司馬遼太郎『翔ぶが如く』を読む順番を、文春文庫(新装版)全10巻まるごと網羅します。西郷隆盛と大久保利通という二人の薩摩人を軸に、征韓論・明治六年政変から不平士族の反乱、そして西南戦争へと至る明治初期の激動を描いた大長編。各巻の刊行情報・あらすじ・読みどころから、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990年)まで、この1ページで確認できます。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
- 第1巻から第10巻(完結)までまとめて検索
- 文春文庫の新装版・Kindle・全巻完結セットまで
- 司馬遼太郎の関連作品もチェック
翔ぶが如くとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 司馬遼太郎 |
| ジャンル | 歴史小説(幕末・明治) |
| 連載 | 毎日新聞朝刊(1972年1月〜1976年9月) |
| 単行本 | 文藝春秋より刊行(連載完結後) |
| 完結状況 | 完結(文春文庫 新装版 全10巻) |
| 巻数 | 全10巻(文春文庫) |
| 映像化 | NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990年) |
『翔ぶが如く』は、毎日新聞朝刊に1972年1月から1976年9月まで連載され、のちに文藝春秋から刊行された司馬遼太郎の歴史大長編です。同じ薩摩の下級藩士から身を起こし、ともに明治維新を成し遂げた西郷隆盛と大久保利通——。維新後、二人は征韓論をめぐって決定的に対立し、一方は野に下り、一方は新政府の舵を握ります。やがて九州各地で不平士族の反乱が相次ぎ、物語は日本最後の内戦・西南戦争へとなだれ込んでいきます。司馬作品のなかでも『坂の上の雲』と並ぶ長編で、初代大警視・川路利良をはじめ膨大な人物が交錯する、明治国家の成り立ちそのものを描いた一作です。
結論: おすすめの読む順番

第1巻から刊行順に読むのが基本
『翔ぶが如く』は刊行順=物語の時系列順で進む一本道の長編です。そのため、迷わず第1巻から順番に読むのが唯一にして最良の読み方。第1巻は征韓論をめぐる政府内の緊張から幕を開け、巻を追うごとに不平士族の反乱、そして西南戦争へと時代が進んでいきます。途中から読むと人物関係や政局の伏線が分からなくなるため、必ず頭から読み進めてください。
初めて司馬作品に触れる方へ
幕末から維新へ、という時代の入り口を先に味わいたい方は、同じ薩摩・長州の志士たちを描いた『竜馬がゆく』を先に読んでおくと、本作の登場人物の前史が頭に入って理解が深まります。とはいえ『翔ぶが如く』単独でも完結して読めるので、興味があればそのまま第1巻から始めて問題ありません。
翔ぶが如く 全10巻の読む順番|刊行順

文春文庫(新装版)に基づく全10巻です。物語は第1巻から時系列に沿って進みます。
| # | タイトル | 文庫 | 描かれる時代の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 翔ぶが如く(一) | 文春文庫 新装版 | 征韓論の胎動 |
| 2 | 翔ぶが如く(二) | 文春文庫 新装版 | 明治六年政変 |
| 3 | 翔ぶが如く(三) | 文春文庫 新装版 | 西郷の下野・薩摩へ |
| 4 | 翔ぶが如く(四) | 文春文庫 新装版 | 内治派と征韓派 |
| 5 | 翔ぶが如く(五) | 文春文庫 新装版 | 不平士族の高まり |
| 6 | 翔ぶが如く(六) | 文春文庫 新装版 | 神風連・秋月の乱 |
| 7 | 翔ぶが如く(七) | 文春文庫 新装版 | 私学校と薩摩の緊迫 |
| 8 | 翔ぶが如く(八) | 文春文庫 新装版 | 西南戦争 開戦 |
| 9 | 翔ぶが如く(九) | 文春文庫 新装版 | 田原坂の激闘 |
| 10 | 翔ぶが如く(十) | 文春文庫 新装版 | 城山・西郷の最期 |
※各巻の「描かれる時代の目安」は読み進める際の参考です。
各巻のあらすじ・読みどころ
全10巻のなかから、物語の節目となる代表巻を取り上げます。
第1巻: 翔ぶが如く(一)
明治新政府の中枢で、西郷隆盛と大久保利通という薩摩の盟友がしだいに進路を違えていく——。物語は征韓論をめぐる政府内の緊張から幕を開けます。岩倉使節団の帰国、留守政府の動き、そして川路利良ら新しい時代の官僚たちの登場。明治という国家がどのような人間たちによって動かされていたのか、その全体像が立ち上がる序章です。まずはここから。
第2巻: 翔ぶが如く(二)
征韓論をめぐる対立がついに頂点に達し、明治六年政変へ。西郷は参議を辞して野に下り、薩摩へと帰っていきます。盟友であった西郷と大久保の決別が決定的なものとなる巻で、シリーズ全体の方向を定める重要な転換点です。
第5巻: 翔ぶが如く(五)
中央政府への不満が地方の士族のあいだで静かに、しかし確実に高まっていく中盤の山場。薩摩に帰った西郷を慕う若者たちと、新国家を維持しようとする大久保。二つの「正義」がすれ違い、破局へと向かう空気が濃くなっていきます。司馬の筆が時代の重力を描き出す巻です。
第9巻: 翔ぶが如く(九)
西南戦争のクライマックス、田原坂の死闘へ。近代装備の政府軍と、最後の士族の意地を懸けた薩摩軍が激突します。戦の細部から、戦争という現象そのものの非情さまでを描き切る、シリーズ屈指の読みどころです。
第10巻: 翔ぶが如く(十)
敗走を重ねた薩摩軍は、ついに鹿児島の城山へ。西郷隆盛の最期と、日本最後の内戦の終焉が描かれる完結巻です。そして残された大久保利通の行く末まで——。明治という時代の始まりの「痛み」を見届ける、全10巻の堂々たる結末です。
よくある質問(FAQ)
Q. 翔ぶが如くは全部で何巻ありますか?
A. 文春文庫(新装版)で全10巻です。連載完結後に文藝春秋から刊行され、現在は文春文庫で全10巻として読めます。
Q. 翔ぶが如くはどの順番で読めばいいですか?
A. 第1巻から刊行順(=物語の時系列順)に読むのが基本です。途中から読むと政局や人物関係が分からなくなるため、必ず第1巻から順に読み進めてください。
Q. 翔ぶが如くはどんな話ですか?
A. 西郷隆盛と大久保利通という薩摩出身の二人を軸に、明治初期の征韓論・明治六年政変から、神風連の乱などの不平士族の反乱を経て、西南戦争に至るまでを描いた歴史大長編です。
Q. 翔ぶが如くは完結していますか?
A. はい、完結しています。文春文庫(新装版)で全10巻として読み切ることができます。
Q. 翔ぶが如くは映像化されていますか?
A. 1990年にNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」として放送されました。西郷隆盛役を西田敏行さん、大久保利通役を鹿賀丈史さんが演じています。
翔ぶが如くの映像化
『翔ぶが如く』は、1990年(平成2年)にNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」として映像化されました。西郷隆盛役を西田敏行さん、大久保利通役を鹿賀丈史さんが演じ、二人の友情と決別が物語の中心に据えられています。原作は征韓論から始まりますが、大河ドラマでは幕末期の二人の青年時代から描くため、その前半部分は脚本(小山内美江子さん)が新たに構成しています。原作小説とあわせて観ると、明治という時代の人物像をより立体的に楽しめます。
まとめ
『翔ぶが如く』は、西郷隆盛と大久保利通という二人の薩摩人を軸に、明治国家の成り立ちと、その始まりに伴った痛み——西南戦争——を描いた司馬遼太郎の大長編です。文春文庫(新装版)で全10巻、完結済み。読み方は迷う必要がなく、第1巻から刊行順に読み進めるのが唯一の正解です。征韓論から城山までの一本道を、ぜひ最後まで味わってください。読み終えたら、同じ司馬作品の『坂の上の雲』へ進むのもおすすめです。
こんな記事も読まれています
出典・参考情報
- 各巻の書誌情報: openBD(2026年6月時点)
- 文藝春秋・文春文庫 公式サイト
- 『翔ぶが如く』(Wikipedia)連載・刊行情報
- NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990年)作品情報







コメント