柚木麻子(ゆずき・あさこ)は、2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞してデビューした作家です。2015年には『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞しました。
女性同士の関係を、きれいごと抜きで書くことで知られています。本ページではどの1冊から入るとつまずかないかを整理します。
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- 話題作『BUTTER』ほか代表作をワンクリック
- Kindle・文庫・中古もまとめてチェック可能
- 主要作は新潮文庫・文春文庫などで入手できます
柚木麻子のおすすめ|まず結論(初心者はこの3冊から)
- はじめての1冊は『BUTTER』 … 連続不審死事件の容疑者と記者を描いた長編。柚木麻子の名前を最も広げた作品です。
- 受賞作から入るなら『ナイルパーチの女子会』 … 第28回山本周五郎賞。女性同士の友情の怖さを正面から書いています。
- 読後感のよいものがいいなら『本屋さんのダイアナ』 … 正反対の二人の少女が本を介してつながる長編。
柚木麻子のおすすめ 人気ランキングTOP10

順位は、①代表作としての定着度、②入門しやすさ、③現在も文庫で入手しやすいかから、ヨムマップ編集部が整理しました。
| 順位 | タイトル | 文庫 | 受賞・特徴 | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | BUTTER | 新潮文庫/河出文庫 | 海外でも話題・代表作 | ★★★ |
| 2 | ナイルパーチの女子会 | 文春文庫 | 第28回山本周五郎賞 | ★★ |
| 3 | 本屋さんのダイアナ | 新潮文庫 | 第3回静岡書店大賞 | ★★★ |
| 4 | ランチのアッコちゃん | 双葉文庫 | シリーズ化・ドラマ化 | ★★★ |
| 5 | 伊藤くん A to E | 幻冬舎文庫 | 連作短編・映像化 | ★★ |
| 6 | 終点のあの子 | 文春文庫 | デビュー作を含む連作短編 | ★★ |
| 7 | あいにくあんたのためじゃない | — | 近年の短編集 | ★★ |
| 8 | オール・ノット | 講談社文庫 | 近年の長編 | ★★ |
| 9 | 奥様はクレイジーフルーツ | 文春文庫 | 連作短編 | ★ |
| 10 | 嘆きの美女 | — | 初期の長編 | ★ |
1位. BUTTER(新潮文庫)
新潮社の紹介によれば、男たちの財産を奪い殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)に、週刊誌記者の町田里佳が面会を取り付けるところから物語が動き出します。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井が、里佳に語り始めるのは料理のことでした。
柚木麻子の名前を最も広く知らせた作品で、海外でも翻訳されて話題になりました。迷ったらまずこの1冊です。
版が複数あるので注意してください。新潮文庫版(2020年2月)のほか、2026年6月に河出文庫版、同年7月に河出書房新社の単行本も刊行されています。内容を読む目的であればどの版でも構いませんが、購入時は版元と刊行年を確認してください。
2位. ナイルパーチの女子会(文春文庫)
2015年5月に第28回山本周五郎賞を受賞した長編です。翌2016年には第3回高校生直木賞も受賞しました。
商社に勤める女性と人気ブロガーが「友だち」になるところから始まり、関係が少しずつ壊れていきます。女性同士の友情を、美談にせずに書いた作品として評価されました。読後感は決して軽くないので、2冊目以降に回すのがおすすめです。
3位. 本屋さんのダイアナ(新潮文庫)
新潮社の紹介では、「私の名は、大穴(ダイアナ)」という一文から始まります。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も嫌いだった少女が、小学三年生で出会った彩子にそのすべてを褒められる——正反対の二人をつないだのは、本が大好きだという共通点でした。
2014年12月に第3回静岡書店大賞を受賞。柚木作品のなかでは読後感が明るく、人に薦めやすい1冊です。
4位. ランチのアッコちゃん(双葉文庫)
派遣社員の三智子が、上司の黒川敦子(アッコさん)とランチを交換することになる表題作ほかを収めた連作短編集です。シリーズ化され、『3時のアッコちゃん』『幹事のアッコちゃん』と続きます。ドラマ化もされました。
1話が短く、後味がよいので、重い話が苦手な人の入口として向いています。
5位. 伊藤くん A to E(幻冬舎文庫)
「伊藤くん」という一人の男性をめぐり、A〜Eの5人の女性それぞれの視点で語られる連作短編集です。映像化もされています。構成が分かりやすく、柚木作品の「関係の描き方」が端的に出ています。
6〜10位|さらに読みたい作品
- 6位 終点のあの子(文春文庫) … デビュー作「フォーゲットミー、ノットブルー」を含む連作短編集。女子校を舞台にした4編です。
- 7位 あいにくあんたのためじゃない … 2024年3月刊の短編集。近年の柚木作品の空気が分かります。
- 8位 オール・ノット(講談社文庫) … 2023年の長編。2026年5月に講談社文庫版が出ています。
- 9位 奥様はクレイジーフルーツ(文春文庫) … 連作短編集。
- 10位 嘆きの美女 … 初期の長編。
※4・7・9・10位は版が複数あるため、書影カードは掲載していません。購入時は最新の版をご確認ください。
柚木麻子の受賞歴
| 年 | 賞 | 対象 |
|---|---|---|
| 2008年9月 | 第88回オール讀物新人賞 | 「フォーゲットミー、ノットブルー」 |
| 2014年12月 | 第3回静岡書店大賞 | 『本屋さんのダイアナ』 |
| 2015年5月 | 第28回山本周五郎賞 | 『ナイルパーチの女子会』 |
| 2016年5月 | 第3回高校生直木賞 | 『ナイルパーチの女子会』 |
| 2018年7月 | 第7回うつのみや大賞 | 『BUTTER』 |
このほか直木賞の候補に5度、本屋大賞には7度ランクインしています。
柚木麻子のおすすめをタイプ別に
| こんな人に | おすすめ |
|---|---|
| まず代表作から | BUTTER |
| 受賞作から | ナイルパーチの女子会 |
| 明るい読後感がいい | 本屋さんのダイアナ |
| 短い話を少しずつ | ランチのアッコちゃん |
| 構成の面白さを味わいたい | 伊藤くん A to E |
| デビュー作から読みたい | 終点のあの子 |
よくある質問
Q. 柚木麻子は何から読むのがおすすめ?
A. 『BUTTER』が定番です。明るい読後感を求めるなら『本屋さんのダイアナ』、受賞作から入るなら『ナイルパーチの女子会』をおすすめします。
Q. 『BUTTER』はどの版を買えばいいですか?
A. 新潮文庫版(2020年2月)のほか、2026年6月に河出文庫版、同年7月に河出書房新社の単行本が出ています。本文を読む目的であればどの版でも構いませんが、購入時は版元と刊行年をご確認ください。
Q. 山本周五郎賞を受賞した作品はどれですか?
A. 『ナイルパーチの女子会』です。2015年5月に第28回山本周五郎賞を受賞し、翌年には第3回高校生直木賞も受賞しました。
Q. 直木賞は受賞していますか?
A. 2026年10月時点で受賞はしていません。候補には5度入っています。
Q. シリーズものはありますか?
A. 「アッコちゃん」シリーズがあります。『ランチのアッコちゃん』から始まり、『3時のアッコちゃん』『幹事のアッコちゃん』と続きます。
まとめ|まずは『BUTTER』から
柚木麻子は、女性同士の関係を美談にせずに書くことで評価を広げてきた作家です。入口に迷ったら『BUTTER』。読後感の明るいものがよければ『本屋さんのダイアナ』、受賞作から入るなら『ナイルパーチの女子会』へ進んでください。
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出典・参考情報
- 新潮社 公式製品情報『BUTTER』『本屋さんのダイアナ』(内容紹介・書誌)
- 文藝春秋 公式製品情報『ナイルパーチの女子会』/幻冬舎 公式製品情報『伊藤くん A to E』
- 「文学賞の世界」柚木麻子の受賞・候補記録(オール讀物新人賞・静岡書店大賞・山本周五郎賞・高校生直木賞・うつのみや大賞ほか)
- 国立国会図書館サーチおよびopenBD(書誌・ISBN・版の確認)







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