ミステリー界で最も権威ある賞のひとつ「日本推理作家協会賞」の歴代受賞作を完全網羅。最新受賞作の情報から、OUT・孤狼の血・ジェノサイドなど読み応え抜群の傑作10選まで、この1ページで完結します。
最終更新日: 2026年6月4日
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
- 歴代の受賞作・傑作をまとめて検索
- Kindle・文庫・単行本・中古までセット購入可
- ミステリの「ど真ん中の名作」を選べる
日本推理作家協会賞とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 日本推理作家協会 |
| 創設 | 1948年(探偵作家クラブ賞が前身) |
| 開催頻度 | 年1回 |
| 主な部門 | 長編及び連作短編集部門/短編部門/評論・研究部門 |
| 特徴 | ミステリ界で最も権威ある賞のひとつ |
日本推理作家協会賞は、江戸川乱歩を初代会長として発足した日本推理作家協会が主催する、ミステリ界で最も権威ある賞のひとつです。1948年に「探偵作家クラブ賞」として始まり、長い歴史の中で横溝正史『本陣殺人事件』から近年の話題作まで、各時代を代表するミステリを選び続けてきました。長編・連作短編集・短編・評論と幅広い部門があり、エンターテインメント性と完成度を兼ね備えた「ミステリのど真ん中」が選ばれるのが特徴です。
【最新】日本推理作家協会賞の近年の受賞作(長編及び連作短編集部門)

第78回(2025年): 崑崙奴(古泉迦十)
第78回の長編及び連作短編集部門は、古泉迦十『崑崙奴』が受賞しました。
第77回(2024年): 地雷グリコ/不夜島(青崎有吾/荻堂顕)
第77回は青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)と荻堂顕『不夜島』(集英社)の2作が受賞。『地雷グリコ』は山本周五郎賞・本格ミステリ大賞も同時受賞した話題作です。
第76回(2023年): 夜の道標/君のクイズ(芦沢央/小川哲)
第76回は芦沢央『夜の道標』(KADOKAWA)と小川哲『君のクイズ』(朝日新聞出版)の2作が受賞しています。
日本推理作家協会賞 歴代の代表的な受賞作一覧

| 年 | 回 | 受賞作 | 著者 | 部門 |
|---|---|---|---|---|
| 1948 | 1 | 本陣殺人事件 | 横溝正史 | 長編賞 |
| 1949 | 2 | 不連続殺人事件 | 坂口安吾 | 長編賞 |
| 1992 | 45 | 龍は眠る | 宮部みゆき | 長編部門 |
| 1996 | 49 | 魍魎の匣 | 京極夏彦 | 長編部門 |
| 1998 | 51 | OUT | 桐野夏生 | 長編部門 |
| 1999 | 52 | 秘密 | 東野圭吾 | 長編部門 |
| 2000 | 53 | 動機 | 横山秀夫 | 短編部門 |
| 2004 | 57 | 葉桜の季節に君を想うということ | 歌野晶午 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2004 | 57 | 死神の精度 | 伊坂幸太郎 | 短編部門 |
| 2007 | 60 | 赤朽葉家の伝説 | 桜庭一樹 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2009 | 62 | カラスの親指 | 道尾秀介 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2011 | 64 | 折れた竜骨 | 米澤穂信 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2012 | 65 | ジェノサイド | 高野和明 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2016 | 69 | 孤狼の血 | 柚月裕子 | 長編及び連作短編集部門 |
| 2020 | 73 | スワン | 呉勝浩 | 長編及び連作短編集部門 |
日本推理作家協会賞の傑作10選|受賞作から読みたい名作
1. 動機(横山秀夫・第53回・短編部門)
警察署が保管していた30冊の警察手帳が一斉に紛失する表題作ほか全4編。組織と人間の機微を抉るミステリ短編集で、表題作が短編部門を受賞しました。横山秀夫の全作品ガイド、動機のレビューもどうぞ。
2. 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午・第57回)
元探偵の成瀬が、悪徳商法に立ち向かう女性に協力する。随所に仕掛けられた叙述トリックが結末で物語を一変させる、新本格の到達点とされる傑作。本格ミステリ大賞も同時受賞しました。
3. OUT(桐野夏生・第51回)
深夜の弁当工場で働く主婦4人。一人が夫を殺害したことから、死体処理に手を染め、犯罪へと転落していく。女性たちの闇を描き、桐野夏生の名を決定づけた社会派サスペンスです。
4. 死神の精度(伊坂幸太郎・第57回・短編部門)
人間の死を1週間後に決めるため調査に来る死神・千葉が主人公の連作短編集。音楽を愛し雨を連れてくる死神が、対象者との交流を通じて人間の生死を見つめる。短編部門の受賞作です。伊坂幸太郎の全作品ガイド、死神シリーズを読む順番もどうぞ。
5. 赤朽葉家の伝説(桜庭一樹・第60回)
山陰の旧家・赤朽葉家三代の女たちの年代記。未来を予見する祖母、暴走族総長の母、平凡な「私」。一族の壮大な物語に隠された謎を描く、ミステリと大河小説が融合した傑作です。
6. カラスの親指(道尾秀介・第62回)
借金に追われる詐欺師コンビが、訳ありの仲間と共に大掛かりな騙しを仕掛ける。心温まる人間ドラマと、ラストの鮮やかな逆転が同居する傑作。道尾秀介の全作品ガイド、カラスの親指のあらすじもどうぞ。
7. 折れた竜骨(米澤穂信・第64回)
12世紀の英国辺境の島。魔法と騎士が実在する世界で領主が暗殺される。「暗殺騎士」の謎を論理で解く、ファンタジーと本格ミステリの融合作です。米澤穂信の全作品ガイドもどうぞ。
8. ジェノサイド(高野和明・第65回)
創薬研究者の青年と、米軍傭兵。コンゴで生まれた新人類が人類存続を揺るがす。日米を結ぶ壮大なスケールで描かれる、各種ランキングを席巻したサスペンス大作です。
9. 孤狼の血(柚月裕子・第69回)
1988年の広島。暴力団と癒着する型破りな刑事・大上と、新人刑事・日岡。マル暴の苛烈な世界を描いた警察小説で、映画化もされた人気シリーズ第1作です。
10. スワン(呉勝浩・第73回)
ショッピングモールでの無差別銃撃事件。生き残った少女が、事件を「再現」する奇妙な会に招かれる。被害と加害の境界を問う、緊張感あふれる社会派ミステリです。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本推理作家協会賞の最新受賞作は?
A. 第78回(2025年)の長編及び連作短編集部門は古泉迦十『崑崙奴』が受賞しました。第77回は青崎有吾『地雷グリコ』と荻堂顕『不夜島』の2作同時受賞です。
Q. 日本推理作家協会賞はどんな賞?
A. 江戸川乱歩を初代会長として発足した日本推理作家協会が主催する、ミステリ界で最も権威ある賞のひとつです。長編・連作短編集・短編・評論など複数の部門があります。
Q. 江戸川乱歩賞との違いは?
A. 江戸川乱歩賞が「未発表の長編を公募する新人賞」なのに対し、日本推理作家協会賞は「すでに発表された作品から優れたものを選ぶ」賞です。両賞とも日本推理作家協会が関わっています。
Q. 入門におすすめの受賞作は?
A. 映画化もされ知名度の高い『孤狼の血』、社会派サスペンスの代表作『OUT』、壮大なスケールの『ジェノサイド』あたりが読み応えと入りやすさを両立しています。
まとめ
日本推理作家協会賞は、各時代の「ミステリのど真ん中」を選び続けてきた、最も信頼できる賞のひとつです。何を読むか迷ったら、本ページの傑作10選――『OUT』『孤狼の血』『ジェノサイド』あたりから手に取れば、骨太な読書体験が待っています。
こんな記事も読まれています
出典・参考情報
- 日本推理作家協会 公式(協会賞 受賞作一覧)
- 各出版社 公式商品ページ
- Wikipedia「日本推理作家協会賞」項目(最終確認: 2026年6月4日)












コメント