『あなたのいない世界で』は、原田ひ香が2026年9月25日に光文社から出す460ページの作品集です。新作長編ではありません。光文社は「デビューから今に至る19年の軌跡を詰めた、未発表二作品を含む珠玉の作品集」と説明しています。『三千円の使いかた』や『台所のあるところ』から入った読者にとっては、作家の全体像を一冊で確かめられる本です。この記事では、公表されている情報の範囲で本作の輪郭を整理します。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年9月25日・光文社・四六判460ページ・1,980円(税込)
- 未発表2作品を含むデビュー19年分の作品集
- テーマは「お金」「食」「本」「老い」
あなたのいない世界でとは|長編ではなく19年分の作品集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 原田ひ香(1970年・神奈川県生まれ) |
| 出版社 | 光文社 |
| 発売日 | 2026年9月25日 |
| 判型・頁 | 四六判・460ページ |
| 価格 | 1,980円(税込・本体1,800円) |
| 形態 | 作品集(未発表2作品を含む) |
| テーマ | 「お金」「食」「本」「老い」 |
| ISBN | 978-4-334-11118-2 |
出典:光文社『あなたのいない世界で』、版元ドットコム(光文社登録データ)(2026年9月24日時点)
まず押さえておきたいのは、本作が書き下ろしの長編ではないことです。光文社の紹介文は次の通りです。
「お金」「食」「本」「老い」、生活に密着したテーマを独特の視点で物語る「原田ワールド」。話題作を次々と生み出し、今もっとも勢いにのる著者が、デビューから今に至る19年の軌跡を詰めた、未発表二作品を含む珠玉の作品集。
出典:版元ドットコム(光文社登録データ)(2026年9月24日時点)
19年という数え方が、著者の経歴と合います。原田ひ香は2007年に「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞してデビューしました。2026年はそこから19年目です。
出典:新潮社 著者プロフィール(2026年9月24日時点)
あなたのいない世界での内容|著者自身が選んだ短編が並ぶ

発売前に公表されている情報の範囲で、本作の輪郭を整理します。
著者のコメントが「選んだ理由」を語っている
光文社の紹介文は、著者自身の言葉から始まります。
「これだけは読んでほしい、とずっと思っていた小説を集めました。気持ちのよい涙を流していただけたら、嬉しいです」
出典:版元ドットコム(光文社登録データ)(2026年9月24日時点)
編集部が選んだベスト集ではなく、著者が「これだけは」と選んだ集だと読めます。そして「気持ちのよい涙」という言葉が、集の方向を示しています。
4つのテーマが軸になっている
光文社が挙げるテーマは「お金」「食」「本」「老い」の4つです。
この並びは、原田ひ香の既刊のラインナップとそのまま重なります。『三千円の使いかた』は「お金」、『台所のあるところ』は「食」と「暮らし」を扱ってきました。同じ関心が短編の形でどう出るかを見る本という位置づけになります。
未発表作品が2作入る
本作には未発表の2作品が含まれます(光文社の紹介文)。
つまり、既刊をすべて読んでいる人にも初読の部分があるということです。
収録作品の一覧は、まだ出ていない
注意点が1つあります。本記事作成時点(2026年9月24日)で、光文社の公式ページにも版元ドットコムの登録データにも、収録作品の目次は掲載されていません。
そのため、どの短編が入り、どれが未発表の2作なのかは、発売まで確定しません。既刊との重複を確かめてから買いたい場合は、発売後に書店で目次を見るのが確実です。
あなたのいない世界での3つの読みどころ

1. 460ページという厚みが、短編集としては異例
四六判で460ページです。短編を集めた一冊としては、かなりの分量です。
19年分をまとめるという企画に対して、抜粋ではなく容れ物を大きくする方を選んだことになります。1,980円(税込)という価格も、この厚みに対応しています。
2. 「涙」を前提にした集だと著者自身が言っている
短編集の紹介文は、ふつう作品の幅を売り文句にします。本作は違います。
著者のコメントは「気持ちのよい涙を流していただけたら」です。読後の感情を先に宣言している集であり、19年分から選ぶ基準がそこにあったと読めます。
泣ける短編を探している人には、めずらしく目印がはっきりしている一冊です。
3. 原田ひ香を初めて読む人の入口になりうる
原田ひ香は複数の出版社から本を出しています。光文社からも『老人ホテル』『DRY』『彼女の家計簿』『虫たちの家』『母親ウエスタン』などが出ています。
出典:光文社 原田ひ香 著者ページ(2026年9月24日時点)
どれから読むか迷う作家です。本作は著者自身が19年分から選んだ集なので、長編を1冊買うより、作風の当たりを付けやすいという使い方ができます。
あなたのいない世界でと原田ひ香の既刊の関係

| 既刊 | テーマ | 本作との関係 |
|---|---|---|
| 三千円の使いかた | お金・家族 | 本作のテーマ「お金」と直結 |
| 台所のあるところ | 食・暮らし | 本作のテーマ「食」と直結。第175回直木賞候補 |
長編で読んだテーマが、短編ではどう出るか——本作の面白さはそこに集まります。『三千円の使いかた』や『台所のあるところ』を先に読んでいる人のほうが、選ばれた短編の意味を掴みやすいはずです。
あなたのいない世界での読了時間と難易度
460ページで、7〜9時間が目安です。ただし短編集なので一気に読む必要はありません。1編ずつ区切って読める形です。
難易度は低く、原田ひ香の文章はもともと平易です。生活の場面から入る作風なので、純文学を読み慣れていない人でも詰まりません。
おすすめタイプは、原田ひ香の長編をどれか読んで作風が気に入った人/泣ける短編を探している人/19年分をまとめて確かめたい人です。
あなたのいない世界でに関するよくある質問
あなたのいない世界では新作長編ですか
いいえ。作品集です。光文社は「デビューから今に至る19年の軌跡を詰めた、未発表二作品を含む珠玉の作品集」と説明しています。
未発表の作品は何作入っていますか
2作品です。ただしどの作品が未発表分なのかは、2026年9月24日時点で公表されていません。
収録作品を先に知る方法はありますか
現時点ではありません。光文社の公式ページにも版元ドットコムの登録データにも目次が載っていないため、発売後に確認する必要があります。既刊との重複が気になる場合は、書店で目次を見てから買うのが確実です。
原田ひ香はどんな作家ですか
1970年・神奈川県生まれ。2007年に「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞してデビューしました。『三千円の使いかた』や『ランチ酒』などで知られ、お金・食・暮らしを家族の物語として描く作風です。
どれから読むのがよいですか
長編から入るなら『三千円の使いかた』が入りやすい一冊です。作風の当たりを短時間で付けたい場合は、本作のような短編集から入る手もあります。
まとめ|19年分から著者が選んだ、460ページの作品集
- 『あなたのいない世界で』は2026年9月25日・光文社刊の作品集。新作長編ではない
- 光文社は「デビューから今に至る19年の軌跡」「未発表二作品を含む」と説明
- 著者のコメントは「これだけは読んでほしい、とずっと思っていた小説を集めました」
- テーマは「お金」「食」「本」「老い」。四六判460ページ・1,980円(税込)
- 収録作品の目次は2026年9月24日時点で未公表。既刊との重複確認は発売後に
長編を1冊選ぶのは賭けですが、著者が19年分から選んだ集は、賭けの幅が小さい買い方です。
長編や積んだままの本ほど、聴くと最後までたどり着けます。
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