『ゲームの名は誘拐(ゲームのなはゆうかい)』は、東野圭吾が犯人の側から描いた誘拐サスペンスです。仕事のプライドを叩き潰された広告マンが、その相手の娘と手を組み、3億円を奪う「狂言誘拐」を仕掛ける——読者は最初から犯人と同じ席に座らされ、計画が転がっていくスリルを共有します。映画『g@me.』としても知られる、東野作品のなかでも屈指のエンタメ性を持つ一冊です。この記事では、あらすじ・読みどころ・光文社文庫版のISBN・映像化情報・東野圭吾を読む順番まで、ネタバレを最小限にして紹介します。
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- 犯人視点で進む3億円の狂言誘拐サスペンス
- 映画『g@me.』・WOWOWドラマとして二度映像化
- 光文社文庫・電子書籍・中古版すべてチェック可能
ゲームの名は誘拐とは|東野圭吾が犯人視点で描いた誘拐サスペンス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 東野圭吾 |
| ジャンル | サスペンス/犯罪小説(犯人視点) |
| 単行本 | 2002年11月(光文社) |
| 文庫 | 2005年6月(光文社文庫) |
| 文庫ISBN | 978-4-334-73885-3(光文社文庫) |
| 主人公 | 佐久間駿介(大手広告代理店のプランナー) |
| 映画版 | 『g@me.』2003年11月8日公開(井坂聡 監督/藤木直人・仲間由紀恵 主演) |
| ドラマ版 | WOWOW 連続ドラマW(2024年6月/亀梨和也 主演) |
| 関連作 | 東野圭吾の作品ガイド・レイクサイド・流星の絆 |
『ゲームの名は誘拐』は、東野圭吾が誘拐という古典的な題材を、犯人の側から描き直したサスペンスです。
2002年11月に光文社から単行本が刊行され、2005年6月に光文社文庫に収められました。
主人公は、広告代理店の敏腕プランナー・佐久間駿介。仕事の企画をクライアント企業の副社長に一方的に潰され、プライドを踏みにじられたことが、すべての引き金になります。
「誘拐される側」ではなく「誘拐する側」に立たされる読書体験は、東野作品のなかでも独特の後味を残します。
ゲームの名は誘拐のあらすじ|プライドから始まる3億円のゲーム

物語は、佐久間が手掛けていた大型プロジェクトが、クライアント企業の副社長の一存で白紙にされるところから始まります。実力で勝負してきた佐久間にとって、それは屈辱以外の何物でもありませんでした。
屋敷を抜け出してきた娘との出会い
やり場のない怒りを抱えたまま、佐久間は副社長の自宅前に車を停めます。そこで彼が目にしたのは、塀を乗り越えて屋敷から抜け出してくる若い女性——副社長の娘でした。
家に居場所がないという彼女と、仕事を潰された佐久間。利害と感情が奇妙に噛み合った二人は、ある計画を思いつきます。
「誘拐された」ことにして3億円を取る
計画はこうです。彼女が自分の意思で姿を消し、佐久間が誘拐犯として身代金3億円を要求する。
被害者本人が共犯なのだから、危険は最小限——のはずでした。
しかし、身代金の受け渡しが近づくにつれ、計画には想定外の綻びが生まれ始めます。佐久間が「ゲーム」と呼んだこの試みは、いつしか彼自身を追い詰めていきます。
ゲームの名は誘拐の3つの読みどころ

1. 犯人と同じ席に座らされる緊張感
本作最大の特徴は、読者が最初から犯人の内側にいることです。
捜査を出し抜けるかどうかをハラハラしながら見守るという、通常のミステリーとは逆方向のスリルが生まれます。
犯罪を隠す側の視点という点では、『レイクサイド』と読み比べると面白い一作です。
2. 頭脳戦としての面白さ
佐久間は感情で動きながらも、プランナーとしての計算と段取りで計画を組み立てていきます。
身代金の受け渡し方法や、警察を欺くための工夫が具体的に描かれ、読者は共犯者として細部を吟味することになります。
「自分ならどうするか」を考えながら読めるタイプのサスペンスです。
3. 終盤で反転する構図
穏やかに進んでいた計画は、終盤で大きく形を変えます。
誰が誰を利用していたのか——その問いが最後に立ち上がる構成は、東野作品らしい仕掛けです。
タイトルの「ゲーム」が誰にとってのゲームだったのか、読み終えたときに意味が変わります。
ゲームの名は誘拐の映像化まとめ

| 作品 | 公開・放送 | 主なキャスト |
|---|---|---|
| 映画『g@me.』 | 2003年11月8日公開(井坂聡 監督) | 藤木直人・仲間由紀恵 |
| WOWOW 連続ドラマW『ゲームの名は誘拐』 | 2024年6月放送 | 亀梨和也 ほか |
同じ原作が20年以上の間隔をおいて二度映像化されているのは、それだけ物語の構造が強いということでもあります。
映画版はタイトルを『g@me.』に変更しており、原作を読んでから観ると設定の違いも楽しめます。
ゲームの名は誘拐と東野圭吾の関連作品と読む順番
東野圭吾は、本格ミステリーから社会派・人間ドラマまで幅広い作風を持つ作家です。犯人側から描く作品や、騙し合いの物語が好きなら、次の作品もあわせて楽しめます。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 東野圭吾の作品ガイド | 作家全体のガイド | 作風・読む順番の総覧 |
| レイクサイド | 事件を隠そうとする大人たちを描く長編 | 犯罪を隠す側の視点 |
| 流星の絆 | 詐欺を仕掛ける三兄妹の物語 | 騙し合いの構図が近い |
| 東野圭吾のおすすめランキング | 人気作の総覧 | 次に読む一冊を選ぶ |
『ゲームの名は誘拐』は独立した長編なので、東野作品が初めてでも問題なく読めます。
エンタメ性が高く、テンポも速いので、東野圭吾の入口としても優秀な一冊。
騙し合いの面白さが気に入ったら、『流星の絆』へ進むのがおすすめです。
ゲームの名は誘拐の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約5〜6時間(光文社文庫版)
- 難易度: ★☆☆☆☆(視点が一貫していて非常に読みやすい)
- おすすめタイプ: スピード感のあるサスペンスが読みたい人/犯人視点の物語が好きな人/映像化作品から原作に入りたい人
主人公一人の視点でほぼ進むため、東野作品のなかでもとくに読みやすい構成です。
計画の進行そのものが牽引力になるので、ページをめくる手が止まりにくいタイプ。
重いテーマの東野作品が苦手な人でも入りやすいエンターテインメント寄りの一冊です。
ゲームの名は誘拐に関するよくある質問
Q. ゲームの名は誘拐はどんな話ですか?
A. 仕事を潰された広告代理店のプランナーが、その相手である副社長の娘と組み、狂言誘拐で3億円を奪おうとするサスペンスです。
犯人側の視点で物語が進むため、読者は計画の共犯者のような立場で結末まで見届けることになります。詳しくは東野圭吾の作品ガイドもあわせてご覧ください。
Q. ゲームの名は誘拐は映像化されていますか?
A. 二度映像化されています。
2003年11月8日に映画『g@me.』(井坂聡監督/藤木直人さん・仲間由紀恵さん主演)が公開され、2024年6月にはWOWOWの連続ドラマWとして亀梨和也さん主演で放送されました。
Q. ゲームの名は誘拐は東野圭吾の入門作としてどうですか?
A. 入門作としておすすめできます。
視点が一貫していてテンポがよく、社会派テーマの重さもないため、東野作品を初めて読む人でも読み進めやすい構成です。
Q. ゲームの名は誘拐はいつ刊行された作品ですか?
A. 2002年11月に光文社から単行本が刊行され、2005年6月に光文社文庫に収められました。
文庫版のISBNは978-4-334-73885-3です。
まとめ|ゲームの名は誘拐は犯人席から読む東野圭吾のサスペンス
『ゲームの名は誘拐』は、東野圭吾が誘拐という題材を犯人の側から描き直したエンターテインメント・サスペンスです。
プライドから始まった「ゲーム」が、誰の掌の上で転がっていたのか——終盤の反転が、この物語の醍醐味です。
テンポの速いサスペンスを読みたい人・犯人視点の物語が好きな人・映像化作品から原作に触れたい読者におすすめの一冊。
読み終えたら、『レイクサイド』や『流星の絆』へ進むと、東野圭吾が描く「騙す側の物語」がさらに楽しめます。
- 光文社文庫版がおすすめ・電子書籍版あり
- 東野圭吾の入門にも向くテンポの速いサスペンス
- 『レイクサイド』『流星の絆』もまとめてチェック可
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ゲームの名は誘拐・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 光文社『ゲームの名は誘拐』製品情報(単行本2002年11月・光文社文庫2005年6月)
- openBD 書誌情報(ISBN 9784334738853)
- 映画『g@me.』作品情報(2003年11月8日公開)
- WOWOW 連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」番組情報(2024年6月放送)
- Wikipedia「ゲームの名は誘拐」項目(最終確認: 2026年8月1日)




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