『傾物語(かぶきものがたり)』は、西尾維新の〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの一作です。主人公・阿良々木暦(あららぎ・こよみ)が、影に封じた吸血鬼・忍野忍(おしの・しのぶ)の力で時間を遡り、11年前の世界にたどり着いてしまう物語。そこは、後に事故で命を落とす少女・八九寺真宵(はちくじ・まよい)が、まだ生きていた頃の過去でした。暦は「真宵を救えるかもしれない」と動き出しますが——。この記事では、あらすじ・読みどころ・講談社BOX版のISBN・〈物語〉シリーズを読む順番まで、ネタバレを最小限にして紹介します。
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- 西尾維新〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの一作
- 阿良々木暦が11年前へ時間旅行する物語
- 講談社BOX・電子書籍・中古版すべてチェック可能
傾物語とは|西尾維新の〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの一作
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 西尾維新 |
| イラスト | VOFAN |
| ジャンル | ライトノベル/怪異/青春 |
| 出版社 | 講談社(講談社BOX) |
| 発売 | 2010年12月(講談社BOX) |
| BOX版ISBN | 978-4-06-283767-5(講談社BOX) |
| シリーズ位置 | 〈物語〉シリーズセカンドシーズンの一作(通巻8作目) |
| 収録エピソード | まよいキョンシー |
| 主役 | 阿良々木暦・八九寺真宵・忍野忍 |
| 関連作 | 化物語・偽物語・猫物語(黒) |
『傾物語』は、西尾維新の代表作〈物語〉シリーズセカンドシーズンの一作です。
2010年12月に講談社BOXから刊行され、シリーズ通巻8作目にあたります。
阿良々木暦が吸血鬼・忍野忍の力で11年前の過去へ時間旅行するという、シリーズでも異色の設定を持つ一冊。
時系列では『偽物語』のあとに位置し、〈物語〉シリーズの物語がさらに深い領域へ踏み込んでいく巻です。
傾物語のあらすじ|11年前の過去へ向かう阿良々木暦

物語は、私立直江津高校3年生の阿良々木暦が、夏休みの宿題を終わらせるため「過去に戻りたい」と考えるところから始まります。
忍野忍の力で時間を遡る
暦は、自分の影に封じられた吸血鬼・忍野忍の力を借りて、時間を遡ろうとします。
本来の目的は「一日だけ前に戻る」ことでしたが、たどり着いたのは、なんと11年も前の過去でした。
そこは、八九寺真宵が生きていた時代
暦が降り立った過去は、のちに交通事故で命を落とし、幽霊「八九寺真宵」となる少女が、まだ生きていた頃の世界でした。
その事故が起きる前日に居合わせた暦は、「真宵を救えるかもしれない」と考え、彼女の運命に関わろうと動き出します。
けれども忍は、過去に手を加えることの意味を暦に問いかけます。時間を巡る物語と、真宵という存在の切なさが交差していく——それが本作『傾物語』の骨格です。結末に至る展開は、ぜひ本編で確かめてください。
傾物語の3つの読みどころ

1. シリーズ屈指の「時間旅行」というギミック
本作最大の特徴は、阿良々木暦が11年前へタイムスリップするという大胆な設定です。
〈物語〉シリーズは基本的に「現在」を舞台に怪異を描いてきましたが、本作は過去への時間旅行を軸に据えた異色作。シリーズの世界観に新たな奥行きを与える一冊です。
2. 八九寺真宵という存在への深い掘り下げ
『化物語』以来おなじみの八九寺真宵は、道に迷わせる怪異「迷い牛」にまつわる少女でした。
本作は、その真宵が「なぜ幽霊になったのか」という過去そのものに踏み込みます。シリーズを追ってきた読者ほど胸に迫る、真宵の物語の核心に触れる巻です。
3. 阿良々木暦と忍野忍の関係の深まり
暦の影に宿る吸血鬼・忍野忍は、本作で時間旅行の鍵を握る重要な存在として活躍します。
二人の主従にも似た、けれど対等でもある独特の関係が、時間を巡る旅を通してさらに深く描かれます。忍というキャラクターの魅力を味わううえでも外せない一作です。
傾物語の構造|「救いたい暦」と「運命を見つめる忍」

| 項目 | 阿良々木暦 | 忍野忍 |
|---|---|---|
| 立場 | 時間を遡る主人公 | 時間旅行を可能にする吸血鬼 |
| 願い | 真宵を事故から救いたい | 過去の重さを暦に問う |
| 視点 | 目の前の命を救おうとする | 時間と運命を俯瞰する |
| 役割 | 行動して過去に関わる | 力を貸しつつ意味を問いかける |
本作の構造は、「真宵を救おうとする暦」と「時間と運命の重さを見つめる忍」という対の関係で成り立っています。
目の前の少女を助けたいと動く暦と、過去に手を加えることの意味を静かに問う忍——立場の異なる二人が、11年前の世界で真宵の運命に向き合います。
西尾維新が、青春怪異譚に「時間」というテーマを持ち込んだ、シリーズの中でも印象的な一作といえます。
傾物語と〈物語〉シリーズの読む順番
〈物語〉シリーズは、ファーストシーズン・セカンドシーズンと巻を重ねる長期シリーズです。本作はセカンドシーズンの一作にあたります。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 〈物語〉シリーズ | シリーズ全体ガイド | 世界観・読む順番の総覧 |
| 化物語 | シリーズ第1作 | 阿良々木暦と真宵が出会う起点 |
| 偽物語 | ファーストシーズンの一作 | 傾物語の時系列上の前段 |
| 猫物語(黒) | ファーストシーズン最終作 | セカンドシーズンへの橋渡し |
〈物語〉シリーズは『化物語』から読むのが王道です。
『偽物語』・『猫物語(黒)』と進んだうえで、セカンドシーズンへ入っていくと、真宵や忍をめぐる物語の積み重ねが効いてきます。
セカンドシーズンは猫物語(白)→『傾物語』→花物語の順で刊行されており、本作はその2作目にあたります。刊行順に沿って読むと、真宵という存在の背景が最も深く味わえます。
傾物語の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約4〜6時間(講談社BOX・単巻)
- 難易度: ★★★★☆(シリーズ前提の知識があるほど深く楽しめる)
- おすすめタイプ: 〈物語〉シリーズを追っている人/八九寺真宵が好きな人/時間旅行ものが好きな人
本作はシリーズの積み重ねを前提にした一冊のため、『化物語』から順に読んできた読者が最も楽しめます。
真宵や忍への思い入れがあるほど、本作の切なさが深く響く構成になっています。単巻としては読みやすい分量なので、シリーズを追ってきた方はぜひ手に取ってみてください。
傾物語に関するよくある質問
Q. 傾物語はどこから読むべき?
A. まずは『化物語』から順に読むのがおすすめです。
本作はセカンドシーズンの一作で、真宵や忍との関係を前提にしています。詳しくは〈物語〉シリーズの読む順番ガイドを参照してください。
Q. 傾物語だけ独立して読める?
A. 単独でも筋は追えますが、シリーズを読んでからが断然おすすめです。
八九寺真宵や忍野忍というキャラクターへの理解があるほど、本作の物語は深く味わえます。シリーズの積み重ねが感情に効く一作です。
Q. 〈物語〉シリーズでの位置づけは?
A. 本作は〈物語〉シリーズセカンドシーズンの一作で、通巻8作目にあたります。
2010年12月に講談社BOXから刊行され、時系列では『偽物語』のあとに位置します。セカンドシーズンでは猫物語(白)に続く2作目です。
Q. 傾物語はどんな物語?
A. 阿良々木暦が忍野忍の力で11年前の過去へ時間旅行する物語です。
そこは、後に幽霊となる少女・八九寺真宵がまだ生きていた時代でした。時間と運命、そして真宵という存在の切なさを描く、シリーズでも異色の一作です。
まとめ|傾物語は真宵と忍を描く〈物語〉シリーズの異色作
『傾物語』は、西尾維新の〈物語〉シリーズセカンドシーズンの一作で、阿良々木暦の時間旅行を軸に据えた物語です。
忍野忍の力で11年前へ遡った暦が、まだ生きていた頃の八九寺真宵の運命に関わる——時間と運命、そして真宵という存在の切なさを描きます。
〈物語〉シリーズを追っている人・八九寺真宵が好きな方・時間旅行ものを読みたい読者におすすめできる一冊。
まずは『化物語』から『偽物語』・『猫物語(黒)』と読み進め、西尾維新の〈物語〉シリーズの旅の中で本作を味わってみてください。
- 講談社BOX版・電子書籍版どちらも入手可能
- 阿良々木暦の時間旅行を描くセカンドシーズンの一作
- 『化物語』からシリーズをまとめてチェック可
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傾物語・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 講談社『傾物語』製品情報(講談社BOX・ISBN 978-4-06-283767-5・2010年12月)
- 〈物語〉シリーズ公式: monogatari-series.com
- 西尾維新公式情報
- Wikipedia「傾物語」「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」項目(最終確認: 2026年7月4日)




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