有栖川有栖「火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)」を読む順番で完全網羅します。臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のコンビが活躍する本格ミステリの人気シリーズを、第1作『46番目の密室』から最新長編『捜査線上の夕映え』まで、〈国名シリーズ〉短編集『ロシア紅茶の謎』〜『日本扇の謎』も含めて、発表年・あらすじ・読みどころ、斎藤工主演の実写ドラマまで、この1ページで確認できます。
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火村英生シリーズとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 有栖川有栖 |
| ジャンル | 本格ミステリ(新本格) |
| 探偵役 | 火村英生(英都大学社会学部准教授・臨床犯罪学者) |
| 語り手 | 有栖川有栖(推理作家・ワトスン役) |
| 開始年 | 1992年(『46番目の密室』) |
| 構成 | 長編8作+〈国名シリーズ〉短編集11作+その他短編集多数 |
| 既刊最新長編 | 『捜査線上の夕映え』(単行本2022年/文春文庫2024年) |
| 映像化 | 『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(2016年・日本テレビ系/火村役=斎藤工) |
火村英生シリーズは、犯罪に「美」を求める臨床犯罪学者・火村英生(英都大学准教授)と、その親友であり事件の記録者となる推理作家・有栖川有栖のコンビが難事件に挑む、有栖川有栖の代表シリーズです。著者と同名の語り手「アリス」が登場することから「作家アリスシリーズ」とも呼ばれます。1992年の第1作『46番目の密室』に始まり、長編・短編集を合わせて作品数が多く、論理を積み上げる本格ミステリでありながら読みやすいのが魅力。エラリー・クイーンへのオマージュとして、作品名に国名を冠した〈国名シリーズ〉短編集が並行して刊行されているのも大きな特徴です。
結論: おすすめの読む順番
各話は独立、でも発表順がおすすめ
火村英生シリーズは、長編・短編集とも基本的に1作ずつ独立して読める構成です。とはいえ、火村と有栖川の関係性や人物像はシリーズを通して少しずつ深まっていくため、発表順に読むのが最もおすすめ。コンビの距離感や火村の過去への伏線を取りこぼさずに楽しめます。
入門作はこの2冊
どこから読むか迷ったら、シリーズの原点である第1作『46番目の密室』から入るのが王道です。「まず短編から軽く」という方には、〈国名シリーズ〉第1作『ロシア紅茶の謎』がおすすめ。1編ずつ完結する珠玉の本格短編が並び、シリーズの空気を手早くつかめます。長編の傑作を1冊だけ選ぶなら、日本推理作家協会賞を受賞した『マレー鉄道の謎』も外せません。
火村英生シリーズの読む順番|発表順

長編(全8作)
| # | タイトル | 発表年 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | 46番目の密室 | 1992 | シリーズの原点・密室もの |
| 2 | ダリの繭 | 1993 | ダイイングメッセージの妙 |
| 3 | 海のある奈良に死す | 1995 | 旅情ミステリの趣 |
| 4 | 朱色の研究 | 1997 | 過去の未解決事件に挑む |
| 5 | 乱鴉の島 | 2006 | 孤島もの |
| 6 | 鍵の掛かった男 | 2015 | 大阪・中之島が舞台 |
| 7 | 狩人の悪夢 | 2017 | ホラー作家の館で起きる怪事件 |
| 8 | 捜査線上の夕映え | 2022 | 既刊最新長編 |
〈国名シリーズ〉短編集(全11作)
| # | タイトル | 発表年 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | ロシア紅茶の謎 | 1994 | 国名シリーズの原点 |
| 2 | スウェーデン館の謎 | 1995 | 雪の山荘もの |
| 3 | ブラジル蝶の謎 | 1996 | 表題作は名作 |
| 4 | 英国庭園の謎 | 1997 | バラエティ豊かな1冊 |
| 5 | ペルシャ猫の謎 | 1999 | 軽妙な作風も |
| 6 | マレー鉄道の謎 | 2002 | 第56回日本推理作家協会賞 |
| 7 | スイス時計の謎 | 2003 | 表題作の論理が絶品 |
| 8 | モロッコ水晶の謎 | 2005 | 中編を含む |
| 9 | インド倶楽部の謎 | 2018 | 前世占いをめぐる謎 |
| 10 | カナダ金貨の謎 | 2019 | 多彩な趣向 |
| 11 | 日本扇の謎 | 2024 | 国名シリーズ最新作 |
このほか『暗い宿』『絶叫城殺人事件』『白い兎が逃げる』『火村英生に捧げる犯罪』『菩提樹荘の殺人』『怪しい店』など、国名を冠さない短編集も多数刊行されています。
各作品のあらすじ・読みどころ

第1作: 46番目の密室
「密室の巨匠」と称される推理作家・真壁聖一が、クリスマスの別荘で密室殺人の被害者となる——。火村と有栖川のコンビが初めて登場するシリーズ第1作。数々の密室トリックを論理で解体していく、本格ミステリの王道。まずはここから読み始めるのがおすすめです。
ダリの繭
サルバドール・ダリの熱烈な信奉者だった宝飾チェーンの会長が、神戸の別荘でフロートカプセルの中から遺体で発見される。トレードマークの口髭は剃られ、いくつもの不可解な点が残された謎に火村と有栖川が挑む第2長編。ダイイングメッセージの扱いが光ります。
朱色の研究
二年前の未解決事件「朱色の研究」をめぐり、新たな殺人が起きる。過去と現在が交錯するなか、火村の鋭い推理が真相へと迫る長編。シリーズの中でも人気の高い一作です。
マレー鉄道の謎
マレーシアを舞台に、密室状況の殺人をはじめとする本格短編を収めた〈国名シリーズ〉第6弾。表題作の論理の冴えが高く評価され、第56回日本推理作家協会賞を受賞しました。シリーズの実力を象徴する一冊で、本格ミステリ好きに強くおすすめできます。
狩人の悪夢
人気ホラー作家・白布施に招かれ、京都・亀岡の屋敷「夢守荘」を訪れた有栖川。「必ず悪夢を見る」という部屋に泊まった後、近くの家で右手を切断された女性の死体が見つかる——。怪奇な雰囲気と本格の論理が融合した、近年の代表的長編です。
捜査線上の夕映え
コロナ禍の世相を背景に描かれた、シリーズ既刊最新の長編。変わりゆく日常のなかで起きる事件に、火村と有栖川が向き合います。長く読み継がれてきたコンビの「今」を味わえる一作です。
よくある質問(FAQ)
Q. 火村英生シリーズはどれから読むのがおすすめ?
A. 発表順がおすすめで、まずは第1作『46番目の密室』から読むのが王道です。短編から入りたい方は〈国名シリーズ〉第1作『ロシア紅茶の謎』、長編の傑作を1冊選ぶなら日本推理作家協会賞受賞作『マレー鉄道の謎』がおすすめです。
Q. 各作品は独立して読める?
A. はい。長編・短編集とも基本的に1作ずつ独立して読めます。ただし火村と有栖川の関係性はシリーズを通して深まるため、発表順に読むとより楽しめます。
Q. 〈国名シリーズ〉とは何ですか?
A. エラリー・クイーンの「国名シリーズ」へのオマージュとして、作品名に国名を冠した火村英生シリーズの短編集群を指します。『ロシア紅茶の謎』に始まり、2024年の『日本扇の謎』まで11作が刊行されています。
Q. 「作家アリス」と「学生アリス」の違いは?
A. 「作家アリス」が本シリーズ(探偵=臨床犯罪学者の火村英生、語り手=推理作家の有栖川有栖)。一方「学生アリス」は大学生だった頃の有栖川が語り手を務め、名探偵・江神二郎が活躍する別シリーズです。語り手はどちらも「有栖川有栖」ですが、相棒の探偵と作中の年代が異なります。
Q. シリーズの最新刊は?
A. 2026年6月時点での既刊最新長編は『捜査線上の夕映え』(文春文庫2024年)、〈国名シリーズ〉短編集の最新作は『日本扇の謎』(2024年)です。
火村英生シリーズの映像化
火村英生シリーズは、2016年に『臨床犯罪学者 火村英生の推理』として実写ドラマ化されました。日本テレビ系の日曜ドラマ枠で放送され、火村英生役を斎藤工、有栖川有栖役を窪田正孝が演じています。2019年にはスペシャルドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理 2019 ABCキラー編』も放送されました。原作のクールな火村と人間味あふれる有栖川のコンビ感が映像でも好評を博しています。最新の配信状況は各動画サービスでご確認ください。
まとめ
火村英生シリーズは、臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が論理で難事件を解き明かす、有栖川有栖の人気本格ミステリです。各話は独立して読めますが、コンビの関係性を味わうなら発表順が王道。第1作『46番目の密室』から入り、〈国名シリーズ〉短編集や協会賞受賞作『マレー鉄道の謎』を交えて読み進めるのがおすすめです。長編8作と国名シリーズ11作、その他短編集まで、奥深い火村ワールドをじっくり楽しんでください。
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出典・参考情報
- 各作品の書誌情報: openBD(2026年6月時点)
- 作家アリスシリーズ(Wikipedia)
- KADOKAWA・講談社・文藝春秋 各公式サイト
- ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系・2016年)








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