佐藤究の最新刊・新作情報、直木賞・山本周五郎賞W受賞作『テスカトリポカ』をはじめとする全長編の読みどころ、入門におすすめの一冊までこの1ページで完結。江戸川乱歩賞デビュー作『QJKJQ』から最新文庫『爆発物処理班の遭遇したスピン』(2025年12月)まで網羅。
最終更新日: 2026年6月14日
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佐藤究とは|直木賞・山本周五郎賞をW受賞した“寡作の鬼才”のプロフィール
佐藤究は、1作ごとにまったく違う世界へ読者を連れ去る「寡作の鬼才」です。
年に何冊も量産するタイプの作家とは対極にあり、構想と取材に時間をかけて練り上げた長編を、数年に一度の頻度で世に出す——その一冊ごとの密度と振れ幅こそが佐藤究の真骨頂です。本格ミステリ(『QJKJQ』)、霊長類SFサスペンス(『Ank: a mirroring ape』)、アステカ神話と麻薬密売を交差させたクライム・ノワール大作(『テスカトリポカ』)、戦闘機乗りの実存を描く長編(『幽玄F』)と、同じ作者とは思えないほど題材が毎回ガラリと変わります。
1977年福岡県福岡市生まれ。旧筆名・佐藤憲胤(さとう のりたね)名義の『サージウスの死神』(第47回群像新人文学賞優秀作)を経て、2016年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞して佐藤究名義でデビュー。2021年には『テスカトリポカ』で直木賞と山本周五郎賞を同時受賞(史上2人目)し、一躍日本ミステリ・エンタメ界の最前線に立ちました。「次に何を書くか読めない」のに「外れがない」——その緊張感が、佐藤究の新刊を毎回事件にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年 | 1977年9月13日(福岡県福岡市出身) |
| デビュー作 | 『QJKJQ』(2016年・第62回江戸川乱歩賞)※旧筆名で『サージウスの死神』(2004年群像新人文学賞優秀作) |
| 主な受賞歴 | 江戸川乱歩賞(2016)/大藪春彦賞・吉川英治文学新人賞(2018)/直木賞・山本周五郎賞(2021)/柴田錬三郎賞(2024) |
| 作風 | 寡作。本格ミステリ・クライムノワール・SFサスペンス |
| 主な活動領域 | ハードノワール・社会派クライム・ミステリ |
ヨムマップ編集部の注目ポイント|佐藤究を読むなら

中山七里のような多作家とは違い、佐藤究は長編の数が限られているからこそ「全部読める」作家です。編集部のおすすめは、いきなり代表作『テスカトリポカ』に挑む前に、まずデビュー作『QJKJQ』で佐藤究の”地力”を体感すること。
というのも、佐藤究の作品はどれも分量があり、特に『テスカトリポカ』は600ページ近い大作。最初に手に取ると「重そう」と身構えてしまう人も少なくありません。そこで編集部が推すのが、比較的コンパクトに佐藤究の仕掛けと文体を味わえる『QJKJQ』から入るルートです。乱歩賞らしい本格ミステリの骨格に、人間の認識を揺さぶる不穏さが同居していて、「この作家は普通じゃない」と一発で分かります。
そこで掴みを得たら、世界の解像度が一段跳ね上がる『テスカトリポカ』へ。アステカの神テスカトリポカの神話、メキシコの麻薬カルテル、日本の臓器売買が一本の線でつながっていく構築力に、きっと圧倒されるはずです。寡作ゆえに、佐藤究は「一冊ごとに腰を据えて読む」作家。気になった一冊から、じっくり飛び込んでください。
【2026年】佐藤究の新刊・新作情報
佐藤究は寡作で知られる作家のため、毎年新刊が出るわけではありません。2026年6月時点で確認できる「最新刊」は、長編の単行本ではなく短編集の文庫化です。最新動向を正確に整理します。
最新刊(文庫): 爆発物処理班の遭遇したスピン(2025年12月12日発売)
- 出版社: 講談社(講談社文庫)
- 形態: 短編集(全8編)
作品要点(編集部執筆):
表題作「爆発物処理班の遭遇したスピン」ほか「ジェリーウォーカー」「くぎ」などを収めた、佐藤究としては珍しい短編集。爆弾・恐怖・スリルを軸に、長編とはまた違う切れ味のエンターテインメントが詰まっています。単行本は2022年6月に講談社から刊行され、2025年12月12日に講談社文庫として文庫化。長編に挑む前のウォームアップにも、佐藤究の引き出しの広さを確かめる一冊としても最適です。
直近の長編最新作: 幽玄F(2023年10月20日発売・柴田錬三郎賞受賞)
- 出版社: 河出書房新社(単行本)
- 受賞: 第37回柴田錬三郎賞(2024年)
作品要点(編集部執筆):
直木賞受賞後の第一長編として刊行された作品。幼少期から飛行機に憑かれ、航空宇宙自衛隊で戦闘機F-35Bを操る主人公・安永透の、重力と超音速の世界に魅入られた生き様を描きます。日本・タイ・バングラデシュを舞台に展開する、佐藤究らしい飛距離の大きな長編。第37回柴田錬三郎賞を受賞した、長編としては現時点での最新作です。
次の新刊・刊行予定について
佐藤究は構想に時間をかける寡作な作家のため、2026年6月時点で「次の書き下ろし長編」の具体的な刊行日は公表されていません。なお、代表作『Ank: a mirroring ape』のコミカライズ(漫画版)第1巻が2026年10月20日に刊行予定ですが、これは漫画化作品であり、佐藤究自身による小説の新刊ではない点にご注意ください。最新の刊行予定は講談社・KADOKAWA・河出書房新社などの出版社公式サイトでご確認ください。
佐藤究の新刊・新作に関するよくある質問

Q. 佐藤究の次の新刊はいつ?
A. 佐藤究は寡作で知られる作家で、毎年新刊が出るわけではありません。2025年12月に短編集『爆発物処理班の遭遇したスピン』が講談社文庫として文庫化されたのが直近の動きです。長編の最新作は2023年10月の『幽玄F』(柴田錬三郎賞受賞)。次の書き下ろし長編の刊行日は2026年6月時点で未公表のため、出版社公式サイトでの確認をおすすめします。
Q. 佐藤究の新作はどこで読める?
A. 全国書店・Amazon Kindle・楽天Kobo・honto電子書籍で発売日と同時に入手可能です。最新文庫『爆発物処理班の遭遇したスピン』は以下のリンクから購入できます。
Q. 佐藤究のおすすめは?
A. 初めて読むなら江戸川乱歩賞デビュー作の本格ミステリ『QJKJQ』、佐藤究の真価を味わうなら直木賞・山本周五郎賞W受賞の大作『テスカトリポカ』がおすすめです。SF的な仕掛けが好きなら『Ank: a mirroring ape』も外せません。詳しくは下記の代表作ランキングをご確認ください。
Q. 佐藤究はどんな賞を受賞している?
A. 第62回江戸川乱歩賞(2016・『QJKJQ』)、第20回大藪春彦賞・第39回吉川英治文学新人賞(2018・『Ank: a mirroring ape』)、第34回山本周五郎賞・第165回直木三十五賞(2021・『テスカトリポカ』)、第37回柴田錬三郎賞(2024・『幽玄F』)を受賞しています。特に直木賞と山本周五郎賞の同時受賞は史上2人目の快挙でした。
Q. 佐藤究は何冊くらい本を出している?
A. 寡作な作家のため点数は多くありません。佐藤究名義の主要作品は『QJKJQ』『Ank: a mirroring ape』『テスカトリポカ』『幽玄F』『爆発物処理班の遭遇したスピン』の5作が中心で、いずれも一冊ごとの密度が高いのが特徴です(旧筆名・佐藤憲胤名義のデビュー作『サージウスの死神』を含む)。
佐藤究の代表作ランキング|新刊と並んで読みたい全作品

佐藤究は寡作なため、ここでは代表作を全作網羅して紹介します。どれから読むか迷ったら、まずこの表を入門度の高い順に上から。
| 順位 | タイトル | 発売年 | ジャンル | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | QJKJQ | 2016 | 本格ミステリ(乱歩賞) | ★★★ |
| 2 | テスカトリポカ | 2021 | クライムノワール(直木賞) | ★★★ |
| 3 | Ank: a mirroring ape | 2017 | SFサスペンス(大藪春彦賞) | ★★ |
| 4 | 幽玄F | 2023 | 長編(柴田錬三郎賞) | ★★ |
| 5 | 爆発物処理班の遭遇したスピン | 2022 | 短編集 | ★★ |
1位: QJKJQ(2016)
第62回江戸川乱歩賞を受賞した佐藤究名義のデビュー作。一家全員が殺人者という異常な家族を軸に、人間の認識そのものを揺さぶる本格ミステリ。比較的コンパクトで、佐藤究の文体と仕掛けの強度を最初に体感するのに最適な一冊。ここから入って『テスカトリポカ』へ進むのが編集部のおすすめルートです。
2位: テスカトリポカ(2021)
第165回直木三十五賞・第34回山本周五郎賞をW受賞した佐藤究の代表作にして集大成。アステカの神テスカトリポカの神話、メキシコの麻薬カルテル、川崎を舞台にした臓器売買が一本の線でつながっていく600ページ近いクライム・ノワール大作。直木賞と山本周五郎賞の同時受賞は史上2人目という快挙でした。佐藤究を語るうえで避けて通れない一冊です。
3位: Ank: a mirroring ape(2017)
第20回大藪春彦賞・第39回吉川英治文学新人賞をダブル受賞したSFサスペンス。京都を舞台に、霊長類研究と謎の大暴動が交差していく、科学とミステリの融合が圧巻の長編。『テスカトリポカ』のスケール感を予感させる、佐藤究の飛距離の大きさを味わえる作品です。
4位: 幽玄F(2023)
第37回柴田錬三郎賞を受賞した、直木賞後の第一長編。戦闘機F-35Bを操るパイロット・安永透の、重力と超音速に魅入られた実存を描きます。ミステリの枠を超えて「人間が何かに憑かれること」を突き詰めた、佐藤究の新たな到達点。長編としては現時点での最新作です。
5位: 爆発物処理班の遭遇したスピン(2022)
佐藤究としては珍しい短編集。表題作ほか全8編で、長編とはまた違う切れ味のエンターテインメントを楽しめます。2025年12月に講談社文庫として文庫化された、現時点での最新刊。長編に挑む前のウォームアップにも好適です。
- 入門は江戸川乱歩賞デビュー作『QJKJQ』(講談社文庫)
- 代表作は直木賞W受賞『テスカトリポカ』(角川文庫)
- 最新文庫『爆発物処理班の遭遇したスピン』(2025年12月)
佐藤究の新刊・代表作の映像化作品
2026年6月時点で、佐藤究作品の実写映画化・実写ドラマ化は確認されていません。一方で、代表作のコミカライズ(漫画化)が進行しています。
- テスカトリポカ(コミカライズ) — KADOKAWAより漫画版が刊行中(2025年〜)
- Ank: a mirroring ape(コミカライズ) — 月刊ヤングマガジンで連載、単行本第1巻が2026年10月20日刊行予定
『テスカトリポカ』はそのスケールと映像的な筆致から実写映像化を期待する声も多い作品ですが、公式な実写化発表は2026年6月時点ではありません。最新情報は出版社公式サイトでご確認ください。
まとめ|佐藤究の新刊で何を読むべきか
佐藤究は、一冊ごとに世界を作り替える寡作の鬼才。多作で知られる作家とは対極の、密度で勝負するタイプの書き手です。2021年に『テスカトリポカ』で直木賞・山本周五郎賞をW受賞して以降、2023年に長編『幽玄F』(柴田錬三郎賞)、2025年12月に短編集『爆発物処理班の遭遇したスピン』の文庫化と、確実に新しい一冊を届け続けています。
初めての方には:
– 江戸川乱歩賞デビュー作『QJKJQ』 — 佐藤究の文体と仕掛けを最短で体感
– 代表作にして集大成『テスカトリポカ』 — 直木賞・山本周五郎賞W受賞の大作
佐藤究を深掘りしたい方には:
– 『Ank: a mirroring ape』 — 大藪春彦賞・吉川英治文学新人賞のSFサスペンス
– 『幽玄F』 — 柴田錬三郎賞、長編の現時点での最新作
– 『爆発物処理班の遭遇したスピン』 — 短編で味わう佐藤究の引き出し
寡作だからこそ「全作読破」が現実的な作家。気になった一冊から、腰を据えて飛び込んでください。
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出典・参考情報(佐藤究 新刊情報の確認元)
- 講談社「爆発物処理班の遭遇したスピン(講談社文庫)」製品詳細(https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000421952)
- KADOKAWA「テスカトリポカ[角川文庫]」(https://www.kadokawa.co.jp/product/322310000720/)
- 河出書房新社「幽玄F」(https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031385/)
- 集英社 文芸ステーション「第37回柴田錬三郎賞が佐藤究さん『幽玄F』に決定」(https://www.bungei.shueisha.co.jp/news/renzaburo37/)
- KADOKAWAグループ ニュースリリース「直木賞・山本周五郎賞W受賞作『テスカトリポカ』」(https://group.kadokawa.co.jp/information/news_release/2021072601.html)
- 講談社文庫「佐藤究『QJKJQ』特設サイト」(https://kodanshabunko.com/qjkjq)
- Wikipedia「佐藤究」項目(最終確認: 2026年6月14日)







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