『俺たちの箱根駅伝』は、池井戸潤の長編小説で、2026年10月10日スタートの日本テレビ系 土曜ドラマ(大泉洋・山下智久ほか)の原作です。箱根駅伝を「走る側」と「中継する側」の両方から描いた作品です。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。著者史上初の上下巻組です。 日本テレビの公式サイトが「著者史上初となる単行本上下巻組で発刊された」と明記しています。上下で計704ページあり、1冊では出ていません。
ふたつ目。2026年9月2日に文庫化されています。 文春文庫から上下同時刊行で、本体価格は単行本の上下3,600円から1,760円へ、半額以下に下がりました。 ドラマを追いながら読むなら文庫で足ります。
みっつ目。発端は「中継所の名前」への疑問でした。 著者が「『箱根駅伝』の中継ポイントは地名で呼ばれるのに、なぜ「小涌園前」だけが地名ではなく施設名で呼ばれるのか?」という小さな疑問から始まったと書いています。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は結末には踏み込まず、原作小説の書誌と公表済みの情報を中心にまとめています(2026年10月21日時点)。
- 文春文庫 上・2026年9月2日・432ページ・968円(税込)
- 日本テレビ系 土曜ドラマ(2026年10月10日 午後9時スタート)の原作
- 単行本は文藝春秋・2024年4月・上下巻組・各本体1,800円
俺たちの箱根駅伝とは|走る側と中継する側を同時に描く長編

まず内容です。 日本テレビの公式サイトに載っている紹介文が、いちばん詳しい一次情報です。
版元と放送局の紹介は「一大プロジェクトの裏側」から始まる
直木賞作家・池井戸潤が描く、「東京箱根間往復大学駅伝競走」 ―― 通称・箱根駅伝。日本のお正月の風物詩でもある、この“一大プロジェクト”の裏側を、十余年にわたる綿密で膨大な取材をもとに、週刊文春で1年半にわたり連載、著者史上初となる単行本上下巻組で発刊された。
出典:原作|俺たちの箱根駅伝|日本テレビ(2026年10月21日時点)
→ 取材期間が「十余年」です。連載が始まったのが2021年11月なので、その前から十年以上かけて取材されていたことになります。
→ 「混じり気のないスポーツマンシップ、青春の存在意義を問う、新たな代表作の誕生」と続きます。「夢が叶った人への、そしてそれ以上に、叶わなかった人への、熱いエールでもある」という一文が、本作の立ち位置を示しています。
著者は「全十区、217.1キロ」と書いている
ランナーとして、またそれを支える側に回って「箱根」に賭ける学生たちの情熱、タスキへの思い。その映像をリアルに届けようと奮闘するテレビマンたちの執念。
視聴者の皆さん、そして読者の皆さんも、ひとりのランナーとなってタスキを繋ぐ友情と信頼、そして意地と執念がぶつかり合う全十区、217.1キロを駆け抜けてください。もう二度と、こんな小説は書けないでしょう。
出典:原作|俺たちの箱根駅伝|日本テレビ(原作者コメント・2026年10月21日時点)
→ 「ランナー」と「それを支える側」、そして「テレビマン」の3つの視点が著者コメントに出ています。走る物語だけではありません。
→ 「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」と著者自身が書いています。池井戸潤の作品でここまで書く例はほとんどありません。
執筆の発端は「小涌園前」という中継所名への疑問だった
『箱根駅伝』の中継ポイントは地名で呼ばれるのに、なぜ「小涌園前」だけが地名ではなく施設名で呼ばれるのか? こんな小さな疑問が、上下巻に及ぶ膨大なストーリーと人間ドラマに発展するとは思いませんでした。
出典:原作|俺たちの箱根駅伝|日本テレビ(原作者コメント・2026年10月21日時点)
→ 中継所の呼び名への違和感が出発点です。「いかにエンタメとはいえ、迂闊に手を出せない真剣勝負をどう小説に落とし込むのか」と続き、「書きたいと思ってから、実際に書き上げるまで、気がつけば何年もの月日が流れていました」と書かれています。
俺たちの箱根駅伝の初出は週刊文春の全79回連載

ここは版元の商品ページにも書かれていない情報です。 国立国会図書館の雑誌記事索引で、連載の全回を追えます。
連載は2021年11月11日から2023年6月15日まで・全79回
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 媒体 | 週刊文春(文藝春秋) |
| 連載開始 | 2021年11月11日(第1回) |
| 連載終了 | 2023年6月15日(最終回) |
| 回数 | 全79回(第1回〜第78回+最終回) |
| 期間 | 1年7か月 |
| 1回の分量 | おおむね4〜5ページ(64〜116ページ台の範囲) |
出典:国立国会図書館サーチ(雑誌記事索引)/原作|俺たちの箱根駅伝|日本テレビ(2026年10月21日時点)
→ 掲載日はすべて木曜日です。週刊誌の毎号に載る形で79回続きました。
→ 日本テレビの公式紹介は「1年半にわたり連載」と書いていますが、実際の掲載日で数えると2021年11月11日から2023年6月15日までの1年7か月です。公式表記は丸めた数字です。
→ 1回あたりのページは4〜5ページです。掲載位置が号によって70ページ台から110ページ台まで動いています。
俺たちの箱根駅伝の単行本は著者史上初の上下巻組

ここが本作のいちばん特徴的な点です。
単行本は2024年4月・上373ページ/下331ページ
| 版 | 刊行 | ページ | 判型 | 本体価格 | ISBN |
|---|---|---|---|---|---|
| 単行本 上 | 2024年4月 | 373ページ | 19cm | 1,800円 | 978-4-16-391772-6 |
| 単行本 下 | 2024年4月 | 331ページ | 19cm | 1,800円 | 978-4-16-391773-3 |
| 上下合計 | — | 704ページ | — | 3,600円 | — |
出典:国立国会図書館サーチ/openBD(2026年10月21日時点)
→ 上が373ページ、下が331ページで、上のほうが42ページ厚いです。上下で均等に割られていません。
→ 日本テレビの公式サイトが「著者史上初となる単行本上下巻組」と明記しています。池井戸潤はこれまで1冊完結か、下町ロケットシリーズのような巻を分けたシリーズで書いてきました。 1作を上下に分けたのは本作が初めてです。
単行本の発売前に「上 最速無料試し読み版」が電子で出ていた
| 電子版 | 配信 | レーベル |
|---|---|---|
| 俺たちの箱根駅伝 上 最速無料試し読み版 | 2024年3月15日 | 文春e-Books |
| 合本 俺たちの箱根駅伝(単行本版) | 2024年4月24日 | 文春e-Books |
| 合本 俺たちの箱根駅伝(文庫版) | 2026年9月2日 | 文春e-Books |
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月21日時点)
→ 単行本(2024年4月)より前の2024年3月15日に、電子で無料試し読み版が配信されています。
→ 「合本」が2回出ています。 2024年4月24日の単行本版と、2026年9月2日の文庫版です。上下巻を1冊にまとめた電子版が、版を変えて2度作られていることになります。通販で「合本」を買うときは、どちらの版かを確認する必要があります。
俺たちの箱根駅伝は2026年9月2日に文春文庫で上下同時刊行
ドラマ放送に合わせて文庫化されました。
文庫は上下同時・各968円(税込)
| 版 | 発売 | ページ(版元) | 本体価格 | 税込 | 文庫番号 | ISBN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 文春文庫 上 | 2026年9月2日 | 432ページ | 880円 | 968円 | い64-13 | 978-4-16-792552-9 |
| 文春文庫 下 | 2026年9月2日 | 384ページ | 880円 | 968円 | い64-14 | 978-4-16-792553-6 |
出典:PR TIMES「池井戸潤著『俺たちの箱根駅伝』文庫版を9月2日(水)に発売!」/国立国会図書館サーチ(2026年10月21日時点)
→ 上下が同じ日に出ています。 分けて出ていないので、片方だけ先に読むことはありません。
→ 文庫番号が「い64-13」「い64-14」です。池井戸潤の文春文庫としては13冊目と14冊目に当たります。
→ 電子版は各950円で、紙の968円より18円安いです(PR TIMES)。
単行本から文庫で本体価格は半額以下になった
| 単行本(2024年4月) | 文春文庫(2026年9月2日) | 差 | |
|---|---|---|---|
| 上のページ | 373ページ | 432ページ | +59ページ |
| 下のページ | 331ページ | 384ページ | +53ページ |
| 合計ページ | 704ページ | 816ページ | +112ページ |
| 判型 | 19cm | 16cm | −3cm |
| 上下の本体価格 | 3,600円 | 1,760円 | −1,840円(−51.1%) |
出典:PR TIMES(文庫版)/国立国会図書館サーチ/openBD(2026年10月21日時点)
→ 判型が19cmから16cmへ小さくなったぶん、ページが112ページ増えています。 内容が増えたわけではありません。
→ 本体価格は3,600円から1,760円へ、1,840円(51.1%)下がりました。 半額以下です。
文庫のページ数は版元と図書館で食い違う
| 巻 | 版元(PR TIMES) | 国立国会図書館 | 差 |
|---|---|---|---|
| 上 | 432ページ | 423ページ | 9ページ |
| 下 | 384ページ | 382ページ | 2ページ |
出典:PR TIMES(文庫版)/国立国会図書館サーチ(2026年10月21日時点)
→ 巻末の広告や付き物をどこまで数えるかの違いと見られます。本記事では版元側の数字を本文に採り、図書館側を併記しています。
→ 文庫版の詳細と単行本との買い分けは俺たちの箱根駅伝 文庫本ガイドにまとめています。
俺たちの箱根駅伝の日テレ土曜ドラマ|2026年10月10日スタート
ドラマは2026年秋の新作です。
放送は日本テレビ系 土曜ドラマ・2026年10月10日 午後9時スタート
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送局 | 日本テレビ系 |
| 放送枠 | 土曜ドラマ |
| 放送開始 | 2026年10月10日 午後9時 |
| 主な出演 | 大泉洋、伊藤沙莉、小林虎之介、奥智哉、山田杏奈、寺尾聰、高橋克典、山下智久 ほか |
| 公式ブック | 『日本テレビ系土曜ドラマ 俺たちの箱根駅伝 公式ブック』(文春ムック)2026年12月7日・1,700円 |
出典:PR TIMES(文庫版)/国立国会図書館サーチ(2026年10月21日時点)
→ 公式ブックが2026年12月7日に文春ムックから出ます(ISBN 9784160071384・1,700円)。放送が終わる頃の刊行です。
→ 原作を読んでいる人向けの注意点があります。 原作は2024年4月刊で、文庫も2026年9月2日に出ています。 放送中でも結末まで読めます。 ただし脚色の有無は公表されていません。
中心になる人物は「走る側」と「中継する側」に分かれる
| 立場 | 人物(俳優) |
|---|---|
| 中継する側 | 徳重亮(大泉洋)=チーフプロデューサー、宮本菜月(伊藤沙莉)=センターディレクター |
| 走る側 | 甲斐真人(山下智久)=関東学生連合チーム監督、青葉隼斗(小林虎之介)=キャプテン |
出典:俺たちの箱根駅伝|日本テレビ/PR TIMES(文庫版)(2026年10月21日時点)
→ 「テレビ中継を作る側」と「関東学生連合チーム」の2つの陣営が並行して動く構成です。登場人物の関係は俺たちの箱根駅伝 登場人物と相関図にまとめています。
俺たちの箱根駅伝の3つの注目点
1. 「予選会で負けた側」が主役になっている
→ 走る側の主役は、箱根駅伝の予選会で敗れた大学の選手たちで構成される「関東学生連合チーム」です。本大会に出場した強豪校ではありません。
→ 著者コメントの「夢が叶った人への、そしてそれ以上に、叶わなかった人への、熱いエールでもある」という一文が、この設定に直結しています。
2. テレビ中継の側が同じ重さで描かれる
→ 著者コメントは「その映像をリアルに届けようと奮闘するテレビマンたちの執念」をランナーと並べて書いています。 スポーツ小説でありながら、放送の現場小説でもあるという二重構造です。
→ 池井戸潤が『七つの会議』や『空飛ぶタイヤ』で書いてきた「組織のなかで仕事をする人」の系列が、今回はテレビ局側に置かれています。
3. 取材十余年・連載1年7か月という作り方
→ 「十余年にわたる綿密で膨大な取材」(日本テレビ公式)を経て、週刊文春で79回書かれました。著者が「書きたいと思ってから、実際に書き上げるまで、気がつけば何年もの月日が流れていました」と書いています。
→ 池井戸潤は1963年岐阜県生まれ、慶應義塾大学卒で、『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『下町ロケット』で直木賞を受けています(日本テレビ公式プロフィール)。全体像は池井戸潤のおすすめ小説にまとめています。
- 2026年9月2日・上432ページ/下384ページ・各968円(税込)
- 初出は週刊文春(2021年11月11日〜2023年6月15日・全79回)
- 単行本の上下3,600円から本体1,760円へ51.1%の値下がり
俺たちの箱根駅伝に関するよくある質問
俺たちの箱根駅伝の原作小説はどれを買えばいいですか
文春文庫版(2026年9月2日・上432ページ/下384ページ・各968円税込)です。単行本(文藝春秋・2024年4月・各本体1,800円)もありますが、本体価格は上下で3,600円です。文庫なら上下で本体1,760円なので、半額以下です。
どんな話ですか
箱根駅伝を「走る側」と「テレビ中継する側」の両方から描いた長編です。走る側は予選会で敗れた大学の選手で構成される関東学生連合チーム、中継する側はチーフプロデューサーを中心としたテレビ局のスタッフです。著者は「全十区、217.1キロ」と書いています。
上下巻のどちらから読めばいいですか
上から読みます。 1作を上下に分けた構成で、上が432ページ、下が384ページ(文庫・版元の数字)です。上下は2026年9月2日に同時発売されています。
1冊にまとまった版はありますか
電子の「合本 俺たちの箱根駅伝」(文春e-Books)があります。ただし2024年4月24日の単行本版と、2026年9月2日の文庫版の2種類があるため、購入時にどちらの版かを確認してください。 紙の1冊版は出ていません。
初出はどこですか
週刊文春です。2021年11月11日(第1回)から2023年6月15日(最終回)まで、全79回連載されました(国立国会図書館 雑誌記事索引)。日本テレビの公式紹介は「1年半にわたり連載」ですが、掲載日で数えると1年7か月です。
実話ですか
小説です。 ただし日本テレビの公式サイトは「十余年にわたる綿密で膨大な取材をもとに」と書いています。 モデルや実在の大会との関係は俺たちの箱根駅伝 登場人物と相関図にまとめています。
ドラマはいつ放送していますか
2026年10月10日 午後9時スタートです。日本テレビ系 土曜ドラマです。出演は大泉洋、伊藤沙莉、小林虎之介、奥智哉、山田杏奈、寺尾聰、高橋克典、山下智久ほかです。
池井戸潤の上下巻はほかにもありますか
『俺たちの箱根駅伝』が著者史上初の上下巻組です(日本テレビ公式)。下町ロケットシリーズや半沢直樹シリーズは、1冊ごとに完結する作品を重ねたシリーズで、1作を上下に分けた例ではありません。
池井戸潤は初めてです。何から読めばいいですか
組織で働く人の話なら『七つの会議』や『空飛ぶタイヤ』です。シリーズから入るなら下町ロケットか半沢直樹です。全体像は池井戸潤のおすすめ小説にまとめています。
箱根駅伝が出てくる小説は他にもありますか
あります。 三浦しをん『風が強く吹いている』が代表的です。他の作品は駅伝小説おすすめ7選にまとめています。
まとめ|著者史上初の上下巻組。週刊文春79回の連載から2年5か月で文庫化
- 『俺たちの箱根駅伝』は池井戸潤の長編小説で、2026年10月10日スタートの日本テレビ系 土曜ドラマ(大泉洋・山下智久ほか)の原作
- ★著者史上初の上下巻組=日本テレビ公式が「著者史上初となる単行本上下巻組で発刊された」と明記。上373ページ/下331ページで計704ページ
- ★初出は週刊文春の全79回=2021年11月11日(第1回)〜2023年6月15日(最終回)の1年7か月。公式紹介の「1年半」は丸めた数字
- ★執筆の発端は中継所名への疑問=著者が「なぜ「小涌園前」だけが地名ではなく施設名で呼ばれるのか? こんな小さな疑問が、上下巻に及ぶ膨大なストーリーと人間ドラマに発展するとは思いませんでした」と書いている
- ★取材は「十余年」(日本テレビ公式)。著者は「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」と書いている
- ★2026年9月2日に文春文庫で上下同時刊行=上432ページ/下384ページ・各968円(税込)・い64-13/い64-14
- ★単行本から文庫で本体価格が半額以下=上下3,600円→1,760円(−1,840円・−51.1%)。判型19cm→16cmでページは704→816ページ(+112ページ)
- ★文庫のページ数が版元と図書館で食い違う=上は版元432/国会図書館423(9ページ差)、下は384/382(2ページ差)
- ★電子の「合本」が2種類ある=2024年4月24日(単行本版)と2026年9月2日(文庫版)。単行本発売前の2024年3月15日には「上 最速無料試し読み版」も配信
- 著者は「全十区、217.1キロ」と書いている。「走る側」「支える側」「テレビマン」の3視点
- 走る側の主役は予選会で敗れた大学の選手で構成される関東学生連合チーム
- 公式ブック(文春ムック)は2026年12月7日・1,700円
- 原作は2024年刊で文庫も出ているので、放送中でも結末まで読める(脚色の有無は未公表)





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