『奇面館の殺人(きめんかんのさつじん)』は、綾辻行人の「館シリーズ」第9作にあたる長編推理小説です。季節外れの吹雪に見舞われた洋館を舞台に、招待客全員が仮面の着用を強いられるという異様なルールのもとで凄惨な事件が起こります。「仮面」と「吹雪の山荘」という本格ミステリーの王道テーマを組み合わせた一作で、2026年8月時点における館シリーズの既刊最新作でもあります。この記事では、あらすじ・読みどころ・講談社文庫のISBN・シリーズの現状まで、トリックと結末には一切触れずに紹介します。
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- 館シリーズ第9作・2026年8月時点の既刊最新作
- 全員が仮面を強いられる吹雪の山荘ミステリー
- 講談社文庫版は上下巻・電子書籍版あり
奇面館の殺人とは|館シリーズ第9作にして既刊最新作
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 綾辻行人 |
| ジャンル | 本格ミステリー/館もの |
| ノベルス | 2012年1月(講談社ノベルス) |
| 文庫 | 2015年4月15日(講談社文庫・上下巻) |
| 文庫ISBN | 978-4-06-293083-3(上)/978-4-06-293084-0(下) |
| シリーズ | 館シリーズ第9作(2026年8月時点の既刊最新作) |
| 関連作 | 館シリーズを読む順番・びっくり館の殺人 レビュー |
『奇面館の殺人』は、2012年1月に講談社ノベルスから刊行された館シリーズ第9作です。
現在の標準版は2015年4月15日刊行の講談社文庫〈上下巻〉で、電子書籍版もあります。
2026年8月時点で、本作が館シリーズの既刊最新作にあたり、シリーズ第10作『双子館の殺人』は連載中ながら単行本は未刊行です(詳しくは後述します)。
奇面館の殺人のあらすじ|身代わりの招待で訪れた吹雪の館で

舞台となるのは、季節外れの吹雪に見舞われた洋館「奇面館」。
推理作家として登場する鹿谷門実(かや もんじ)が、この物語の視点人物のひとりです。
身代わりとして招かれた奇面館
鹿谷門実は、容姿がよく似た作家・日向京助から、自分の身代わりとしてある集まりに出席してほしいと依頼されます。
招待主は富豪の影山逸史、日程は1泊2日——依頼を受けた鹿谷は、素性を偽ったまま奇面館へ向かうことになります。
全員に課された「仮面」という異様なルール
館の主・影山逸史は、招かれた六人の客全員に「仮面」の着用を義務づけていました。
互いの素顔を隠したまま過ごすという異様なルールのもと、季節外れの吹雪で外界から孤立した館での滞在が始まります。
吹雪で孤立した館で見つかった凄惨な死体
滞在中、主人の私室「奇面の間」で、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体が発見されます。
仮面を外せないというルールのもとでは、遺体が本当に主人本人のものかどうかさえ確定できません。
この先どのような真相が明らかになるかは、ぜひご自身で確かめてください。
奇面館の殺人の読みどころ|仮面と吹雪の山荘が生む本格の緊張

1. 「仮面」という新しいモチーフの使い方
本作最大の特徴は、登場人物全員が仮面を強いられるという設定そのものにあります。
素顔を隠したまま進む会話や人間関係が、読者の推理をかく乱する仕掛けとして機能する点が本作の凄みです。
館シリーズは建築そのものが謎の核になる作品が多いですが、本作は「仮面」という小道具に主題を託した点がユニークです。
2. 吹雪の山荘というクローズドサークルの王道
外界から完全に遮断された洋館に、少人数の客たちが閉じ込められる——本作は本格ミステリーの王道である「吹雪の山荘」ものの一作です。
『十角館の殺人』が孤島を舞台にしたのに対し、本作は雪に閉ざされた館という形で同じ緊張感を再現しています。
3. シリーズ既刊最新作としての完成度
2012年の刊行から10年以上が経ちますが、本作は2026年8月時点でも館シリーズの既刊最新作という位置づけです。
一つ前の『びっくり館の殺人』がヤングアダルト向けレーベルの書き下ろしだったのに対し、本作は本格の骨太な仕掛けに回帰した一冊として語られることが多くなっています。
奇面館の殺人のシリーズ内での位置づけ|既刊最新作としての本作と、未完の『双子館の殺人』

| 項目 | 奇面館の殺人(第9作) | 双子館の殺人(第10作・最終作) |
|---|---|---|
| 刊行状況 | 2012年刊・既刊最新作 | メフィストで連載中・単行本未刊行 |
| 入手性 | 講談社文庫〈上下巻〉で入手可能 | 現時点では読めない(雑誌連載のみ) |
| シリーズ上の位置 | 現時点で読める最後の1冊 | シリーズの最終作となる予定 |
| 刊行時期 | ― | 未定(2026年8月時点) |
『奇面館の殺人』は、2026年8月時点で刊行されている館シリーズの中では最も新しい作品です。
シリーズ第10作にあたる『双子館の殺人』は、文芸誌『メフィスト』で連載が始まっているものの、2026年8月時点で単行本は未刊行であり、シリーズはまだ完結していません。
刊行時期は明らかになっていないため、「いつ読めるか」は現時点では未定と理解しておくのが正確です。
つまり、新刊として今すぐ手に取れる館シリーズを最後まで読みたい場合、本作が到達点になります。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 館シリーズを読む順番完全ガイド | シリーズ全体の刊行順と読む順番 | まず全体像をつかめる |
| びっくり館の殺人 レビュー | シリーズ第8作・少年と腹話術人形の物語 | 本作の一つ前の既刊 |
| 十角館の殺人 レビュー | シリーズ第1作・孤島の連続殺人 | シリーズの原点 |
| 時計館の殺人 レビュー | シリーズ第5作・時計に囲まれた館 | 日本推理作家協会賞受賞のシリーズ代表作 |
| ミステリー小説おすすめ | ジャンル全体のおすすめ記事 | 本格ミステリーの幅を広げたい人に |
奇面館の殺人の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約6〜8時間(講談社文庫〈上下巻〉計744ページ換算)
- 難易度: ★★★☆☆(仮面で素顔が隠された人物関係の把握にやや集中力が要る)
- おすすめタイプ: 館シリーズを最新刊まで追いたい人/吹雪の山荘ものが好きな人/「仮面」という設定に惹かれる人
上下巻という分量ですが、吹雪で孤立した館という舞台の緊張感が持続するため、長さを感じにくいタイプの作品です。
仮面という設定ゆえに人物名と素顔の一致を意識しながら読むと、より楽しめます。
奇面館の殺人に関するよくある質問
Q. 奇面館の殺人はどんな話ですか?
A. 季節外れの吹雪に見舞われた洋館「奇面館」で、招待客全員が仮面の着用を強いられるなか、凄惨な事件が起こる物語です。
身代わりとして館を訪れた推理作家・鹿谷門実の視点で、仮面に覆われた人間関係の謎が描かれます。
Q. 奇面館の殺人は館シリーズの最新作ですか?
A. 2026年8月時点では、刊行されている館シリーズの中で最も新しい作品です。
シリーズ第10作『双子館の殺人』は文芸誌『メフィスト』で連載中ですが、単行本は未刊行でシリーズはまだ完結していません。
Q. 奇面館の殺人は映像化されていますか?
A. 2026年8月時点で、映像化に関する情報は確認されていません。
館シリーズの映像化は『十角館の殺人』(Hulu・2024年)と『時計館の殺人』(Hulu・2026年)にとどまります。
Q. 奇面館の殺人はどの版を買えばいいですか?
A. 2015年4月15日刊行の講談社文庫〈上下巻〉が入手しやすく、電子書籍版もあります。
書籍カードのISBNは上巻(978-4-06-293083-3)のもので、下巻(978-4-06-293084-0)と合わせて読み進めます。
まとめ|奇面館の殺人は「仮面」と「吹雪の山荘」を極めた既刊最新作
『奇面館の殺人』は、綾辻行人が2012年に発表した館シリーズ第9作であり、2026年8月時点における既刊最新作です。
季節外れの吹雪、仮面を強いられる六人の客、そして素性の分からない死体——本格ミステリーの王道テーマを、シリーズならではの手つきで組み上げた一冊です。
シリーズ第10作『双子館の殺人』は『メフィスト』で連載中ですが、単行本はまだ刊行されておらず、刊行時期も未定です。
今すぐ読める館シリーズを最後まで追いたいなら、まずは本作から手に取ってみてください。
まだ前の作品を読んでいない場合は、館シリーズを読む順番に沿って辿るのがおすすめです。
- 講談社文庫〈上下巻〉・電子書籍版あり
- 2026年8月時点の館シリーズ既刊最新作
- 続編『双子館の殺人』は連載中・単行本未刊行
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奇面館の殺人・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 講談社『奇面館の殺人(上)』製品情報(2015年4月15日・ISBN 978-4-06-293083-3・372ページ)
- 講談社『奇面館の殺人(下)』製品情報(2015年4月15日・ISBN 978-4-06-293084-0・372ページ)
- Wikipedia「奇面館の殺人」項目(あらすじ概要・刊行情報/最終確認: 2026年8月5日)
- Wikipedia「綾辻行人」項目・『メフィスト』連載情報(『双子館の殺人』連載中・単行本未刊行の確認/最終確認: 2026年8月5日)




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