「論理的な謎解き」に特化した本格ミステリ大賞の小説部門 歴代受賞作を完全網羅。最新受賞作の情報から、容疑者Xの献身・屍人荘の殺人・黒牢城など本格ファン必読の傑作10選まで、この1ページで完結します。
最終更新日: 2026年6月4日
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本格ミステリ大賞とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 本格ミステリ作家クラブ |
| 開始年 | 2001年(第1回) |
| 開催頻度 | 年1回 |
| 部門 | 小説部門/評論・研究部門 |
| 選考方法 | 会員アンケートで候補5作 → 会員投票で大賞決定 |
本格ミステリ大賞は、論理的な謎解きを核とする「本格」ミステリの発展を目的に、本格ミステリ作家クラブが主催する賞です。最大の特徴は、本格ミステリを書くプロ作家たち(会員)の投票で大賞が決まること。プロが「これは本格として優れている」と認めた作品が選ばれるため、トリック・伏線・ロジックの完成度を重視する読者にとって、最も信頼できる指標のひとつです。本ページでは、特に人気・知名度の高い小説部門の受賞作を中心に紹介します。
【最新】本格ミステリ大賞の近年の受賞作(小説部門)

第25回(2025年): 彼女が探偵でなければ(逸木裕)
第25回の小説部門は、逸木裕『彼女が探偵でなければ』(KADOKAWA)が受賞しました。
第24回(2024年): 地雷グリコ(青崎有吾)
第24回は青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)が受賞。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞も同時に受賞した話題作です。
第23回(2023年): 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件(白井智之)
第23回は白井智之『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』(新潮社)が受賞しています。
本格ミステリ大賞 歴代の代表的な受賞作一覧(小説部門)

| 年 | 回 | 受賞作 | 著者 |
|---|---|---|---|
| 2001 | 1 | 壺中の天国 | 倉知淳 |
| 2004 | 4 | 葉桜の季節に君を想うということ | 歌野晶午 |
| 2006 | 6 | 容疑者Xの献身 | 東野圭吾 |
| 2007 | 7 | シャドウ | 道尾秀介 |
| 2010 | 10 | 水魑の如き沈むもの | 三津田信三 |
| 2011 | 11 | 隻眼の少女 | 麻耶雄嵩 |
| 2012 | 12 | 開かせていただき光栄です | 皆川博子 |
| 2015 | 15 | さよなら神様 | 麻耶雄嵩 |
| 2017 | 17 | 涙香迷宮 | 竹本健治 |
| 2018 | 18 | 屍人荘の殺人 | 今村昌弘 |
| 2020 | 20 | medium 霊媒探偵城塚翡翠 | 相沢沙呼 |
| 2021 | 21 | 蟬かえる | 櫻田智也 |
| 2022 | 22 | 黒牢城 | 米澤穂信 |
| 2024 | 24 | 地雷グリコ | 青崎有吾 |
| 2025 | 25 | 彼女が探偵でなければ | 逸木裕 |
本格ミステリ大賞の傑作10選|本格ファン必読の受賞作
1. 容疑者Xの献身(東野圭吾・第6回)
天才数学者の隣人女性が起こしてしまった殺人。彼は密かに完全犯罪を仕組み、罪を被ろうとする。物理学者・湯川が、親友でもある犯人の論理と対峙する究極の献身ミステリ。直木賞も同時受賞しました。東野圭吾の全作品ガイド、容疑者Xの献身のあらすじもどうぞ。
2. 屍人荘の殺人(今村昌弘・第18回)
映画研究部の合宿先ペンションが、ある異常事態でクローズドサークルと化す。極限状況下で連続殺人が発生し、明智・葉村・剣崎が論理で挑む。特殊設定と本格謎解きを融合させ各賞を席巻したデビュー作です。屍人荘の殺人シリーズを読む順番もどうぞ。
3. 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午・第4回)
何でも屋の成瀬が、悪徳商法の調査と地下鉄で救った女性との恋愛に巻き込まれる。緻密な伏線と大胆な仕掛けが結末で景色を一変させる、どんでん返し系の代表作。日本推理作家協会賞も同時受賞しました。
4. 黒牢城(米澤穂信・第22回)
本能寺の変の4年前。信長に叛旗を翻し有岡城に籠城した荒木村重が、城内で起こる難事件に翻弄される。土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎解きを委ねる、戦国×安楽椅子探偵の歴史ミステリ。直木賞も同時受賞しました。米澤穂信の全作品ガイドもどうぞ。
5. medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼・第20回)
死者の姿が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が連続殺人に挑む。霊能力という反則すれすれの設定と精緻なロジックを組み合わせ、結末で読者の前提を覆す大ヒット作です。
6. 隻眼の少女(麻耶雄嵩・第11回)
寒村で殺人の容疑をかけられた大学生・種田静馬を、隻眼の少女探偵・御陵みかげが救う。連続殺人の解決後、18年を経て再び惨劇が起こる。名探偵の宿命と血脈を巡る重厚な本格長編です。
7. さよなら神様(麻耶雄嵩・第15回)
「犯人は○○だよ」――神様を名乗る少年・鈴木太郎の言葉は絶対に正しい。残酷な神託を覆そうと少年探偵団が調査に挑む連作短編集。衝撃の真相と苦い余韻でミステリ界を震撼させた問題作です。
8. 蟬かえる(櫻田智也・第21回)
昆虫好きの飄々とした青年・魞沢泉が、各地を旅しながら日常に潜む謎を解き明かす連作短編集。穏やかな筆致の奥に切れ味鋭いロジックが光る、日本推理作家協会賞も受賞した一冊です。
9. 地雷グリコ(青崎有吾・第24回)
ゲームに滅法強い女子高生・射守矢真兎が、独自ルールの頭脳戦に次々挑む連作。階段で罠の位置を読む「地雷グリコ」など、知略と心理戦を本格ミステリの推理構造に落とし込んだ作品。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞も受賞しました。
10. 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件(白井智之・第23回)
病も怪我も存在せず四肢さえ蘇る「奇蹟の楽園」ジョーデンタウン。失踪した助手を追って乗り込んだ探偵・大塒が不審死に直面する。奇蹟を信じる人々に現実のロジックは通用するのか――圧巻の解決編を擁する特殊設定本格です。
よくある質問(FAQ)
Q. 本格ミステリ大賞の最新受賞作は?
A. 第25回(2025年)の小説部門は逸木裕『彼女が探偵でなければ』(KADOKAWA)が受賞しました。第24回は青崎有吾『地雷グリコ』、第23回は白井智之『名探偵のいけにえ』です。
Q. 本格ミステリ大賞はどんな賞?
A. 本格ミステリ作家クラブが主催し、論理的な謎解きを核とする「本格」ミステリを顕彰する賞です。プロ作家である会員の投票で大賞が決まるのが大きな特徴です。
Q. このミステリーがすごい!など他のミステリ賞との違いは?
A. 「このミステリーがすごい!」が書評家・関係者の投票によるランキングなのに対し、本格ミステリ大賞は本格ミステリ作家クラブの会員(プロ作家)が選考し、特に「本格」=論理的解決のあるミステリに特化している点が異なります。
Q. 本格ミステリ大賞の入門におすすめの受賞作は?
A. 映像化もされ知名度の高い『容疑者Xの献身』『屍人荘の殺人』、どんでん返しの名手『葉桜の季節に君を想うということ』あたりが入門に最適です。
まとめ
本格ミステリ大賞は、本格ミステリのプロが「論理として優れている」と認めた作品に贈られる賞です。トリックや伏線の妙、解決の鮮やかさを味わいたいなら、本ページで紹介した傑作10選――まずは『容疑者Xの献身』『屍人荘の殺人』から手に取ってみてください。
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出典・参考情報
- 本格ミステリ作家クラブ 公式(本格ミステリ大賞)
- 各出版社 公式商品ページ
- Wikipedia「本格ミステリ大賞」項目(最終確認: 2026年6月4日)












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