京極夏彦の代表作・百鬼夜行(京極堂)シリーズ全10作の読む順番を、刊行順・時系列順で完全網羅。各巻のあらすじ・発売日・受賞歴・登場人物まで1ページで確認できます。
最終更新日: 2026年5月18日※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
- デビュー作『姑獲鳥の夏』から17年ぶり新作『鵼の碑』まで全10作
- Kindle・単行本・分冊文庫までセット購入可
- 京極夏彦の関連シリーズ「巷説百物語」もチェック
百鬼夜行シリーズとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 京極夏彦 |
| ジャンル | 妖怪ミステリ・憑物落し |
| 巻数 | 本編10作+番外編多数 |
| 累計発行部数 | 1000万部超(全作合計) |
| 第1作 | 姑獲鳥の夏(1994年) |
| 最新作 | 鵼の碑(2023年・17年ぶり新作) |
| 出版社 | 講談社 |
東京・中野の古物商「京極堂」の店主・中禅寺秋彦が「憑物落し」によって不可思議な事件を解決する妖怪ミステリの金字塔。シリーズ全作が500〜1500ページの大長編で、緻密な民俗学的考察と本格ミステリが融合した独自のスタイルが特徴です。
百鬼夜行シリーズの読む順番(刊行順=推奨順)

百鬼夜行シリーズは刊行順(=作中の時系列順)に読むことを強く推奨します。各巻で前作の事件への言及があり、登場人物の関係性も巻を追うごとに深まっていきます。
| 順番 | タイトル | 発売年 | ページ数(文庫版) | 受賞 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 姑獲鳥の夏 | 1994 | 約650p | デビュー作 |
| 2 | 魍魎の匣 | 1995 | 約1060p | 日本推理作家協会賞 |
| 3 | 狂骨の夢 | 1995 | 約880p | – |
| 4 | 鉄鼠の檻 | 1996 | 約1380p | – |
| 5 | 絡新婦の理 | 1996 | 約1380p | – |
| 6 | 塗仏の宴 宴の支度 | 1998 | 約860p | – |
| 7 | 塗仏の宴 宴の始末 | 1998 | 約1050p | – |
| 8 | 陰摩羅鬼の瑕 | 2003 | 約900p | – |
| 9 | 邪魅の雫 | 2006 | 約1130p | – |
| 10 | 鵼の碑 | 2023 | 約810p(ノベルス) | 17年ぶり新作 |
各作品のあらすじと読みどころ(全10作)

第1作:姑獲鳥の夏(1994年)
20ヶ月以上身ごもったままの妊婦と密室で消失した夫——古書店主・京極堂と作家・関口巽がこの不可思議な失踪事件に挑む。京極夏彦のデビュー作にしてメフィスト賞創設のきっかけとなった記念碑的作品。憑物落しという独自のスタイルが鮮やかにデビューする。
第2作:魍魎の匣(1995年)
第49回日本推理作家協会賞受賞作。線路に消えた少女と、箱の中で見つかる人体パーツ。複数の事件が「魍魎」を媒介に交錯するシリーズ最高峰。約1000ページの圧倒的情報量とミステリとしての完成度で、シリーズベストに挙げるファンが最も多い1冊。
第3作:狂骨の夢(1995年)
「俺は人を殺したことがあるんだよ」——夢を見ない男と、夢に苦しむ女。終戦直後の鎌倉を舞台に、忘却と記憶の狭間を漂う人間心理を描く。シリーズの中でも特に幻想的・抒情的な作品。
第4作:鉄鼠の檻(1996年)
箱根の山中にある禅寺「明慧寺」で起きる連続僧侶失踪事件。禅と仏教思想を深く掘り下げた約1380ページの大作。京極堂の禅問答が読みどころで、シリーズ屈指の難解作として知られる。
第5作:絡新婦の理(1996年)
千葉県房総半島で発生する目玉抉り連続殺人と、聖ベルナール女学院で起きる事件。絡新婦(じょろうぐも)に絡め取られたような無数の伏線が一気に収束する構成美が圧巻のシリーズ第5作。
第6作:塗仏の宴 宴の支度(1998年)
「韓流」「成仙道」「絶対カラス」など複数の宗教団体を巡る連作短編集形式の前編。シリーズ全作の登場人物が結集する集大成的構成で、次作『宴の始末』との二部構成。
第7作:塗仏の宴 宴の始末(1998年)
前作『宴の支度』で張られた伏線が一気に回収される後編。シリーズの世界観が大きく動く転換点となる重要作。
第8作:陰摩羅鬼の瑕(2003年)
長野県の山中にある「鳥の館」で繰り返される花嫁殺人。男爵家の連続殺人事件を通して人間の認識と死の意味を問い直す哲学的作品。
第9作:邪魅の雫(2006年)
神奈川県大磯で発生する青色の毒物による連続殺人。「邪魅」という名の毒が引き起こす連続殺人を、複数の語り手の視点から多層的に描く。鵼の碑までの17年間、シリーズ本編の最終作だった。
第10作:鵼の碑(2023年・17年ぶり新作)
昭和29年・栃木県日光。古物商で陰陽師の中禅寺秋彦のもとに、刑事・木場修太郎、作家・関口巽、私立探偵・榎木津礼二郎がそれぞれ別個の事件を持ち込む。一見無関係に見える4つの事件が「鵼」という古典怪談を媒介に交錯していく、17年ぶりの本編長編。発売前から完売書店が続出した話題作。
百鬼夜行シリーズの番外編・スピンオフ
百鬼夜行シリーズには本編以外に多数の番外編・短編集があります。
- 百鬼夜行 陰(1999):本編登場人物のサイドストーリー短編集
- 百鬼夜行 陽(2012):同上短編集の続編
- 今昔続百鬼 雲(2001):多々良勝五郎シリーズ
- 百器徒然袋 雨(1999):榎木津礼二郎シリーズ
- 百器徒然袋 風(2004):同上
- 書楼弔堂 破暁・炎昼・待宵・霜夜:明治時代を舞台とした書店主の物語
本編10作を読了した後に番外編を読むと、登場人物の意外な一面が見えて二度楽しめる構成です。
百鬼夜行シリーズの主要登場人物

| 人物 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中禅寺秋彦(京極堂) | 古書店主・陰陽師 | 「憑物落し」で事件を解決 |
| 関口巽 | 小説家 | 鬱病気味の語り手。京極堂の幼馴染 |
| 榎木津礼二郎 | 私立探偵 | 他人の記憶が見える「神の目」を持つ |
| 木場修太郎 | 刑事 | 警視庁捜査一課・京極堂の旧友 |
| 中禅寺敦子 | 編集者 | 京極堂の妹 |
| 益田龍一 | 元刑事・探偵助手 | 榎木津の助手 |
百鬼夜行シリーズに関するよくある質問
Q. 百鬼夜行シリーズはどこから読めばいい?
A. 必ず第1作『姑獲鳥の夏』から刊行順に読むことを推奨します。各巻で前作の事件への言及があり、登場人物の関係性も巻を追うごとに深まります。ただし1冊1冊が独立した事件なので、途中から読んでもミステリとしては楽しめます。
Q. 百鬼夜行シリーズは全部で何作?
A. 本編は全10作(『姑獲鳥の夏』〜『鵼の碑』)です。番外編・スピンオフを含めると20作以上あります。
Q. 17年ぶりの新作『鵼の碑』はシリーズの最終作?
A. 公式には最終作とは発表されていません。著者の京極夏彦は『鵼の碑』刊行時のインタビューで「まだ書きたい話がある」と発言しており、続編の可能性が残されています。
Q. 1冊が分厚すぎて読み切れる自信がない
A. シリーズ最厚は『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』の約1380ページですが、分冊文庫版(上下巻、または上中下巻)も発売されており持ち運びやすくなっています。Kindle版は分量を気にせず読めるのでおすすめです。
Q. 映像化作品は?
A. 『姑獲鳥の夏』(実写映画・2005年・原田眞人監督)、『魍魎の匣』(実写映画・2007年・原田眞人監督)が公開されています。難解な原作を映像化した意欲作として評価されました。
まとめ|百鬼夜行シリーズで何を読むべきか
百鬼夜行シリーズは日本ミステリの一つの到達点と評される妖怪ミステリの最高峰。シリーズ全10作で総ページ数約10000ページに及ぶ圧倒的読書体験を提供します。
読む順番のおすすめ:
1. まずは『姑獲鳥の夏』から刊行順に
2. 各巻が独立した事件なので途中で休んでもOK
3. 『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』など分厚い巻は分冊文庫がおすすめ
4. 本編10作読了後に番外編・スピンオフへ
京極夏彦の妖怪世界に浸る覚悟があれば、シリーズ全作読破は一生モノの読書体験になります。
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