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悪い血 鈴木涼美 レビュー|第175回芥川賞候補作 あらすじ・読みどころ・3度目の候補まで完全ガイド【2026年最新】

2026 9/29
ジャンル別 純文学 芥川賞
2026年9月13日2026年9月29日
悪い血(鈴木涼美・血を取り返しに行く道のり)レビュー記事のアイキャッチ画像

『悪い血』は、鈴木涼美が書いた純文学で、奔放に生きてきた主人公が突然つきつけられた衝撃に直面し、採取された血を取り戻すため病院へ向かう道中で過去のさまざまな行いが蘇っていく作品です。2026年7月7日に文藝春秋から刊行され、第175回芥川賞の候補になりました。著者にとっては3度目の芥川賞候補です。この記事では、あらすじ・読みどころ・候補作としての位置づけまで紹介します。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

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  • 第175回芥川賞候補作(受賞は小砂川チト『ゾンビ回収婦』)
  • 著者にとって3度目の芥川賞候補
  • 2026年7月7日刊行・128ページの中編

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目次

悪い血とは|3度目の芥川賞候補になった中編

項目 内容
著者 鈴木涼美(1983年7月13日生まれ・東京都出身)
刊行 文藝春秋・2026年7月7日・128ページ・定価1,870円(ISBN 978-4-16-392142-6)
初出 『文學界』2026年6月号
候補 第175回芥川賞候補(受賞ではありません)
芥川賞候補歴 第167回『ギフテッド』/第168回『グレイスレス』/第175回『悪い血』

出典:文藝春秋『悪い血』、国立国会図書館サーチ、Wikipedia『鈴木涼美』(2026年9月13日時点)

候補であって受賞ではありません。第175回の芥川賞を受けたのは小砂川チト『ゾンビ回収婦』です。

著者は慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、東京大学大学院を修了し、2009年から2014年まで日本経済新聞社に勤務した経歴を持ちます。『「AV女優」の社会学』などの著作でも知られ、小説とノンフィクションの両方を書いてきた書き手です。

悪い血のあらすじ|採取された血を、取り戻しに行く

悪い血 の物語の入り口を順に示した図

奔放に生きてきた主人公

物語の中心にいるのは、奔放に生きてきた主人公です。

突然の衝撃

その主人公に、ある衝撃が突然つきつけられます。

血を取り戻すために病院へ

主人公は、採取された血を取り戻すため病院へ向かいます。

道中で蘇る、過去の行い

病院へ向かう過程で、過去のさまざまな行いが蘇ってきます。

出版社が「罪と罰」をめぐる物語と説明するとおり、血を取り返しに行く道のりがそのまま自分の来歴を振り返る道のりになります。

悪い血の3つの読みどころ

悪い血 の3つの読みどころをまとめた図

1. 「血を取り戻す」という一点に絞られた構成

物語は、採取された血を取り返すという単一の目的で動きます。128ページという分量に対して目的がひとつしかないため、途中で立ち止まることなく最後まで運ばれます。

2. 移動そのものが回想装置になっていること

病院へ向かうという行為は、それ自体は単なる移動です。本作ではその移動が、過去を順に呼び戻す装置として機能します。回想のために物語を止める必要がない作りです。

3. 「罪と罰」を自分で引き受ける形

題名の「悪い血」が何を指すかは、読みながら更新されていきます。外から罰を与えられるのではなく、主人公が自分の来歴を数え直していく構図が、この作品を告発でも懺悔でもないものにしています。

悪い血の版と入手方法

悪い血 の版や実績を比較した図
版 出版社 刊行
単行本 文藝春秋 2026年7月7日・128ページ・1,870円

2026年9月時点で文庫版は出ていません。単行本のみです。

悪い血 - 鈴木涼美

悪い血

鈴木涼美|文藝春秋

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悪い血と第175回芥川賞の候補作

著者 作品 初出
小砂川チト ゾンビ回収婦(受賞) 群像 2026年5月号
鈴木涼美 悪い血 文學界 2026年6月号
仁科斂 丹心 新潮 2026年4月号
村司侑 ソリティアおじさんがいた頃 文學界 2026年5月号
八木詠美 アンチ・グッドモーニング 文藝 2026年春季号

候補5作はすべて文芸誌に発表された作品です。受賞した小砂川チトも3度目の候補での受賞で、鈴木涼美と小砂川チトは同じく3度目の候補同士でした。

悪い血の読了時間と難易度

128ページの中編で、一般的な読書速度で2時間前後が目安です。

筋を追うだけなら平易です。目的がひとつしかないため迷いません。一方で、主人公の来歴が断片として差し込まれるため、どこまでが現在でどこからが回想かを意識しながら読む必要があります。

悪い血に関するよくある質問

悪い血は芥川賞を受賞しましたか

受賞していません。第175回芥川賞の候補作です。受賞作は小砂川チト『ゾンビ回収婦』でした。

鈴木涼美は何度目の芥川賞候補ですか

3度目です。第167回『ギフテッド』、第168回『グレイスレス』に続く候補入りになります。

文庫版は出ていますか

2026年9月時点では単行本のみです。

エッセイやノンフィクションとは違いますか

本作は小説です。著者は『「AV女優」の社会学』などノンフィクションの著作も多く持ちますが、『悪い血』は文學界に発表された小説です。

第175回芥川賞の受賞作はどれですか

小砂川チト『ゾンビ回収婦』です。同じ回の直木賞は朝倉かすみ『けんぐゎい』が受賞しました。

『悪い血』をKindleで読む

電子版はセールとポイント還元で実質の支払いが下がることがあります。紙と電子で価格が違うので、Amazonで確認してください。

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まとめ|血を取り返しに行く道が、そのまま来歴をたどる道になる

  • 『悪い血』は、採取された血を取り戻すため病院へ向かう主人公が、道中で過去の行いを呼び戻していく中編
  • 第175回芥川賞候補作(受賞は『ゾンビ回収婦』)
  • 著者にとって3度目の芥川賞候補
  • 128ページ・2026年7月7日刊行。文庫版は2026年9月時点で未刊

目的地に着くまでに、取り返したいものが血だけではなくなっていく作品です。

その一冊、“耳”で読むという手もあります

長編や積んだままの本ほど、聴くと最後までたどり着けます。

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悪い血・関連作品の読書ガイド

  • ゾンビ回収婦 レビュー(第175回芥川賞受賞作)
  • 丹心 レビュー(第175回芥川賞候補)
  • ソリティアおじさんがいた頃 レビュー(第175回芥川賞候補)
  • アンチ・グッドモーニング レビュー(第175回芥川賞候補)
  • 芥川賞 歴代受賞作と最新受賞作
ジャンル別 純文学 芥川賞
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  • 丹心 仁科斂 レビュー|第175回芥川賞候補・新潮新人賞作家 あらすじ・読みどころ・併録作完全ガイド【2026年最新】

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