『イン ザ・ミソスープ』は、村上龍が1997年に発表した長編小説です。第49回読売文学賞を受賞しました。
本作でまず驚かされるのは、この内容が全国紙の夕刊で連載されていたという事実です。本ページでは、あらすじ・受賞・異例の発表形態を整理します。
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著者・村上龍さんの逝去について
著者の村上龍さんは、2026年10月17日に自宅で逝去されました。74歳でした。版元の幻冬舎BOOKSが同年10月23日に公表し、葬儀は家族葬として執り行われたと発表されています。謹んでお悔やみ申し上げます。本ページは追悼を目的としたものではなく、村上さんが遺した作品を読み継ぐための資料としてまとめています。
『イン ザ・ミソスープ』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 村上龍 |
| 初出 | 読売新聞夕刊(1997年1月27日〜7月31日 連載) |
| 単行本 | 1997年・読売新聞社 |
| 現在の版 | 幻冬舎文庫(む 1-9)/1998年 |
| ページ数 | 312ページ |
| 定価 | 792円 |
| ISBN | 978-4-87728-633-0 |
| 受賞 | 第49回読売文学賞(1998年2月) |
あらすじ|年末の歓楽街、案内人ケンジとフランク
版元・幻冬舎による紹介では、物語は次のように要約されています。
そのアメリカ人の顔は奇妙な肌に包まれていた。夜の性風俗案内を引き受けたケンジは胸騒ぎを感じながらフランクと夜の新宿を行く。新聞連載中より大反響を起こした読売文学賞受賞作。
主人公のケンジは、外国人向けに夜の歓楽街を案内する仕事をしている青年です。年末、フランクと名乗るアメリカ人の客から数日間の案内を依頼されます。
ところがフランクの言動は、どこかがずれている。肌が不自然で、話すたびに経歴が食い違う。ケンジの不信は少しずつ具体的な恐怖に変わっていきます。事件が起きるかどうかではなく、「この人物は何者なのか」という疑いが読者のなかで育っていく過程そのものが本作の構造です。
異例の発表形態|これが全国紙の夕刊に載っていた

本作でもっとも特異なのは、読売新聞の夕刊で1997年1月27日から7月31日まで連載されたという点です。
新聞連載小説といえば、一般には穏当な題材が選ばれます。しかし本作は歓楽街と暴力を正面から扱っており、連載中から大きな反響を呼びました。幻冬舎の紹介文も「新聞連載中より大反響を起こした」と明記しています。
そのうえで、連載終了の翌年1998年2月に第49回読売文学賞を受賞しています。
映画化は企画されたが実現していない
本作は長く映画化が取り沙汰されてきました。2008年5月には英国の映画雑誌が「ヴィム・ヴェンダース監督が次作として手がける」と報じています。
ただし、2026年10月時点で映画版の公開は確認できません。「映画を探しているのに見つからない」という場合は、企画段階の報道が残っているためです。
どんな人に向いているか
| 内容 | |
|---|---|
| 向いている人 | 静かな緊張感が持続する小説が好き/312ページで読み切りたい/サスペンス寄りの村上龍を読みたい |
| 向かない人 | 暴力描写が苦手/明るい読後感を求めている |
村上龍の作品のなかでは比較的サスペンスの形に近く、筋を追って読める部類です。『限りなく透明に近いブルー』のような感覚優位の文体が合わなかった人でも、本作なら読み進めやすい場合があります。
よくある質問
Q. 『イン ザ・ミソスープ』はどんな話ですか?
A. 外国人向けに夜の歓楽街を案内する青年ケンジが、年末にフランクと名乗るアメリカ人客の案内を引き受け、その言動に不信を募らせていく長編です。
Q. 何の賞を受賞しましたか?
A. 1998年2月に第49回読売文学賞を受賞しました。
Q. 新聞に連載されていたというのは本当ですか?
A. 本当です。読売新聞の夕刊で1997年1月27日から7月31日まで連載されました。連載中から大きな反響を呼んだと版元も記しています。
Q. 映画化されていますか?
A. 2026年10月時点で映画版の公開は確認できません。2008年に海外監督による映画化が報じられましたが、実現していません。
Q. 何ページありますか?
A. 幻冬舎文庫で312ページです。村上龍の長編としては読みやすい分量です。
まとめ|新聞連載とは思えない緊張感
『イン ザ・ミソスープ』は、全国紙の夕刊連載という場所で書かれたとは思えない緊張感を持つ長編で、翌年に読売文学賞を受賞しました。312ページと手頃で、サスペンス寄りの村上龍を読みたい人に向いています。
ほかの作品との比較は村上龍のおすすめ小説ランキングにまとめています。
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出典・参考情報
- 幻冬舎 公式製品情報『イン ザ・ミソスープ』(ページ数・定価・ISBN・作品紹介)
- 「文学賞の世界」村上龍の受賞記録(第49回読売文学賞・1998年2月)
- NHK・共同通信・オリコンニュース 各報道(2026年10月23日/逝去日・年齢・発表者)
- Wikipedia「イン ザ・ミソスープ」項目(連載媒体と期間・単行本・映画化の経緯/最終確認: 2026年10月23日)




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