『群青の夢 第一巻』は、浅田次郎の長編で、2026年11月4日に講談社から出ます。2,365円(税込)・四六判272ページ。
本作は蒼穹の昴シリーズの完結編で、全4巻予定の第一巻です。1996年の第一部『蒼穹の昴』から30年、清朝末期から中華民国の動乱までを書き継いできた大河小説が、ここで終着点に向かいます。
当サイトは蒼穹の昴シリーズを読む順番完全ガイドで、「『群青の夢』は書籍としての発売日がまだ確定していません」と書いてきました。本作がその答えです。 この記事では、確定した書誌と、1945年6月という舞台、そして累計部数が講談社の中で食い違っている点を一次情報で整理します。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月4日・講談社・2,365円(税込)・四六判272ページ
- 蒼穹の昴シリーズ完結編・全4巻予定の第一巻
- 1996年『蒼穹の昴』から30年。舞台は1945年6月
群青の夢とは|30年続いた大河小説の完結編

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 浅田次郎 |
| 版元 | 講談社(文芸・単行本) |
| 発売日 | 2026年11月4日 |
| 判型・頁 | 四六判・272ページ |
| 価格 | 2,365円(税込・本体2,150円) |
| ISBN | 978-4-06-544575-4 |
| Cコード | C0093(一般・単行本・日本文学、小説・物語) |
| シリーズ上の位置 | 蒼穹の昴シリーズ 完結編(第7部) |
| 完結編の構成 | 全4巻予定(本作は第一巻) |
| 連載 | 「小説現代」2025年12月号(2025年11月21日発売)より |
| 累計 | 610万部突破(本作の公式商品ページ) |
出典:講談社公式『群青の夢 第一巻』、版元ドットコム、講談社プレスリリース(東京新聞×PR TIMES)(2026年10月7日時点)
版元の掲げ方は「ついに最終章!」
『蒼穹の昴』から30年。ついに最終章!シリーズ累計610万部突破の歴史巨編
出典:講談社公式(2026年10月7日時点)
第一巻の時点で「最終章」と打ち出されています。 完結編は全4巻予定なので、本作から4冊かけて終わるという形です。
★累計部数が、講談社の中で食い違っている
細かいですが、気づいたので書いておきます。
| 出所 | 時点 | 部数 |
|---|---|---|
| 講談社プレスリリース(東京新聞×PR TIMES) | 2025年11月 | 613万部 |
| 講談社公式 本作の製品ページ | 2026年10月 | 610万部 |
出典:講談社プレスリリース、講談社公式『群青の夢 第一巻』(2026年10月7日時点)
新しいほうが3万部少ないという、逆向きの差です。累計部数が減ることは普通ありません。 集計の基準や丸め方が違う可能性が高いのですが、どちらが正しいかを示す資料は見つかりませんでした。
→ 本記事では、本作の公式商品ページに載る「610万部」を本作の表記として扱い、プレスリリースの613万部も併記します。 どちらかを消して断定することはしません。
群青の夢のあらすじ|1945年6月、「龍玉」は誰の手に

版元の紹介
1945年6月。北京は皇帝を喪い、東京は焼け野原と化し、満洲にはソ連兵の軍靴が迫っていた。中華を治める者が得る天命の具体「龍玉」は、誰の手に――。「お答えします。大東亜戦争はただちにやめるべきであります」陸軍特務機関・志津中佐は、北京を発ち立川飛行場に降り立った。陛下からお召しがあったのだ。宮城に向かう車窓から見えるのは、空襲で変わり果てた東京の街。勅命を受けた志津は、急ぎ日本を後にする。破滅の前に戦争を終結させる、唯一の道を求めて――。ラストエンペラー溥儀は関東軍・沢村少佐を友とし、ひとときの安らぎを得ていた。だが満洲帝国にもまた、瓦解の時は近づいていた。
時代が、日本の敗戦の2か月前まで来た
シリーズの作中年代は刊行順に進んできました。
| 部 | タイトル | 作中年代の目安 |
|---|---|---|
| 第1部 | 蒼穹の昴 | 1887〜1898年 |
| 第2部 | 珍妃の井戸 | 1900年前後(義和団事件) |
| 第3部 | 中原の虹 | 1908〜1916年 |
| 第4部 | マンチュリアン・リポート | 1928〜1929年(張作霖爆殺事件) |
| 第5部 | 天子蒙塵 | 1931〜1934年(満洲国成立前後) |
| 第6部 | 兵諫 | 1936年(二・二六事件/西安事件) |
| 完結編 | 群青の夢(本作) | 1945年6月 |
第6部の1936年から、本作で1945年6月まで9年進みます。 1945年6月は、日本の敗戦(8月15日)の約2か月前です。沖縄戦が終わり、本土空襲が続いていた時期にあたります。
版元の紹介が「東京は焼け野原と化し」「空襲で変わり果てた東京の街」と書くのは、そのためです。シリーズで初めて、東京が主要な舞台として出てきます。
3人の人物が名前で挙がる
| 人物 | 版元の説明 |
|---|---|
| 志津中佐 | 陸軍特務機関。北京を発ち立川飛行場へ。陛下からお召しがあった。「大東亜戦争はただちにやめるべきであります」と答える |
| 溥儀 | ラストエンペラー。関東軍・沢村少佐を友とし、ひとときの安らぎを得ている |
| 沢村少佐 | 関東軍。溥儀の友 |
溥儀は第5部『天子蒙塵』から引き続き出てくる人物です。志津中佐と沢村少佐は、版元紹介で本作の軸として挙がります。
「龍玉」はシリーズを通底するモチーフで、皇帝の証として第1部から扱われてきました。本作の紹介も「中華を治める者が得る天命の具体『龍玉』は、誰の手に――」と、その行方を問う形で始まります。
群青の夢の3つの読みどころ

1. 「発売日が確定していなかった本」の発売日が決まった
これが本作のいちばん大きなニュースです。
完結編『群青の夢』は、2025年11月21日発売の「小説現代」2025年12月号から連載が始まりました。 講談社は2026年中の完結を告知していましたが、書籍としての発売日は長く未発表でした。当サイトの蒼穹の昴シリーズを読む順番完全ガイドも、2026年7月時点の情報で「書籍としての発売日はまだ確定していません」と書いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 連載開始 | 「小説現代」2025年12月号(2025年11月21日発売) |
| 完結編の構成 | 全4巻予定 |
| 第一巻の発売日 | 2026年11月4日(確定) |
| 第二巻以降 | 2026年10月7日時点で発売日は未発表 |
出典:講談社プレスリリース、講談社公式『群青の夢 第一巻』(2026年10月7日時点)
プレスリリースには著者自身の「『群青の夢』はこれから4巻まで続きます」という言葉が載っています。第二巻以降の発売日は、まだ出ていません。
2. 第6部『兵諫』を読んでいないと、本作の前提が欠ける
完結編なので、前の6部が前提になります。
| 部 | 形態 |
|---|---|
| 第1部 蒼穹の昴 | 講談社文庫 全4巻 |
| 第2部 珍妃の井戸 | 講談社文庫 全1巻 |
| 第3部 中原の虹 | 講談社文庫 全4巻 |
| 第4部 マンチュリアン・リポート | 講談社文庫 全1巻 |
| 第5部 天子蒙塵 | 講談社文庫 全4巻 |
| 第6部 兵諫 | 2025年11月刊 |
直前の第6部『兵諫』は、1936年の二・二六事件(日本)と西安事件(中国)を結ぶ作品です。本作の1945年6月は、その9年後になります。
当サイトの読む順番ガイドには、第6部『兵諫』の形態について単行本と講談社文庫の記述が併記されており、整合していません。 本作の記事を書く時点でもどちらが正しいかを示す一次資料を特定できなかったため、ここでは「2025年11月刊」とだけ記します。購入前に講談社の公式ページで形態を確認してください。
順番は刊行順=作中時系列順なので、第1部『蒼穹の昴』から読めば、そのまま歴史の流れを追えます。 全体像は蒼穹の昴シリーズを読む順番完全ガイドにまとめています。
3. 浅田次郎が日本歴史時代作家協会賞 功労賞を受賞している
講談社の本作ページの「製品関連情報」に、お知らせとして載っています。
浅田次郎先生が第9回日本歴史時代作家協会賞 功労賞を受賞しました。
出典:講談社公式『群青の夢 第一巻』(製品関連情報)(2026年10月7日時点)
功労賞は、特定の1作ではなく作家の仕事全体に贈られる賞です。30年続けた本シリーズを含む歴史小説の蓄積が対象と考えられます。
浅田次郎のこれまでの受賞は次のとおりです。
| 年 | 作品 | 賞 |
|---|---|---|
| 1995 | 地下鉄に乗って | 第16回 吉川英治文学新人賞 |
| 1997 | 鉄道員(ぽっぽや) | 第117回 直木賞 |
| 2000 | 壬生義士伝 | 第13回 柴田錬三郎賞 |
| 2006 | お腹召しませ | 第1回 中央公論文芸賞/第10回 司馬遼太郎賞 |
| 2008 | 中原の虹(本シリーズ第3部) | 第42回 吉川英治文学賞 |
| 2010 | 終わらざる夏 | 第64回 毎日出版文化賞 |
| 2016 | 帰郷 | 第43回 大佛次郎賞 |
| 2019 | — | 菊池寛賞 |
出典:講談社公式(著者紹介)(2026年10月7日時点)
本シリーズの第3部『中原の虹』が吉川英治文学賞を取っている点が、シリーズの評価を示しています。当サイトの吉川英治文学賞 歴代受賞作完全一覧でも賞の全体像を確認できます。なお浅田次郎は2011年から2017年まで日本ペンクラブ会長を務め、2015年に紫綬褒章を受章しています。
群青の夢に関するよくある質問
群青の夢は蒼穹の昴シリーズの何作目ですか
完結編(第7部)にあたります。 第1部蒼穹の昴→第2部珍妃の井戸→第3部中原の虹→第4部マンチュリアン・リポート→第5部天子蒙塵→第6部兵諫→完結編 群青の夢という並びです。
全部で何巻出ますか
完結編は全4巻予定で、本作が第一巻です。著者自身が「『群青の夢』はこれから4巻まで続きます」と述べています(講談社プレスリリース)。第二巻以降の発売日は、2026年10月7日時点で発表されていません。
これでシリーズは完結しますか
講談社は「2026年に完結」と告知しています。 ただし完結編が全4巻予定で、第一巻の発売が2026年11月4日です。残り3巻の刊行時期は未発表なので、4巻すべてが2026年中に出るのかは公表された情報からは確認できません。
第1作から読まないと分かりませんか
完結編なので、第1部から読むことを前提にした作品です。 本作の舞台は1945年6月で、第1部の1887年から約60年ぶんの積み上げがあります。シリーズは刊行順=作中時系列順なので、蒼穹の昴シリーズを読む順番完全ガイドの順に読むのが最短です。
累計部数は610万部ですか613万部ですか
版元の中で表記が分かれています。 本作の講談社公式商品ページは「610万部突破」、2025年11月の講談社プレスリリースは「累計613万部を超える」です。新しいほうが少ないという逆向きの差で、どちらが正しいかを示す資料は見つかりませんでした。 本記事では両方を出典つきで併記しています。
文庫版は出ますか
2026年10月7日時点で文庫化の告知はありません。 本作は四六判の単行本です。シリーズの第1部〜第5部は講談社文庫に入っていますが、本作の文庫化について公表された予定はないため、断定できません。
「龍玉」とは何ですか
シリーズを通底するモチーフで、皇帝の証とされるものです。本作の版元紹介も「中華を治める者が得る天命の具体『龍玉』は、誰の手に――」と、その行方を問う形で始まります。第1部から扱われてきた要素です。
272ページは読むのにどれくらいかかりますか
四六判272ページなので、5〜6時間が目安です。完結編の全4巻を通しで読むなら、その4倍を見ておくことになります。
NHKドラマの続きですか
いいえ。 2010年のNHK・中国共同制作ドラマ『蒼穹の昴』は、シリーズ第1部を原作にした作品です(西太后=田中裕子・全25回)。本作はその約60年後の時代を扱う完結編で、ドラマ化された範囲とは別です。
まとめ|30年の大河が、1945年6月に辿り着いた
- 『群青の夢 第一巻』は2026年11月4日・講談社・2,365円(税込)・四六判272ページ
- 蒼穹の昴シリーズの完結編(第7部)で、全4巻予定の第一巻
- ★当サイトの読む順番ガイドが「書籍としての発売日はまだ確定していません」と書いてきた本の、発売日が確定した
- 連載は「小説現代」2025年12月号(2025年11月21日発売)から。第二巻以降の発売日は未発表
- 版元の掲げ方は「『蒼穹の昴』から30年。ついに最終章!」
- 舞台は1945年6月=日本の敗戦の約2か月前。第6部『兵諫』の1936年から9年進む
- 版元が挙げる人物は陸軍特務機関・志津中佐/ラストエンペラー溥儀/関東軍・沢村少佐
- ★累計部数が版元の中で食い違う。 本作の公式商品ページは610万部、2025年11月のプレスリリースは613万部(新しいほうが少ない)
- 浅田次郎が第9回日本歴史時代作家協会賞 功労賞を受賞(講談社の製品関連情報)
- シリーズ第3部『中原の虹』は第42回吉川英治文学賞受賞作
1996年の第一部で、糞拾いの少年が宮廷を目指しました。 それから30年、物語は清朝の落日から中華民国の動乱を抜け、焼け野原の東京まで来ました。 1945年6月、残り2か月で戦争が終わる時点から、最終章が始まります。



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