『ひと』は、小野寺史宜が書いた青春小説で、2018年4月に祥伝社から刊行されました。2019年 第16回本屋大賞で2位(297.5点)に選ばれた作品です。二十歳の秋に母を亡くしてたった一人になった柏木聖輔が、商店街の惣菜屋で最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲る——そこから物語が動き出します。続く『まち』『いえ』と合わせて読まれることも多い作品です。この記事では、あらすじ・読みどころ・続編の読む順番まで紹介します。
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- 2019年 第16回本屋大賞 第2位(297.5点)
- 『まち』『いえ』と続く3作すべて文庫化済み
- 単行本・祥伝社文庫・電子書籍版すべてチェック可能
ひととは|2019年本屋大賞で2位に選ばれた青春小説
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 小野寺史宜 |
| ジャンル | 青春小説 |
| 単行本 | 2018年4月(祥伝社・本体1,500円+税) |
| 単行本ISBN | 978-4-396-63542-8 |
| 文庫 | 2021年4月(祥伝社文庫) |
| 文庫ISBN | 978-4-396-34718-5 |
| ランキング | 2019年 第16回本屋大賞 第2位(297.5点) |
| 主人公 | 柏木聖輔(かしわぎせいすけ) |
| 続く作品 | まち(2019年11月)/いえ(2022年2月) |
2018年4月に祥伝社から刊行され、2021年4月に祥伝社文庫に収められました。
2019年 第16回本屋大賞では2位(297.5点)に選ばれています。
大賞は瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(435点)でした。
本屋大賞は「受賞」ではなく「2位」である点を、本記事でははっきり書いておきます。
ひとのあらすじ|五十円のコロッケを譲ったところから

祥伝社の特設ページが公表しているあらすじの範囲で、物語の入り口を整理します。
父と母のこと
主人公・柏木聖輔の父は、母の故郷の鳥取で店を開くも失敗した調理師で、交通事故死しています。
母は女手ひとつ、学食で働きながら、一人っ子の聖輔を東京の私大に進ませてくれました。
その母が急死する
——その母が急死した。
柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になりました。
全財産150万円
全財産は百五十万円。奨学金を返せる自信はなく、大学は中退します。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続きました。
五十円のコロッケ
そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜屋で、
買おうとしていた最後に残った五十円のコロッケを、見知らぬお婆さんに譲りました。
それが運命を変えるとも知らずに……。
この先どうなるかは、ぜひ本編でお確かめください。
ひとの3つの読みどころ

1. 事件ではなく「日常の選択」から動き出すこと
物語を動かすのは、事件でも才能でもありません。
最後に残った五十円のコロッケを、見知らぬお婆さんに譲った——ただそれだけです。
| 聖輔が置かれた状況 | そこでした選択 |
|---|---|
| 母が急死し、たった一人 | — |
| 全財産150万円・大学中退 | — |
| 空腹で惣菜屋に吸い寄せられる | — |
| 最後の五十円のコロッケ | 見知らぬお婆さんに譲る |
いちばん余裕の無いときに、いちばん小さな譲り方をしたという一点が、
本作の全体を支える出発点になっています。
2. 主人公の条件が具体的であること
祥伝社の紹介は、全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退と、
数字と条件をはっきり書いています。
二十歳でひとりになったときに何がどれだけ残っているかが具体的に示されるため、
動き出せない日々という状態に説得力があります。
3. 商店街という舞台
物語の起点は商店街の惣菜屋です。
この舞台は続く作品にも受け継がれており、
『ひと』『まち』『いえ』の3作が地続きの場所を描いていると読まれています。
ただし版元がシリーズ名を与えているわけではないため、
本記事では「続く作品」という言い方に留めます。
ひとの読む順番|『まち』『いえ』と続く3作

『ひと』が最初の1冊です。ここから読み始められます。
| 順番 | 書名 | 単行本 | 単行本ISBN | 文庫 | 文庫ISBN |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ひと | 2018年4月 | 978-4-396-63542-8 | 2021年4月 | 978-4-396-34718-5 |
| 2 | まち | 2019年11月 | 978-4-396-63580-0 | 2022年11月 | 978-4-396-34853-3 |
| 3 | いえ | 2022年2月 | 978-4-396-63618-0 | 2025年2月 | 978-4-396-35102-1 |
3作とも祥伝社文庫に収録済みです。
『いえ』の文庫化は2025年2月で、これがいちばん新しい情報になります。
それぞれ独立した物語として読めますが、刊行順に読むのが素直です。
小野寺史宜の他の作品は
小野寺史宜のおすすめ小説ランキングにまとめています。
ひとと2019年本屋大賞
2019年 第16回本屋大賞で第2位(297.5点)に選ばれました。
本屋大賞公式によれば、この回は一次投票に全国493書店623人、二次投票に308書店より371人が投票しています。
二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票する方式です。
| 順位 | 点数 | 作品 | 著者 | 出版社 |
|---|---|---|---|---|
| 大賞 | 435点 | そして、バトンは渡された | 瀬尾まいこ | 文藝春秋 |
| 2位 | 297.5点 | ひと | 小野寺史宜 | 祥伝社 |
| 3位 | 282.5点 | ベルリンは晴れているか | 深緑野分 | 筑摩書房 |
| 4位 | 250.5点 | 熱帯 | 森見登美彦 | 文藝春秋 |
「本屋大賞受賞」ではなく「2位」です。本記事では公式ページの順位と点数をそのまま使っています。
大賞作についてはそして、バトンは渡された レビューで紹介しています。
ひとの読了時間と難易度
特別な設定も予備知識も要らない作品です。
続く『まち』『いえ』も文庫で揃っているため、気に入ればそのまま3冊を通して読めます。
ひとに関するよくある質問
Q. ひとは本屋大賞を受賞した?
A. 受賞ではありません。2019年 第16回本屋大賞で第2位(297.5点)です。
大賞は瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(435点)でした。
Q. ひとの主人公は誰?
A. 柏木聖輔(かしわぎせいすけ)です。
祥伝社の特設ページで読み仮名つきで表記されています。
二十歳の秋に母を亡くし、たった一人になったところから物語が始まります。
Q. ひとには続編がある?
A. 『まち』(2019年11月)と『いえ』(2022年2月)が続いています。
3作とも祥伝社文庫に収録済みで、『いえ』の文庫化は2025年2月です。
ただし版元がシリーズ名を与えているわけではありません。
Q. ひとの物語はどこから動き出す?
A. 商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲った場面です。
祥伝社は「それが運命を変えるとも知らずに……」と紹介を結んでいます。
まとめ|ひとは五十円のコロッケから始まる物語
『ひと』は、小野寺史宜が書き、2019年 第16回本屋大賞で
第2位(297.5点)に選ばれた青春小説です。
柏木聖輔は二十歳の秋、母の急死でたった一人になります。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続きました。
そんなある日、商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ります。
それが運命を変えるとも知らずに——
読みどころは、いちばん余裕の無いときにした、いちばん小さな譲り方が物語全体の出発点になっている点です。
2018年4月に単行本、2021年4月に祥伝社文庫で読めます。
続く『まち』(2019年11月)『いえ』(2022年2月)も文庫化済みで、
『いえ』の文庫は2025年2月刊です。
- 2019年 第16回本屋大賞 第2位(297.5点)
- 続く『まち』『いえ』も文庫で揃っている
- 単行本・祥伝社文庫・電子書籍版が選べる
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ひと・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 祥伝社「ひと特設ページ」(あらすじ全文・主人公 柏木聖輔(かしわぎせいすけ)・定価 本体1500円+税・ISBNコード 9784396635428)
- 本屋大賞 公式サイト「2019年 第16回本屋大賞」結果発表(大賞 435点『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ/2位 297.5点『ひと』小野寺史宜/3位 282.5点『ベルリンは晴れているか』深緑野分/4位 250.5点『熱帯』森見登美彦・一次投票493書店623人/二次投票308書店371人)
- 国立国会図書館サーチ 書誌データ(祥伝社文庫『ひと』2021年4月 978-4-396-34718-5/『まち』2019年11月 978-4-396-63580-0・文庫2022年11月 978-4-396-34853-3/『いえ』2022年2月 978-4-396-63618-0・文庫2025年2月 978-4-396-35102-1)
- openBD 書誌データ(ISBN 9784396635428/9784396347185・書名・著者・出版社・レーベル・刊行年月)
- 最終確認: 2026年8月21日




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