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ある男 平野啓一郎 レビュー|他人の人生を生きた男の謎、アイデンティティを問う名作 あらすじ・読みどころ完全ガイド【2026年最新】

2026 7/29
ジャンル別 ミステリー 純文学
2026年7月29日

ある男 平野啓一郎 レビュー|他人の人生を生きた男の謎、アイデンティティを問う名作 あらすじ・読みどころ完全ガイド【2026年最新】

平野啓一郎の『ある男』を読むべき理由を、他人の人生を生きた男という謎・「その人は誰か」というアイデンティティの問い・調査する弁護士自身の物語という3観点で完全解説。

愛した夫は、まったくの別人だった——弁護士が「ある男」の正体を追う物語を、ネタバレを最小限に紹介します。

最終更新日: 2026年7月28日

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

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目次

ある男とは|平野啓一郎がアイデンティティを問う名作

項目 内容
著者 平野啓一郎
ジャンル ミステリ/ヒューマンドラマ
単行本発売 2018年(文藝春秋)
文庫化 文春文庫(2021年)
文庫ISBN 978-4-16-791747-0
受賞 第70回 読売文学賞
主人公 城戸章良(弁護士)
関連作 日蝕/マチネの終わりに
ある男 - 平野啓一郎

ある男

平野啓一郎|文春文庫

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『ある男』は、平野啓一郎が第70回読売文学賞を受賞した長編です。

弁護士・城戸章良は、かつての依頼者・里枝から、亡くなった夫「谷口大祐」の身元調査を頼まれます。

里枝が再婚して幸せに暮らした夫は事故死しますが、法要で兄が遺影を見て「これは弟ではない」と告げる——調査を進めると、夫は他人と戸籍を交換し、別人の人生を生きていたことが判明します。「その人は誰か」というアイデンティティの謎を追う名作です。

ある男のあらすじ|愛した夫は「別人」だった

物語は、弁護士・城戸章良のもとに、かつての依頼者・里枝が訪ねてくるところから始まります。

夫は、別人だった

里枝は数年前、再婚した夫「谷口大祐」と穏やかな家庭を築いていました。

しかし、その夫は事故で急逝。法要の席で、夫の兄が遺影を見て「これは弟ではない」と告げます。

里枝が愛し、ともに暮らした夫は——まったくの別人だったのです。

「ある男」の正体を追う調査

依頼を受けた城戸は、「谷口大祐」を名乗っていた男が、いったい何者だったのかを追い始めます。

やがて浮かび上がるのは、他人と戸籍を交換し、過去を捨てて別人の人生を生きていた男の姿でした。

「人は、他人の人生を生きられるのか」「その人は本当は誰なのか」——調査は、城戸自身の生き方にも問いを投げかけていきます。

※物語の真相や結末には触れていません。

ある男の3つの読みどころ

1. 他人の人生を生きた男という謎

本作の核心は、「他人と戸籍を交換し、別人として生きた男」という謎です。

なぜ彼は過去を捨てたのか、彼は本当は誰だったのか——ミステリとしての強い牽引力が、読者を引き込みます。

「人は過去から自由になれるのか」という問いが、物語を貫きます。

2. 「その人は誰か」というアイデンティティの問い

平野啓一郎が一貫して探究してきた、「人間のアイデンティティ」というテーマが本作に凝縮されています。

名前や戸籍ではなく、その人を「その人」たらしめるものは何か——深い問いが読者に残ります。

謎解きを超えた、思索的な読書体験を味わえます。

3. 調査する弁護士自身の物語

本作は謎の男の物語であると同時に、調査する弁護士・城戸自身の物語でもあります。

在日コリアンとしての出自や、自身の家庭を抱える城戸が、「ある男」の人生に自分を重ねていきます。

調べる者が、調べられる者に近づいていく構成が、本作に奥行きを与えています。

ある男と平野啓一郎の作品世界

平野啓一郎は、人間のアイデンティティや他者との関係を、知的な筆致で描く作家です。

関連作品 概要 関係性
日蝕 芥川賞受賞のデビュー作 初期の重厚な観念小説
マチネの終わりに すれ違う大人の恋 渡辺淳一文学賞受賞

恋愛を描いた『マチネの終わりに』と同時期の作品で、あわせて読むと平野啓一郎の現代小説の幅が見えてきます。

デビュー作『日蝕』の重厚さから、現代のアイデンティティを問う本作まで——作風の進化も楽しめます。

ある男の読了時間と難易度

  • 読了時間目安: 約7〜9時間(文春文庫版)
  • 難易度: ★★★☆☆(読みやすいが、テーマは思索的)
  • おすすめタイプ: 謎のある物語が好きな人/アイデンティティのテーマに関心がある人/読売文学賞受賞作を読みたい人

ミステリとしての牽引力と、深い問いを両立した一冊です。

平野啓一郎の現代小説を読みたい方におすすめできます。

ある男に関するよくある質問

Q. ミステリですか?

A. 謎を追う構成のミステリでありながら、思索的な人間ドラマでもあります。

「その人は誰か」という謎解きと、アイデンティティの問いが両立した作品です。

Q. 映画になったと聞きました。

A. 2022年に映画化されました。

妻夫木聡さん・安藤サクラさんらが出演し、日本アカデミー賞で多数の賞を受賞しました。原作もあわせて楽しめます。

Q. 平野啓一郎を初めて読むなら本作からでも大丈夫?

A. はい、ミステリ的な牽引力があり入門にも向いています。

謎を追う物語として引き込まれやすいため、まず本作から平野作品に触れるのもおすすめです。

まとめ|ある男はアイデンティティを問う平野啓一郎の名作

『ある男』は、平野啓一郎が第70回読売文学賞を受賞した長編。

愛した夫が実は戸籍を交換した別人だったという謎を、弁護士・城戸が追う——「その人は誰か」というアイデンティティの問いを、ミステリの牽引力とともに描いた名作です。

謎のある物語が好きな方・アイデンティティのテーマに関心がある方・読売文学賞受賞作を読みたい方におすすめできる作品。

文春文庫版で手に取って、平野啓一郎のおすすめ小説 人気ランキングや、『マチネの終わりに』とあわせて、平野啓一郎の世界を味わってみてください。

ある男 - 平野啓一郎

ある男

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ある男・関連作品の読書ガイド

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  • 平野啓一郎のおすすめ小説 人気ランキング
  • 日蝕 平野啓一郎 レビュー
  • マチネの終わりに 平野啓一郎 レビュー

出典・参考情報

  • 文藝春秋『ある男』公式書籍情報(文春文庫 ISBN 978-4-16-791747-0)
  • 第70回 読売文学賞 受賞結果
  • 版元ドットコム/各書店データベース
  • Wikipedia「ある男」「平野啓一郎」項目(最終確認: 2026年7月28日)


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