千早茜(ちはや あかね)の最新刊・新作情報、デビュー作『魚神』から直木賞受賞作『しろがねの葉』、最新刊『燻る骨の香り』(2026年4月)まで、代表作と読みどころをこの1ページで完結。食・官能・幻想を独特の筆致で描く直木賞作家ですが、唯一の連作「香りシリーズ」の読む順番、入門におすすめの一冊、2026年公開予定の映画『男ともだち』まで、千早茜の全体像を網羅します。
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千早茜とは|直木賞『しろがねの葉』で頂点に立った、食と官能の語り手のプロフィール
千早茜は「ちはや あかね」と読みます。1979年8月2日生まれ、北海道江別市出身の作家で、立命館大学文学部を卒業しています。2026年6月時点でも現役で第一線の執筆を続けています。
2008年、『魚神(いおがみ)』で第21回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。同作は翌2009年に第37回泉鏡花文学賞も受賞し、幻想的な世界観を持つ新人として注目を集めました。その後も着実に作品を重ね、2023年1月、戦国末から江戸初期の石見銀山を舞台にした初の時代小説『しろがねの葉』で第168回直木三十五賞を受賞。一躍、その名を広く知られる作家となりました。
作風の特徴は、「食」「官能」「幻想」を、研ぎ澄ました感覚的な文章で描き出すことにあります。人が抱える欲望や執着、孤独を、においや味、肌触りといった身体感覚に寄せて描くのが千早茜らしさです。小説だけでなく、自身の食への偏愛を綴った『わるい食べもの』シリーズなど、食エッセイの書き手としても人気があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | 千早茜=ちはや あかね |
| 生年・出身 | 1979年8月2日・北海道江別市出身 |
| デビュー作 | 2008年『魚神』(第21回小説すばる新人賞) |
| 主な受賞歴 | 2009年 泉鏡花文学賞(魚神)/2013年 島清恋愛文学賞(あとかた)/2021年 渡辺淳一文学賞(透明な夜の香り)/2023年 第168回直木賞(しろがねの葉) |
| 直木賞候補歴 | 2014年『男ともだち』で第151回直木賞候補 |
| 主な活動領域 | 文芸・恋愛小説・時代小説・幻想小説・食エッセイ |
ヨムマップ編集部の注目ポイント|千早茜の新刊を読むなら
千早茜を語るうえで外せないのは、直木賞という看板の裏に、「香り」「食」「官能」という一貫したテーマが流れているという点です。受賞作『しろがねの葉』の時代小説という入口だけで判断すると、この作家の本当の魅力を見逃してしまいます。編集部としては、まず「直木賞の代表作」と「いま最も脂が乗っている香りシリーズ」を分けて押さえることをおすすめします。
初めての一冊として安心して薦められるのは、直木賞受賞作『しろがねの葉』です。戦国末期の石見銀山で、孤児の少女ウメが天才山師に拾われ、過酷な坑道とともに生き抜いていく長編。「銀山の女は三人の夫を持つ」という言葉に着想を得た、生と死・愛と官能が濃密に絡む物語で、千早茜の文章力が最も評価された一冊です。著者初の時代小説でありながら、テーマは千早茜そのものです。
一方、「千早茜らしさ」を現在進行形で味わいたいなら、唯一の連作「香りシリーズ」へ。天才調香師・小川朔と、京都の古い洋館を舞台に、人々が香りに託す欲望や執着を描くシリーズで、『透明な夜の香り』(渡辺淳一文学賞受賞)に始まり、続編『赤い月の香り』、そして2026年4月の最新刊『燻る骨の香り』へと続きます。官能と幻想が溶け合う、この作家の真骨頂です。
そして見落としがちですが、千早茜は『男ともだち』のような等身大の恋愛小説、『わるい食べもの』のような毒のある食エッセイまで引き出しが広い作家です。『男ともだち』は松岡茉優・成田凌の主演で2026年11月に映画化が予定されており、いま改めて注目が集まっています。気になった一冊から、構えずに飛び込んでください。
【2026年】千早茜の新刊・新作情報

最新刊: 燻る骨の香り(2026年4月24日)
千早茜の最新刊は、人気の「香りシリーズ」第3作『燻る骨の香り』。集英社より2026年4月24日に単行本として発売されました。京都の調香の店「瑞雲荘」を舞台に、亡き妹がのこした香りの謎をめぐって、若き日の調香師・小川朔が登場する物語です。シリーズの中では、朔が自身のサロンを開く前の二十代の姿を描く「前日譚」にあたる位置づけの一冊です。
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2026年4月24日(単行本)
- ジャンル: 文芸(香りシリーズ・官能/幻想)
なお、本作の文庫化の有無・時期については、2026年6月時点で当編集部が確認できる確定情報はありません。最新の刊行情報は集英社など出版社公式サイトでのご確認をおすすめします。
単行本・文庫も継続的に刊行中
千早茜は香りシリーズ以外でも、長編・エッセイを継続的に発表しています。2023年には直木賞受賞第一作にあたる長編『マリエ』(文藝春秋)を刊行。40歳を目前に離婚した女性が新たな生き方を模索する、作者に近い等身大の物語です。同作は2025年12月に文春文庫として文庫化されました。また直木賞受賞作『しろがねの葉』も2025年6月に新潮文庫入りしており、文庫でそろえやすくなっています。
なお、これらの作品はそれぞれ独立した物語です(香りシリーズを除く)。読む順番に決まりはなく、気になったタイトルから手に取って問題ありません。
今後の新刊について
2026年6月時点で、香りシリーズの第4作や新たな長編の確定した刊行予定として、当編集部が一次情報で確認できるものはありません。一方で、2026年11月6日には著者初の映像化作品となる映画『男ともだち』(松岡茉優・成田凌主演、三島有紀子監督)の公開が予定されており、原作小説への注目が高まる時期です。最新情報は集英社・新潮社・文藝春秋など各出版社の公式サイトでご確認ください。
千早茜の新刊・代表作に関するよくある質問
Q. 千早茜の最新刊は?
A. 最新刊は「香りシリーズ」第3作『燻る骨の香り』で、2026年4月24日に集英社から単行本として発売されました。調香師・小川朔の若き日を描く前日譚にあたる作品です。文庫化の時期は2026年6月時点で未確認です。
Q. 千早茜の読み方は?
A. 千早茜は「ちはや あかね」と読みます。1979年生まれ、北海道江別市出身の作家で、2008年に『魚神』でデビューし、2023年に『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞しました。
Q. 千早茜のおすすめ・初めて読むならどれ?
A. 初めて読むなら、直木賞受賞作『しろがねの葉』が定番です。千早茜らしい官能と幻想を味わうなら香りシリーズの第1作『透明な夜の香り』、等身大の恋愛小説を読みたいなら映画化も決まった『男ともだち』がおすすめです。詳しくは下記の代表作TOP10をご確認ください。
Q. 千早茜にシリーズものはある?読む順番は?
A. 千早茜の主な続きものは「香りシリーズ」です。読む順番は刊行順がおすすめで、①『透明な夜の香り』(2020)→②『赤い月の香り』(2023)→③『燻る骨の香り』(2026)の順です。なお第3作『燻る骨の香り』は物語の時系列としては小川朔の若き日を描く前日譚にあたりますが、刊行順に読むと人物像が立体的に楽しめます。それ以外の作品は独立した物語なので、好きなタイトルから読めます。
Q. 千早茜の作品は映像化されている?
A. 2026年11月6日に、著者初の映像化作品となる映画『男ともだち』(松岡茉優・成田凌主演、三島有紀子監督)が公開予定です。詳しくは「映像化作品」の項目をご確認ください。
千早茜の代表シリーズ|香りシリーズ(透明な夜の香り→赤い月の香り→燻る骨の香り)

千早茜の作品の多くは単発の独立作ですが、代表的な連作が「香りシリーズ」です。京都の古い洋館を舞台に、天才的な嗅覚を持つ調香師・小川朔が、客の望む「香り」をオーダーメイドで作り出す——その仕事を通じて、人々が香りに託す欲望や執着、孤独を描く官能的・幻想的なシリーズです。第1作『透明な夜の香り』は第6回渡辺淳一文学賞を受賞しています。
読む順番(刊行順):
1. 透明な夜の香り(2020)
2. 赤い月の香り(2023)
3. 燻る骨の香り(2026)
※第1作『透明な夜の香り』は元書店員の一香、第2作『赤い月の香り』はカフェ店員だった満と、語り手を替えながら洋館と小川朔の世界を描きます。最新刊『燻る骨の香り』は朔の若き日を描く前日譚にあたりますが、刊行順に読むと朔という人物の謎が少しずつ解けていく構成になっています。
なお、上記以外の千早茜作品は、それぞれが独立した物語です。「読む順番」を気にする必要はなく、あらすじや表紙で惹かれた一冊から読み始めて大丈夫です。
千早茜のおすすめ代表作TOP10|新刊と並んで読みたい名作

| 順位 | タイトル | 発売年 | ジャンル | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | しろがねの葉 | 2022 | 時代小説(第168回直木賞) | ★★★ |
| 2 | 透明な夜の香り | 2020 | 文芸(香りシリーズ・渡辺淳一文学賞) | ★★★ |
| 3 | 男ともだち | 2014 | 恋愛小説(直木賞候補・映画化) | ★★★ |
| 4 | 赤い月の香り | 2023 | 文芸(香りシリーズ第2作) | ★★ |
| 5 | あとかた | 2013 | 恋愛小説(島清恋愛文学賞) | ★★ |
| 6 | 魚神 | 2008 | 幻想小説(デビュー作・泉鏡花文学賞) | ★★ |
| 7 | 燻る骨の香り | 2026 | 文芸(香りシリーズ・最新刊) | ★★ |
| 8 | マリエ | 2023 | 恋愛・現代小説(直木賞受賞第一作) | ★★ |
| 9 | 西洋菓子店プティ・フール | 2016 | 連作短編(お菓子と人情) | ★★★ |
| 10 | わるい食べもの | 2018 | 食エッセイ | ★★ |
1位: しろがねの葉(2022)
千早茜に第168回直木賞をもたらした、著者初の時代小説。戦国末期の石見銀山を舞台に、孤児の少女ウメが天才山師に拾われ、過酷な坑道とともに生き抜いていく長編です。「銀山の女は三人の夫を持つ」という言葉に着想を得た、生と死・愛と官能が濃密に絡む骨太な物語。千早茜入門の王道にして、まず最初に読みたい一冊です。
2位: 透明な夜の香り(2020)
天才調香師・小川朔と京都の古い洋館を舞台にした「香りシリーズ」の第1作で、第6回渡辺淳一文学賞受賞作。元書店員の一香が洋館の家事手伝いとして働き始め、香りに執着する人々と朔の孤独に触れていきます。におい・記憶・欲望が静かに絡み合う、千早茜の官能と幻想が凝縮された代表作です。
3位: 男ともだち(2014)
恋人でも夫でも愛人でもない、けれど誰よりも自分を理解してくれる「男ともだち」との再会を描いた恋愛小説。29歳のイラストレーター・神名葵を主人公に、男女の曖昧で確かなつながりを繊細にすくい取ります。第151回直木賞候補作で、2026年11月には松岡茉優・成田凌主演で映画化が予定されている、いま最も話題の一冊です。
4位: 赤い月の香り(2023)
「香りシリーズ」第2作で、直木賞受賞第一作。カフェ店員だった朝倉満が、調香師・小川朔に洋館で働かないかと誘われるところから始まります。香りにまつわる執着を抱えた依頼人たちと向き合ううちに、朔が満を誘った本当の理由が明らかに。前作『透明な夜の香り』を読んでから手に取ると、いっそう味わい深い一冊です。
5位: あとかた(2013)
第20回島清恋愛文学賞を受賞した連作短編集。「たとえ明日世界が終わっても、人は恋をする」——光と影が交錯する孤独と恋を、千早茜らしい感覚的な筆致で描きます。恋愛小説の名手としての千早茜を知るのに最適な、初期の代表作です。
6位: 魚神(2008)
千早茜のデビュー作にして、第21回小説すばる新人賞・第37回泉鏡花文学賞のダブル受賞作。かつて遊郭が栄えた閉ざされた島を舞台に、引き離された美しい姉弟の運命を、島に伝わる雷魚の伝説とともに幻想的に描きます。「すごい新人が現れた」と評された、この作家の原点となる一冊です。
7位: 燻る骨の香り(2026)
「香りシリーズ」第3作で、2026年4月発売の最新刊。京都の調香の店「瑞雲荘」を舞台に、亡き妹がのこした香りの謎をめぐり、若き日の調香師・小川朔が登場します。シリーズの前日譚にあたり、朔という人物の根を知ることができる一冊。まずは第1作から読み始め、最後にたどり着きたい現行最新刊です。
8位: マリエ(2023)
直木賞受賞第一作にあたる、等身大の現代小説。40歳を目前に離婚した主人公・桐原まりえが、さまざまな恋愛と結婚の価値観に触れながら、自分の幸せの形を探していきます。作者に最も近いとも言われる主人公の「日常の冒険」に、抜群のリアリティがあります。2025年12月には文春文庫としても刊行されました。
9位: 西洋菓子店プティ・フール(2016)
小さな洋菓子店「プティ・フール」を舞台に、頑固な祖父と孫娘、そして店を訪れる客たちの物語を、美しいお菓子とともに綴った連作短編集。千早茜の「食」への偏愛が、人情味のある物語として結実した一作です。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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10位: わるい食べもの(2018)
千早茜の食への執着と偏愛を、毒とユーモアたっぷりに綴った人気の食エッセイ。小説とはまた違う、地のままの千早茜の語り口を楽しめます。『しつこく わるい食べもの』『こりずに わるい食べもの』とシリーズ化されている人気作です。ISBNが2026年6月時点で当編集部の確認が取れていないため、版・在庫は下記からご確認ください。
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千早茜の映像化作品
千早茜作品のうち、2026年6月時点で当編集部が確認できる映像化は以下のとおりです。
- 男ともだち(実写映画: 2026年11月6日公開予定/松岡茉優・成田凌主演、三島有紀子監督)
『男ともだち』は千早茜の小説として初の映像化作品となります。京都に暮らす29歳のイラストレーター・神名と、7年ぶりに再会した「男ともだち」ハセオが過ごす三つの夜を描く物語です。原作小説と映画では語りや印象が大きく異なるため、まず原作で物語を体験してから映画に進むのがおすすめです。上記以外の作品の映像化が今後告知された場合は、本ページで随時更新します。最新情報は出版社や配給の公式情報でご確認ください。
まとめ|千早茜の新刊で何を読むべきか
千早茜(ちはや あかね)は、2008年のデビュー作『魚神』で泉鏡花文学賞を射止め、2023年に『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞した、食・官能・幻想の語り手です。代表的な連作が、天才調香師・小川朔を軸にした「香りシリーズ」で、2026年4月にはその最新作『燻る骨の香り』が発売され、いま全作品を追いかけ始めるのに良いタイミングです。さらに2026年11月には『男ともだち』が著者初の映画化を迎えます。
初めての方には:
– 直木賞受賞作『しろがねの葉』 → 千早茜入門の王道、まず読みたい一冊
– 『透明な夜の香り』 → 官能と幻想が凝縮された香りシリーズの第1作
– 『男ともだち』 → 映画化も決まった等身大の恋愛小説
作風の幅を味わいたい方には:
– 香りシリーズ(全3作)→ 『透明な夜の香り』から最新刊『燻る骨の香り』まで順に
– 『あとかた』『魚神』『わるい食べもの』 → 恋愛・幻想・食エッセイまで広がる引き出し
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出典・参考情報(千早茜 新刊情報の確認元)
- 新潮社 著者ページ「千早茜」および『しろがねの葉』製品ページ(https://www.shinchosha.co.jp/book/334194/)
- 集英社『燻る骨の香り』製品ページ(https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-770045-9)
- 映画『男ともだち』公式サイト(https://happinet-phantom.com/otokotomodachi/)/映画.com・映画ナタリー(最終確認: 2026年6月24日)
- Wikipedia「千早茜」項目(最終確認: 2026年6月24日)










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