやすい一冊
作風の幅を味わいたい方には:
– 『大人は泣かないと思っていた』『夜が暗いとはかぎらない』 → 町や家族の中の小さな救いを描く連作
– 『ビオレタ』『ほたるいしマジカルランド』 → デビューの原点と、お仕事小説としての一面
寺地はるなの新刊と合わせて読みたい関連記事
出典・参考情報(寺地はるな 新刊情報の確認元)
- 集英社 文芸ステーション『水を縫う』製品ページおよび「『水を縫う』が第9回河合隼雄物語賞受賞」告知(https://www.bungei.shueisha.co.jp/news/mizuwonuu/)
- 双葉社『川のほとりに立つ者は』製品ページ(https://www.futabasha.co.jp/book/97845752457210000000)
- ポプラ社プレスリリース『雨が降ったら』2026年5月25日発売(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001218.000031579.html)
- Wikipedia「寺地はるな」項目(最終確認: 2026年6月24日)








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