司馬遼太郎『国盗り物語』を読む順番を、新潮文庫 全4巻の刊行順で完全網羅します。一介の油売りから美濃一国を「盗った」斎藤道三を描く前半(第一・二巻)、その道三に見込まれた織田信長と明智光秀を描く後半(第三・四巻)まで、各巻のあらすじ・読みどころから、本能寺の変へと至る三人の生き様、NHK大河ドラマ(1973年)まで、この1ページで確認できます。
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国盗り物語とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 司馬遼太郎 |
| ジャンル | 歴史・時代小説(戦国大河ロマン) |
| 連載 | 『サンデー毎日』1963年8月〜1966年6月 |
| 文庫刊行 | 新潮文庫 全4巻(1971年) |
| 完結状況 | 完結済み(全4巻) |
| 巻数 | 全4巻(前半=斎藤道三編/後半=織田信長編) |
| 映像化 | NHK大河ドラマ『国盗り物語』(1973年) |
『国盗り物語』は、戦国の梟雄・斎藤道三と、その志を継いだ織田信長、そして二人を見つめる明智光秀——三人の生き様を、本能寺の変へと収斂させていく司馬遼太郎の代表的長編です。前半は、一介の油売りから知略のかぎりを尽くして美濃一国を奪い取る道三の「国盗り」を、後半は、道三に天下を託された信長の革命的な戦いと、やがて主君に叛く光秀の心理を、現代的な感覚で描き切ります。『新史太閤記』『関ヶ原』へと連なる「戦国三部作」の緒作にあたる、司馬戦国ものの出発点です。
結論: おすすめの読む順番

初心者向け推奨順
新潮文庫の「刊行順(第一巻から)」が最もおすすめです。全4巻は、前半2巻が斎藤道三編、後半2巻が織田信長編という一本の流れで構成されており、道三が築いた地盤の上に信長が立つという因果がそのまま巻順になっています。第一巻から順に読むだけで、戦国の「下剋上」から「天下統一」への大きなうねりを取りこぼさずに味わえます。
熟読派向け
本能寺の変での信長と光秀の激突を主題として読みたい方も、まずは斎藤道三編(第一・二巻)から入るのが王道です。道三が信長と光秀という二つの個性をどう見抜いたかを知ってこそ、後半の悲劇に厚みが出ます。読み終えたら、続く戦国三部作『新史太閤記』『関ヶ原』へ進むと、戦国の全体像がつながります。
国盗り物語 全4巻の読む順番|刊行順

| # | 巻(編) | 中心人物メモ |
|---|---|---|
| 1 | 第一巻(斎藤道三 前編) | 油売り・松波庄九郎の野望 |
| 2 | 第二巻(斎藤道三 後編) | 美濃を盗る「国盗り」の完成 |
| 3 | 第三巻(織田信長 前編) | 道三が見込んだ「うつけ」信長 |
| 4 | 第四巻(織田信長 後編) | 信長・光秀と本能寺の変 |
※新潮文庫の現行版では各巻に「斎藤道三 前編/後編」「織田信長 前編/後編」の副題が付されています(巻数は一〜四)。
各巻のあらすじ・読みどころ

第一巻(斎藤道三 前編)
京の油商の婿となった松波庄九郎が、商才と知略を武器に身を起こし、やがて美濃国主・土岐頼芸の腹心へとのし上がっていく前半。一介の牢人がいかにして大名へと駆け上がるか、その下剋上の痛快さが全編にみなぎります。のちの斎藤道三となる男の、若き日の謀略と活力を描くシリーズの起点です。
第二巻(斎藤道三 後編)
ついに美濃一国を手中に収めた道三。その晩年に訪れる、娘婿・織田信長との運命的な対面が物語の転換点になります。誰もが「うつけ」と侮る信長の中に、道三だけが天下人の器を見抜く——前半のクライマックスにして、後半への橋渡しとなる一冊です。
第三巻(織田信長 前編)
主役は道三の志を継ぐ織田信長へ。桶狭間の奇襲をはじめ、旧来の常識を破壊しながら勢力を広げていく信長の革命的な戦いぶりが描かれます。同時に、明智光秀という理知的な男がしだいに歴史の表舞台へと現れ、信長との対比が際立ちはじめます。
第四巻(織田信長 後編)
天下統一へ突き進む信長と、その合理に追い詰められていく光秀。完結編では、道三の愛顧を受けた二つの強烈な個性が、ついに本能寺で激突します。司馬遼太郎が現代的な感覚で迫る「本能寺の変」の真因が、物語全体の締めくくりとして読者に提示される、シリーズの到達点です。
よくある質問(FAQ)
Q. 国盗り物語は全何巻?
A. 新潮文庫版で全4巻です。前半2巻(第一・二巻)が斎藤道三編、後半2巻(第三・四巻)が織田信長編という構成で、すでに完結しています。
Q. 国盗り物語はどの順番で読むのがおすすめ?
A. 新潮文庫の刊行順(第一巻から第四巻)がおすすめです。道三編→信長編という一本の流れになっているため、巻順に読むだけで物語の因果を自然に追えます。
Q. 道三と信長、どちらが主役?
A. 前半(第一・二巻)の主役は斎藤道三、後半(第三・四巻)の主役は織田信長です。さらに明智光秀も後半で大きく描かれ、本能寺の変へ向かう三人の物語として読むのが本作の醍醐味です。
Q. 国盗り物語は完結している?
A. はい。新潮文庫 全4巻で完結しています。続く『新史太閤記』『関ヶ原』とあわせて「戦国三部作」と呼ばれます。
Q. 国盗り物語は映像化されている?
A. 1973年にNHK大河ドラマ『国盗り物語』として映像化されています。斎藤道三を平幹二朗、織田信長を高橋英樹、明智光秀を近藤正臣が演じました。
国盗り物語の映像化
『国盗り物語』は、1973年放送のNHK大河ドラマ(第11作)として映像化されました。斎藤道三を平幹二朗、織田信長を高橋英樹、明智光秀を近藤正臣が演じ、原作の『国盗り物語』を核に、司馬遼太郎の他作品(『新史太閤記』『功名が辻』など)も取り込んで脚色されたのが特徴です。原作後半が光秀の視点を多く含むことから、ドラマでも光秀が事実上「三人目の主役」として描かれ、本能寺の変での信長と光秀の対決が大きな見どころになっています。映像から先に入った方も、原作で三人の内面に踏み込むと、物語の奥行きが一段と増します。
まとめ
『国盗り物語』は、下剋上で美濃を奪った斎藤道三から、その志を継ぐ織田信長、そして本能寺で叛く明智光秀へと、戦国の大きなうねりを一筋に描いた司馬遼太郎の戦国ものの原点です。読む順番は新潮文庫の刊行順(第一巻から第四巻)が王道。斎藤道三編から信長編へと、革命の系譜をそのまま追体験できます。読み終えたら、続く戦国三部作『新史太閤記』『関ヶ原』へ進むのがおすすめです。
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出典・参考情報
- 各巻の書誌情報: openBD(2026年6月時点)
- 新潮社 公式サイト『国盗り物語〔一〕』
- Wikipedia「国盗り物語」
- Wikipedia「国盗り物語(NHK大河ドラマ)」







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