相沢沙呼の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読むべき理由を、「このミステリーがすごい!」2020年1位・本格ミステリ・ベスト10 1位・第20回本格ミステリ大賞という評価・霊媒×本格ミステリという反則的な設定・「すべてが、伏線。」と評された構成の3観点で完全解説。
死者が視える霊媒の少女と推理作家が、証拠を残さない連続殺人に挑む話題作を、ネタバレを一切せずに紹介します。
最終更新日: 2026年7月22日
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- 「このミス」2020年1位・本格ミステリ大賞受賞の話題作
- 霊媒×本格ミステリという唯一無二の設定
- 講談社文庫・電子書籍・中古版すべてチェック可能
medium 霊媒探偵城塚翡翠とは|ミステリランキング三冠に輝いた相沢沙呼の話題作
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 相沢沙呼 |
| ジャンル | 本格ミステリ |
| 単行本発売 | 2019年9月(講談社) |
| 文庫化 | 講談社文庫 |
| 文庫ISBN | 978-4-06-524971-0 |
| 受賞 | 第20回本格ミステリ大賞 |
| ランキング | このミス2020 1位/本格ミステリ・ベスト10 2020 1位 ほか |
| 惹句 | 「すべてが、伏線。」 |
| 続編 | invert 城塚翡翠倒叙集/invert II 覗き窓の死角 |
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、相沢沙呼が発表し、複数のミステリランキングで頂点に立った連作本格ミステリです。
「このミステリーがすごい!」2020年版・国内編で第1位、「2020本格ミステリ・ベスト10」国内編で第1位、そして第20回本格ミステリ大賞を受賞しました。
死者の姿が視えるという霊媒の少女・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が、超常と論理を掛け合わせて事件の真相に迫る——「すべてが、伏線。」という惹句どおり、構成そのものが評価された一作です。
medium 霊媒探偵城塚翡翠のあらすじ|霊が視える少女と推理作家の捜査

物語は、死者の霊が視えるという不思議な力を持つ少女・城塚翡翠と、霊の存在に懐疑的な推理作家・香月史郎の出会いから始まります。
霊媒・城塚翡翠と推理作家・香月史郎
翡翠は、亡くなった人の想いや最期の断片を「視る」ことができると語ります。
しかし、霊が視えたところで、それはそのまま証拠にはなりません。
そこで香月が、翡翠がもたらす手がかりを論理で組み立て直し、事件の真相へとつなげていく——二人はそんな役割分担で、連続する不可解な事件に向き合っていきます。
証拠を残さない連続殺人への挑戦
世間を騒がせているのは、証拠らしい証拠を残さない連続殺人事件。
警察の捜査が難航するなか、霊視という「反則的」な手がかりと、それを裏づける緻密な推理を武器に、二人は真相へと近づいていきます。
本作は連作短編の形式をとりながら進み、各話が積み重なることで、作品全体が大きな像を結んでいきます。
medium 霊媒探偵城塚翡翠の3つの読みどころ

1. ミステリランキング三冠という評価
本作は「このミステリーがすごい!」2020年版で第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版で第1位を獲得し、さらに第20回本格ミステリ大賞を受賞しました。
主要なミステリランキングと賞をまたいで高く評価されたことが、本作の完成度を物語っています。
ミステリ好きなら、まず押さえておきたい話題作です。
2. 霊媒×本格ミステリという唯一無二の設定
「霊が視える」という超常の力と、「証拠と論理で真相に迫る」本格ミステリ——本来なら相容れないはずの二つを、本作は一つの物語に同居させています。
霊視をどう論理へ落とし込むかという、この設定ならではの緊張感が、最後まで読者を引きつけます。
3. 「すべてが、伏線。」と評された構成
本作の惹句は「すべてが、伏線。」。
細部の描写や会話の一つひとつが、物語全体の中で意味を持つよう緻密に組み立てられており、読み終えたあとに構成の妙を実感できるタイプの作品です。
どこがどう効いてくるのかは、ぜひご自身の目で確かめてください。
medium 霊媒探偵城塚翡翠の構造|「視る翡翠」と「組み立てる香月」

| 項目 | 城塚翡翠(霊媒) | 香月史郎(推理作家) |
|---|---|---|
| 立場 | 死者の姿が視える少女 | 霊に懐疑的な書き手 |
| 役割 | 手がかりを「視る」 | 手がかりを論理化する |
| 強み | 超常的な直観 | 緻密な推理 |
| 物語での機能 | 情報をもたらす者 | 真相へ組み立てる者 |
本作の構造は、「霊視で手がかりをもたらす翡翠」と「それを論理で組み立てる香月」という対の関係で成り立っています。
ただし、この作品の本当の面白さは、その関係性の奥に仕込まれた仕掛けにあります。
その仕掛けの中身に触れることは、本作最大の魅力を損なうことになるため、ここではあえて伏せておきます。
「すべてが、伏線。」という惹句を胸に、先入観をできるだけ持たずに読み始めることを強くおすすめします。
medium 霊媒探偵城塚翡翠と城塚翡翠シリーズ
『medium』は、城塚翡翠を主役とするシリーズの第1作です。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| medium 霊媒探偵城塚翡翠 | シリーズ第1作 | まずここから |
| invert 城塚翡翠倒叙集 | 続編・倒叙ミステリ集 | 犯人視点で描く |
| invert II 覗き窓の死角 | シリーズ続刊 | さらに続く |
続編『invert 城塚翡翠倒叙集』は、「犯人が先に分かっている」倒叙ミステリの形式をとり、第1作とはまた違う趣向で城塚翡翠の魅力を描きます。
『medium』で二人の関係を知ってから続編へ進むと、シリーズをより深く味わえます。
まずは第1作の『medium』から順に読むのがおすすめです。
medium 霊媒探偵城塚翡翠の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約7〜9時間(講談社文庫版・長編/連作短編)
- 難易度: ★★★☆☆(連作短編なので区切って読みやすい)
- おすすめタイプ: 本格ミステリが好きな人/驚きのある結末を求める人/設定の妙を楽しみたい人
連作短編の形式なので、一話ずつ区切って読み進めやすいのが本作の親しみやすさ。
一方で、細部まで丁寧に読むほど「すべてが、伏線。」の意味が効いてくるため、じっくり味わうのに向いた一冊です。
medium 霊媒探偵城塚翡翠に関するよくある質問
Q. ホラーや心霊もの?
A. いいえ、あくまで本格ミステリです。
「霊が視える」という設定はありますが、軸になるのは証拠と論理で真相に迫る謎解きです。
怖さを目的とした作品ではありません。
Q. どこから読めばいい?
A. 本作『medium』から読むのが正解です。
城塚翡翠シリーズの第1作にあたり、続編『invert』はこの1冊を読んでからのほうが楽しめます。
Q. ネタバレを避けたほうがいい?
A. 強くおすすめします。
「すべてが、伏線。」という惹句どおり、予備知識が少ないほど驚きが大きいタイプの作品です。
あらすじ紹介も premise 以上には踏み込まないのが安全です。
Q. ドラマ化はされている?
A. 2022年にテレビドラマ化されています。
原作は文章ならではの構成と仕掛けをじっくり味わえるのが魅力なので、映像とあわせて原作も手に取ってみてください。
まとめ|medium 霊媒探偵城塚翡翠はミステリ三冠に輝いた相沢沙呼の連作本格ミステリ
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、相沢沙呼が「このミス」2020年1位・本格ミステリ・ベスト10 1位・第20回本格ミステリ大賞を制した連作本格ミステリ。
死者が視える霊媒の少女・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が、証拠を残さない連続殺人に挑む——霊媒と本格ミステリを同居させた唯一無二の一作です。
本格ミステリが好きな方・驚きのある結末を求める方・設定の妙を楽しみたい読者におすすめできる1冊。
「すべてが、伏線。」という惹句のとおり、できるだけ何も知らないまま手に取って、続編[invert]シリーズへと読み進めてみてください。
- 講談社文庫版がおすすめ・電子書籍版あり
- 「このミス」1位・本格ミステリ大賞の話題作
- 続編『invert』もまとめてチェック可
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medium 霊媒探偵城塚翡翠・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 講談社『medium 霊媒探偵城塚翡翠』公式製品情報
- 講談社文庫「城塚翡翠シリーズ」特設サイト
- openBD 書誌情報(ISBN 978-4-06-524971-0)
- 「このミステリーがすごい!」2020年版/「本格ミステリ・ベスト10」2020年版/第20回本格ミステリ大賞 受賞情報
- Wikipedia「medium 霊媒探偵城塚翡翠」項目(最終確認: 2026年7月22日)




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