『ユーチューバー』は、村上龍が2023年3月に幻冬舎から刊行した長編小説です。刊行記録のうえでは、村上龍が生前最後に発表した長編小説にあたります。
70歳の人気作家が、自称「世界一もてない男」に請われてユーチューブ番組に出演する——という設定から始まる連作小説です。
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著者・村上龍さんの逝去について
著者の村上龍さんは、2026年10月17日に自宅で逝去されました。74歳でした。版元の幻冬舎BOOKSが同年10月23日に公表し、葬儀は家族葬として執り行われたと発表されています。謹んでお悔やみ申し上げます。本ページは追悼を目的としたものではなく、村上さんが遺した作品を読み継ぐための資料としてまとめています。
『ユーチューバー』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 村上龍 |
| 単行本 | 2023年3月29日・幻冬舎(ISBN 978-4-344-04102-8) |
| 文庫 | 幻冬舎文庫(む 1-39)/2025年6月12日 |
| 定価 | 693円(文庫) |
| ISBN | 978-4-344-43475-2(文庫) |
| 位置づけ | 刊行記録上、生前最後の長編小説 |
文庫版は2025年6月に出ています。文庫で読めるようになった翌年、2026年10月17日に著者が逝去しました。
あらすじ|70歳の作家が、カメラの前で語り始める
版元・幻冬舎による紹介では、物語は次のように要約されています。
人気作家、矢﨑健介70歳。都内のホテルで知り合った自称「世界一もてない男」に請われ、興味本位でユーチューブ番組への出演を承諾する。カメラの前で矢﨑が語るのは、かつて付き合った女性たちとの激しく、濃密な日々だった――。矢﨑健介の「自由」は一体何を生み出すのか? 数々の出会いと喪失を繰り返し、命の源を追い求める連作小説。
主人公の矢﨑健介は70歳の人気作家。執筆時の村上龍自身とほぼ同世代です。ホテルで出会った男に請われてユーチューブ番組に出ることになり、カメラの前でかつての女性たちとの日々を語り始めます。
版元が「連作小説」と明記しているとおり、一本の長い物語というより、語られるエピソードが連なって一つの像を結ぶ構成です。
「最後の長編小説」と言える根拠

村上龍の刊行記録をたどると、2023年の本作以降、新しい長編小説は刊行されていません。本作の前に出た長編は、2020年3月の『MISSING 失われているもの』(新潮社/2022年9月に新潮文庫)です。
| 刊行年 | 作品 | 版元 |
|---|---|---|
| 2020年3月 | MISSING 失われているもの | 新潮社 |
| 2023年3月 | ユーチューバー | 幻冬舎 |
| 2025年6月 | ユーチューバー(文庫化) | 幻冬舎文庫 |
訃報を公表したのが版元の幻冬舎BOOKSだったのも、本作が最後の刊行作だったことと無関係ではありません。
なお、ここでいう「最後」は刊行された書籍にもとづく事実です。未発表の原稿や今後の刊行予定について、2026年10月23日時点で公表された情報はありません。
「最後の作品から読む」という入り方
村上龍を読むとき、デビュー作『限りなく透明に近いブルー』(1976年・24歳)から入るのが王道です。一方で、最後の作品から入って、そこから遡るという読み方もあります。
| 作品 | 執筆時の年代 | |
|---|---|---|
| 最初 | 限りなく透明に近いブルー | 24歳 |
| 代表長編 | コインロッカー・ベイビーズ | 28歳 |
| 後期の大長編 | 半島を出よ | 53歳 |
| 最後 | ユーチューバー | 71歳 |
主人公が70歳の作家である本作は、24歳のデビュー作と並べて読むと落差がいちばん大きい1冊です。
よくある質問
Q. 『ユーチューバー』はどんな話ですか?
A. 70歳の人気作家・矢﨑健介が、自称「世界一もてない男」に請われてユーチューブ番組に出演し、カメラの前でかつて付き合った女性たちとの日々を語っていく連作小説です。
Q. 村上龍の最後の小説ですか?
A. 刊行された書籍にもとづけば、2023年3月の本作が生前最後に発表された長編小説です。その前の長編は2020年の『MISSING 失われているもの』(新潮社)でした。
Q. 文庫版は出ていますか?
A. 出ています。2025年6月12日に幻冬舎文庫(む 1-39)として刊行されました。定価693円です。
Q. 『13歳のハローワーク』のような実用書ですか?
A. いいえ、小説です。タイトルからノンフィクションを想像されることがありますが、本作は70歳の作家を主人公にしたフィクションです。
Q. 前作から読んだほうがいいですか?
A. 『MISSING 失われているもの』とは別の物語なので、本作から読んで問題ありません。
まとめ|24歳のデビュー作と並べて読みたい1冊
『ユーチューバー』は、村上龍が生前最後に刊行した長編小説です。70歳の作家を主人公に据えた連作小説で、2025年6月から幻冬舎文庫で読めます。
ほかの作品との比較は村上龍のおすすめ小説ランキングにまとめています。
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出典・参考情報
- 幻冬舎 公式製品情報『ユーチューバー』(幻冬舎文庫・定価・ISBN・作品紹介)
- openBD/ベルアラート 村上龍の刊行記録(単行本・文庫の発売日とISBN)
- NHK・共同通信・オリコンニュース 各報道(2026年10月23日/逝去日・年齢・発表者・幻冬舎BOOKSによる公表)




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