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デンジャラス 桐野夏生 レビュー|谷崎潤一郎が題材・2027年1月NHKドラマ原作【2026年最新】

2026 10/20
ジャンル別 純文学
2026年10月20日
デンジャラス 桐野夏生のレビュー記事アイキャッチ画像

『デンジャラス』は、桐野夏生の長編小説で、文豪・谷崎潤一郎とその家をとりまく女たちを題材にしています。2027年1月スタートのNHK総合ドラマの原作です。

先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。

ひとつ目。実在の作家が題材です。 谷崎潤一郎と、その妻・義妹・義息の嫁という実在の人々をもとにした小説です。評伝ではなく小説として書かれています。

ふたつ目。語り手は『細雪』の「雪子」のモデルとされた人物です。 妻の妹にあたる重子の側から、谷崎家の内側が語られます。

みっつ目。同名の別作品が多数あります。 「デンジャラス」で検索すると、1988年のCDや漫画・雑誌連載が大量に出てきます。 本作を探すときは「デンジャラス 桐野夏生」で検索してください。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

※本記事はドラマの内容には踏み込まず、原作小説の書誌と公表済みの情報を中心にまとめています(2026年10月20日時点)。

『デンジャラス』をAmazonでチェック
  • 中公文庫・2020年・330ページ・本体660円(解説=千葉俊二)
  • 2027年1月スタートのNHK総合ドラマ原作(吉岡里帆・上白石萌歌ほか)
  • 単行本は中央公論新社・2017年6月・287ページ

Amazonでデンジャラス(中公文庫)を見る →

目次

デンジャラスとは|谷崎潤一郎をとりまく三人の女たちの物語

デンジャラスの単行本と中公文庫のページ数と価格を比べた図

まず内容です。中公文庫版の紹介文が一次情報です。

版元の紹介は「大作家をとりまく魅惑的な三人の女たち」

美しい妻は絶対的な存在。楚々とした義妹は代表作の原点。そして義息の若い嫁は、新たな刺激を与えてくれる……。大作家をとりまく魅惑的な三人の女たち。嫉妬と葛藤が渦巻くなか、翻弄される男の目に映っているものは――。文豪「谷崎潤一郎」を題材に、桐野夏生が織りなす物語世界から炙り出される人間たちの「業」と「欲」。<解説>千葉俊二

出典:版元ドットコム『デンジャラス』(中公文庫)(2026年10月20日時点)

→ 「三人の女たち」は、妻・義妹・義息の嫁です。版元は「業」と「欲」という言葉で内容をまとめています。 恋愛小説ではなく、ひとつの家の内側の力関係を描く小説です。

「義妹は代表作の原点」は『細雪』の雪子を指す

人物 紹介文での位置
妻 絶対的な存在
義妹 代表作の原点
義息の若い嫁 新たな刺激を与えてくれる

出典:版元ドットコム『デンジャラス』(中公文庫)(2026年10月20日時点)

→ 谷崎潤一郎の代表作『細雪』は四姉妹の物語で、「雪子」は妻の妹がモデルとされてきました。 版元が「義妹は代表作の原点」と書いているのは、この関係を指しています。 本作はその義妹の側から語られます。

Cコードは1193で教養文庫の小説

項目 内容
Cコード C1193(教養・文庫・日本文学小説)

出典:版元ドットコム『デンジャラス』(中公文庫)(2026年10月20日時点)

→ 中公文庫は教養系の文庫として登録されています。 末尾の93は日本文学・小説です。

デンジャラス - 桐野夏生

デンジャラス

桐野夏生|中公文庫

Amazonで見る →

デンジャラスの版|単行本287ページ・中公文庫330ページ

デンジャラスの2015年の連載開始から2027年のドラマ放送までを並べた年表

単行本と文庫はどちらも中央公論新社

版 版元 刊行 ページ 判型 価格 ISBN
単行本 中央公論新社 2017年6月 287ページ 20cm — 978-4-12-004985-9
中公文庫 中央公論新社 2020年 330ページ 16cm 本体660円 978-4-12-206896-4

出典:国立国会図書館サーチ/版元ドットコム『デンジャラス』(単行本)/版元ドットコム『デンジャラス』(中公文庫)(2026年10月20日時点)

→ 単行本と文庫で版元が同じです。『おもかげ』のように版元をまたぐ文庫化ではありません。 文庫化までは約3年です。

文庫化で43ページ増え、解説が千葉俊二

ページ
単行本(2017年6月) 287ページ
中公文庫(2020年) 330ページ
差 +43ページ

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月20日時点)

→ 判型が20cm→16cmに小さくなったぶんの増加です。加えて千葉俊二の解説が付きます。 千葉俊二は谷崎潤一郎の研究者で、谷崎を題材にした小説の文庫解説として選ばれている形です。

単行本の表題は『デンジャラス = Dangerous』

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月20日時点)

→ 国立国会図書館の書誌では、単行本の本タイトルに英語表記が併記されています。

デンジャラスは「婦人公論」に全27回連載された

デンジャラスに出る三人の女たちの立場を版元の紹介文に沿って並べた図

ここは版元の商品ページには載っていない情報です。 国立国会図書館の雑誌記事索引から確認できます。

連載は2015年2月から2016年4月まで

回 掲載
第1回 2015年2月24日
第2回 2015年3月10日
(中略・隔週で継続)
第26回 2016年3月22日
最終回 2016年4月12日

出典:国立国会図書館サーチ 雑誌記事索引(2026年10月20日時点)

→ 全26回+最終回で、索引上は27本の記事として残っています。 2015年2月24日から2016年4月12日まで、約1年2か月です。隔週刊の雑誌に、ほぼ毎号載る形でした。

連載終了から単行本まで約1年2か月

時期
連載開始 2015年2月24日
連載終了 2016年4月12日
単行本 2017年6月
文庫 2020年

出典:国立国会図書館サーチ/版元ドットコム(2026年10月20日時点)

→ 連載終了から単行本まで1年2か月あります。版元の商品ページには連載の記載がないため、初出を知るには雑誌記事索引をたどる必要があります。

刊行は谷崎潤一郎の没後50年・中央公論新社130周年と重なる

2015年は谷崎潤一郎の没後50年にあたります。連載が2015年2月に始まっているのは、この節目に合わせたものと見られます。

→ 谷崎と中央公論社の関係は長く、『細雪』も中央公論社から出ています。 自社と縁の深い作家を題材にした小説を、節目に合わせて自社の雑誌に連載し、自社から単行本と文庫で出したという流れです。

デンジャラスのNHKドラマ|2027年1月スタート

ドラマは2027年1月スタートです。2026年10月20日時点で、具体的な放送日・曜日・時間は発表されていません。

放送はNHK総合・2027年1月

項目 内容
放送局 NHK総合
開始 2027年1月スタート(日付未定)

出典:映画ナタリー 2027年冬ドラマ一覧(2026年10月20日時点)

→ 冬クールは2026年12月〜2027年2月に放送が始まる枠です。本作は2027年1月開始とだけ告知されています。

キャストは吉岡里帆・上白石萌歌・オダギリジョーほか

キャスト
吉岡里帆 / 上白石萌歌 / 宇野祥平 / 片岡凜 / 井上祐貴 / 芋生悠 / 菅原大吉 / 菊地凛子 / オダギリジョー

出典:映画ナタリー 2027年冬ドラマ一覧(2026年10月20日時点)

→ 脚本は長田育恵・米内山陽子・高羽彩・松本優紀の4名、演出は黒崎博・田中健二ほかです。脚本が4名体制という規模です。どの俳優がどの人物を演じるかは、2026年10月20日時点で公表されていません。

原作は9年前の本なので放送前に読み終えられる

時期
原作 単行本 2017年6月
原作 文庫 2020年
ドラマ放送 2027年1月〜

→ 放送開始までに2か月以上あります。 中公文庫(330ページ・本体660円)は新刊で手に入るので、放送前に読み終えることができます。

デンジャラスの3つの注目点

1. 実在の作家を題材にしながら小説として書かれている

→ 版元は「文豪『谷崎潤一郎』を題材に、桐野夏生が織りなす物語世界」と書いています。評伝でも研究書でもなく、小説です。どこまでが記録に基づき、どこからが創作かは、本文と千葉俊二の解説を読み比べる形になります。

2. 語り手を義妹に置いたことが構成の核

→ 谷崎を主人公にすれば作家の話になりますが、語り手を義妹に置くと「見られていた側」の話になります。 版元が「翻弄される男の目に映っているものは――」と書いているとおり、作家を観察する視点から書かれています。

3. 題名が一般語なので検索しづらい

「デンジャラス」で出てくる別物の例
1988年の音楽CD
隔週刊誌の別の連載(全26回)
同名の漫画・映像作品

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月20日時点・書名「デンジャラス」で32件)

→ 国立国会図書館で「デンジャラス」を引くと32件が返り、桐野夏生の本に関係するのは数件です。検索するときは必ず著者名を足してください。

『デンジャラス』(中公文庫)
  • 中公文庫・2020年・330ページ・本体660円(解説=千葉俊二)
  • 文豪・谷崎潤一郎とその家の女たちを題材にした長編
  • 2027年1月スタートのNHK総合ドラマ原作

Amazonでデンジャラス(中公文庫)を見る →

デンジャラスに関するよくある質問

デンジャラスの原作小説はどれを買えばいいですか

中公文庫版(2020年・330ページ・本体660円・ISBN 978-4-12-206896-4)です。単行本(中央公論新社・2017年6月・287ページ・ISBN 978-4-12-004985-9)もありますが、新刊で手に入りやすいのは文庫です。

どんな話ですか

文豪・谷崎潤一郎を題材にした小説です。絶対的な存在である美しい妻、代表作の原点となった楚々とした義妹、義息の若い嫁という三人の女たちをめぐって、嫉妬と葛藤が渦巻きます。 語り手は義妹にあたる人物です。

実話ですか

実在の人物を題材にした小説です。版元は「文豪『谷崎潤一郎』を題材に、桐野夏生が織りなす物語世界」と書いており、評伝や研究書ではありません。

『細雪』を読んでいないと分かりませんか

読んでいなくても読めます。 ただし版元が「義妹は代表作の原点」と書いているとおり、『細雪』の「雪子」のモデルとされた人物が語り手です。『細雪』を知っていると背景が分かりやすくなります。

ドラマはいつから放送しますか

2027年1月スタートです。NHK総合です。2026年10月20日時点で、放送日・曜日・時間は発表されていません。

ドラマのキャストは誰ですか

吉岡里帆、上白石萌歌、宇野祥平、片岡凜、井上祐貴、芋生悠、菅原大吉、菊地凛子、オダギリジョーです。脚本は長田育恵・米内山陽子・高羽彩・松本優紀、演出は黒崎博・田中健二ほかです。役の配分は未公表です。

初出はどこですか

隔週刊誌「婦人公論」です。2015年2月24日号から2016年4月12日号まで、全26回+最終回で、国立国会図書館の雑誌記事索引に27本の記事として残っています。 版元の商品ページには連載の記載がありません。

単行本と文庫で中身は違いますか

本編は同じ作品です。違いは、文庫版に千葉俊二の解説が付くことと、判型が小さくなってページ数が287→330ページに増えていることです。

何ページですか

中公文庫版は330ページです。単行本は287ページでした。

1988年のCDや漫画の「デンジャラス」と同じですか

違います。 「デンジャラス」は一般語なので、同名の音楽・漫画・別の雑誌連載が多数あります。 検索するときは「デンジャラス 桐野夏生」としてください。

まとめ|谷崎潤一郎の家を義妹の側から書いた長編。放送は2027年1月

  • 『デンジャラス』は桐野夏生の長編小説で、2027年1月スタートのNHK総合ドラマの原作
  • ★文豪・谷崎潤一郎を題材にした小説。絶対的な妻/代表作の原点となった義妹/義息の若い嫁という三人の女たちをめぐる話で、版元は「業」と「欲」とまとめている
  • ★「義妹は代表作の原点」は『細雪』の雪子のモデルを指す。語り手を義妹に置いたことが構成の核で、作家を観察する側から書かれている
  • ★単行本と文庫はどちらも中央公論新社(2017年6月・287ページ → 2020年・中公文庫330ページ・本体660円)。文庫化までは約3年で、43ページ増え、千葉俊二の解説が付く
  • ★初出は「婦人公論」の全26回+最終回(2015年2月24日〜2016年4月12日)。版元の商品ページには連載の記載がなく、国立国会図書館の雑誌記事索引でしか確認できない
  • ★連載開始の2015年は谷崎潤一郎の没後50年。『細雪』も中央公論社から出ており、自社と縁の深い作家を節目に合わせて自社の雑誌で連載した流れ
  • ★ドラマのキャストは吉岡里帆・上白石萌歌・菊地凛子・オダギリジョーほか、脚本は4名体制。放送日・曜日・時間と役の配分は2026年10月20日時点で未公表
  • 題名が一般語で、国立国会図書館で「デンジャラス」を引くと32件返り、1988年のCDや別の雑誌連載が混ざる。検索には著者名を足す
  • Cコードは1193(教養・文庫・日本文学小説)
  • 放送開始まで2か月以上あるので、文庫330ページを読み終えてから見られる

デンジャラス・近代文学の読書ガイド

  • 純文学のおすすめ小説ガイド
  • おもかげ 浅田次郎 レビュー|NHKドラマ原作・単行本377ページが文庫で453ページに
ジャンル別 純文学
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