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探偵倶楽部 新装版 東野圭吾 レビュー|もとの題は『依頼人の娘』・角川文庫だけで本体660円から1,000円へ【2026年最新】

2026 10/14
ジャンル別 ミステリー 新刊レーダー
2026年10月12日2026年10月14日
探偵倶楽部 新装版 東野圭吾のレビュー記事アイキャッチ画像

『探偵倶楽部 新装版』は、東野圭吾の5篇入り連作短編集の新装版で、2026年11月25日(水)に角川文庫から出ます。336ページ・1,100円(税込)。

先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。

ひとつ目。新作ではありません。 1990年5月に祥伝社ノン・ノベルから『依頼人の娘』として出た本で、1996年6月の文庫化のときに『探偵倶楽部』へ改題されました。36年前の作品の、4つめの版です。

ふたつ目。角川文庫版をすでに持っている方は、中身が同じ可能性が高いです。 角川文庫の現行版は304ページ・本体660円、新装版は336ページ・本体1,000円です。ページは+32、本体価格は+340円(約1.52倍)。新装版で何が加わるのか(新しい解説・あとがきの有無など)は、2026年10月時点で公表されていません。

みっつ目。長編ではなく5篇の連作短編集です。 収録は「偽装の夜」「罠の中」「依頼人の娘」「探偵の使い方」「薔薇とナイフ」。初出は祥伝社「小説NON」の連載です。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。

『探偵倶楽部 新装版』をAmazonでチェック
  • 2026年11月25日・角川文庫・336ページ・1,100円(税込・本体1,000円)
  • 1990年『依頼人の娘』(祥伝社ノン・ノベル)の改題作品
  • 5篇の連作短編集。探偵役の2人は作中で名前が明かされない

Amazonで探偵倶楽部 新装版を見る →

目次

探偵倶楽部 新装版とは|角川文庫の4つめの版

探偵倶楽部が1990年の依頼人の娘から改題を経て2026年の角川文庫新装版になるまでを示した年表の図
項目 内容
著者 東野圭吾
版元・レーベル KADOKAWA・角川文庫
発売日 2026年11月25日(水)
判型 文庫判
ページ 336ページ
価格 1,100円(税込・本体1,000円)
ISBN 978-4-04-117635-1
収録 5篇の連作短編集
原題 『依頼人の娘』(1990年5月・祥伝社ノン・ノベル)

出典:KADOKAWA 製品ページ(新装版)、国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

版元の紹介文

麗しき二人の探偵が不可解な謎を解き明かす。東野圭吾の隠れた名作!

あらすじは、女子高生が母の死を殺人と知るところから始まります。 警察は父を疑うが父にはアリバイがある。家族の様子に不審を抱いた娘が、会員制のVIP専門調査機関〈探偵倶楽部〉に調査を依頼する——という導入です。

出典:KADOKAWA 製品ページ(新装版)(2026年10月12日時点)

収録作は5篇

題名
1 偽装の夜
2 罠の中
3 依頼人の娘 ← もとの書名になった1篇
4 探偵の使い方
5 薔薇とナイフ

出典:KADOKAWA 製品ページ(新装版)、Wikipedia「探偵倶楽部」(2026年10月12日時点)

→ 5篇のうちの1篇「依頼人の娘」が、1990年の単行本の書名でした。改題で、1篇の題から組織の名前(探偵倶楽部)に変わったことになります。

探偵役の2人は名前が明かされない

設定
組織 会員制のVIP専門調査機関〈探偵倶楽部〉
探偵役 30代半ばの男と、20代後半の女性助手
名前 作中で明かされない

出典:Wikipedia「探偵倶楽部」(2026年10月12日時点)

→ シリーズ探偵の名前が出てこないという作りです。加賀恭一郎や湯川学のような名前のある探偵とは別の型です。

探偵倶楽部の版の歴史|改題と4つの版

探偵倶楽部の角川文庫現行版と新装版のページ数と価格を比べた図

1990年の『依頼人の娘』から始まる

刊行 書名 版元・レーベル ページ 価格
1990年5月 依頼人の娘(本格推理小説) 祥伝社 ノン・ノベル N-319 222ページ 720円(税込)
1996年6月 探偵倶楽部(改題) 祥伝社 ノン・ポシェット 330ページ 560円(税込)
2004年 探偵倶楽部 1〜3 大活字 大活字文庫59 276+350+388=1,014ページ 各2,980円
2005年10月25日 探偵倶楽部 角川文庫 304ページ(版元現行表示) 726円(本体660円・現行)
2026年11月25日 探偵倶楽部 新装版 角川文庫 336ページ 1,100円(本体1,000円)

出典:国立国会図書館サーチ、KADOKAWA 製品ページ(2005年版)、KADOKAWA 製品ページ(新装版)(2026年10月12日時点)

東野圭吾は祥伝社で2回改題している

同じパターンが、もう1冊あります。

もとの書名 刊行 改題後 文庫化
『香子の夢 コンパニオン殺人事件』 1988年・祥伝社ノン・ノベル・215ページ 『ウインクで乾杯』 1992年・祥伝社ノン・ポシェット・292ページ
『依頼人の娘』 1990年・祥伝社ノン・ノベル・222ページ 『探偵倶楽部』 1996年・祥伝社ノン・ポシェット・330ページ

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

→ 祥伝社ノン・ノベルで出た初期作を、文庫化のときに改題するという流れが2冊で共通しています。どちらも単行本222ページ前後→文庫300ページ前後になっています。

2004年には1冊が3巻1,014ページに分割された

大活字文庫59 ページ 価格
探偵倶楽部 1 276ページ 2,980円
探偵倶楽部 2 350ページ 2,980円
探偵倶楽部 3 388ページ 2,980円
合計 1,014ページ 8,940円

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

大活字本は文字を大きく組むので、同じ本文でもページが増えます。 → 同じ5篇が、文庫304ページから大活字3巻1,014ページまでの幅で出ていることになります。

角川文庫の価格が本体660円から1,000円へ

2005年版(現行) 新装版 差
ページ 304ページ 336ページ +32ページ
本体 660円 1,000円 +340円(約1.52倍)
税込 726円 1,100円 +374円

出典:KADOKAWA 製品ページ(2005年版)、KADOKAWA 製品ページ(新装版)(2026年10月12日時点)

どちらもKADOKAWA自身の表示です。→ 同じ角川文庫で、本体価格が約1.52倍になります。

なお、国立国会図書館の書誌は2005年版の価格を「514円」と記録しています。これは刊行当時の定価で、版元が現在表示している726円(本体660円)とは別の数字です。21年のあいだに改定されていることになります。

新装版で何が変わるかは公表されていない

確認できること 確認できないこと
336ページ(+32ページ) 新しい解説やあとがきが入るか
本体1,000円(+340円) カバーの担当者
収録5篇は同じ(版元の製品ページに5篇が並ぶ) 本文の加筆・改稿の有無

出典:KADOKAWA 製品ページ(新装版)(2026年10月12日時点)

→ 収録作が同じことは版元ページで確認できます。 +32ページの内訳は未公表です。

探偵倶楽部 …
BOOK

探偵倶楽部 新装版

東野圭吾|角川文庫

Amazonで見る →

探偵倶楽部の位置づけ|映像化と「隠れた名作」

探偵倶楽部の同じ5篇が判型によって222ページから336ページまで変わることを示した図

2回テレビドラマになっている

放送 局・枠 備考
2003年11月 テレビ東京「多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉」シリーズ —
2010年10月 フジテレビ「金曜プレステージ」 谷原章介が出演。視聴率12.2%

出典:Wikipedia「探偵倶楽部」(2026年10月12日時点)

→ 2回映像化されているのに、版元が「隠れた名作」と呼んでいるという位置づけです。

海外でも翻訳が出ている

刊行 言語・版元 ページ
2010年 韓国語(웅진씽크빅) 318ページ
2013年 中国語(南海出版公司・『侦探倶乐部』) —

出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

東野圭吾の初期作のなかでの位置

1990年の作品です。当サイトで扱っている代表作との時期の関係を並べます。

刊行 作品
1985年 『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー
1990年 『依頼人の娘』(=本作)
1999年 白夜行
2005年 容疑者Xの献身(第134回直木賞)

→ デビュー5年目の作品です。KADOKAWAは「著作累計1億部突破記念」として角川文庫で東野圭吾のフェアを行っており、新装版はその流れの中にあります。

出典:KADOKAWA カドブン ニュース(2026年10月12日時点)

当サイトの東野圭吾レビューとの関係

本作は「名前のない探偵」が解く連作短編集です。

シリーズ 探偵役
加賀恭一郎シリーズ 刑事・加賀恭一郎
ガリレオシリーズ 物理学者・湯川学
探偵倶楽部(本作) 名前が明かされない男女2人

探偵倶楽部 新装版の3つの読みどころ

探偵倶楽部新装版について版元ページで確認できることと公表されていないことを並べた図

1. 1篇ずつ独立しているので入口になる

5篇の連作短編集で、1篇あたり60ページ台です。長編の東野圭吾が重いと感じる方には入りやすい分量です。初出は祥伝社「小説NON」の連載でした。

2. 「名前のない探偵」という設定

探偵役2人の名前が作中で明かされません。 依頼人の側の事情が毎回の主題になり、探偵の人物像は掘られないという設計です。→ シリーズ探偵の人生を追う読み方ができない代わりに、どの1篇からでも読めます。

3. 版の変遷そのものが読みどころ

1990年『依頼人の娘』→1996年改題『探偵倶楽部』→2005年角川文庫→2026年新装版。同じ5篇が4つの版で出ており、2004年には大活字で3巻1,014ページになっています。 36年のあいだに判型と値段だけが変わってきた本です。

探偵倶楽部 新装版に関するよくある質問

探偵倶楽部 新装版はいつ発売ですか

2026年11月25日(水)です。角川文庫から336ページ・1,100円(税込・本体1,000円)で出ます。

新作ですか

新作ではありません。 1990年5月に祥伝社ノン・ノベルから『依頼人の娘』として刊行され、1996年6月の文庫化で『探偵倶楽部』に改題されました。本作はその4つめの版です。

もとの題は何ですか

『依頼人の娘』です。祥伝社ノン・ノベル N-319(1990年5月・222ページ・720円税込)。収録5篇のうちの1篇の題が、単行本の書名になっていました。

角川文庫版を持っています。買い直す意味はありますか

収録5篇は同じです(版元の製品ページに5篇が並びます)。違うのはページ数と価格で、現行版304ページ・本体660円 → 新装版336ページ・本体1,000円です。+32ページの内訳(新しい解説の有無など)は2026年10月時点で公表されていません。 → 中身が同じ可能性が高いので、版元の発表を待つのが安全です。

長編ですか。短編集ですか

5篇の連作短編集です。「偽装の夜」「罠の中」「依頼人の娘」「探偵の使い方」「薔薇とナイフ」。初出は祥伝社「小説NON」の連載です。

探偵倶楽部とはどういう組織ですか

会員制のVIP専門調査機関です。探偵役は30代半ばの男と20代後半の女性助手で、2人の名前は作中で明かされません。

シリーズものですか。続きはありますか

〈探偵倶楽部〉が出てくるのは本作だけです。加賀恭一郎シリーズやガリレオシリーズのような続刊はありません。

ドラマになっていますか

2回あります。 2003年11月にテレビ東京(「多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉」シリーズ)、2010年10月にフジテレビ「金曜プレステージ」(谷原章介が出演・視聴率12.2%)です。

大活字版があると聞きました

2004年に大活字文庫59として全3巻で出ています(276+350+388=1,014ページ、各2,980円)。文字を大きく組むため、文庫304ページの本が3巻1,014ページになっています。

何ページ、何時間で読めますか

336ページ・5篇なので、通しで5〜6時間が目安です。1篇あたり60ページ台なので区切って読めます。

東野圭吾は初めてです。これから読んでいいですか

短編集なので入りやすいです。ただし代表作から入るなら『白夜行』、『容疑者Xの献身』(第134回直木賞)が定番です。全体像は東野圭吾の新刊・新作ガイドとおすすめランキングTOP10にまとめています。

まとめ|36年前の『依頼人の娘』が、4つめの版になる

  • 『探偵倶楽部 新装版』は2026年11月25日(水)・角川文庫・336ページ・1,100円(税込・本体1,000円)
  • ★新作ではない。 1990年5月に祥伝社ノン・ノベル N-319から『依頼人の娘』として刊行(222ページ・720円税込)され、1996年6月の祥伝社ノン・ポシェットでの文庫化のときに『探偵倶楽部』へ改題された
  • ★角川文庫だけで本体660円→1,000円(約1.52倍)、304→336ページ(+32)。どちらもKADOKAWA自身の表示。+32ページの内訳は未公表で、収録5篇は版元ページで同じことが確認できる
  • ★国立国会図書館の書誌は2005年版を「514円」と記録しており、版元の現行表示726円(本体660円)とは別の数字=21年で改定されている
  • ★2004年には大活字文庫59で全3巻1,014ページ(276+350+388)に分割。各2,980円で合計8,940円。同じ5篇が文庫304ページから大活字1,014ページまでの幅で出ている
  • ★東野圭吾は祥伝社で同じ改題を2回している。『香子の夢』(1988・215ページ)→『ウインクで乾杯』(1992・292ページ)と『依頼人の娘』(1990・222ページ)→『探偵倶楽部』(1996・330ページ)
  • ★探偵役2人の名前が作中で明かされない(30代半ばの男と20代後半の女性助手)。加賀恭一郎や湯川学のような名前のある探偵とは別の型
  • ★収録は5篇=「偽装の夜」「罠の中」「依頼人の娘」「探偵の使い方」「薔薇とナイフ」。初出は祥伝社「小説NON」の連載
  • 2回テレビドラマ化されている(2003年11月テレビ東京/2010年10月フジテレビ「金曜プレステージ」谷原章介出演・視聴率12.2%)のに、版元の紹介文は「隠れた名作」
  • 韓国語版(2010年・318ページ)と中国語版(2013年・『侦探倶乐部』)がある
  • 1990年=1985年『放課後』でのデビューから5年目の作品。KADOKAWAは「著作累計1億部突破記念」の角川文庫フェアを行っている

同じ5篇が、36年で4つの版になりました。 変わったのは題と判型と値段です。

探偵倶楽部 新装版・東野圭吾の読書ガイド

  • 【2026年最新】東野圭吾の新刊・新作ガイド|最新刊から代表作・全シリーズ完全網羅
  • 東野圭吾のおすすめ小説 人気ランキングTOP10|初心者向けの1冊から名作まで
  • 白夜行のあらすじ・感想|累計200万部超・東野圭吾の最高傑作レビュー
  • 容疑者Xの献身のあらすじ・感想|直木賞受賞・ガリレオシリーズ長編第1作レビュー
  • 加賀恭一郎シリーズを読む順番完全ガイド
  • ガリレオシリーズを読む順番完全ガイド
  • ミステリー小説おすすめ30選|初心者から名作まで完全ガイド
  • 『信玄戦旗 新装版』レビュー|あらすじ・読みどころ
ジャンル別 ミステリー 新刊レーダー
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