『今日も猫暮らし』は、6人の作家による猫のアンソロジーで、2026年11月28日に創元文芸文庫から出ます。880円(税込・本体800円)・文庫判320ページです。
参加しているのは、阿部智里・越谷オサム・櫻部由美子・澤田瞳子・嶋津輝・高田大介の6人。収録6編の題名は東京創元社が公開しています。
買う前に押さえておきたいことが2つあります。
ひとつ目。これは文庫化ではなく文庫オリジナルです。 国立国会図書館サーチで書名を引くと、ヒットするのは創元文芸文庫の1件だけで、単行本の記録がありません。 「文庫」の棚に並びますが、元になった単行本は存在しません。
ふたつ目。嶋津輝は、第174回直木賞を受賞した翌年にこのアンソロジーへ参加しています。 東京創元社の著者紹介が「25年刊行の『カフェーの帰り道』で第174回直木賞を受賞」と書いています。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています(2026年10月30日時点)。
- 2026年11月28日発売・創元文芸文庫・880円(税込)・320ページ
- 阿部智里・越谷オサム・櫻部由美子・澤田瞳子・嶋津輝・高田大介の6編
- 単行本が存在しない文庫オリジナル
今日も猫暮らしとは|創元文芸文庫のアンソロジー枠6冊目

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レーベル | 創元文芸文庫 |
| 文庫コード | LA-ん-1-6 |
| 発売日 | 2026年11月28日(版元ドットコム) |
| 初版 | 2026年11月27日(東京創元社) |
| 判型 | 文庫判(縦149mm×横105mm・厚さ12mm・重さ170g) |
| ページ | 320ページ |
| 価格 | 880円(税込・本体800円) |
| ISBN | 978-4-488-80322-3 |
| Cコード | C0193(0:一般/1:文庫/93:日本文学、小説・物語) |
| 収録 | 6編 |
| 装幀 | 西村弘美 |
| 写真 | yamato house |
出典:今日も猫暮らし|東京創元社/今日も猫暮らし|版元ドットコム(東京創元社)(2026年10月30日時点)
→ 文庫コードの「ん」はアンソロジーに割り当てられた記号で、末尾の6はその6冊目にあたります。
→ 東京創元社は本書を「一般文芸>アンソロジー」に分類しています。
★発売日が版元の2資料で1日ずれる
| 資料 | 日付 |
|---|---|
| 版元ドットコム(東京創元社が登録) | 発売予定日 2026年11月28日 |
| 東京創元社の書籍ページ | 初版 2026年11月27日 |
→ どちらも東京創元社の情報ですが、1日ずれます。 「初版」は奥付に刷られる日付、「発売予定日」は書店に並ぶ予定日で、別のものを指しています。
★文庫化ではなく文庫オリジナル
| 調べた先 | 『今日も猫暮らし』の記録 |
|---|---|
| 国立国会図書館サーチ | 1件のみ(叢書「創元文芸文庫」・東京創元社・2026年11月) |
| openBD | 1件のみ(東京創元社) |
出典:国立国会図書館サーチ/openBD(2026年10月30日時点)
→ 単行本のレコードが1件もありません。 文庫として最初に出る本です。
→ 新刊情報では「文庫化」に分類されることがありますが、創元文芸文庫というレーベル名から機械的に判定された結果です。レーベルが文庫であることと、単行本の文庫化であることは別です。
今日も猫暮らしの収録6編|東京創元社が掲載順を公開している

版元が収録作を題名入りで出しています。
| 順 | 著者 | 題名 |
|---|---|---|
| 1 | 澤田瞳子 | 焼け跡の猫 |
| 2 | 越谷オサム | 悪魔の爪 |
| 3 | 櫻部由美子 | ねこの寺 |
| 4 | 阿部智里 | 父の片恋 |
| 5 | 高田大介 | 影になって |
| 6 | 嶋津輝 | 俺の猫 |
出典:今日も猫暮らし|東京創元社(2026年10月30日時点)
→ 320ページを6編で割ると、1編あたり約53ページです。短編集としては1編が長めにあたります。
★版元の内容紹介の6行が、収録6編と同じ順に並んでいる
東京創元社の内容紹介は、1文ずつが1編の紹介になっています。
大坂城落城の後始末をする一行の前に突如現れた虎猫。保護猫を引き取った途端、トラブルに見舞われる家族。動物の声を聞くことができる少年と仔猫の冒険。家にやってきた雉白猫に恋い焦がれるようになった父親の話。大学教授がともに生活し看取った三匹の猫。娘の猫を旅行中だけ預かる税理士の男。
出典:今日も猫暮らし|東京創元社(2026年10月30日時点)
→ 6つの文が、収録順の6編と1対1で並んでいます。 4番目の「家にやってきた雉白猫に恋い焦がれるようになった父親の話」は、題名が「父の片恋」である阿部智里の編と対応します。
→ 1番目の「大坂城落城の後始末」は、歴史時代小説を書く澤田瞳子の「焼け跡の猫」にあたります。アンソロジー全体が、現代ものから歴史ものまで幅を持っていることが分かります。
→ 版元は紹介文を「愛すべき猫、そして猫に翻弄される人々を描いた個性豊かな傑作をお届けします」と結んでいます。
今日も猫暮らしの参加作家|直木賞・メフィスト賞・ファンタジーノベル大賞

東京創元社が3名の著者紹介を掲載しています。
嶋津輝(第174回直木賞)
- 1969年東京都生まれ
- 2016年、「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞を受賞
- 2019年、同作を含む短編集『スナック墓場』で書籍デビュー(文庫化にあたり『駐車場のねこ』と改題)
- 2025年刊行の『カフェーの帰り道』で第174回直木賞を受賞
- 他の著書に『襷がけの二人』
出典:今日も猫暮らし|東京創元社(2026年10月30日時点)
→ 直木賞を受賞した翌年に出るアンソロジーに、その受賞者が入っています。
→ デビュー作が文庫化で改題されています。 『スナック墓場』→『駐車場のねこ』で、改題後の題名にも猫が入っています。
高田大介(第45回メフィスト賞)
- 1968年東京都生まれ
- 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
- 2010年、『図書館の魔女』で第45回メフィスト賞を受賞し、2013年デビュー
- 続編『烏の伝言』『高い塔の童心』を含めて累計51万部
- 他の著書に『まほり』
出典:今日も猫暮らし|東京創元社(2026年10月30日時点)
→ 受賞から刊行まで3年空いています。 代表作や受賞歴は高田大介の全作品ガイドにまとめました。
越谷オサム(第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞)
- 1971年東京都生まれ
- 2004年『ボーナス・トラック』で第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー
- 著書に『陽だまりの彼女』『金曜のバカ』『いとみち』『まれびとパレード』『四角い光の連なりが』『たんぽぽ球場の決戦』など
出典:今日も猫暮らし|東京創元社(2026年10月30日時点)
→ 阿部智里は八咫烏シリーズの作者です。新刊予定と完結状況は阿部智里の新刊予定2026にまとめています。
今日も猫暮らしの3つの読みどころ
1. 6人の持ち味が猫という1語でそろう
歴史時代(澤田瞳子)、ファンタジー(高田大介・阿部智里)、現代もの(越谷オサム・嶋津輝)と、ふだん同じ棚に並ばない書き手が1冊に入ります。 版元も「個性豊かな傑作」「バラエティー豊かな傑作アンソロジー」という言い方をしています。
2. 1編53ページで、短編集としては読み応えがある
320ページを6編で割ると約53ページです。1編が短すぎると人物を好きになる前に終わってしまいますが、この分量なら1編ごとに腰を据えて読めます。
3. 880円で初めての作家を6人試せる
文庫1冊の値段で6人の文章を読み比べられます。 気に入った作家の長編に進むきっかけにしやすい構成です。
今日も猫暮らしの書誌をほかの文庫アンソロジーと比べる

当サイトが同じ時期に扱った、2026年12月発売の文庫アンソロジー2冊と並べます。
| 書名 | レーベル | 編数 | ページ | 1編あたり | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| 今日も猫暮らし | 創元文芸文庫 | 6編 | 320ページ | 約53ページ | 880円 |
| 乾杯を何度でも | 文春文庫 | 5編 | 192ページ | 約38ページ | 880円 |
| 世界遺産のある街には謎がある | 宝島社文庫 | 12編 | 320ページ | 約27ページ | 845円+税 |
出典:版元ドットコム(各書の書誌)をもとに当サイトで算出(2026年10月30日時点)
→ 3冊ともCコードはC0193(一般・文庫・日本文学)で、3冊とも単行本が存在しない文庫オリジナルです。
→ それでも1編あたりのページ数は約27〜53ページと2倍近く開きます。 『今日も猫暮らし』は3冊のなかでいちばん1編が長いことになります。
→ 同じ880円でも、『今日も猫暮らし』は320ページ、『乾杯を何度でも』は192ページです。
★発売1か月前に点字版と音声版の製作が始まっている
国立国会図書館サーチの書誌に、製作中の資料が記録されています。
| 資料形態 | 製作者 | 状態 |
|---|---|---|
| 点字資料・点字データ | 千葉点字図書館 | 着手 |
| DAISY・音声DAISY・テキストDAISY | 鹿児島県視聴覚障害者情報センター | 着手 |
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月30日時点)
→ 発売日(2026年11月28日)の約1か月前の時点で、点字版と音声版の製作が「着手」として登録されています。
→ 同じ時期の『乾杯を何度でも』にも点字版の着手登録がありますが、『世界遺産のある街には謎がある』にはありません。
今日も猫暮らしに関するよくある質問
今日も猫暮らしはいつ発売ですか
2026年11月28日です(版元ドットコムの発売予定日)。東京創元社の書籍ページは初版を2026年11月27日と表示しており、1日ずれます。
単行本の文庫化ですか
違います。文庫オリジナルです。 国立国会図書館サーチとopenBDのどちらにも単行本の記録がなく、ヒットするのは創元文芸文庫の1件だけです。
誰が書いていますか
阿部智里・越谷オサム・櫻部由美子・澤田瞳子・嶋津輝・高田大介の6人です。収録順は澤田瞳子「焼け跡の猫」、越谷オサム「悪魔の爪」、櫻部由美子「ねこの寺」、阿部智里「父の片恋」、高田大介「影になって」、嶋津輝「俺の猫」です。
どんな話が入っていますか
版元の内容紹介が6編ぶんを1文ずつ並べています。 大坂城落城後に現れた虎猫、保護猫を引き取った家族、動物の声を聞ける少年と仔猫、雉白猫に恋い焦がれる父親、大学教授が看取った三匹の猫、娘の猫を預かる税理士です。現代ものから歴史ものまで幅があります。
1編はどのくらいの長さですか
320ページを6編で割ると約53ページです。同じ時期の文庫アンソロジーだと『世界遺産のある街には謎がある』が約27ページなので、2倍近く長い計算になります。
阿部智里の八咫烏シリーズと関係がありますか
独立した短編です。 題名は「父の片恋」で、版元の紹介では「家にやってきた雉白猫に恋い焦がれるようになった父親の話」にあたります。八咫烏シリーズの刊行状況は阿部智里の新刊予定2026にまとめています。
嶋津輝はどんな作家ですか
2025年刊行の『カフェーの帰り道』で第174回直木賞を受賞した作家です。2016年に「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞、2019年に『スナック墓場』で書籍デビューしており、同書は文庫化のとき『駐車場のねこ』に改題されました。
まとめ|単行本の無い文庫オリジナル、1編53ページの猫アンソロジー
- 2026年11月28日発売・創元文芸文庫・880円(税込)・320ページ・全6編
- ★文庫化ではなく文庫オリジナル=国立国会図書館サーチとopenBDのどちらにも単行本の記録が無く、ヒットは創元文芸文庫の1件だけ
- ★収録6編の題名と掲載順を東京創元社が公開している(澤田瞳子「焼け跡の猫」/越谷オサム「悪魔の爪」/櫻部由美子「ねこの寺」/阿部智里「父の片恋」/高田大介「影になって」/嶋津輝「俺の猫」)
- ★版元の内容紹介は1文が1編に対応し、収録順と同じ順に並んでいる
- ★嶋津輝が第174回直木賞(『カフェーの帰り道』)受賞の翌年に参加。デビュー作『スナック墓場』は文庫化で『駐車場のねこ』に改題されている
- ★発売日は版元ドットコム2026年11月28日・東京創元社の初版2026年11月27日で1日ずれる
- ★1編あたり約53ページ=同時期の文庫アンソロジー3冊でいちばん長い(乾杯を何度でも約38ページ/世界遺産のある街には謎がある約27ページ)
- ★発売1か月前に点字版(千葉点字図書館)と音声DAISY版(鹿児島県視聴覚障害者情報センター)の製作が「着手」で登録済み
- 文庫コードLA-ん-1-6=創元文芸文庫のアンソロジー枠6冊目
- 高田大介は『図書館の魔女』続編2作を含め累計51万部(東京創元社の著者紹介)
- 装幀は西村弘美、写真はyamato house



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