『はだかんぼうたち』は、江國香織の長編小説で、2026年10月3日スタートのテレビ朝日系ドラマの原作です。年齢も境遇も違う男女の恋愛・孤独・結婚を描く群像劇です。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。2013年の小説が、13年後に初めて映像化されました。 版元は「待望の初映像化」と告知しています。それまで映画・ドラマになったことがありません。
ふたつ目。著者自身が映像化を「意外」と言っています。 江國香織のコメントは「意外でした。比較的地味な小説だと思うので。」です。
みっつ目。いま新刊で買えるのは角川文庫です。 単行本は角川書店(2013年・369ページ)、文庫は2016年1月23日・376ページです。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事はドラマの内容には踏み込まず、原作小説の書誌と公表済みの情報を中心にまとめています(2026年10月20日時点)。
- 角川文庫・2016年1月23日・376ページ
- 2026年10月3日スタートのテレビ朝日系ドラマ原作(松田元太主演)
- 版元は「待望の初映像化」と告知。単行本は角川書店・2013年・369ページ
はだかんぼうたちとは|35歳の歯科医・桃と9歳下の鯖崎の群像劇

まず内容です。角川文庫版の紹介文が一次情報です。
版元のあらすじは5人の関係が連鎖する形で書かれている
桃は35歳の歯科医。入籍間近と思われていた恋人と別れ9歳下の鯖崎と付き合い始めた。だが鯖崎は桃の親友の主婦・響子にも興味をしめす。一方、ネットで知り合った60歳の男と同棲していた響子の母・和枝が急死。亡き母の同棲相手への対応を巡り響子は夫と衝突する。そんな響子に鯖崎が接近し始め、桃は別れた恋人と再び会ってしまう……。年齢も境遇も異なる男女たちを通して恋愛、孤独、結婚の赤裸々な姿が浮かび上がる。
出典:角川文庫『はだかんぼうたち』(Amazon商品ページの版元紹介)/KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」(2026年10月20日時点)
→ 主な人物は5人です。桃(35歳・歯科医)、鯖崎(桃の9歳下)、響子(桃の親友・主婦)、和枝(響子の母)、桃の別れた恋人。鯖崎が桃と響子の両方に関わり、響子は母の死をきっかけに夫と衝突するという二重の構造です。
題名の「はだかんぼう」は人物たちの状態を指す
版元の紹介文は「恋愛、孤独、結婚の赤裸々な姿が浮かび上がる」と結んでいます。
→ 「はだかんぼう」は、関係のなかで隠しきれなくなった人たちを指す題と読めます。特定の場面の描写を指す言葉ではありません。
著者は1964年生まれ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年 | 1964年 |
出典:国立国会図書館典拠(江国, 香織, 1964-)(2026年10月20日時点)
→ 江國香織は恋愛小説・短編の作者として知られます。 当サイトでは辻仁成との共作『冷静と情熱のあいだ』を扱っています。
はだかんぼうたちの版|単行本369ページ・角川文庫376ページ

単行本と文庫はどちらもKADOKAWA系
| 版 | 版元 | 刊行 | ページ | 判型 | ISBN |
|---|---|---|---|---|---|
| 単行本 | 角川書店(角川グループパブリッシング) | 2013年 | 369ページ | 20cm | — |
| 角川文庫 | KADOKAWA | 2016年1月23日 | 376ページ | 15cm | 978-4-04-103797-3 |
出典:国立国会図書館サーチ/KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」(2026年10月20日時点)
→ 版元は同じKADOKAWA系です。『おもかげ』のように会社をまたぐ文庫化ではありません。 文庫化までは約2年10か月です。
文庫化でページ数はほとんど変わっていない
| ページ | 判型 | |
|---|---|---|
| 単行本(2013年) | 369ページ | 20cm |
| 角川文庫(2016年) | 376ページ | 15cm |
| 差 | +7ページ | −5cm |
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月20日時点)
→ 判型が20cmから15cmへ小さくなったのに、ページは7ページしか増えていません。 文庫化でページが大幅に増える本(『おもかげ』は377→453ページで76ページ増)と比べると、増え方が小さいです。単行本の組みがもともと詰まっていたか、文庫の1ページあたりの文字数が多い設計と見られます。
2013年4月に著者インタビューが出ている
出典:国立国会図書館サーチ 雑誌記事索引(2026年10月20日時点・「はだかんぼうたち」江國香織/佐久間文子・2013年4月)
→ 刊行直後の2013年4月に、江國香織と佐久間文子による記事が雑誌に載っています。 佐久間文子は文芸記者・評論家で、刊行時のインタビューまたは対談と見られます。
はだかんぼうたちのテレビ朝日ドラマ|2026年10月3日スタート・松田元太主演

ドラマは2026年10月3日に始まっています。 原作は2013年刊なので、放送を追わずに結末まで読めます。
放送はテレビ朝日系24局・毎週土曜23時
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送局 | テレビ朝日系24局 |
| 開始 | 2026年10月3日(土) |
| 放送時間 | 毎週土曜 23:00〜23:30 |
出典:KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」/映画ナタリー 2026年秋ドラマ一覧(2026年10月20日時点)
→ 土曜23時の30分枠です。『おもかげ』(NHK総合・土曜22時)と同じ曜日で、1時間後の放送です。
キャストは松田元太・加藤ローサ・髙木雄也ほか
| キャスト |
|---|
| 松田元太(鯖崎涼 役) / 加藤ローサ / 髙木雄也 / 大沢あかね / 平子祐希 / 片岡凜 / 白宮みずほ / 淵上泰史 / 伊藤歩 / 萬田久子 |
出典:KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」/映画ナタリー 2026年秋ドラマ一覧(2026年10月20日時点)
→ 脚本は大北はるか、監督は久万真路・長尾くみこ・若林将平ほかです。松田元太はテレビ朝日ドラマ初主演で、演じるのは原作の鯖崎(ドラマでは鯖崎涼)です。版元は役を「欲望と本能のまま、ふたりの女性の間で蠢く【悪い男】」と紹介しています。
版元は「待望の初映像化」と明記している
『はだかんぼうたち』が待望の初映像化!
出典:KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」(2026年10月20日時点)
→ 2013年の刊行から13年、文庫化から10年を経ての初映像化です。江國香織の作品は『東京タワー』『真夜中の二人』など映像化されたものがありますが、本作は今回が初めてです。
著者のコメントは「意外でした。比較的地味な小説だと思うので。」
意外でした。比較的地味な小説だと思うので。(江國香織)
出典:KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」(2026年10月20日時点)
→ 著者自身が映像化を予想していなかったことが分かります。松田元太のコメントは「まさかの主演ということで、気合が入っています!」です。
原作は13年前の本なので先が読める
| 時期 | |
|---|---|
| 原作 単行本 | 2013年 |
| 原作 文庫 | 2016年1月23日 |
| ドラマ放送 | 2026年10月3日〜 |
→ 原作とドラマの間が13年あります。 角川文庫(376ページ)は新刊で手に入るので、放送中でも結末まで読めます。 ただし30分枠のドラマが原作どおりに終わるとは限りません。 脚色の有無についてテレビ朝日は公表していません。
はだかんぼうたちの3つの注目点
1. 群像劇なので30分枠と相性がよい
→ 原作は桃・鯖崎・響子・和枝・別れた恋人という複数の人物が並行して動く群像劇です。1人の主人公を追う長編より、30分枠で場面を切り替える構成に向いています。 ドラマ版が松田元太(鯖崎)を主演に据えたのは、複数の関係に関わる人物を軸にしたということです。
2. 「地味な小説」が映像化された理由は公表されていない
→ 著者が「比較的地味な小説」と言う作品が、13年後に初映像化されました。 なぜこのタイミングなのかは、版元・放送局とも説明していません。 確認できるのは、版元が「待望の初映像化」と告知していることだけです。
3. 江國香織の長編のなかでは文庫で手に入りやすい
→ 本作は角川文庫で現役です。当サイトで扱っている『冷静と情熱のあいだ』は辻仁成との共作で、2冊で1つの物語という特殊な形でした。本作は江國香織の単独長編なので、作者単独の作品から入りたい場合の入口になります。
- 角川文庫・2016年1月23日・376ページ(単行本は2013年・369ページ)
- 35歳の歯科医・桃と9歳下の鯖崎を中心にした群像劇
- テレビ朝日系ドラマ(2026年10月3日スタート・土曜23時)の原作
はだかんぼうたちに関するよくある質問
はだかんぼうたちの原作小説はどれを買えばいいですか
角川文庫版(2016年1月23日・376ページ・ISBN 978-4-04-103797-3)です。単行本は角川書店から2013年に出ています(369ページ)。
どんな話ですか
35歳の歯科医・桃が、入籍間近と思われていた恋人と別れ、9歳下の鯖崎と付き合い始めます。 ところが鯖崎は桃の親友の主婦・響子にも興味を示します。 一方、ネットで知り合った60歳の男と同棲していた響子の母・和枝が急死し、同棲相手への対応をめぐって響子は夫と衝突します。 その響子に鯖崎が接近し、桃は別れた恋人と再び会ってしまいます。
ドラマはいつから放送していますか
2026年10月3日(土)スタートです。テレビ朝日系24局で毎週土曜23:00〜23:30です。
ドラマのキャストは誰ですか
松田元太(鯖崎涼 役)、加藤ローサ、髙木雄也、大沢あかね、平子祐希、片岡凜、白宮みずほ、淵上泰史、伊藤歩、萬田久子です。脚本は大北はるか、監督は久万真路・長尾くみこ・若林将平ほかです。
過去に映画やドラマになったことはありますか
ありません。 版元は今回を「待望の初映像化」と告知しています。 2013年の刊行から13年目です。
江國香織はドラマ化について何と言っていますか
「意外でした。比較的地味な小説だと思うので。」とコメントしています。
ドラマを見る前に原作を読んでも大丈夫ですか
原作は2013年刊で、2016年に文庫化されています。 結末まで本で読めます。 ただしドラマが原作どおりに終わるかどうかはテレビ朝日が公表していません。
単行本と文庫で中身は違いますか
本編は同じ作品です。ページ数は369ページ→376ページで7ページ増えているだけです。
何ページですか
角川文庫版は376ページです。単行本は369ページでした。
主人公は誰ですか
原作は桃・鯖崎・響子を中心にした群像劇で、単独の主人公を置かない作りです。ドラマでは鯖崎(鯖崎涼)を演じる松田元太が主演です。
江國香織は初めてです。何から読めばいいですか
当サイトでは辻仁成との共作『冷静と情熱のあいだ』を扱っています(2人の作家が別々に書いた恋の両側)。単独の長編から入りたい場合は本作が角川文庫で手に入ります。
まとめ|2013年の「地味な小説」が13年後に初映像化された
- 『はだかんぼうたち』は江國香織の長編小説で、2026年10月3日スタートのテレビ朝日系ドラマの原作
- ★版元が「待望の初映像化」と明記=2013年の刊行から13年、文庫化から10年で初めて映像になった
- ★著者のコメントは「意外でした。比較的地味な小説だと思うので。」。松田元太は「まさかの主演ということで、気合が入っています!」
- ★単行本も文庫もKADOKAWA系(角川書店2013年・369ページ → 角川文庫2016年1月23日・376ページ)。文庫化までは約2年10か月
- ★文庫化で増えたのは7ページだけ(369→376)。判型は20cm→15cmと小さくなっているのに増え方が小さく、『おもかげ』の+76ページとは対照的
- ★人物は5人が連鎖する群像劇=桃(35歳・歯科医)/鯖崎(桃の9歳下)/響子(桃の親友・主婦)/和枝(響子の母)/桃の別れた恋人。鯖崎が桃と響子の両方に関わり、響子は母の死をきっかけに夫と衝突する二重構造
- ★ドラマはテレビ朝日系24局・毎週土曜23:00〜23:30の30分枠。松田元太(鯖崎涼)・加藤ローサ・髙木雄也ほか、脚本は大北はるか
- ★松田元太はテレビ朝日ドラマ初主演で、版元は役を「欲望と本能のまま、ふたりの女性の間で蠢く【悪い男】」と紹介
- 原作とドラマの間が13年あるので、放送中でも結末まで本で読める。ただし脚色の有無は未公表
- 刊行直後の2013年4月に、江國香織と佐久間文子(文芸記者)による記事が雑誌に載っている
- 著者は1964年生まれ(国立国会図書館典拠)




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