仙台市在住の伊坂幸太郎が仙台を舞台に描いた作品群(ファンの間で「仙台シリーズ」と呼ばれる)と、登場人物が作品をまたいで再登場する“リンク”作品の読む順番を完全整理。世界がつながる楽しみ方を1ページで解説します。
最終更新日: 2026年6月4日
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「仙台シリーズ」とは|伊坂幸太郎の世界がつながる楽しみ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 伊坂幸太郎 |
| ジャンル | エンターテインメント/クライム/群像劇 |
| 舞台 | 仙台市(著者の在住地)を舞台にした作品が多い |
| つながり方 | 厳密な続き物ではなく、舞台や登場人物が緩やかにリンク |
まず大切な前提として、「仙台シリーズ」は出版社による公式なシリーズ名ではなく、ファンや読書ブログによる通称です。伊坂幸太郎は仙台市在住で、「よく知っている街の方が嘘を書きやすい」という理由から多くの作品を仙台を舞台にしています。さらに、作品同士で舞台設定や登場人物がリンクしているのが大きな魅力。たとえば泥棒・黒澤のように、複数の作品にゲスト出演するキャラクターがいて、「あ、あの人だ」という再発見が読書の楽しみを倍増させます。
このページでは「仙台が舞台の作品」と「登場人物がリンクする作品」を合わせて整理し、世界のつながりを最大限楽しめる読む順番を提案します。
結論: おすすめの読む順番

1. まずはリンクの“核”2作から
『オーデュボンの祈り』→『ラッシュライフ』の順で読むのがおすすめです。この2作には、後続作で再登場する泥棒・黒澤や、デビュー作の主人公・伊藤など、リンクの核となる人物が登場します。先に読んでおくと、後の作品での再登場がぐっと楽しくなります。
2. 以降は刊行順で
核となる2作を読んだら、あとは刊行順(重力ピエロ → アヒルと鴨 → グラスホッパー → …)で読み進めると、人物の経年変化やリンクを時系列で追えます。どれも独立して読めるので、気になった作品から手に取っても問題ありません。
仙台が舞台&リンク作品の一覧|刊行順

| # | タイトル | 刊行年 | 仙台が舞台 / リンク |
|---|---|---|---|
| 1 | オーデュボンの祈り | 2000 | リンクの起点(伊藤・黒澤の原点) |
| 2 | ラッシュライフ | 2002 | リンクの中心(黒澤 初登場) |
| 3 | 重力ピエロ | 2003 | 仙台が舞台・黒澤が再登場 |
| 4 | 陽気なギャングが地球を回す | 2003 | 陽気なギャングシリーズ第1作 |
| 5 | アヒルと鴨のコインロッカー | 2003 | 仙台が舞台 |
| 6 | グラスホッパー | 2004 | 殺し屋シリーズ第1作 |
| 7 | 死神の精度 | 2005 | 死神シリーズ第1作 |
| 8 | 魔王 | 2005 | 魔王シリーズ第1作 |
| 9 | 砂漠 | 2005 | 仙台が舞台 |
| 10 | ゴールデンスランバー | 2007 | 仙台が舞台 |
| 11 | フィッシュストーリー | 2007 | 黒澤が複数編に登場 |
| 12 | マリアビートル | 2010 | 殺し屋シリーズ第2作 |
| 13 | AX アックス | 2017 | 殺し屋シリーズ第3作 |
| 14 | フーガはユーガ | 2018 | 双子の能力を描く一作 |
各作品の詳細
オーデュボンの祈り
コンビニ強盗から逃げた伊藤が、外界と隔絶され150年鎖国した島・荻島に流れ着く。未来を見通せる喋る案山子・優午が殺される事件に巻き込まれる、伊坂幸太郎のデビュー作。後の作品にリンクする人物の原点です。オーデュボンの祈りのあらすじもどうぞ。
ラッシュライフ
泥棒・黒澤、拝金主義の画商、新興宗教にすがる男、失業した中年――複数の人物の物語が交錯し、時系列を操作した構成で一点に収束する群像ミステリ。黒澤が初登場する、リンクの中心作です。
重力ピエロ
仙台で連続する放火と街の落書きの関連を、兄・泉水と弟・春が追ううち、一家が抱える過去の傷に行き着く。遺伝と家族をめぐる兄弟の物語。泥棒・黒澤も脇役で再登場します。重力ピエロのあらすじもどうぞ。
陽気なギャングが地球を回す
嘘を見抜く女、演説の達人、正確な体内時計を持つ男、天才スリの4人組が銀行強盗を働くが、奪った現金を別の強盗に横取りされる。犯人を追って都市型コン・ゲームに突入する、シリーズ第1作です。
アヒルと鴨のコインロッカー
仙台の大学に入学した僕が、隣人の青年から「一緒に本屋を襲わないか」と広辞苑強奪を持ちかけられる。2年前のペット殺し事件と現在が交錯する、仕掛けに満ちたミステリ。吉川英治文学新人賞受賞作です。アヒルと鴨のコインロッカーのあらすじもどうぞ。
グラスホッパー
妻を殺された元教師・鈴木が復讐のため悪徳業者に潜入。自殺専門の「鯨」、ナイフ使いの「蝉」ら殺し屋たちの視点が交錯する群像サスペンス。殺し屋シリーズ(→マリアビートル→AX)の第1作です。
死神の精度
人間の死を1週間後に決めるため調査に来る死神・千葉が主人公の連作短編集。音楽を愛し雨を連れてくる死神が、対象者との交流を通じて人間の生死を見つめる。日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作です。死神シリーズを読む順番もどうぞ。
魔王
念じた言葉を他人に喋らせる力に気づいた会社員・安藤と、弟・潤也の物語。台頭する政治家とファシズムの予兆を前に、個人の力で何ができるかを問う中編二編。魔王シリーズ(→モダンタイムス)の第1作です。
砂漠
仙台の大学に入学した5人の男女が、麻雀・恋愛・超能力めいた力を交えて過ごす学生時代を描く。理想と現実のあいだで「砂漠にも雪を降らせる」青春群像劇。仙台が舞台の人気作です。
ゴールデンスランバー
仙台で首相暗殺の濡れ衣を着せられた元配達員・青柳雅春が、巨大な陰謀に追われながら2日間の逃亡を続ける。本屋大賞・山本周五郎賞をダブル受賞した代表作です。ゴールデンスランバーのあらすじもどうぞ。
フィッシュストーリー
売れないパンクバンドの一曲が時を超えて世界を救う表題作ほか、黒澤が活躍する「サクリファイス」「ポテチ」など、伏線とリンクが効いた4編の短編集です。
マリアビートル
東京発の東北新幹線車内を舞台に、運の悪い殺し屋・七尾、コンビの蜜柑と檸檬、悪意の少年らが入り乱れる。一台の列車上で展開する密室型の殺し屋群像劇。映画『ブレット・トレイン』原作です。マリアビートルのあらすじもどうぞ。
AX アックス
最強の殺し屋でありながら家庭では恐妻家という「兜」を主人公にした連作短編集。父と息子の関係を軸に、殺し屋稼業からの引退を願う男の悲哀とサスペンスを描く、殺し屋シリーズ第3作です。
フーガはユーガ
風我と優我という双子が、誕生日の特定時刻にだけ互いの位置を入れ替われる能力を持つ。虐待や理不尽と闘いながら、その力で運命に抗おうとする兄弟の物語です。
よくある質問(FAQ)
Q. 「仙台シリーズ」は公式のシリーズ名?
A. いいえ。出版社による公式なシリーズ呼称ではなく、仙台を舞台にした作品が多いことからファンの間で使われる通称です。各作品は独立して読めます。
Q. 伊坂幸太郎の作品はどの順番で読むのがおすすめ?
A. リンクの核となる『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』を先に読み、以降は刊行順で読むと、登場人物の再登場やつながりを最大限楽しめます。
Q. 仙台が舞台の伊坂作品は?
A. 『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』『砂漠』『ゴールデンスランバー』などが仙台を舞台にした代表作です。
Q. どの作品にどのキャラが再登場する?
A. 泥棒・黒澤は『ラッシュライフ』で初登場し、『重力ピエロ』『フィッシュストーリー』などに再登場します。本業は泥棒、副業は探偵という設定で、伊坂作品を横断する人気キャラです。
まとめ
伊坂幸太郎の「仙台」作品は、公式シリーズではないものの、舞台と登場人物が緩やかにリンクすることで一つの大きな世界を形づくっています。まずは『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』から読み始め、刊行順で追っていけば、再登場キャラとの“再会”という伊坂作品ならではの喜びが待っています。
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出典・参考情報
- 各出版社 公式商品ページ(新潮社・KADOKAWA・東京創元社・祥伝社・講談社・実業之日本社・文藝春秋)
- Wikipedia「伊坂幸太郎」「ラッシュライフ」項目(最終確認: 2026年6月4日)
















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