木内昇(きうち・のぼり、1967年生まれ)は、2011年に『漂砂のうたう』で第144回直木賞を受賞した時代小説の作家です。2014年には『櫛挽道守』で中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞を立て続けに受賞しました。
さらに2025年だけで中山義秀文学賞・泉鏡花文学賞・舟橋聖一文学賞・大佛次郎賞の4つを受けており、現在もっとも賞を集めている時代小説家のひとりです。本ページでは入口を整理します。
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- 直木賞受賞作『漂砂のうたう』をワンクリック
- Kindle・文庫・中古もまとめてチェック可能
- 主要作は集英社文庫・中公文庫・角川文庫で入手できます
木内昇のおすすめ|まず結論(初心者はこの3冊から)
- はじめての1冊は『漂砂のうたう』 … 直木賞受賞作。明治初期の根津遊郭で働く元武士を描いた長編です。
- 三冠作品から入るなら『櫛挽道守』 … 中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞を受けた、櫛職人の娘の物語。
- 短編で試すなら『茗荷谷の猫』 … 江戸から昭和までを繋ぐ連作短編集。1編が短く読みやすいです。
木内昇のおすすめ 人気ランキングTOP10

順位は、①代表作としての定着度、②入門しやすさ、③現在も文庫で入手しやすいかから、ヨムマップ編集部が整理しました。
| 順位 | タイトル | 文庫 | 受賞 | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 漂砂のうたう | 集英社文庫 | 第144回直木賞 | ★★★ |
| 2 | 櫛挽道守 | 集英社文庫 | 中央公論文芸賞+柴田錬三郎賞+親鸞賞 | ★★★ |
| 3 | 茗荷谷の猫 | 文春文庫 | 連作短編集 | ★★★ |
| 4 | かたばみ | 角川文庫 | 第10回山中賞 | ★★★ |
| 5 | よこまち余話 | 中公文庫 | 第33回織田作之助賞候補 | ★★ |
| 6 | 惣十郎浮世始末 | 中央公論新社 | 第19回舟橋聖一文学賞(2025年) | ★★ |
| 7 | 雪夢往来 | 新潮社 | 中山義秀文学賞+大佛次郎賞(2025年) | ★★ |
| 8 | 奇のくに風土記 | — | 第53回泉鏡花文学賞(2025年) | ★★ |
| 9 | 球道恋々 | — | 第34回織田作之助賞候補 | ★★ |
| 10 | 火影に咲く | — | 近年の作品 | ★★ |
1位. 漂砂のうたう(集英社文庫)
明治10年、根津遊郭の立番として働く元御家人の定九郎を描いた長編です。2011年1月に第144回直木賞を受賞しました。
武士の身分を失った男が、江戸でも明治でもない場所で立ち往生している——という設定が核にあります。木内昇を初めて読むならここからが確実です。
2位. 櫛挽道守(集英社文庫)
木曽の櫛職人の家に生まれ、職人になることを望んだ娘・登瀬の物語です。2014年8月に第9回中央公論文芸賞、同年10月に第27回柴田錬三郎賞、同年12月に第8回親鸞賞と、1年のうちに3つの賞を受けました。
木内昇の代表作として『漂砂のうたう』と並ぶ1冊です。
3位. 茗荷谷の猫(文春文庫)
江戸末期から昭和まで、東京のある土地をめぐって緩やかにつながる連作短編集です。1編ずつ独立しているので読みやすく、長編が不安な人の入口に向いています。
4位. かたばみ(角川文庫)
戦後の東京で、戦友の遺児を育てながら生きる女性を描いた長編です。2024年1月に第10回山中賞を受賞しました。2026年6月に角川文庫に収録されています。
木内昇の作品のなかでは時代が新しく、現代の読者に最も入りやすい1冊です。
5位. よこまち余話(中公文庫)
路地に暮らす人々と、そこに紛れ込む不思議を描いた連作です。2016年に第33回織田作之助賞の候補になりました。
6位. 惣十郎浮世始末(中央公論新社)
町方同心・服部惣十郎を主人公にした長編で、2025年11月に第19回舟橋聖一文学賞を受賞しました。2024年には第14回本屋が選ぶ時代小説大賞の候補にもなっています。
7位. 雪夢往来(新潮社)
2025年9月に第31回中山義秀文学賞、同年12月に第52回大佛次郎賞を受賞した長編です。江戸後期に『北越雪譜』を世に出そうとした人々を描きます。
8〜10位|さらに読みたい作品
- 8位 奇のくに風土記 … 2025年10月に第53回泉鏡花文学賞を受賞した作品。
- 9位 球道恋々 … 明治の野球を描いた長編。2017年に第34回織田作之助賞の候補になりました。
- 10位 火影に咲く … 近年の作品。
※8〜10位は版が複数あるため、書影カードは掲載していません。購入時は最新の版をご確認ください。
2025年だけで4つの賞を受けている
木内昇の受賞歴で目を引くのは、近年の集中ぶりです。
| 時期 | 賞 | 作品 |
|---|---|---|
| 2024年1月 | 第10回山中賞 | かたばみ |
| 2025年9月 | 第31回中山義秀文学賞 | 雪夢往来 |
| 2025年10月 | 第53回泉鏡花文学賞 | 奇のくに風土記 |
| 2025年11月 | 第19回舟橋聖一文学賞 | 惣十郎浮世始末 |
| 2025年12月 | 第52回大佛次郎賞 | 雪夢往来 |
2025年の9月から12月までの4か月で4つを受けました。直木賞(2011年)と櫛挽道守の三冠(2014年)に続く、3度目の評価の山にあたります。
木内昇の受賞歴
| 年 | 賞 | 対象 |
|---|---|---|
| 2011年1月 | 第144回直木賞 | 『漂砂のうたう』 |
| 2014年8月 | 第9回中央公論文芸賞 | 『櫛挽道守』 |
| 2014年10月 | 第27回柴田錬三郎賞 | 『櫛挽道守』 |
| 2014年12月 | 第8回親鸞賞 | 『櫛挽道守』 |
| 2024年1月 | 第10回山中賞 | 『かたばみ』 |
| 2025年9月 | 第31回中山義秀文学賞 | 『雪夢往来』 |
| 2025年10月 | 第53回泉鏡花文学賞 | 『奇のくに風土記』 |
| 2025年11月 | 第19回舟橋聖一文学賞 | 『惣十郎浮世始末』 |
| 2025年12月 | 第52回大佛次郎賞 | 『雪夢往来』 |
木内昇のおすすめをタイプ別に
| こんな人に | おすすめ |
|---|---|
| 直木賞受賞作から | 漂砂のうたう |
| 職人の話が読みたい | 櫛挽道守 |
| 短編で試したい | 茗荷谷の猫 |
| 時代が新しいものを | かたばみ(戦後) |
| 近年の受賞作を読みたい | 雪夢往来/惣十郎浮世始末 |
| 不思議な話が好き | よこまち余話 |
よくある質問
Q. 木内昇は何から読むのがおすすめ?
A. 直木賞受賞作の『漂砂のうたう』です。短編で試すなら『茗荷谷の猫』、現代に近い時代が読みたいなら戦後を描いた『かたばみ』をどうぞ。
Q. 直木賞を受賞した作品はどれですか?
A. 『漂砂のうたう』です。2011年1月に第144回直木賞を受賞しました。
Q. 『櫛挽道守』が三冠というのは本当ですか?
A. 本当です。2014年8月に第9回中央公論文芸賞、10月に第27回柴田錬三郎賞、12月に第8回親鸞賞と、1年のうちに3つの賞を受けました。
Q. 最近の受賞は?
A. 2025年の9月から12月までの4か月で4つ受けています(中山義秀文学賞・泉鏡花文学賞・舟橋聖一文学賞・大佛次郎賞)。
Q. 時代小説ばかりですか?
A. 時代小説が中心ですが、『かたばみ』は戦後が舞台で、現代の読者にも入りやすい作品です。
まとめ|まずは『漂砂のうたう』から
木内昇は、直木賞のあとも賞を受け続け、2025年だけで4つを受けた時代小説家です。入口に迷ったら『漂砂のうたう』。三冠の『櫛挽道守』、短編の『茗荷谷の猫』へと広げてください。
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出典・参考情報
- 集英社 公式製品情報『漂砂のうたう』『櫛挽道守』/文藝春秋 公式製品情報『茗荷谷の猫』/KADOKAWA 公式製品情報『かたばみ』/中央公論新社 公式製品情報『よこまち余話』『惣十郎浮世始末』/新潮社 公式製品情報『雪夢往来』
- 「文学賞の世界」木内昇の受賞・候補記録(直木賞・中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞・山中賞・中山義秀文学賞・泉鏡花文学賞・舟橋聖一文学賞・大佛次郎賞ほか)
- 国立国会図書館サーチおよびopenBD(書誌・ISBNの確認)










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