『蜩ノ記』は、葉室麟が書いた歴史時代小説で、第146回直木賞を受賞しました。2011年11月に祥伝社から単行本、2013年11月に祥伝社文庫として刊行され、累計75万部を突破しています。切腹を命じられた武士・戸田秋谷と、その監視役として遣わされた檀野庄三郎の物語です。この記事では、あらすじ・読みどころ・版の違い・映画版まで紹介します。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
蜩ノ記とは|葉室麟が第146回直木賞を受賞した時代小説
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 葉室麟 |
| ジャンル | 歴史時代小説 |
| 単行本 | 2011年11月(祥伝社・四六判1,728円税込) |
| 単行本ISBN | 978-4-396-63373-8 |
| 文庫 | 2013年11月8日(祥伝社文庫・741円税込・416ページ) |
| 文庫ISBN | 978-4-396-33890-9 |
| 受賞 | 第146回直木賞 |
| 累計 | 75万部突破 |
| 映像化 | 映画『蜩ノ記』2014年公開(監督 小泉堯史) |
| 主な登場人物 | 戸田秋谷/檀野庄三郎 |
『蜩ノ記』は、葉室麟が第146回直木賞を受賞した歴史時代小説です。
2011年11月に祥伝社から単行本が刊行され、2013年11月8日に祥伝社文庫に収められました。
祥伝社は本作を「第146回直木賞受賞作」「75万部突破」と案内しています。
蜩ノ記のあらすじ|切腹の日までに家譜を編む

本作は版元による内容紹介が公開されていないため、以下は映画『蜩ノ記』の作品情報として公表されている範囲で
物語の入り口を整理したものです。原作小説の細部とは異なる可能性があります。
10年後の切腹を命じられた男
戸田秋谷は、ある事件を起こしたことにより、10年後の夏に切腹すること、
そしてその日までに藩の歴史である「家譜」を完成させることを命じられます。
幽閉のまま家譜を編み続ける
秋谷は幽閉されたまま、家譜の編纂を続けます。
切腹まであと3年
切腹の日まであと3年となったある日、
城内で刀傷沙汰を起こした藩士・檀野庄三郎が、秋谷の監視役としてやってきます。
監視役が真相を探りはじめる
庄三郎は秋谷のそばで過ごし、その人柄や家族と触れ合ううちに、
秋谷が事件を起こしたことが信じられなくなり、事件の真相を探りはじめます。
この先がどうなるかは、ぜひ本編でお確かめください。
蜩ノ記の3つの読みどころ

1. 終わりの日が最初から決まっている
本作の主人公は、自分がいつ死ぬかを知っているという特異な状況に置かれています。
| 前提 | 生まれる読み味 |
|---|---|
| 切腹の日が決まっている | 残り時間が数えられる |
| その日までに家譜を完成させる | 締切と死が同じ日になる |
| 幽閉されている | 逃げるという選択肢が最初から無い |
祥伝社は本作を、避けられない死を前にして「どう生きるか」を問う作品として紹介しています。
「なぜ秋谷は死に向かって淡々と生きられるのか」が、本作を貫く問いです。
2. 監視役が語り手の位置に立つ
読者が寄り添うのは秋谷ではなく、監視役としてやってきた檀野庄三郎です。
「見張る側」が「信じる側」に変わっていく過程が、そのまま物語の運動になります。
庄三郎自身も城内で刀傷沙汰を起こした人物であり、罰として送り込まれた立場です。
罰を受けた者が、罰を受けている者を見張るという構図が効いています。
3. 「家譜を編む」という仕事の意味
秋谷に課された仕事は、藩の歴史をまとめることです。
自分がいなくなったあとに残るものを作りながら、自分の最期に向かうという設定が、
本作の静かな緊張を作っています。
蜩ノ記の単行本と文庫の違い

本作には単行本と祥伝社文庫の2つの版があります。
| 版 | 刊行 | 定価 | ISBN |
|---|---|---|---|
| 単行本(四六判) | 2011年11月(祥伝社) | 1,728円(税込) | 978-4-396-63373-8 |
| 祥伝社文庫 | 2013年11月8日 | 741円(税込) | 978-4-396-33890-9 |
文庫版は416ページです。
今から手に取るなら、価格と入手しやすさの両面で祥伝社文庫版が選びやすいです。
なお文庫化にあたっての加筆の有無は公表されていません。
蜩ノ記の映画版
映画『蜩ノ記』が2014年に公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開 | 2014年 |
| 監督 | 小泉堯史 |
| 出演 | 役所広司/岡田准一/堀北真希/原田美枝子 |
| 受賞 | 第38回山路ふみ子映画賞 |
祥伝社は公式サイトで映画公開を記念したページを設け、監督・出演者と第38回山路ふみ子映画賞受賞を案内しています。
映画版と原作の異同は公表されていません。
葉室麟の他の作品は葉室麟のおすすめ小説ランキングにまとめています。
蜩ノ記の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約5〜6時間(祥伝社文庫・416ページ)
- 難易度: ★★☆☆☆(時代小説の予備知識は不要)
- おすすめタイプ: 直木賞受賞作を追いたい人/歴史時代小説を初めて読む人/静かな筆致の作品が好きな人
シリーズものではないので、この1冊から読めます。
蜩ノ記に関するよくある質問
Q. 蜩ノ記は何の賞を受賞した?
A. 第146回直木賞です。祥伝社は累計75万部突破と案内しています。
Q. 蜩ノ記の主人公は誰?
A. 戸田秋谷と、その監視役として遣わされる檀野庄三郎です。
物語は庄三郎が秋谷のもとを訪れるところから動き出します。
Q. 蜩ノ記の映画は誰が出演している?
A. 役所広司・岡田准一・堀北真希・原田美枝子です。
監督は小泉堯史、公開は2014年で、第38回山路ふみ子映画賞を受賞しています。
Q. 蜩ノ記の単行本と文庫はどちらを選べばいい?
A. 今から手に取るなら祥伝社文庫版(2013年11月8日刊・741円税込・416ページ)が選びやすいです。
単行本は2011年11月刊(四六判1,728円税込)でした。
文庫化にあたっての加筆の有無は公表されていません。
まとめ|蜩ノ記は終わりの日が決まった男を見張る物語
『蜩ノ記』は、葉室麟が第146回直木賞を受賞した歴史時代小説です。
10年後の切腹と、その日までの「家譜」完成を命じられた戸田秋谷のもとへ、
城内で刀傷沙汰を起こした檀野庄三郎が監視役としてやってきます。
庄三郎は秋谷の人柄と家族に触れるうちに、事件の真相を探りはじめます。
2011年11月に祥伝社から単行本、2013年11月8日に祥伝社文庫で読めます。累計75万部突破。
2014年には小泉堯史監督・役所広司主演で映画化されました。
- 第146回直木賞受賞・累計75万部突破
- 祥伝社文庫版は741円(税込)・416ページ
- 単行本・文庫・電子書籍版が選べる
ヨムマップは小説情報を継続更新しています
蜩ノ記・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 祥伝社『蜩ノ記』特設ページ(第146回直木賞受賞作・75万部突破・文庫判741円税込/四六判1,728円税込)
- 祥伝社 映画『蜩ノ記』公開記念ページ(監督 小泉堯史・出演 役所広司/岡田准一/堀北真希/原田美枝子・第38回山路ふみ子映画賞受賞)
- 映画『蜩ノ記』作品情報(2014年公開・上映時間129分・原作 葉室麟/あらすじ・配役)
- openBD/版元ドットコム 書誌データ(ISBN 9784396633738 単行本2011年11月刊/9784396338909 祥伝社文庫2013年11月8日刊・416ページ)
- 最終確認: 2026年8月17日




コメント