小川糸の『ライオンのおやつ』を読むべき理由を、2020年本屋大賞第2位という評価・瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」という舞台・「おやつ」を通して命を見つめる物語という3観点で完全解説。
余命を告げられた女性が、最期の日々に食べたい「おやつ」を思い出していくやさしくあたたかな物語を、ネタバレを最小限に紹介します。
最終更新日: 2026年7月22日
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- 2020年本屋大賞 第2位に輝いた感動作
- 瀬戸内の島のホスピスを舞台にした終末期の物語
- ポプラ文庫・電子書籍・中古版すべてチェック可能
ライオンのおやつとは|2020年本屋大賞2位に輝いた小川糸の感動作
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 小川糸 |
| ジャンル | 文芸・日本文学 |
| 単行本発売 | 2019年10月(ポプラ社/四六判・約255ページ) |
| 文庫化 | ポプラ文庫(2022年10月) |
| 文庫ISBN | 978-4-591-17506-4 |
| 受賞 | 2020年 本屋大賞 第2位 |
| 舞台 | 瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」 |
| 形態 | 独立した長編(シリーズものではない) |
| 映像化 | NHK BSプレミアム ドラマ(2021年・全8回・主演 土村芳) |
『ライオンのおやつ』は、小川糸が2020年本屋大賞で第2位を受賞した感動作です。
大賞受賞作ではありませんが、第2位という高い評価を受けたことで幅広い読者に届きました。
余命を告げられた女性が、瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」で最期の日々を過ごす——命と食をやさしく見つめる文芸小説の代表作のひとつです。
ライオンのおやつのあらすじ|瀬戸内の島で迎える最期の日々

物語の主人公は、若くして重い病を抱え、医師から余命を告げられた女性・雫(しずく)。
「ライオンの家」を最期の場所に選ぶ
雫は、残された時間を過ごす場所として、瀬戸内の海が見える島のホスピス「ライオンの家」を選びます。
そこは、入居者一人ひとりの穏やかな日々を、静かに支えてくれる場所。
海を望む景色のなか、雫は同じ家で暮らす人々やスタッフと、少しずつ心を通わせていきます。
毎週日曜の「おやつの時間」
「ライオンの家」には、毎週日曜日、入居者が思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があります。
もう一度食べたいあのおやつには、その人の人生の記憶が詰まっている——。
雫もまた、自分にとって特別な一皿を思い出そうとしながら、これまでの人生と静かに向き合っていきます。
(※終末期を扱う物語ですが、本稿では結末には触れません)
ライオンのおやつの3つの読みどころ

1. 2020年本屋大賞 第2位という評価
本作は全国の書店員が選ぶ2020年本屋大賞で第2位に選ばれました。
大賞ではないものの、多くの書店員が推した「今、いちばん売りたい本」の上位作であり、その支持の広さが読み継がれる理由になっています。
小川糸の作風がもっとも多くの読者に届いた一冊といえます。
2. 「食」を通して命を見つめるやさしい筆致
「もう一度食べたいおやつ」というモチーフが、本作を唯一無二のものにしています。
重いテーマを、押しつけがましくない静かでやわらかな筆致で描く——小川糸らしい食と暮らしの描写が、読む人の心をあたためます。
3. 瀬戸内の島という舞台の美しさ
海を望む島のホスピス「ライオンの家」という舞台そのものが、物語に穏やかな光をもたらしています。
終末期を描きながらも暗くなりすぎず、日々の小さな幸福を丁寧にすくい上げる——その視点が、多くの読者の涙を誘いました。
ライオンのおやつのテーマ|終末期・ホスピス・食

| テーマ | 本作での描かれ方 |
|---|---|
| 終末期・命 | 余命を告げられた人が、残りの日々をどう生きるか |
| ホスピス | 島の「ライオンの家」で穏やかに過ごす暮らし |
| 食・おやつ | 思い出のおやつを通して人生を振り返る |
| つながり | 入居者・スタッフ・人々との静かな交流 |
本作の核にあるのは、「限られた時間をどう過ごすか」という普遍的な問いです。
「おやつ」という日常のささやかな喜びを入り口に、生きること・食べること・誰かと過ごすことの意味をやさしく描いています。
重いテーマを扱いながらも、読後に穏やかな気持ちが残る——それが本作の大きな魅力です。
ライオンのおやつと小川糸の他作品の関係
小川糸は食や暮らし、人と人のつながりをあたたかく描く作家として広く親しまれています。
デビュー作『食堂かたつむり』をはじめ、料理や日々の営みを通じて心の再生を描く物語を数多く発表してきました。
『ライオンのおやつ』は、そうした小川糸の作風の集大成ともいえる一冊です。
「食を通して人の心に寄り添う」という一貫したテーマが、終末期という最も切実な場面で描かれている点で、著者の代表作のひとつに数えられます。
小川糸の世界観に初めて触れる読者にも、長年のファンにもおすすめできる作品です。
ライオンのおやつの読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約4〜6時間(文庫・中編〜長編)
- 難易度: ★★☆☆☆(読みやすく、文章はやわらかい)
- おすすめタイプ: 小川糸ファン/泣ける物語を読みたい人/食や暮らしを描く小説が好きな人
特別な前提知識は不要で、誰にでも読みやすい文章です。
ただし終末期・ホスピスを題材にするため、涙腺に触れる場面が多い作品です。
心が落ち着いた時間に、ゆっくり味わって読みたい一冊です。
ライオンのおやつに関するよくある質問
Q. 本屋大賞を受賞したの?
A. 2020年本屋大賞で第2位を受賞しました。
大賞(1位)ではありませんが、全国の書店員が選ぶランキングで2位に入った高評価の作品です。
Q. シリーズもの?続編はある?
A. 本作は独立した長編です。
続編ものではなく、1冊で完結して読めます。
Q. 映像化はされている?
A. NHK BSプレミアムでドラマ化されています。
2021年6月27日から8月15日にかけて全8回で放送され、主演は土村芳さんが務めました(2026年時点で映画化は未確認)。
Q. 終末期がテーマだけど暗い話?
A. 重いテーマを扱いますが、読後感はあたたかい作品です。
「おやつ」という日常の喜びを軸に、静かでやさしい筆致で描かれているため、悲しさだけではない余韻が残ります。
まとめ|ライオンのおやつは2020年本屋大賞2位の瀬戸内ホスピス小説
『ライオンのおやつ』は、小川糸が2020年本屋大賞で第2位に選ばれた、瀬戸内の島のホスピスを舞台にした感動作。
余命を告げられた女性が「ライオンの家」で最期の日々を過ごし、毎週日曜の「おやつの時間」を通して人生を振り返る——命と食をやさしく見つめる文芸小説です。
小川糸ファン・泣ける物語を求める方・食や暮らしを描く小説が好きな読者におすすめできる1冊。
ポプラ文庫版で手に取って、小川糸のあたたかな世界を味わってみてください。
- ポプラ文庫版がおすすめ・電子書籍版あり
- 2020年本屋大賞 第2位の感動作
- 小川糸の他作品もまとめてチェック可
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ライオンのおやつ・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- ポプラ社『ライオンのおやつ』公式情報・文庫化プレスリリース(PR TIMES)
- 2020年 本屋大賞 受賞結果(第17回・第2位)
- openBD 書誌情報(ISBN 9784591175064/ポプラ文庫)
- Wikipedia「ライオンのおやつ」項目(最終確認: 2026年7月22日)




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