『フロムヴィレッジ』は、ドラマ『ストロベリーナイト』の原作で知られる誉田哲也の新作長編で、2026年10月21日に光文社から出ます。2,200円(税込)・四六判440ページ。版元は本作を「〈姫川玲子シリーズ〉第11弾」と紹介しています。都内で発生した轢死事件の被害男性が香川県在住だったことから、警視庁捜査一課殺人班十一係主任・姫川玲子は四国へ飛ぶことに。被害者は神社を営む旧家・十河(とごう)家の縁戚者で、玲子は二つの家系に横たわる世代を超えた暗い因縁を掴みます。一方、東京の捜査本部では、被害者が生前に遺伝子検査機関と連絡を取っていたことが判明します。この記事では、あらすじと全11作の読む順番を一次資料で整理します。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年10月21日・光文社・2,200円(税込)・440ページ
- 〈姫川玲子シリーズ〉第11弾。舞台は東京と香川県
- シリーズ最長クラスの440ページ
フロムヴィレッジとは|光文社から出る四六判440ページの新作

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | フロムヴィレッジ |
| 著者 | 誉田哲也 |
| 版元 | 光文社(単行本) |
| 発売日 | 2026年10月21日 |
| 判型・ページ | 四六判・440ページ(縦194mm×横133mm×厚さ26mm) |
| 定価 | 2,200円(税込・本体2,000円) |
| ISBN | 978-4-334-11153-3 |
| Cコード | C0093(一般・単行本・日本文学) |
| シリーズ | 〈姫川玲子シリーズ〉第11弾(版元表記) |
出典:版元ドットコム(光文社登録データ)(2026年10月4日時点)
440ページ・厚さ26mmはシリーズでも厚いほうです。版元は本作を「圧倒的面白さで新境地を切り拓く」と紹介しています。
本作の帯には「〈姫川玲子シリーズ〉20周年記念最新作」「540万部突破」と記されています。シリーズ第1作『ストロベリーナイト』の刊行が2006年2月なので、2026年でちょうど20年です。なお累計部数は前作『マリスアングル』(2023年10月)の版元紹介では「累計500万部突破」と記されていたので、3年で40万部積み上がった計算になります。
出典:本作カバーの帯(光文社)、版元ドットコム(マリスアングル)(2026年10月4日時点)
フロムヴィレッジのあらすじ|東京の轢死事件から、香川の旧家へ

都内で轢死事件が発生する
都内で発生した轢死事件から始まります。
被害男性が香川県在住だったため、玲子は四国へ飛ぶ
被害男性が香川県在住であることから、警視庁捜査一課殺人班十一係主任・姫川玲子は四国へ飛ぶことになります。
被害者は神社を営む旧家・十河家の縁戚者だった
被害者は神社を営む旧家・十河家の縁戚者でした。玲子は二つの家系に横たわる世代を超えた暗い因縁を掴みます。
東京の捜査本部では、遺伝子検査機関との連絡が判明する
同時にもう一本の捜査が走ります。魚住久江巡査部長らが捜査を続ける東京の捜査本部では、被害者が生前、遺伝子検査機関と連絡を取っていたことが判明します。
出典:版元ドットコム(光文社登録データ)の内容紹介(2026年10月4日時点)
フロムヴィレッジの3つの読みどころ

1. 「血統」と「遺伝子検査」が同じ事件の両端に置かれている
版元の内容紹介の構造が、本作の主題をそのまま示しています。
| 捜査地 | 担当 | 掴むもの |
|---|---|---|
| 香川県(四国) | 姫川玲子 | 神社を営む旧家・十河家の、世代を超えた暗い因縁 |
| 東京 | 魚住久江ら捜査本部 | 被害者が生前に連絡していた遺伝子検査機関 |
一方は「家系」、もう一方は「遺伝子検査」です。どちらも血のつながりを扱いますが、片方は神社の旧家が語り継いできた因縁、もう片方は民間機関が出す検査結果です。
語り継がれた血筋と、検査で判明する血筋——この二つが食い違うなら、どちらが本当なのか。版元が「二つの家系に横たわる世代を超えた暗い因縁」と書き、同時に遺伝子検査機関を出してくる構成は、その問いに向かっていると読めます。
版元が「新境地を切り拓く」と書くのは、シリーズがこれまで扱ってきた都内の事件から、旧家と血統という題材へ踏み出したことを指していると読めます。
2. 姫川玲子が東京を離れる。舞台が四国へ移る
シリーズの主舞台は警視庁と東京です。玲子が捜査のために四国へ飛ぶのは、シリーズの型からの変化にあたります。
過去作の舞台を並べると違いが分かります。
| 作品 | 主な舞台・題材 |
|---|---|
| ストロベリーナイト | 公園の他殺体と溜め池への死体遺棄 |
| インビジブルレイン | 暴力団下部組織の構成員殺害。警視庁上層部の隠蔽 |
| ブルーマーダー | 姫川班解体後、池袋署時代 |
| ノーマンズランド | 女子大生殺害事件と、北朝鮮による拉致 |
| マリスアングル | 監禁用に改築された民家で見つかった男性死体 |
| フロムヴィレッジ(本作) | 都内の轢死事件→香川県の神社を営む旧家 |
出典:Wikipedia「姫川玲子シリーズ」シリーズ一覧、版元ドットコム(2026年10月4日時点)
題名の「フロムヴィレッジ」(村から)も、東京の事件が地方の村に由来するという構図を指していると読めます。
東京側を魚住久江が担当することで、玲子が四国にいる間も捜査本部の筋が止まらない作りになっています。魚住久江は前作『マリスアングル』から姫川班に合流した人物で、版元は前作の紹介で「魚住久江が合流し、姫川班が鮮烈な進化を遂げる」と書いていました。
3. 版元の「第11弾」とWikipediaの「#11」は別の本を指す
読む順番を調べるときに必ずぶつかる食い違いです。結論から言うと、通し番号は版元の数え方を採るのが正しいです。
| ソース | フロムヴィレッジ | マリスアングル |
|---|---|---|
| 版元(光文社の登録データ) | 「〈姫川玲子シリーズ〉第11弾」 | 「シリーズ第10作」 |
| Wikipedia「姫川玲子シリーズ」の一覧表 | (未収録) | #11 |
出典:版元ドットコム(フロムヴィレッジ)、版元ドットコム(マリスアングル)、Wikipedia「姫川玲子シリーズ」(2026年10月4日時点)
ずれの原因は『ルージュ 硝子の太陽』(2016年5月)です。同作は〈ジウ〉サーガとのコラボレーションで、『ノワール 硝子の太陽』と同時進行するという別枠の本で、Wikipediaの表はこれを本編の8番目として数えています。版元がマリスアングルを「第10作」と呼ぶことから、版元は同作を本編の通し番号に入れていないと分かります。その1冊分だけ、丸ごとずれます。
版元の数え方にそろえた全11作がこちらです。
| # | 書名 | 単行本(光文社) | 文庫(光文社文庫) |
|---|---|---|---|
| 1 | ストロベリーナイト | 2006年2月 | 2008年9月9日 |
| 2 | ソウルケイジ | 2007年3月19日 | 2009年10月8日 |
| 3 | シンメトリー(短編集) | 2008年2月20日 | 2011年2月9日 |
| 4 | インビジブルレイン | 2009年11月18日 | 2012年7月12日 |
| 5 | 感染遊戯 | 2011年3月18日 | 2013年11月8日 |
| 6 | ブルーマーダー | 2012年11月16日 | 2015年6月11日 |
| 7 | インデックス(短編集) | 2014年11月13日 | 2017年8月8日 |
| 8 | ノーマンズランド | 2017年11月15日 | 2020年11月10日 |
| 9 | オムニバス(短編集) | 2021年2月22日 | 2023年7月12日 |
| 10 | マリスアングル | 2023年10月25日 | 未刊 |
| 11 | フロムヴィレッジ(本作) | 2026年10月21日 | 未刊 |
| 別枠 | ルージュ 硝子の太陽 | 2016年5月10日 | 2018年11月8日 |
出典:Wikipedia「姫川玲子シリーズ」シリーズ一覧の刊行データに、版元ドットコムの版元表記(マリスアングル=第10作/本作=第11弾)を突き合わせて作成(2026年10月4日時点)。※光文社は番号付きの一覧を公表していないため、通し番号は版元の2つの表記から逆算したものです。
シリーズは全作が光文社→光文社文庫で、版元をまたいでいません。『マリスアングル』と本作は、まだ文庫になっていません。
フロムヴィレッジに関するよくある質問
シリーズを最初から読むべきですか
本作は第11弾なので、1冊目には向きません。『ストロベリーナイト』(2006年2月/光文社文庫2008年9月)から読むのが順路です。とくに本作は魚住久江が姫川班にいる状態から始まるので、彼女が合流した第10作『マリスアングル』(2023年10月)を先に読んでおくと人物関係が分かります。
本作だけ読んでも分かりますか
事件は本作で完結する形で書かれていますが、姫川玲子・魚住久江という人物の関係はシリーズで積み上がってきたものです。捜査一課殺人班十一係という所属も、玲子が池袋署から本庁へ復帰した経緯(第6作『ブルーマーダー』・第7作『インデックス』)を踏まえたものです。
第11弾とありますが、第11作目と書いている所もあります
版元は本作を「第11弾」、前作『マリスアングル』を「第10作」と呼んでいます。一方でWikipediaの一覧表は『マリスアングル』を#11としています。これは『ルージュ 硝子の太陽』(〈ジウ〉サーガとのコラボ作品)を本編の通し番号に数えるかどうかの違いで、1冊分ずれます。版元の数え方では本作が第11弾です。
文庫版はいつ出ますか
2026年10月4日時点で未公表です。参考として、シリーズの文庫化は単行本から2年3か月〜2年9か月が目安です(第8作『ノーマンズランド』は2017年11月→2020年11月で3年0か月、第9作『オムニバス』は2021年2月→2023年7月で2年5か月)。なお前作『マリスアングル』(2023年10月)も2026年10月時点でまだ文庫化されていません。
ドラマ『ストロベリーナイト』の原作シリーズですか
はい。映像化はスペシャルドラマ『ストロベリーナイト』(2010年11月13日)、連続ドラマ『ストロベリーナイト』(2012年1月10日〜3月20日・フジテレビ火曜21時枠/原作『ソウルケイジ』『シンメトリー』『感染遊戯』)、映画『ストロベリーナイト』(2013年1月26日公開/原作『インビジブルレイン』)などがあります。本作そのものの映像化は発表されていません。
短編集ですか、長編ですか
長編です。版元の内容紹介は一つの轢死事件を東京と香川の二方向から追う筋として書かれています。シリーズで短編集なのは『シンメトリー』『インデックス』『オムニバス』です。
警察小説ですか
はい。警察小説です。警視庁捜査一課殺人班十一係の捜査として書かれており、東京の捜査本部と、玲子が飛んだ香川の二方向で進みます。
読了時間はどれくらいですか
440ページなので、通しで7〜8時間が目安です。シリーズでも厚いほうです。
まとめ|語り継がれた血筋と、検査で出る血筋
- 『フロムヴィレッジ』は2026年10月21日・光文社・2,200円(税込)・四六判440ページ
- 版元表記は〈姫川玲子シリーズ〉第11弾
- 都内の轢死事件→被害男性が香川県在住で、姫川玲子は四国へ飛ぶ
- 被害者は神社を営む旧家・十河家の縁戚者。二つの家系の世代を超えた暗い因縁
- 東京側では魚住久江らが、被害者が遺伝子検査機関と連絡していたことを掴む
- ★「語り継がれた家系」と「遺伝子検査の結果」が同じ事件の両端に置かれている
- ★版元の「第11弾」とWikipediaの「#11」は別の本を指す。原因は『ルージュ 硝子の太陽』を本編に数えるか
- 帯は「20周年記念最新作」「540万部突破」(第1作は2006年2月刊)
題名の「フロムヴィレッジ」は、東京の事件が地方の村から来たことを指します。そして村が語り継いできた血筋の話に、民間の遺伝子検査が割り込む——どちらを信じるかが問われる構図です。




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