『図書館のお夜食』は、原田ひ香の長編小説で、2026年11月5日にポプラ文庫 日本文学から出ます。924円(税込)・文庫判343ページ。2023年6月19日に出た単行本の文庫化です。
先に、買う前にいちばん役に立つ数字を置きます。単行本は1,760円(税込)で321ページ、文庫は924円で343ページ。836円安くなって、ページは22増えます。 文庫は判型が小さくなるぶんページ数が増えるのが普通で、中身が増えたという意味ではありません。
もうひとつ。この文庫にはポプラ文庫 日本文学548という通し番号と、[は]13−1という著者別の番号が付いています。末尾の「−1」は、原田ひ香がポプラ文庫で1冊目であることを示します。ポプラ社で単行本を2冊出している作家の、文庫での最初の1冊です。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月5日・ポプラ文庫 日本文学・924円(税込)・343ページ
- 単行本1,760円・321ページからの文庫化(836円安い)
- 原田ひ香のポプラ文庫1冊目([は]13−1)
図書館のお夜食とは|夜7時から12時だけ開く「夜の図書館」の物語

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 原田ひ香 |
| 版元・レーベル | ポプラ社/ポプラ文庫 日本文学 |
| 叢書番号 | 548(著者別は [は]13−1) |
| 発売日 | 2026年11月5日 |
| 判型・頁 | 文庫判・343ページ(105×151mm) |
| 価格 | 924円(税込・本体840円) |
| ISBN | 978-4-591-19157-6 |
| Cコード | C0193(一般・文庫・日本文学、小説・物語) |
| NDC | 913 |
| 底本 | ポプラ社の単行本(2023年6月19日・321ページ・1,760円) |
版元のあらすじ
東北の書店に勤めるもののうまく行かず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。開館時間は夕方7時~12時まで。亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば〝本の博物館″のような「夜の図書館」で、乙葉と同じく、本を愛しているけれども、本の仕事で少しだけ傷ついたり疲れたりした経験を持つ図書館員たちとともに働く中、乙葉は「働くこと」について考えていく。
出典:版元ドットコム(2026年10月9日時点)
主人公は樋口乙葉で、東北の書店員から「夜の図書館」の職員へという移り方をします。舞台は東京郊外、開館は夕方7時〜12時、蔵書は亡くなった作家のものという設定です。
版元が示す主題は「働くこと」
版元の紹介は、あらすじのあとに書き手の言葉を重ねています。
「好き」の気持ちだけでは乗り越えられない夜に。
すべてをさらけださなくてもいい。ちょうどよい距離感で、美味しいご飯を食べながら、語り合いたい夜がある。
好きな仕事に疲れてしまった人や人生に立ち止まりたくなってしまった人に贈る
出典:版元ドットコム(2026年10月9日時点)
「本が好きな人が、本の仕事で疲れる」という構図が主題です。図書館小説でも書店小説でもなく、「好きを仕事にした人の疲れ」の小説として売られています。版元が本の内容を「本×ご飯×仕事」の3語で要約しているのもここに繋がります。
版元が付けた検索キーワードが中身を示している
ポプラ社の書誌には、版元自身が登録したキーワードが入っています。
図書館/お夜食/夜/書店/本/古本屋/仕事/働き方
出典:ポプラ社 書籍検索(2026年10月9日時点)
「古本屋」と「働き方」が入っているのが目を引きます。あらすじには出てこない語なので、本文では古書の扱いと、働き方そのものが論点になると読めます。
図書館のお夜食の単行本と文庫の違い|836円安く、22ページ厚い

底本はポプラ社の単行本(2023年6月19日)です。版元の書誌で2つを並べると、違いは数字にはっきり出ます。
| 単行本 2023年 | 文庫 2026年(本作) | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年6月19日 | 2026年11月5日 |
| レーベル | 一般書 | ポプラ文庫 日本文学548 |
| 判型 | 四六判(128×188mm) | 文庫判(105×151mm) |
| ページ | 321ページ | 343ページ |
| 価格(税込) | 1,760円 | 924円 |
| 本体価格 | 1,600円 | 840円 |
| ISBN | 978-4-591-17824-9 | 978-4-591-19157-6 |
出典:ポプラ社 書籍検索(2026年10月9日時点)
価格差は836円。半額よりさらに安い
1,760円 → 924円で、836円安くなります。 単行本の52.5%の値段です。文庫化で半額近くになるのは珍しくありませんが、半額を下回るのは単行本が1,760円と高めだったからです。
ページが22増えるのは「中身が増えた」ではない
321ページ → 343ページですが、判型が四六判(128×188mm)から文庫判(105×151mm)へ小さくなっています。 1ページに入る字数が減るので、同じ本文でもページ数は増えます。 加筆の有無は版元が公表していないため、本記事では「加筆された」とは書きません。
版元が推し作品を差し替えている
単行本と文庫で、版元の短い紹介文に出てくる既刊名が入れ替わっています。
| 紹介文に挙げられた既刊 | |
|---|---|
| 単行本 2023年 | 「三千円の使いかた」「ランチ酒」 |
| 文庫 2026年 | 「三千円の使いかた」「#台所のあるところ」 |
出典:ポプラ社 書籍検索(両版の紹介文)(2026年10月9日時点)
『ランチ酒』が外れて『#台所のあるところ』に替わりました。 『#台所のあるところ』は第175回直木賞候補になった作品で、3年のあいだに著者の代表作の並びが動いたことが、版元の文面に表れています。当サイトでは三千円の使いかたと台所のあるところのどちらもレビューしています。
図書館のお夜食の3つの読みどころ

1. ポプラ文庫で原田ひ香の1冊目になる
この文庫の正式な書名表記は、版元の書誌では「([は]13−1)図書館のお夜食」です。
| 番号 | 意味 |
|---|---|
| 548 | ポプラ文庫 日本文学の通し番号 |
| [は]13 | 著者(は行13人目)の記号 |
| −1 | その著者の1冊目 |
出典:ポプラ社 書籍検索(2026年10月9日時点)
「−1」が付いている=原田ひ香のポプラ文庫1冊目です。ポプラ社での原田ひ香名義は3点(本作の単行本・文庫と、2025年9月24日の『宇宙の片すみで眠る方法』)で、文庫に入ったのは本作が最初になります。
2. 「夜だけ開く図書館」という装置
開館が夕方7時〜12時という設定が、この小説の仕掛けです。
| 設定 | 効くところ |
|---|---|
| 夜7時〜12時だけ開館 | 昼の仕事に疲れた人が来られる/働く側も昼と切り離せる |
| 亡くなった作家の蔵書 | 貸すためではなく残すための本=「本の博物館」 |
| 東京郊外 | 都心の書店や大図書館とは違う静けさ |
| 職員は本の仕事で傷ついた人 | 主人公ひとりの再生譚にならない |
職員全員が「本の仕事で少し傷ついた人」という設定が、主題を支えています。主人公だけが傷を抱えているのではなく、同じ理由で集まった人たちの話です。
3. 「お夜食」が題に入っている
書名の後半は「お夜食」です。版元の要約も「本×ご飯×仕事」で、食べる場面が物語の装置になっていることが示されています。
ちょうどよい距離感で、美味しいご飯を食べながら、語り合いたい夜がある。
出典:版元ドットコム(2026年10月9日時点)
「ちょうどよい距離感」という語が、この小説の人間関係の置き方です。深く踏み込まないまま、同じ卓で食べる。原田ひ香は『三千円の使いかた』でも暮らしの具体を書いてきた作家で、食と仕事を並べる書き方はその延長にあります。
ただし、作中の料理や「お夜食」の具体的な献立は公表されていません。 版元の紹介に料理名は出てきません。
図書館のお夜食に関するよくある質問
図書館のお夜食の文庫版はいつ出ますか
2026年11月5日です。 ポプラ文庫 日本文学548として、924円(税込)・343ページで出ます。
単行本と文庫で中身は違いますか
2026年10月9日時点で、加筆や改稿の告知はありません。 ページ数は321→343へ増えますが、これは判型が四六判から文庫判へ小さくなったためです。中身が増えたという意味ではありません。
単行本と文庫はどちらを買うべきですか
これから読むなら文庫が有利です。 単行本1,760円に対して文庫は924円で、836円安い。内容の違いは公表されていません。四六判の大きな活字で読みたい場合だけ単行本に利点があります。
続編はありますか
ポプラ社の書誌に続編はありません。 2026年10月9日時点で、ポプラ社の原田ひ香名義は3点(本作の単行本・文庫、『宇宙の片すみで眠る方法』)で、『図書館のお夜食』の続きにあたる本は刊行されていません。
「夜の図書館」は実在しますか
版元は実在のモデルを示していません。 作中の「夜の図書館」は東京郊外にあり、亡くなった作家の蔵書を集めた「本の博物館」のような施設と説明されていますが、実在の施設との関係は公表されていないため本記事では断定しません。
原田ひ香は初めてです。どれから読めばいいですか
本作から読めます。 シリーズではなく単発の長編です。著者の代表作から入りたい場合は三千円の使いかた、直木賞候補作から入りたい場合は台所のあるところが入口になります。
343ページは読むのにどれくらいかかりますか
文庫判343ページなので、通しで4〜5時間が目安です。
原田ひ香と原田マハは同じ人ですか
別の作家です。 原田ひ香は『三千円の使いかた』『#台所のあるところ』の作者、原田マハは『楽園のカンヴァス』などアート小説の作者です。書店の棚では隣に並ぶことが多いので、取り違えに注意してください。
まとめ|836円安くなる文庫化。ポプラ文庫での1冊目
- 『図書館のお夜食』は2026年11月5日・ポプラ文庫 日本文学548・924円(税込)・文庫判343ページ
- ★底本は2023年6月19日のポプラ社単行本(321ページ・1,760円)。文庫化で836円安くなる(単行本の52.5%)
- ★ページは321→343へ22増えるが、四六判から文庫判へ小さくなったためで、加筆の告知はない
- ★著者別番号が[は]13−1=原田ひ香のポプラ文庫1冊目。 ポプラ社の原田ひ香名義は3点のみ
- 主人公は東北の書店員だった樋口乙葉。舞台は東京郊外の「夜の図書館」で、開館は夕方7時〜12時
- 蔵書は亡くなった作家のもので、版元は「本の博物館」と説明する
- 職員は本の仕事で傷ついた人たち。主題は版元の言葉で「働くこと」
- 版元の紹介文に挙がる既刊が、単行本の「ランチ酒」から文庫の「#台所のあるところ」へ差し替わっている
- 続編は刊行されていない。「夜の図書館」の実在モデルも公表されていない
「好き」で選んだ仕事に疲れる、という話です。 本が好きで本の仕事に就いた人が、本の仕事で削られる。その夜に開いている場所が、この小説の舞台です。



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