『監禁』は、秋吉理香子のサスペンスで、2026年12月9日に双葉文庫から出ます。288ページ・825円(税込・本体750円)・文庫判。2021年9月に双葉社から出た単行本の文庫化です。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。新作ではありません。 単行本は2021年9月16日刊行で、5年3か月を経ての文庫化です。
ふたつ目。題名が示す「監禁」は、主人公が閉じ込められる話ではありません。 版元のあらすじでは、閉じ込められている可能性があるのは、家に残した夫と娘のほうです。主人公は病院にいます。
みっつ目。クリスマスの話です。 作中の日付はクリスマスイブで、発売も12月9日。季節に合わせた文庫化になっています。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年12月9日・双葉文庫・288ページ・825円(税込・本体750円)
- 単行本は2021年9月16日・272ページ・1,650円(税込)
- クリスマスイブの夜勤中に家族と連絡が取れなくなる
監禁とは|秋吉理香子が書いた看護師の一夜のサスペンス

まず文庫版と単行本の書誌を並べます。
| 項目 | 文庫(今回) | 単行本 |
|---|---|---|
| 版元・レーベル | 双葉社・双葉文庫 | 双葉社 |
| 発売日 | 2026年12月9日 | 2021年9月16日 |
| 判型 | 文庫判 | 四六判 |
| ページ | 288ページ | 272ページ |
| 価格 | 825円(税込・本体750円) | 1,650円(税込・本体1,500円) |
| ISBN | 978-4-575-52973-9 | 978-4-575-24440-3 |
| Cコード | — | C0093(一般・単行本・日本文学、小説・物語) |
出典:版元ドットコム『監禁』(文庫)/版元ドットコム(単行本)(2026年10月19日時点)
価格はちょうど半額になる
| 税込価格 | |
|---|---|
| 単行本 | 1,650円 |
| 文庫 | 825円 |
| 差 | −825円 |
出典:版元ドットコム(2026年10月19日時点)
→ 1,650円の半分がちょうど825円です。きれいに半額になります。
増えるのは16ページ
| ページ | |
|---|---|
| 単行本(四六判) | 272ページ |
| 文庫(双葉文庫) | 288ページ |
| 差 | +16ページ |
出典:版元ドットコム(2026年10月19日時点)
→ 16ページ増えますが、これは判型が小さくなるためです。本文が増補されたという発表はありません。 解説が付くかどうかも、2026年10月19日時点で発表されていません。
あらすじは「最終出勤日の夜勤」から始まる
版元が登録しているあらすじは、こうです。
三田由紀恵は病院勤務の看護師。幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚え、退職を決意した。
クリスマスイブのきょうが勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘の面倒を見ている。
だが、ラインのメッセージに返信はない。電話をかけても繋がらない。
その時、由紀恵は自分に執着していた不気味な患者の存在を思いだし、胸騒ぎを覚える。由紀恵に看てもらうために、自らの身体を傷つけてくるほどだった。
家族の絶望と狂気、そして再生を描いた戦慄のサスペンス。
出典:版元ドットコム『監禁』(双葉社登録データ)(2026年10月19日時点)
→ 主人公は三田由紀恵、夫は雅之。娘の年齢は「幼い」としか書かれていません。
→ 患者の描写が具体的です。「由紀恵に看てもらうために、自らの身体を傷つけてくる」という一行が、この患者の危険さを一気に説明しています。
版元は結末まで含めて「再生」と書いている
版元の最後の一文は、「家族の絶望と狂気、そして再生を描いた戦慄のサスペンス」です。
→ 「再生」という語が入っているので、絶望で終わる話ではないことが版元側から示されています。救いのない後味を警戒している方には、この一語が判断材料になります。
監禁の構造|「閉じ込められる側」が主人公ではない

題名だけを見ると主人公が監禁される話に見えますが、版元のあらすじはそうなっていません。
主人公は病院、異変は自宅で起きている
| 場所 | 状況 | |
|---|---|---|
| 三田由紀恵(主人公) | 病院 | 最終出勤日の夜勤中 |
| 夫・雅之と娘 | 自宅 | 連絡が取れない |
| 執着する患者 | 不明 | 由紀恵が存在を思い出す |
出典:版元ドットコム『監禁』(2026年10月19日時点)
→ 主人公は動けない場所にいて、異変は手の届かない場所で起きているという配置です。夜勤というのは、職場を離れられない時間です。物理的に閉じ込められているのは主人公のほうとも読めます。
「連絡が取れない」が恐怖の中心になっている
版元が具体的に書いている異変は、LINEに返信がないことと電話が繋がらないことの2つだけです。
→ 事件が起きたという描写はまだありません。 分かっているのは、繋がらないという事実だけです。この段階で読者と主人公が持っている情報が同じという作り方になっています。
退職の理由が「育児と仕事の両立」である点が効いている
由紀恵が退職を決めたのは、「幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚え」たからです。
→ 家庭を優先するために辞めると決めた、その最後の夜に家庭で何かが起きるという組み立てです。職場にいる時間そのものが、主人公にとっての負い目になる構造になっています。
監禁の3つの読みどころ

1. 「イヤミス」の書き手が家族を題材にしている
秋吉理香子は兵庫県生まれ。15歳でアメリカに移住し、高校卒業と同時に帰国して早稲田大学第一文学部を卒業。再び渡米してロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得しました。
2008年に「雪の花」で第3回Yahoo! JAPAN文学賞を受賞し、2009年に受賞作を含む短編集『雪の花』を刊行してデビューしています。
→ 受賞後第1作の『暗黒女子』(2013年・双葉社)は「斬新な内容や衝撃的なラスト」で話題になり、集英社は著者を「人間の本質をえぐり出す『イヤミス』小説の新旗手」と紹介しました。本書も同じ双葉社から出ています。
2. 医療の現場が舞台装置として使われている
主人公は病院勤務の看護師で、危険人物は患者です。「由紀恵に看てもらうために、自らの身体を傷つけてくる」という行動は、医療の現場でしか成立しない接近の仕方です。
→ 看護という職業が、断りにくい関係を作ってしまうという点が、恐怖の土台になっています。
3. 文庫288ページで一夜の話
288ページという分量で、物語の時間はクリスマスイブの一夜が中心です。時間が短く区切られている話は、ページが進みやすいのが利点です。
監禁に関するよくある質問
監禁はいつ文庫化されますか
2026年12月9日です。双葉文庫から825円(税込)で出ます。単行本は2021年9月16日に双葉社から出ていました。5年3か月を経ての文庫化です。
誰が監禁されるのですか
版元のあらすじでは明示されていません。 分かっているのは、主人公の三田由紀恵は病院で夜勤中で、自宅にいる夫と娘に連絡が取れないということだけです。題名から主人公が閉じ込められる話を想像すると、入り方がずれます。
救いのない結末ですか
版元は「家族の絶望と狂気、そして再生を描いた」と書いています。 「再生」という語が入っているので、絶望だけで終わる話ではないと読めます。ただし結末そのものは公表されていません。
シリーズものですか
いいえ。独立した長編です。 秋吉理香子の他作品との続きものではありません。
単行本と中身は同じですか
本文が増補されたという発表はありません。 ページ数は272ページから288ページに増えますが、これは判型が小さくなるためです。解説が付くかどうかも、2026年10月19日時点で発表されていません。
ホラーですか、ミステリーですか
版元は「戦慄のサスペンス」と呼んでいます。 CコードはC0093(日本文学、小説・物語)で、ミステリーの棚に置かれる種類の本です。
秋吉理香子はどんな作家ですか
兵庫県生まれ。15歳でアメリカに移住し、高校卒業と同時に帰国して早稲田大学第一文学部を卒業。その後ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得しました。2008年に「雪の花」で第3回Yahoo! JAPAN文学賞を受賞、2009年に短編集『雪の花』でデビュー。受賞後第1作『暗黒女子』(2013年・双葉社)が話題になりました。
『暗黒女子』と関係ありますか
物語としての関係はありません。 ただしどちらも双葉社から出た秋吉理香子の作品です。『暗黒女子』は2013年刊行で、2017年にはコミック版も出ています。
まとめ|ちょうど半額、クリスマスイブの一夜を描く文庫化
- 『監禁』は2026年12月9日・双葉文庫・288ページ・825円(税込・本体750円)・文庫判
- 単行本は2021年9月16日・双葉社・四六判272ページ・1,650円(税込)=文庫でちょうど半額
- ★5年3か月を経ての文庫化。新作ではない
- ★題名に反して、主人公が閉じ込められる話とは書かれていない=由紀恵は病院で夜勤中、連絡が取れないのは自宅の夫と娘
- ★異変として版元が書いているのは「LINEに返信がない」「電話が繋がらない」の2つだけ=読者と主人公の情報量が同じ
- ★危険人物は患者。「由紀恵に看てもらうために、自らの身体を傷つけてくる」と版元が明記
- ★退職理由は「幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚え」=家庭を選んだ最後の夜に家庭で何かが起きる構造
- ★版元は「家族の絶望と狂気、そして再生を描いた」と書いている=「再生」の一語が後味の判断材料になる
- 作中はクリスマスイブで、発売も12月9日=季節に合わせた文庫化
- 272ページ→288ページの+16ページは判型が小さくなるためで、本文の増補ではない
- 著者は2008年「雪の花」で第3回Yahoo! JAPAN文学賞、受賞後第1作『暗黒女子』で「イヤミスの新旗手」と呼ばれた
一夜の話を288ページ、825円で。 冬に読む1冊としては、日付まで合っています。



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