『可燃物』は、米澤穂信が群馬県警の葛(かつら)警部を主人公に据えた連作短編集で、2023年7月に文藝春秋から刊行され、2026年9月2日に文春文庫として文庫化されます。刊行時には「このミステリーがすごい!」をはじめとする年間ランキングで3冠を達成した一冊です。この記事では、収録5編・あらすじ・読みどころ・文庫版のISBNまで、ネタバレを最小限にして紹介します。
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可燃物とは|米澤穂信が群馬県警を舞台に描いた連作短編集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 米澤穂信 |
| ジャンル | 警察小説/本格ミステリ・連作短編集 |
| 単行本 | 2023年7月(文藝春秋) |
| 文庫 | 2026年9月2日(文春文庫) |
| 文庫ISBN | 978-4-16-792554-3 |
| 収録作 | 崖の下/ねむけ/命の恩/可燃物/本物か(全5編) |
| 主役 | 群馬県警捜査一課・葛(かつら)警部 |
| 受賞・評価 | 「このミステリーがすごい!」2024年版 国内編第1位ほか3冠 |
| 関連作 | 米澤穂信の作品ガイド・このミステリーがすごい! |
『可燃物』は、米澤穂信が群馬県警を舞台に、捜査一課の葛(かつら)警部を主人公として描いた連作短編集です。
2023年7月に文藝春秋から刊行され、2026年9月2日に文春文庫として文庫化されます。
警察組織を正面から扱った作品として、米澤穂信にとって初の警察小説と紹介されることが多い一冊です。
収録されているのは「崖の下」「ねむけ」「命の恩」「可燃物」「本物か」の全5編。
いずれも葛警部が事件に向き合う短編で、一編ごとに独立して読める構成になっています。
可燃物のあらすじ|孤高の葛警部が向き合う5つの事件

本作は長編ではなく、葛警部を狂言回しとした5編の連作短編集です。
群馬県警捜査一課の葛警部が主人公
主人公の葛警部は、群馬県警捜査一課に所属する刑事です。
組織のなかで必ずしも歓迎される人物ではなく、周囲から疎まれながらも捜査を進めていくという立ち位置が繰り返し描かれます。
その独特の距離感が、シリーズ全体の空気をつくっています。
一編ごとに完結する5つの事件
収録作は「崖の下」「ねむけ」「命の恩」「可燃物」「本物か」の5編。
それぞれ独立した事件を扱い、一編ごとに謎の提示から解決までが完結します。
表題作「可燃物」をはじめ、日常のなかにある小さな違和感が事件の核心に結びついていく構成が共通しています。
提示された事実だけで解かれる推理
各編に共通するのは、読者に開示された事実の範囲で葛が推理を組み立てていくという進め方です。
派手な仕掛けよりも、現場に残された条件をひとつずつ潰していく手つきが読みどころになります。
どの編がどう解かれるのかは、ぜひ本編でお確かめください。
可燃物の3つの読みどころ

1. ミステリランキング3冠という評価
『可燃物』は刊行時、年間ミステリランキングで3冠を達成しました。
| ランキング | 結果 |
|---|---|
| 「このミステリーがすごい!」2024年版 | 国内編 第1位 |
| 「ミステリが読みたい!」2024年版 | 国内編 第1位 |
| 「週刊文春ミステリーベスト10」2023年 | 国内部門 第1位 |
主要な年間ランキングで揃って1位に選ばれたという点は、本作の評価を端的に示しています。
ミステリ好きの間で年末に必ず名前が挙がった一冊です。
2. 「疎まれる名探偵」としての葛警部
葛警部は、組織のなかで必ずしも好かれていない人物として描かれます。
それでも捜査の筋は通すという造形が、連作を通じて積み上がっていきます。
主人公に感情移入させるのではなく、その仕事ぶりを外から眺めさせるという距離の取り方が本作の個性です。
3. 短編集だから、文庫で読みはじめやすい
1編ずつ独立した連作短編集なので、まとまった時間が取りにくい人でも読み進めやすい構成です。
2026年9月2日の文春文庫化は、まさにその入り口になります。
米澤穂信を初めて読む人にとっても、手に取りやすい一冊といえます。
可燃物と米澤穂信作品の位置づけ

米澤穂信は、青春ミステリから本格ミステリまで幅広く手がけてきた作家です。
| 関連ガイド | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 米澤穂信の作品ガイド | 著者の全作品ガイド | シリーズごとの整理と読む順番 |
| このミステリーがすごい! | 年間ランキングのガイド | 本作が国内編1位に選ばれた賞 |
| 本格ミステリの名作ガイド | ジャンル別ガイド | 論理で解く系統の作品を探す |
『可燃物』は、米澤穂信の作品のなかでも警察組織を正面から扱った系統に位置します。
青春ミステリから入った読者にとっては、作風の広がりを実感できる一冊です。
どこから読むか迷ったら、米澤穂信の作品ガイドでシリーズごとの整理を確認してみてください。
なお、米澤穂信の山本周五郎賞受賞作は2014年の『満願』です。
『可燃物』の実績は上記のミステリランキング3冠であり、山本周五郎賞の受賞作ではありません。
可燃物の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約4〜5時間(連作短編集・全5編)
- 難易度: ★★★☆☆(論理を追う本格ミステリ寄り)
- おすすめタイプ: 警察小説が好きな人/短編で読み進めたい人/論理で解くミステリを味わいたい人
1編あたり1時間弱で読めるため、通勤や就寝前の細切れ時間にも向いています。
提示された条件から推理を組み立てるタイプなので、腰を据えて考えたい読者に向いた一冊です。
可燃物に関するよくある質問
Q. 可燃物の文庫はいつ発売?
A. 2026年9月2日に、文春文庫として文庫化されます。
文庫版のISBNは978-4-16-792554-3です。単行本は2023年7月に文藝春秋から刊行されました。
Q. 可燃物にはどんな短編が収録されている?
A. 「崖の下」「ねむけ」「命の恩」「可燃物」「本物か」の全5編が収録されています。
いずれも群馬県警捜査一課の葛警部が登場する連作で、一編ごとに独立して読めます。
Q. 可燃物はどんな賞を受賞した?
A. 年間ミステリランキングで3冠を達成しました。
「このミステリーがすごい!」2024年版 国内編第1位、「ミステリが読みたい!」2024年版 国内編第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」2023年 国内部門第1位です。
Q. 米澤穂信を初めて読むけど大丈夫?
A. 本作は連作短編集で、シリーズの前提知識なしに読めます。
1編ずつ独立しているため入り口として選びやすい一冊です。他の作品も気になった方は米澤穂信の作品ガイドをご覧ください。
まとめ|可燃物は葛警部が事実だけで解き明かす連作短編集
『可燃物』は、米澤穂信が群馬県警の葛警部を主人公に描いた全5編の連作短編集で、刊行時にミステリランキング3冠を達成した一冊です。
周囲から疎まれながらも筋を通す葛警部が、提示された事実だけを頼りに事件を解き明かしていきます。
警察小説が好きな方・短編で読み進めたい方・論理で解くミステリを味わいたい方におすすめ。
2026年9月2日の文春文庫化を機に、米澤穂信の作品ガイドやこのミステリーがすごい!の受賞作もあわせてチェックしてみてください。
- 2026年9月2日に文春文庫で文庫化
- ミステリランキング3冠の連作短編集
- 単行本・文庫・電子書籍版が選べる
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可燃物・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 文藝春秋『可燃物』書誌情報(文春文庫・ISBN 978-4-16-792554-3・2026年9月2日刊/単行本2023年7月刊)
- 文藝春秋プレスリリース「米澤穂信さん初の警察ミステリー『可燃物』が、今年度ランキングで圧巻の「三冠」を達成!」
- 収録作の確認: 紀伊國屋書店ウェブストア/楽天ブックス 商品情報(崖の下/ねむけ/命の恩/可燃物/本物か)
- 山本周五郎賞の受賞作確認: 新潮社「山本周五郎賞」公式ページ(第37回受賞作は青崎有吾『地雷グリコ』)
- 最終確認: 2026年8月8日




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