雨穴の『変な絵』を読むべき理由を、『変な家』の著者による初の長編小説という話題性・一見無関係な絵が一本の線でつながる連作構成の妙・読者自身が絵の違和感を「読み解く」参加型のミステリ体験の3観点で完全解説。
数枚の奇妙な絵に隠された真実が、章をまたいで少しずつ姿を現す構成の妙を、ネタバレを最小限に紹介します。
最終更新日: 2026年7月23日
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- 『変な家』の著者・雨穴による初の長編小説
- 奇妙な絵に隠された謎を追う4つの連作ミステリホラー
- 双葉文庫・単行本・電子書籍すべてチェック可能
変な絵とは|『変な家』の著者・雨穴による絵をめぐる連作ミステリ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 雨穴(うけつ) |
| ジャンル | ミステリ/ホラー |
| 単行本発売 | 2022年10月20日(双葉社) |
| 文庫化 | 双葉文庫(2025年1月15日) |
| 文庫ISBN | 978-4-575-52813-8 |
| 構成 | 独立した謎が最後につながる4章の連作 |
| 累計部数 | 100万部突破(2024年時点) |
| 関連作 | 変な家・変な地図 |
| 映像化 | 2026年7月時点で実写映像化は未発表 |
『変な絵』は、ベストセラー『変な家』で知られるホラー作家・YouTuberの雨穴による、初の長編小説です。
ブログに投稿された落書き、行方不明の少年が描いたマンションの絵など、一見バラバラな「変な絵」に潜む違和感を手がかりに、隠された真実へと迫っていきます。
それぞれ独立して見えた謎が、終盤で一本の線につながる連作ミステリの構成が、読者を最後まで引き込む話題作です。
変な絵のあらすじ|奇妙な絵に潜む「違和感」を追う

物語は、あるブログに残された一枚の落書きをめぐる考察から始まります。
バラバラに見える「変な絵」たち
作中には、ブログに投稿された女性の絵、灰色に塗りつぶされたマンションの絵、震えるような線で描かれた山並みの絵など、性質の異なる複数の絵が登場します。
どれも一見すると他愛のない絵ですが、構図や描き方に潜む小さな違和感が、やがて重大な意味を帯びていきます。
登場人物たちが絵の謎を読み解こうとするなかで、いくつもの事件や人物が思わぬかたちで結びついていく——それが本作の骨格です。
読者自身が「絵を読み解く」参加型ミステリ
本作の特徴は、絵そのものが本文中に図版として示され、読者も一緒に違和感を探せる点にあります。
「なぜこの絵はこう描かれたのか」を考えながら読み進める参加型の構造が、ページをめくる手を止めさせません。
ネタバレになるため詳細は伏せますが、独立した4つの章が最後に一つの真相へ収束する瞬間が、本作最大の読みどころです。
変な絵の3つの読みどころ

1. 『変な家』の著者が挑んだ初の長編ミステリ
本作は、間取り図の違和感から物語を広げた『変な家』の雨穴が、初めて挑んだ書き下ろしの長編小説です。
短い動画・記事で培った「日常に潜む違和感」の演出を、長編ならではの重層的な構成へと発展させた一冊。
『変な家』を楽しんだ読者なら、いっそう深く味わえる作品です。
2. 独立した謎が終盤で一本につながる連作構成
それぞれ別の絵・別の人物を扱う章が、読み進めるうちに少しずつ結びついていく——この連作の妙が本作の核心です。
一つひとつは小さな違和感でも、全体が組み上がったときに立ち現れる大きな絵図に、思わず前のページを読み返したくなります。
3. 図版を使った「見て考える」ミステリ体験
本作では、問題となる絵が実際に紙面へ掲載され、読者が自分の目で違和感を探せるようになっています。
文章だけでなく視覚情報も手がかりになる構成は、映像出身の雨穴ならではの発想。
「読む」だけでなく「見る」ことで謎に参加できる、新鮮な読書体験が得られます。
変な絵の構造|「バラバラの絵」と「一つの真相」

| 項目 | 各章(前半) | 全体(終盤) |
|---|---|---|
| 見え方 | 独立した別々の謎 | すべてが一本につながる |
| 手がかり | 一枚ずつの絵の違和感 | 絵と絵の関係性 |
| 読者の役割 | 図版を見て違和感を探す | 伏線を回収して真相を追う |
| 読後感 | 小さな不気味さ | 大きな驚きと納得 |
本作の構造は、「バラバラに提示される変な絵」と「それらを束ねる一つの真相」という対の関係で成り立っています。
各章の小さな違和感が、終盤で大きな全体像へと反転する瞬間が、連作ミステリとしての完成度を高めています。
日常の違和感を物語へ変える雨穴の作風が、長編という器で存分に発揮された一作です。
変な絵と雨穴の他作品の関係
雨穴は、間取り図・写真・絵といった「身近な視覚情報の違和感」を起点に物語を組み立てる作風で知られます。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 変な家 | 間取り図の謎を追うベストセラー | 著者の出世作・映画化された代表作 |
| 変な絵 | 奇妙な絵をめぐる連作ミステリ | 本作・初の長編小説 |
| 変な地図 | 地図の違和感から謎に迫る | 「変な」シリーズの後続作 |
間取り図の違和感から始まる『変な家』→『変な絵』と読み進めると、雨穴が「日常の視覚情報」をどう物語へ変えるかという作家性がよく見えてきます。
動画・記事から長編小説へと表現の幅を広げた雨穴の歩みを追ううえでも、本作は外せない一冊です。
変な絵の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約4〜6時間(双葉文庫版・長編)
- 難易度: ★★☆☆☆(図版を見ながら読める・文章は平易)
- おすすめタイプ: 『変な家』を楽しんだ人/考察系ミステリが好きな人/ホラーの不気味さを味わいたい人
予備知識がなくても読みやすく、ミステリ初心者にもおすすめの一冊です。
図版の違和感を自分で探しながら読む楽しさがあるため、じっくり考えたい方にも、一気読みしたい方にも向いています。
変な絵に関するよくある質問
Q. 『変な家』を読んでいなくても楽しめる?
A. 単独で十分に楽しめます。
本作は『変な家』とは独立した物語なので、どちらから読んでも問題ありません。
両方を読むと、雨穴の作風の共通点が見えていっそう楽しめます。
Q. ホラーが苦手でも読める?
A. 読みやすい部類です。
血みどろの描写で怖がらせるタイプではなく、日常に潜む違和感がじわりと迫る心理的な不気味さが中心。
ミステリの謎解きが軸なので、ホラーが得意でない方でも読み進めやすい作品です。
Q. 映像化はされている?
A. 『変な絵』自体の実写映像化は、2026年7月時点で発表されていません。
一方で、同じ雨穴の『変な家』は2024年に実写映画化されています。
なお『変な絵』はコミカライズ(漫画版)が刊行されています。
Q. 文庫版と単行本はどちらを選べばいい?
A. 手軽に読むなら双葉文庫版がおすすめです。
価格を抑えて持ち運びやすく、内容は単行本と同じ物語を楽しめます。
図版をより大きく見たい方は単行本版という選び方もあります。
まとめ|変な絵は『変な家』の著者・雨穴による絵をめぐる連作ミステリホラー
『変な絵』は、ベストセラー『変な家』で知られる雨穴が初めて挑んだ長編小説。
ブログの落書き、灰色のマンションの絵など、一見バラバラな「変な絵」の違和感を追ううちに、すべてが一つの真相へつながっていく連作ミステリホラーです。
『変な家』を楽しんだ方・考察系ミステリが好きな方・じわりと迫る不気味さを味わいたい読者におすすめできる1冊。
双葉文庫版で手に取って、『変な家』とあわせて、雨穴が描く「日常の違和感」の世界を堪能してみてください。
- 双葉文庫版が手軽・電子書籍版あり
- 奇妙な絵の違和感を自分で探せる参加型ミステリ
- 『変な家』もまとめてチェック可
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変な絵・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 双葉社『変な絵』公式情報
- Wikipedia「変な絵」「雨穴」項目(最終確認: 2026年7月23日)




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