瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読むべき理由を、2019年本屋大賞受賞という評価・血のつながらない親のもとを渡り歩いて育つ主人公という設定・永野芽郁×田中圭で映画化された感動作という3観点で完全解説。
何度も親が替わっても不幸ではなかった少女の物語を、ネタバレを最小限に紹介します。
最終更新日: 2026年7月25日
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- 2019年本屋大賞を受賞したベストセラー
- 永野芽郁・田中圭・石原さとみ主演で映画化
- 文春文庫・電子書籍・中古版すべてチェック可能
そして、バトンは渡されたとは|2019年本屋大賞に輝いた瀬尾まいこの家族小説
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 瀬尾まいこ |
| ジャンル | 家族小説/ヒューマンドラマ |
| 単行本発売 | 2018年2月(文藝春秋) |
| 文庫化 | 文春文庫(2020年9月) |
| 文庫ISBN | 978-4-16-791554-4 |
| 受賞 | 2019年本屋大賞 |
| 主人公 | 森宮優子(3人の父と2人の母を持つ少女) |
| 映画化 | 2021年10月29日公開(前田哲監督/永野芽郁・田中圭・石原さとみ主演) |
| 関連作 | 『夜明けのすべて』『幸福な食卓』『図書館の神様』ほか |
『そして、バトンは渡された』は、瀬尾まいこが2019年本屋大賞を受賞した家族小説です。
血のつながらない親のもとをリレーのように渡り歩いて育った少女・森宮優子の日々を、あたたかな筆致で描いた一冊です。
「私には3人の父と2人の母がいる」という複雑な家庭環境を、少しも不幸に描かない視点が、多くの読者の心をつかみました。
そして、バトンは渡されたのあらすじ|親が替わっても幸せだった少女

物語の主人公は、高校生の森宮優子。
何人もの親のもとを渡り歩いてきた優子
優子は、これまでに姓が何度も替わり、複数の父と母のもとで育ってきた少女です。
血のつながらない親も含めた大人たちの都合に翻弄されながらも、優子自身は「不幸だと思ったことは一度もない」と語ります。
いまは血のつながらない父・森宮さんと二人で暮らし、穏やかな日々を送っています。
現在と過去が交差して見えてくるもの
物語は、高校生になった優子の「現在」と、彼女がこれまで渡り歩いてきた家族の「過去」を行き来しながら進みます。
やがて、なぜ優子が何人もの親のもとを渡ってきたのか、その一つひとつの選択に込められた思いが静かに立ち上がってきます。
親が替わる経緯の核心には触れませんが、読み終えたときにタイトルの意味が腑に落ちる構成になっています。
そして、バトンは渡されたの3つの読みどころ

1. 2019年本屋大賞という評価
本作は、全国の書店員が「いちばん売りたい本」に選ぶ2019年本屋大賞を受賞しました。
書店員が太鼓判を押した「多くの人に届いてほしい物語」という点が、まず手に取る大きな理由になります。
瀬尾まいこの作家としての評価を決定づけた代表作です。
2. 「かわいそう」ではない家族の物語
複雑な家庭環境というと悲劇を想像しがちですが、本作は優子を一度も「かわいそうな子」として描きません。
替わっていった親たちがそれぞれに優子を愛し、その愛情がバトンのように受け渡されていく——その視点こそが本作の核心です。
読後に血のつながりだけが家族ではないと静かに教えてくれます。
3. 永野芽郁・田中圭で映画化された感動作
本作は2021年10月29日に映画化され、優子役を永野芽郁、父・森宮さん役を田中圭、母・梨花役を石原さとみが演じました。
監督は前田哲。原作を読んでから映画を観る、あるいは映画を観てから原作の細やかな心情描写を味わう——どちらの順番でも楽しめるのが魅力です。
そして、バトンは渡されたの登場人物|優子を包んだ大人たち

| 人物 | 立場 | 物語での役割 |
|---|---|---|
| 森宮優子 | 主人公の少女 | 何人もの親のもとを渡り歩いて育つ |
| 森宮さん | 現在の父 | 血のつながらない父として優子と暮らす |
| 梨花 | 優子に関わる母 | 奔放だが優子を思う存在 |
| 泉ヶ原・水戸ら | かつての家族 | 優子の過去を形づくった人々 |
本作は、優子を中心に「替わっていった大人たち」の一人ひとりが丁寧に描かれる群像的な構成です。
それぞれの親が優子に手渡したものが、少しずつ積み重なって「いまの優子」を形づくっている——その連なりがタイトルの「バトン」に重なります。
瀬尾まいこが得意とする、市井の人々のやさしさが全編にあふれています。
そして、バトンは渡されたと瀬尾まいこの他作品の関係
瀬尾まいこは日常のなかにある人のあたたかさを描くことで知られる作家です。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 夜明けのすべて | 2024年に映画化 | 生きづらさを抱える人へのやさしい眼差し |
| 幸福な食卓 | 坊っちゃん文学賞受賞 | 食卓を軸にした家族の物語 |
| 図書館の神様 | 初期の代表作 | 人との出会いで前を向く物語 |
瀬尾まいこの「読後にあたたかい気持ちになる物語」が好きなら、本作から入って他作品へ進むのがおすすめです。
家族や日常の小さな幸福を描く作風は、『そして、バトンは渡された』で最も豊かに結実しています。
まずは瀬尾まいこのおすすめ作品から、自分に合う一冊を探すのもよいでしょう。
そして、バトンは渡されたの読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約5〜7時間(文春文庫版・長編)
- 難易度: ★★☆☆☆(平易な文章で読みやすい)
- おすすめタイプ: 瀬尾まいこファン/あたたかい家族小説が読みたい人/映画を観て原作が気になった人
難しい表現や複雑な仕掛けはなく、小説をあまり読まない人でもすらすら読めます。
瀬尾まいこのやさしい物語を初めて手に取る一冊としても最適です。
そして、バトンは渡されたに関するよくある質問
Q. 暗くて重い話ですか?
A. 重すぎることはありません。
複雑な家庭環境を扱いますが、主人公・優子を「かわいそう」に描かない視点が全体を貫いており、読後感はあたたかです。
つらい物語が苦手な人にも読みやすい一冊です。
Q. シリーズものですか?
A. 本作は独立した長編です。
続編や関連シリーズはなく、1冊で完結します。
Q. 映像化はされていますか?
A. 映画化されています。
2021年10月29日公開、前田哲監督、永野芽郁・田中圭・石原さとみ主演の映画版があります。原作は登場人物の心情を細やかに追える点が魅力です。
Q. どの版を買えばいいですか?
A. 手に取りやすいのは文春文庫版です。
持ち運びやすく価格も手頃で、電子書籍版もあります。じっくり読むなら文庫、すぐ読み始めたいなら電子がおすすめです。
まとめ|そして、バトンは渡されたは2019年本屋大賞に輝いた瀬尾まいこの家族小説
『そして、バトンは渡された』は、瀬尾まいこが2019年本屋大賞を受賞し、永野芽郁・田中圭主演で映画化された家族小説。
血のつながらない親のもとをリレーのように渡り歩いて育った少女・森宮優子が、それでも「不幸ではなかった」と語る——愛情がバトンのように受け渡されていく感動作です。
瀬尾まいこファン・あたたかい家族小説が読みたい方・映画を観て原作が気になった読者におすすめできる1冊。
文春文庫版で手に取って、瀬尾まいこのやさしい物語の世界を味わってみてください。
- 文春文庫版がおすすめ・電子書籍版あり
- 2019年本屋大賞受賞のベストセラー
- 瀬尾まいこの他作品もまとめてチェック可
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そして、バトンは渡された・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 文藝春秋『そして、バトンは渡された』文春文庫 公式情報
- 版元ドットコム(ISBN 978-4-16-791554-4)
- 映画『そして、バトンは渡された』オフィシャル情報(2021年公開)
- Wikipedia「そして、バトンは渡された」「瀬尾まいこ」項目(最終確認: 2026年7月25日)




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