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失われた貌 櫻田智也 レビュー|このミス2026国内1位・著者初の長編 あらすじ・読みどころ完全ガイド【2026年最新】

2026 9/29
このミステリーがすごい ジャンル別 ミステリー
2026年9月14日2026年9月29日
失われた貌(櫻田智也・このミステリーがすごい2026年版 国内編第1位)レビュー記事のアイキャッチ画像

『失われた貌』は、櫻田智也が書いた警察小説の長編で、身元を消された死体をめぐって、無関係に見えた出来事が次々とつながっていく作品です。2025年8月に新潮社から刊行され、「このミステリーがすごい!2026年版」国内編第1位をはじめ主要3ランキングで1位を獲得しました。この記事では、あらすじ・身元不明死体という題材の扱い方・櫻田智也の他作品との違いまで紹介します。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

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  • 「このミステリーがすごい!2026年版」国内編 第1位
  • 主要ミステリランキング3冠
  • 魞沢泉シリーズの著者による初の長編

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目次

失われた貌とは|主要3ランキングを制した初長編

項目 内容
著者 櫻田智也
刊行 新潮社・2025年8月20日・304ページ・1,980円(ISBN 978-4-10-356411-9)
受賞・評価 「このミステリーがすごい!2026年版」国内編 第1位/「週刊文春ミステリーベスト10 2025」国内部門 第1位/「ミステリが読みたい!2026年版」国内篇 第1位
位置づけ 著者初の長編

出典:新潮社『失われた貌』、新潮社 著者プロフィール(櫻田智也)、国立国会図書館サーチ(2026年9月14日時点)

櫻田智也はこれまで連作短編の書き手でした。昆虫好きの青年・魞沢泉を主人公にした短編集で評価を得てきた作家の、初めての長編にあたります。

失われた貌のあらすじ|貌も歯も手も奪われた死体

失われた貌 の物語の入り口を順に示した図

身元を消された遺体

山中の谷で、男性の遺体が見つかります。

顔は潰され、歯は抜かれ、両手は切断されていました。

身元を示すものが、意図的にすべて奪われた状態です。

「父かもしれない」と訪ねてきた小学生

報道が流れた直後、ひとりの小学生が警察を訪ねてきます。

10年前に失踪し、すでに死亡認定されている父ではないかという申し出でした。

10年前に消えた人間が、なぜ今になって遺体で見つかるのか。

つながらないはずの出来事がつながる

捜査が進むにつれ、一見無関係だった出来事が結びつきはじめます。

過去と現在の両方へ、捜査は予想しない方向に広がっていきます。

失われた貌の3つの読みどころ

失われた貌 の3つの読みどころをまとめた図

1. 「身元不明」を謎の入口ではなく主題にしている

顔・歯・両手を奪うのは、身元を隠すための手段です。

本作はその「隠された身元」そのものを最後まで主題に据えます。

誰が殺したかより、この人は誰だったのかを追う構造になっています。

2. 短編作家が長編で何を変えたか

連作短編の書き手は、ふつう1話ごとに謎を閉じます。

長編である本作は、閉じない状態を長く持たせる書き方に切り替わっています。

短編で鍛えた「小さな違和感の置き方」が、300ページのあいだ回収されずに残り続ける感触は、著者の短編を読んでいる人ほど新鮮に映ります。

3. 子どもの申し出から動き出す

捜査を動かすのは警察の手柄ではなく、小学生が自分の足で警察に来たことです。

遺族になれないまま10年を過ごした家族の側から事件が立ち上がるため、捜査小説でありながら終始「残された人」の話として読めます。

失われた貌の版と入手方法

失われた貌 の年末ランキング評価と刊行情報を比較した図
版 出版社 刊行
単行本 新潮社 2025年8月20日・304ページ・1,980円

2026年9月時点で文庫版は刊行されていません。入手できるのは単行本です。

失われた貌 - 櫻田智也

失われた貌

櫻田智也|新潮社

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失われた貌の読了時間と難易度

304ページで、一般的な読書速度で5〜6時間が目安です。

登場人物は多くなく、時系列の飛躍も穏やかです。警察小説の手続き描写に慣れていなくても追えます。ただし序盤に置かれた細部が後半で効いてくるため、飛ばし読みには向きません。シリーズものではないので、著者の他作品を読んでいる必要はありません。

失われた貌に関するよくある質問

失われた貌はシリーズの一部ですか

いいえ。櫻田智也の代表作である魞沢泉シリーズとは別の、独立した長編です。著者にとって初の長編にあたります。

どんな賞を受賞しましたか

文学賞ではなく、年末ミステリランキングで評価された作品です。「このミステリーがすごい!2026年版」国内編第1位、「週刊文春ミステリーベスト10 2025」国内部門第1位、「ミステリが読みたい!2026年版」国内篇第1位の3冠を達成しています。

櫻田智也はどんな作家ですか

1977年生まれ、北海道出身。2013年に「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞してデビューしました。魞沢泉シリーズ2冊目の『蟬かえる』で、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞しています。

文庫版はいつ出ますか

2026年9月時点で、文庫化の予定は公表されていません。

櫻田智也の他の作品はどれを読むべきですか

デビュー作を表題作とする短編集『サーチライトと誘蛾灯』が入口です。長編である本作とは読み味がかなり違うため、短編から入ると作風の幅が分かります。

『失われた貌』をKindleで読む

電子版はセールとポイント還元で実質の支払いが下がることがあります。紙と電子で価格が違うので、Amazonで確認してください。

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まとめ|「誰が殺したか」より「この人は誰だったか」

  • 『失われた貌』は、顔・歯・両手を奪われた遺体の身元をめぐる長編
  • 10年前に失踪し死亡認定された父ではないかと、小学生が警察を訪ねてくるところから動き出す
  • 「このミステリーがすごい!2026年版」国内編第1位ほか主要3ランキング1位
  • 連作短編で評価された著者の初の長編

身元を消された人間を、もう一度誰かに戻していく話です。

その一冊、“耳”で読むという手もあります

長編や積んだままの本ほど、聴くと最後までたどり着けます。

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失われた貌・関連作品の読書ガイド

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