『ま、さじ加減でしょ。』は、『蹴りたい背中』で史上最年少19歳の芥川賞受賞者となった綿矢りさのエッセイ集で、2026年10月5日に集英社から出ます。全50篇。小説ではありません(Cコードは C0095=随筆)。初出は女性誌LEEの連載で、2022年4月号にスタートしたものです。北京・上海の滞在エピソードが多数入っています。この記事では、収録内容と読みどころを整理します。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年10月5日・集英社・1,760円(税込)
- 小説ではなくエッセイ50篇
- LEE 2022年4月号スタートの連載が母体
ま、さじ加減でしょ。とは|芥川賞作家のエッセイ集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 綿矢りさ(1984年・京都府生まれ) |
| 版元 | 集英社 |
| 発売日 | 2026年10月5日 |
| 判型 | 四六判(ページ数は2026年9月29日時点で未公表) |
| 価格 | 1,760円(税込・本体1,600円) |
| ISBN | 978-4-08-790255-6 |
| Cコード | C0095(一般・単行本・日本文学、評論、随筆、その他) |
| 構成 | 第1章 全39篇+第2章 全11篇=計50篇 |
| 初出 | LEE(集英社)連載/2022年4月号スタート |
出典:版元ドットコム(集英社登録データ)、LEE「綿矢りささんのエッセイ連載『ま、さじ加減でしょ。』スタートしました!」(2026年9月29日時点)
🔴 これは小説ではありません
Cコードが C0095(評論、随筆、その他)です。綿矢りさの小説を探している人が間違えやすいので先に書いておきます。本書はエッセイ集で、版元も次のように紹介しています。
「北京や上海滞在中のエピソードや、国内外の旅、子ども時代、エンタメ、日々の暮らし……。様々な話題をユーモアあふれる視点で綴るエッセイ50篇。」
出典:版元ドットコム(集英社登録データ)(2026年9月29日時点)
小説をお探しなら、芥川賞受賞作の『蹴りたい背中』が代表作です。
ま、さじ加減でしょ。の収録内容|2章構成の全50篇

第1章「ま、さじ加減でしょ。」全39篇
書名と同じ章題で、LEE連載の集成にあたります。収録の先頭は「※恋愛小説はフィクションです」です。
主な収録篇を挙げると、次のとおりです。
| 系統 | 収録篇(抜粋) |
|---|---|
| 小説家としての自分 | ※恋愛小説はフィクションです/フィクションとノンフィクション/エッセイの極意 |
| 装いと身体 | 着てるようで、着てない/ナチュストの呪縛/ペアルック/加工は礼儀?/ヘアアレンジむずい/お守りファッションアイテム |
| 中国での暮らし | 上海の内と外/茶ハイを求めて/上海のバス |
| エンタメ | 華麗なるリカファミリー/Rain On ガガ/レスリーの城/つよつよキティさん/インフルエンサー |
| 暮らしの手触り | コルギ弁当/マッサージ道場/福袋の責任/福袋の意外性/防災体験で本気(マジ)になる/諸行無常 |
第2章「あっちこっち旅」全11篇
旅の記録でまとめられた章です。行き先が全部わかるので並べます。
| # | 収録篇 | 行き先 |
|---|---|---|
| 1 | ギリギリ上海 | 上海 |
| 2 | 北京、梅蘭芳記念館 | 北京 |
| 3 | 与論島の台風 | 鹿児島・与論島 |
| 4 | 四泊五日、二度のノック | — |
| 5 | この夏、静岡への旅 | 静岡 |
| 6 | 大宜味村の花火 | 沖縄・大宜味村 |
| 7 | 岩国で宇野千代になる | 山口・岩国 |
| 8 | 秩父の魚釣り | 埼玉・秩父 |
| 9 | 晩秋の金沢と嵐山先生 | 石川・金沢 |
| 10 | 台湾の陽気な年越し | 台湾 |
| 11 | 文士ゆかりの地へ | — |
出典:版元ドットコム(集英社登録データ)(2026年9月29日時点)
上海・北京・台湾という中国語圏の3篇と、与論島・大宜味村という南の島の2篇が目を引きます。
ま、さじ加減でしょ。の3つの読みどころ

1. 第1章がLEE連載の集成だと、収録の先頭で確認できる
連載第1回のテーマが「※恋愛小説はフィクションです」でした。そして本書の収録第1篇が、まさに「※恋愛小説はフィクションです」です。
出典:LEE(連載開始告知)、版元ドットコム(収録一覧)(2026年9月29日時点)
つまり第1章39篇は、2022年4月号から始まった連載を、ほぼ掲載順に束ねたものと読めます。連載時のイラストは牛久保雅美が担当していました。
著者は連載開始時、狙いをこう語っています。
「リラックスして読んでもらえたら、親しい人と一緒に楽しんでいる感じで書いていきたい」
出典:LEE(2026年9月29日時点)
小説の文体とは別の速度で書かれているということです。
2. 「恋愛小説はフィクションです」から始まる並び順
冒頭に置かれたのが、自作についての断り書きであるという点が効いています。
第1章には「フィクションとノンフィクション」「エッセイの極意」も入っています。小説家が、小説ではない文章を書くときの立ち位置を、章の内側で何度も確かめている構成です。
恋愛小説の書き手として読まれてきた人が、「あれはフィクションです」と最初に書く——ここが本書の入口になります。
3. 北京・上海が「取材」ではなく「暮らし」として出てくる
版元紹介文は「北京や上海滞在中のエピソード」という書き方をしています。旅行ではなく滞在です。
第1章にも「上海の内と外」「茶ハイを求めて」「上海のバス」が入り、第2章にも「ギリギリ上海」「北京、梅蘭芳記念館」があります。バスに乗る話や飲み物の話が入っているのは、滞在者の目線であることの現れです。
綿矢りさには北京を舞台にした小説『パッキパキ北京』があります。本書と『パッキパキ北京』の関係は2026年9月29日時点で版元から明示されていませんが、同じ都市について小説とエッセイの両方が読める状態になります。
ま、さじ加減でしょ。の読了時間と、綿矢りさのどこに位置するか

50篇のエッセイ集です。ページ数は2026年9月29日時点で未公表ですが、1篇あたり3〜5ページ程度の雑誌連載エッセイが母体なので、1篇2〜3分・通しで3〜4時間が目安になります。どこから読んでも構いません。
綿矢りさの著作のなかでは、小説ではない側に立つ1冊です。
| 作品 | 種別 | 受賞 |
|---|---|---|
| インストール | 小説 | 文藝賞(2001年) |
| 蹴りたい背中 | 小説 | 芥川賞(2004年・史上最年少19歳) |
| かわいそうだね? | 小説 | 大江健三郎賞・京都市芸術新人賞(2012年) |
| 生のみ生のままで | 小説 | 島清恋愛文学賞(2020年) |
| パッキパキ北京 | 小説(北京が舞台) | — |
| ま、さじ加減でしょ。 | エッセイ50篇 | 2026年10月5日刊 |
出典:版元ドットコム(集英社登録の著者プロフィール)(2026年9月29日時点)
ま、さじ加減でしょ。に関するよくある質問
ま、さじ加減でしょ。は小説ですか
いいえ、エッセイ集です。Cコードは C0095(評論、随筆、その他)で、版元も「エッセイ50篇」と明記しています。綿矢りさの小説を探している場合は、芥川賞受賞作の『蹴りたい背中』などが該当します。
何篇入っていますか
全50篇です。第1章「ま、さじ加減でしょ。」が39篇、第2章「あっちこっち旅」が11篇という構成です。
雑誌連載はどこですか
女性誌LEE(集英社)の連載で、2022年4月号にスタートしました。連載時のイラストは牛久保雅美が担当しています。連載第1回のテーマ「※恋愛小説はフィクションです」が、本書の収録第1篇と一致します。
『パッキパキ北京』と関係はありますか
2026年9月29日時点で、版元から両作の関係は明示されていません。ただし本書には「北京や上海滞在中のエピソード」が多数収められており、第2章には「北京、梅蘭芳記念館」も入っています。
綿矢りさはどんな作家ですか
1984年・京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞し、2004年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞を史上最年少の19歳で受賞。2012年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞と京都市芸術新人賞、2020年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞を受けています。ほかに『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『意識のリボン』『オーラの発表会』『嫌いなら呼ぶなよ』『パッキパキ北京』『激しく煌めく短い命』『グレタ・ニンプ』などがあります。
まとめ|「あれはフィクションです」から始まる50篇
- 『ま、さじ加減でしょ。』は2026年10月5日・集英社・1,760円(税込)
- 小説ではなくエッセイ集(Cコード C0095=随筆)
- 全50篇=第1章39篇+第2章「あっちこっち旅」11篇
- 母体はLEEの連載で、2022年4月号スタート。連載第1回と収録第1篇が一致
- 北京・上海の滞在エピソードが多数。第2章は与論島・静岡・岩国・秩父・金沢・台湾など
冒頭に置かれた「※恋愛小説はフィクションです」が、この本の姿勢そのものです。小説の綿矢りさを知っている人が、書いている側の速度を見に行く1冊です。




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