『完本 百鬼夜行 陽』は、京極夏彦の百鬼夜行シリーズにおける妖怪小説第弐集にあたる短編集です。2026年8月12日に「文庫版 完本 百鬼夜行 陽」として講談社文庫から刊行されます。この記事では、収録10編・あらすじ・読みどころ・第壱集『陰』との違いまで、ネタバレを最小限にして紹介します。
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- 百鬼夜行シリーズの妖怪小説第弐集
- 2026年8月12日に講談社文庫で文庫版 完本が刊行
- ノベルス・文庫・電子書籍版をまとめて確認
完本 百鬼夜行 陽とは|京極夏彦の妖怪小説第弐集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 京極夏彦 |
| ジャンル | 妖怪小説・怪異譚の短編集(ホラー寄り) |
| シリーズ | 百鬼夜行シリーズの番外編・第弐集 |
| 元版 | 『百鬼夜行 陽』2012年 |
| 完本版 | 2016年9月8日(講談社ノベルス・464ページ) |
| 文庫版 完本 | 2026年8月12日(講談社文庫 き39-21) |
| 文庫価格 | 1,375円(本体1,250円) |
| 文庫ISBN | 978-4-06-542259-5 |
| 収録 | 青行燈/大首/屏風窺/鬼童/青鷺火/墓の火/青女房/雨女/蛇帯/目競(全10編) |
| 関連作 | 完本 百鬼夜行 陰・百鬼夜行シリーズを読む順番 |
『完本 百鬼夜行 陽』は、京極夏彦の百鬼夜行シリーズにおける番外編短編集の第弐集です。
講談社の紹介文は、「日常が、安寧が、心が、人が、闇に呑まれていく――」という一文で始まります。
続けて、存在せぬはずのきょうだいの影に懊悩する管財人、性欲に惑う刑事、名状しがたいうしろめたさに囚われる老婆、魚の目に憧れる無欠の薔薇十字探偵といった人物が挙げられ、「自己の揺らぎとともに立ち現れる『畏怖』が『怪異』へと姿を変える」と説明されています。
2016年9月8日に「妖怪小説第弐集が講談社ノベルスに初登場」という形で完本版が刊行され、2026年8月12日にその文庫版が講談社文庫に入ります。
完本 百鬼夜行 陽のあらすじ|10編それぞれの揺らぎ

本作も長編ではなく、主役の異なる10編で構成された短編集です。
妖怪の名を冠した10編
収録されているのは、「青行燈」「大首」「屏風窺」「鬼童」「青鷺火」「墓の火」「青女房」「雨女」「蛇帯」「目競」の全10編。
第壱集『陰』と同じく、各編のタイトルはすべて妖怪の名です。
その妖怪が象徴するものと、主人公が抱える揺らぎとが重ね合わされていきます。
懊悩する人々が主役になる
講談社の紹介で名前が挙がるのは、存在しないはずのきょうだいの影に苦しむ管財人、性欲に惑う刑事、うしろめたさに囚われる老婆、そして魚の目に憧れる「無欠の薔薇十字探偵」です。
いずれも自分の内側にある名づけがたいものを抱えた人物として描かれます。
どの人物がどの妖怪と結びつくのかは、本編でお確かめください。
「畏怖」が「怪異」に変わる瞬間
本作に共通するのは、自己が揺らいだときに立ち現れる「畏怖」が、やがて「怪異」という形をとるという筋道です。
妖怪が先にいて人を襲うのではなく、人の側の揺らぎが妖怪を呼び出すという順序が一貫しています。
この転換の描き方が、シリーズ全体を貫くモチーフになっています。
完本 百鬼夜行 陽の3つの読みどころ

1. 『陰』と対をなす第弐集という構成
『陽』は、第壱集『陰』と対になるように編まれた短編集です。
| 版 | 刊行 | 備考 |
|---|---|---|
| 『百鬼夜行 陽』 | 2012年 | 元版 |
| 『完本 百鬼夜行 陽』 | 2016年9月8日(講談社ノベルス) | 464ページ・妖怪小説第弐集 |
| 『文庫版 完本 百鬼夜行 陽』 | 2026年8月12日(講談社文庫) | 完本版の文庫化 |
『陰』と『陽』は同じ2026年8月12日にそろって文庫化されるため、2冊まとめて手に取りやすいタイミングです。
2. 本編の脇役たちの内側が見える
百鬼夜行シリーズの本編では、事件の外側に置かれていた人物が数多く登場します。
本作はそうした人物の内側に踏み込む番外編として書かれており、本編を読み終えた読者ほど発見が多い構成です。
京極夏彦作品の人物造形の厚みが、短編という形でよく見えます。
3. 妖怪の名前そのものが読む手がかりになる
「青行燈」「屏風窺」「目競」といった妖怪の名は、それ自体が各編の主題を暗示しています。
どんな妖怪なのかを知ってから読むか、読んでから調べるか——読み方を選べるのも短編集ならではの楽しみです。
ホラーとしての怖さよりも、名づけの妙を味わう一冊といえます。
完本 百鬼夜行 陽と『陰』の位置づけ

百鬼夜行シリーズの番外編のなかで、『陰』と『陽』は一組として扱われます。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 完本 百鬼夜行 陰 | 妖怪小説第壱集・全10編 | 本作の前作。読む順番は陰が先 |
| 百鬼夜行シリーズを読む順番 | 本編と番外編の整理 | どこから読むかの全体像 |
| 京極夏彦の作品ガイド | 著者の全作品ガイド | 他シリーズとの関係 |
『陰』が第壱集、『陽』が第弐集という関係なので、読む順番は『陰』→『陽』が自然です。
ただし各編は独立しているため、『陽』から読んでも筋が分からなくなることはありません。
シリーズ全体の位置づけを確認したい方は百鬼夜行シリーズを読む順番をご覧ください。
完本 百鬼夜行 陽の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約6〜8時間(全10編・464ページ相当)
- 難易度: ★★★★☆(本編を知っていると理解が深まる)
- おすすめタイプ: 『陰』を読み終えた人/京極堂シリーズの脇役が気になる人/妖怪の名づけに興味がある人
一編ごとに独立しているため、細切れの時間でも読み進められます。
本編の人物を思い出しながら読むと密度が上がるので、読む順番ガイドを横に置いておくのがおすすめです。
完本 百鬼夜行 陽に関するよくある質問
Q. 百鬼夜行 陽の文庫版 完本はいつ発売?
A. 2026年8月12日に、講談社文庫から「文庫版 完本 百鬼夜行 陽」として刊行されます。
価格は1,375円(本体1,250円)、ISBNは978-4-06-542259-5です。同日に『陰』も刊行されます。
Q. 百鬼夜行 陽にはどんな短編が収録されている?
A. 「青行燈」「大首」「屏風窺」「鬼童」「青鷺火」「墓の火」「青女房」「雨女」「蛇帯」「目競」の全10編です。
いずれも妖怪の名がタイトルになっています。
Q. 『陰』と『陽』はどちらから読むべき?
A. 『陰』が第壱集、『陽』が第弐集なので、『陰』から読むのが自然です。
ただし各編は独立した短編なので、『陽』から読んでも物語が分からなくなることはありません。
Q. 「完本」版とはどういうもの?
A. 2016年9月8日に講談社ノベルスから刊行された版で、講談社は当時「妖怪小説第弐集が講談社ノベルスに初登場」と紹介しています。
2026年8月12日の講談社文庫版は、この完本版の文庫化にあたります。
まとめ|完本 百鬼夜行 陽は畏怖が怪異に変わる瞬間を描く第弐集
『完本 百鬼夜行 陽』は、京極夏彦の百鬼夜行シリーズにおける妖怪小説第弐集で、妖怪の名を冠した全10編からなる短編集です。
自己の揺らぎとともに立ち現れる「畏怖」が「怪異」へと姿を変えるという筋道が、10編を通して繰り返し描かれます。
『陰』を読み終えた方・京極堂シリーズの脇役の内側が気になる方・妖怪の名づけに惹かれる方におすすめ。
2026年8月12日の講談社文庫化を機に、対になる完本 百鬼夜行 陰や百鬼夜行シリーズの読む順番もあわせてチェックしてみてください。
- 2026年8月12日に講談社文庫で文庫版 完本が刊行
- 青行燈から目競までの全10編
- 第壱集『陰』も同日刊行
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完本 百鬼夜行 陽・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 講談社『完本 百鬼夜行 陽』製品詳細(講談社ノベルス・464ページ・2016年9月8日刊・ISBN 9784062990813/内容紹介・収録作)
- 講談社 2026年8月 書籍発売予定表(文庫版 完本 百鬼夜行 陽・2026年8月12日・1,375円)
- openBD 書誌データ(ISBN 9784065422595「文庫版 完本 百鬼夜行 陽」/著者 京極夏彦)
- 最終確認: 2026年8月9日




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