『あいアイ 薆AI』は、『東京都同情塔』で第170回芥川賞を受賞した九段理江の新刊で、2026年11月26日に日本経済新聞出版(日経BP)から出ます。256ページ・本体1,700円・四六判。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。題は「アイ」を4回書いています。 ひらがなの「あい」、カタカナの「アイ」、漢字の「薆」、ラテン文字の「AI」。4つとも読みは「アイ」で、日本語で使う文字体系が全部入っています。
ふたつ目。「薆」はJIS第4水準の環境依存文字です。 くさかんむりに「愛」で、Unicodeは U+8586。音読みはアイで、意味は「おおう。覆い隠す」。漢字検定には配当されていません。 端末によっては表示できません。
みっつ目。流通データの分類は「小説」ではありません。 出版流通データ(JPRO)の分類は「日本文学 評論・随筆・その他」です。版元も、文芸出版社ではなく日本経済新聞出版。収録内容は2026年10月時点で公表されていません。
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※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月26日・日本経済新聞出版・256ページ・本体1,700円・四六判
- 『東京都同情塔』で第170回芥川賞を受賞した九段理江の新刊
- 流通データの分類は小説ではなく「評論・随筆・その他」
あいアイ 薆AIとは|日本経済新聞出版から出る九段理江の新刊

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 九段理江(1990年生まれ) |
| 版元 | 日経BP 日本経済新聞出版 |
| 発売日 | 2026年11月26日 |
| 判型 | 四六判 |
| ページ | 256ページ |
| 価格 | 本体1,700円 |
| ISBN | 978-4-296-12757-3 |
| 流通データの分類 | 日本文学 評論・随筆・その他/文芸 |
出典:国立国会図書館サーチ(出版流通データ由来・2026年10月13日時点)
版元の内容紹介はまだ出ていない
2026年10月13日時点で、日経BOOKプラスに『あいアイ 薆AI』の商品ページは見当たりません。 確認できるのは、出版流通データ(JPRO)に登録された書誌情報だけです。
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月13日時点)
→ あらすじ・収録内容・帯の文言は、まだ公表されていません。 本記事では、確認できる書誌と著者の仕事だけを扱います。
文芸出版社ではなく経済紙の出版部門から出る
九段理江のこれまでの単行本は、2冊とも文藝春秋でした。
| 刊行 | 書名 | 版元 | ページ | 本体 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年1月 | Schoolgirl | 文藝春秋 | 172ページ | 1,500円 |
| 2024年3月 | しをかくうま | 文藝春秋 | 172ページ | 1,500円 |
| 2026年11月26日 | あいアイ 薆AI | 日本経済新聞出版 | 256ページ | 1,700円 |
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月13日時点)
→ 文藝春秋の2冊は、172ページ・本体1,500円で完全に同じ数字です。『あいアイ 薆AI』は256ページ・1,700円で、ページも価格も初めて別の大きさになります。
あいアイ 薆AIの題|同じ音を4つの文字体系で書いている

「あい」「アイ」「薆」「AI」は4つとも読みが同じ
| 表記 | 文字体系 |
|---|---|
| あい | ひらがな |
| アイ | カタカナ |
| 薆 | 漢字 |
| AI | ラテン文字(全角) |
→ 日本語の文章で使われる文字体系が、題のなかに全部そろっています。 4つとも「アイ」と読めます。
「薆」はくさかんむりに「愛」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 艸部(くさかんむり・そうこう) |
| 画数 | 16画(艸3+13) |
| 構成 | 艹+愛 |
| 音読み | アイ |
| 意味 | おおう。覆い隠す。草木が盛んに生い茂るさま。香る。芳しい。 |
| 漢字検定 | 配当外 |
| Unicode | U+8586 |
出典:漢字辞典オンライン「薆」(2026年10月13日時点)
→ 「愛」に草冠をかぶせた字で、意味の第一は「おおう。覆い隠す」です。「愛」とは別の字になります。
JIS第4水準なので、表示できない端末がある
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JIS水準 | 第4水準 |
| JIS X 0213 | 2-86-90(面区点番号) |
| Shift_JIS-2004 | F8F8 |
| 注記 | 環境依存文字(環境によって字形が異なることがある) |
出典:漢字辞典オンライン「薆」(2026年10月13日時点)
→ 第4水準の漢字は、古い文字コードの範囲に入っていません。 「覆い隠す」という意味の字が、環境によっては画面から消えることになります。
書名を正確に入力するのが難しい
「薆」は多くの日本語入力で「あい」と打っても出てきません。 漢字検定に配当されていない字なので、手書きパッドやUnicode入力(U+8586)が要ります。
→ 検索するときは「あいアイ 九段理江」や ISBN(978-4-296-12757-3)で引くほうが確実です。
あいアイ 薆AIと九段理江|AIをめぐる仕事の流れ

芥川賞受賞作はAI生成文を使った小説だった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受賞 | 第170回芥川賞(令和五年下半期) |
| 受賞作 | 『東京都同情塔』 |
| 話題になった点 | 生成AIの文章を一部使ったと著者が公表した |
出典:国立国会図書館サーチ(『文芸春秋』2024年3月号 第170回芥川賞決定発表・2026年10月13日時点)
→ 「AIと小説」という話題が、この作家に最初からついていることになります。詳しくは『東京都同情塔』のレビューにまとめています。
日本経済新聞の夕刊で随筆を連載していた
九段理江は、日本経済新聞夕刊のコラム「プロムナード」を2025年下半期の金曜に担当していました。
| 掲載 | 題 |
|---|---|
| 2025年7月 | 日本経済新聞 |
| 2025年7月 | 生きる理(ことわり) |
| 2025年7月 | ある小説家の不可逆 |
| 2025年7月 | オーダーメイド旗袍 |
| 2025年8月 | スマホ時代の眼と記憶 |
| 2025年9月 | プロットなし派の旅 |
| 2025年10月24日 | グーグルマップ小説家 |
出典:日本経済新聞「九段理江 グーグルマップ小説家」ほか(2026年10月13日時点)
→ 版元が日本経済新聞出版で、流通データの分類が「評論・随筆」という2点は、この連載と向きが合っています。 ただし、版元が「プロムナードをまとめた本」と発表したわけではありません。 収録内容は未公表です。
「グーグルマップ小説家」はAIと執筆の話だった
2025年10月24日の回は、「AIの登場によって、小説の執筆はどのように変化すると思いますか」という質問を何度も受けてきた、という話から始まります。 AIを執筆に欠かせない道具にした書き手と、試したうえで距離を取った書き手の両方に触れ、過去にも道具が書き手を変えてきた歴史に置いています。
出典:日本経済新聞「九段理江 グーグルマップ小説家」(2026年10月13日時点)
文芸誌では書評の連載も持っている
| 掲載誌 | 連載 | 確認できる期間 |
|---|---|---|
| 『新潮』 | 私の書棚の現在地 | 2024年7月号〜2025年10月号 |
| 『群像』 | 利き詩のすすめ(2022年8月号) | — |
| 『小説トリッパー』 | インタビュー 答えの無い時代に考え続けるということ(2024年夏季号) | — |
出典:国立国会図書館サーチ(雑誌記事索引・2026年10月13日時点)
→ 小説だけでなく、随筆・書評の仕事が積み上がっている作家です。256ページの随筆集が出るだけの分量はあることになります。
あいアイ 薆AIの3つの注目点

1. 題そのものが日本語の表記の話になっている
同じ「アイ」を4通りに書き分けた題です。『東京都同情塔』は「言葉の言い換え」を主題にした小説でした。→ 言葉の書き方そのものを題にしているという点で、前作と地続きに見えます。
2. 「薆」の意味が「覆い隠す」である
くさかんむりに「愛」と書いて、意味の第一は「おおう。覆い隠す」です。「AI」と並べて置かれています。 → AIという語の隣に、「隠す」という意味の字があるという配置です。
3. 版元が文芸出版社ではない
文藝春秋で2冊出してきた作家が、3冊目を日本経済新聞出版から出します。 流通データの分類も「評論・随筆・その他」です。→ 小説を期待して買うと違う本の可能性があるので、版元の発表を待つのが安全です。
あいアイ 薆AIに関するよくある質問
あいアイ 薆AIはいつ発売ですか
2026年11月26日です。日本経済新聞出版(日経BP)から256ページ・本体1,700円・四六判で出ます。ISBNは978-4-296-12757-3です。
「薆」は何と読みますか
「アイ」です。くさかんむり(艸部)に「愛」を組み合わせた16画の漢字で、Unicodeは U+8586。意味は「おおう。覆い隠す。草木が盛んに生い茂るさま。香る。芳しい」です。漢字検定には配当されていません。
「薆」が表示されません
JIS第4水準の環境依存文字だからです。JIS X 0213の2-86-90にあたり、古い文字コードの範囲には入っていません。 検索するときは「あいアイ 九段理江」かISBN(978-4-296-12757-3)で引いてください。
小説ですか。エッセイですか
出版流通データ(JPRO)の分類は「日本文学 評論・随筆・その他」で、小説には分類されていません。 ただし版元の内容紹介が2026年10月時点で出ていないため、断定はできません。
日本経済新聞の連載をまとめた本ですか
版元はそう発表していません。 確認できるのは、(1)版元が日本経済新聞出版であること、(2)流通データの分類が「評論・随筆」であること、(3)九段理江が日経夕刊「プロムナード」を2025年下半期の金曜に担当していたことの3点です。収録内容は未公表です。
『東京都同情塔』の続編ですか
違います。 『東京都同情塔』は第170回芥川賞の受賞作で、本作との物語上のつながりは発表されていません。
九段理江のこれまでの本は何がありますか
単行本は2冊です。『Schoolgirl』(2022年1月・文藝春秋・172ページ・本体1,500円)と『しをかくうま』(2024年3月・文藝春秋・172ページ・本体1,500円)。どちらも172ページ・1,500円で同じ数字です。『東京都同情塔』は第170回芥川賞受賞作です。
なぜ題に「AI」が入っているのですか
版元の説明は出ていません。 ただし九段理江は『東京都同情塔』で生成AIの文章を一部使ったと公表しており、日経夕刊の「グーグルマップ小説家」(2025年10月24日)でもAIと執筆の変化を書いています。
何ページ、何時間で読めますか
256ページ・四六判です。随筆であれば3〜4時間が目安ですが、収録内容が未公表なので確定ではありません。
九段理江は初めてです。何から読めばいいですか
『東京都同情塔』が第170回芥川賞受賞作で入口になります。AIと小説というテーマで読むなら、『神話』(知念実希人)のようなAIを題材にした新作と並べて読むのも手です。
まとめ|「アイ」を4回書いた題と、「覆い隠す」という漢字
- 『あいアイ 薆AI』は2026年11月26日・日本経済新聞出版・256ページ・本体1,700円・四六判
- ★題は同じ「アイ」を4つの文字体系で書いている=ひらがな「あい」/カタカナ「アイ」/漢字「薆」/ラテン文字「AI」。日本語で使う文字体系が全部そろっている
- ★「薆」はくさかんむりに「愛」。艸部・16画(艸3+13)・音読みアイ・Unicode U+8586。意味の第一は「おおう。覆い隠す」で、漢字検定は配当外
- ★「薆」はJIS第4水準の環境依存文字(JIS X 0213で2-86-90)。端末によっては表示できない=「覆い隠す」という字が画面から消えることがある
- ★流通データ(JPRO)の分類は「日本文学 評論・随筆・その他」で、小説ではない。版元の内容紹介は2026年10月13日時点で未公表
- ★文藝春秋の2冊は172ページ・本体1,500円で完全に同じ数字(『Schoolgirl』2022年1月/『しをかくうま』2024年3月)。本作は256ページ・1,700円で初めて別のサイズ
- ★版元が文芸出版社ではなく日本経済新聞出版。九段理江は日経夕刊「プロムナード」を2025年下半期の金曜に担当していた(「生きる理」「ある小説家の不可逆」「オーダーメイド旗袍」「スマホ時代の眼と記憶」「プロットなし派の旅」「グーグルマップ小説家」など)
- ただし「連載をまとめた本」と版元が発表したわけではない。収録内容は未公表
- 『東京都同情塔』は第170回芥川賞受賞作で、生成AIの文章を一部使ったと著者が公表した作品
- 『新潮』で書評連載「私の書棚の現在地」(2024年7月号〜2025年10月号で確認)も持っている
「AI」の隣に、「覆い隠す」という意味の漢字が置かれています。 同じ音を、4通りに書いた題です。



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