『告白! 神田川』は、恩田陸の長編小説で、2026年11月26日に小学館から出ます。352ページ・2,090円(税込・本体1,900円)・四六判。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。版元が「著者初」と書いています。 惹句は「著者初! 悩める大人に贈る、ほろ苦ロマコメ」。恩田陸はミステリ・ホラー・青春・音楽と幅広く書いてきた作家ですが、版元の言い方では「ロマコメ」は初めてです。
ふたつ目。版元が想定読者を公開しています。 小学館の商品データには、読者層として「60代以上」「30〜50代」「男性」「女性」が登録されています。『夜のピクニック』『六番目の小夜子』で10代を書いてきた作家の本が、版元の設計では中高年向けということになります。
みっつ目。舞台は実在の川沿いです。 井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿い。花見に行くのに、ソメイヨシノは時季を過ぎて葉桜になりかけという設定です。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月26日・小学館・352ページ・2,090円(税込・本体1,900円)
- 版元の惹句は「著者初! 悩める大人に贈る、ほろ苦ロマコメ」
- 主人公はミステリー作家の元夫婦。舞台は高井戸の神田川沿い
告白!神田川とは|小学館から出る恩田陸の新作長編

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 恩田陸 |
| 版元 | 小学館 |
| 発売日 | 2026年11月26日 |
| 発行日 | 2026年12月1日 |
| 判型 | 四六判 |
| ページ | 352ページ |
| 価格 | 2,090円(税込・本体1,900円) |
| ISBN | 978-4-09-386814-3 |
| ジャンル(版元分類) | 現代小説 |
| 初出 | 『STORY BOX』(版元の商品データのシリーズ欄) |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
発売日と発行日が別の日付で登録されている
| 日付 | |
|---|---|
| 発売日 | 2026年11月26日 |
| 発行日 | 2026年12月1日 |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 書店に並ぶ日と、奥付に入る発行日が5日ずれています。 本の奥付は「2026年12月1日」になる見込みです。検索で「12月発売」と出てきた場合は、この発行日を指していることがあります。
版元のあらすじ
高階葵と向井公則はミステリー作家で、元夫婦。一人娘の結婚をきっかけに、公則は久しぶりに葵を誘い出す。場所はかつて一緒に住んでいた井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿い。花見をしようと言ったのに、時季を過ぎたソメイヨシノは葉桜になりかけで、腹のうちを読みかねる二人のあいだは微妙な距離を保ったままだ。
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 「元夫婦が、昔住んでいた川沿いを一日歩く」という、場所と時間がとても狭い話です。
主な登場人物は2人
| 人物 | |
|---|---|
| 高階葵 | ミステリー作家。向井公則の元妻 |
| 向井公則 | ミステリー作家。「俺は変わったんだ」と宣言する |
| きっかけ | 一人娘の結婚 |
| 終盤に現れる人 | 公則の三人目の妻 |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 2人とも作家なので、歩きながら創作論を話します。 版元は「ここまでの来し方や創作論、作家としての原点について話し合う」と書いています。
告白!神田川は「著者初のロマコメ」|版元の惹句と想定読者

版元の惹句に「著者初!」と入っている
著者初! 悩める大人に贈る、ほろ苦ロマコメ
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 版元自身が「初」と書いています。 恩田陸は『蜜蜂と遠雷』(音楽)、『夜のピクニック』(青春)、『ユージニア』(ミステリ)、『六番目の小夜子』(学園怪異)と幅広く書いてきましたが、「ロマコメ」という言い方はここが最初になります。
版元が登録した想定読者は「60代以上」と「30〜50代」
| 読者層(版元登録) |
|---|
| 60代以上 |
| 30〜50代 |
| 男性 |
| 女性 |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 10代・20代が入っていません。 『夜のピクニック』は高校生の歩行祭、『六番目の小夜子』は高校、『ネバーランド』は全寮制男子校でした。同じ作家の本で、版元が最初から中高年に向けて設計していることになります。
版元の推し文は「有り得たかもしれない別の人生」
かつては同志だった作家夫婦が、「有り得たかもしれない別の人生」について思いを馳せる。「俺は変わったんだ」と宣言する元夫・公則の言動に、ついついイラっとしてしまう元妻・葵の「あるある」なやり取りに、思わず笑ってしまうこと間違いなし。
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 笑いの中身が「あるある」だと版元が書いています。「悩める大人に贈る」という言い方と合わせて、読者と同じ年代の話として売る設計です。
版元が最後に置いている一文
川はいつも流れて、一滴たりとも同じ水は流れていない。変わりゆく人生を、おしゃべりと少しのアルコールで彩る、大人のロマコメ。
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 神田川という題と、「変わった/変わっていない」という主題が、この一文でつながります。
告白!神田川の舞台と出来事|高井戸の川沿いを歩く一日

舞台は井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿い
| 内容 | |
|---|---|
| 場所 | 井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿い |
| 2人との関係 | かつて一緒に住んでいた場所 |
| 時季 | 花見のつもりが、ソメイヨシノは葉桜になりかけ |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 「花見をしよう」と誘っておいて、桜はもう終わりかけという始まり方です。「有り得たかもしれない別の人生」という主題の入口になっています。
歩くあいだに4つの出来事が起きる
| 出来事 | |
|---|---|
| 1 | 見知らぬ男児に助けを求められる(井戸の水を汲みたいがポンプに手が届かない) |
| 2 | 迷い猫に遭遇する |
| 3 | 謎のドローン騒動に巻き込まれる |
| 4 | 公則の三人目の妻が現れる |
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 最初の出来事が「2人でポンプを動かす共同作業」で、そこから記憶の扉が開くと版元は書いています。別れた2人が、もう一度いっしょに手を動かすという場面から始まります。
「短くて長い旅」という言い方
版元は、この一日を「短くて長い旅」と呼んでいます。 その終わりに公則が「告白」したかったことが明らかになり、葵が結論を出します。
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 題の「告白!」は、この終盤の一点を指しています。 恋愛小説の「告白」とは意味がずれる可能性があります。
初出は『STORY BOX』
小学館の商品データでは、この本のシリーズ欄に「STORY BOX」が入っています。『STORY BOX』は小学館の小説誌です。
出典:小学館 書籍ページ(2026年10月13日時点)
→ 書き下ろしではなく、雑誌に載ったものをまとめた本と読めます。連載の回数・期間は、版元の商品ページには書かれていません。
告白!神田川の3つの読みどころ

1. 2人とも作家なので、小説の話がそのまま会話になる
高階葵と向井公則はどちらもミステリー作家です。版元は「創作論、作家としての原点について話し合う」と書いています。→ 『三月は深き紅の淵を』や『中庭の出来事』で「物語についての物語」を書いてきた恩田陸が、今度は作家2人のおしゃべりでそれをやることになります。
2. 一日・一本の川という狭い枠
場所は高井戸の神田川沿い、時間はほぼ一日です。→ 『夜のピクニック』が「歩行祭の一昼夜」だったのと同じ型で、歩きながら話すうちに過去が出てくるという構造です。352ページをこの枠で書いています。
3. 版元が「ほろ苦」と断っている
惹句は「ほろ苦ロマコメ」です。「これだから作家という人種は油断ならない」と思わせる展開にもご注目とも書かれています。→ やり直しの話として素直に終わるとは限らないという予告になっています。
告白!神田川に関するよくある質問
告白!神田川はいつ発売ですか
2026年11月26日です。小学館から352ページ・2,090円(税込・本体1,900円)・四六判で出ます。奥付の発行日は2026年12月1日で登録されています。
発売日が11月と12月の両方で出てきます
小学館の商品データが、発売日(2026年11月26日)と発行日(2026年12月1日)を別に持っているためです。書店に並ぶのは11月26日です。
どんな話ですか
ミステリー作家の元夫婦、高階葵と向井公則が、一人娘の結婚をきっかけに、かつて一緒に住んでいた井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿いを一日歩く話です。見知らぬ男児・迷い猫・ドローン騒動に巻き込まれ、最後に公則が「告白」します。
恋愛小説ですか
版元は「ほろ苦ロマコメ」と書いています。 ただし「著者初! 悩める大人に贈る」という添え方で、版元が登録した想定読者は「60代以上」「30〜50代」です。若い世代の恋愛小説とは設計が違います。
「著者初」とは何が初めてなのですか
版元の惹句が「著者初! 悩める大人に贈る、ほろ苦ロマコメ」と書いており、「ロマコメ」が初めてという意味です。恩田陸はミステリ・ホラー・青春・音楽と幅広く書いてきましたが、版元がこの言い方をするのは本作が最初です。
シリーズものですか。続きはありますか
単独の長編です。『常野物語』や理瀬シリーズのようなシリーズには属していません。
初出はどこですか
小学館の商品データでは、シリーズ欄に『STORY BOX』が入っています。小学館の小説誌です。連載の回数・期間は版元ページに記載がありません。
神田川はどのあたりが舞台ですか
井の頭線・高井戸駅の近くです。高階葵と向井公則が、かつて一緒に住んでいた場所という設定になっています。
恩田陸は初めてです。これから読んでいいですか
単独の長編なので、ここから読めます。 ただし代表作から入るなら『夜のピクニック』(本屋大賞)、『蜜蜂と遠雷』(直木賞・本屋大賞W受賞)が定番です。全体像は恩田陸のおすすめ・新刊ガイドにまとめています。
何ページ、何時間で読めますか
352ページなので、5〜6時間が目安です。会話が中心の長編です。
2026年の恩田陸の他の新刊はありますか
2026年には『夢違』のレビューも当サイトで扱っています。 最新の刊行状況は恩田陸のおすすめ・新刊ガイドにまとめています。
まとめ|「著者初のロマコメ」を、版元は60代以上に向けて出す
- 『告白! 神田川』は2026年11月26日・小学館・352ページ・2,090円(税込・本体1,900円)・四六判
- ★版元の惹句が「著者初! 悩める大人に贈る、ほろ苦ロマコメ」=恩田陸に「ロマコメ」という言い方がつくのは本作が最初
- ★版元が想定読者を公開している=「60代以上」「30〜50代」「男性」「女性」。10代・20代は入っていない。『夜のピクニック』『六番目の小夜子』で10代を書いてきた作家の本が、版元の設計では中高年向け
- ★発売日(2026年11月26日)と発行日(2026年12月1日)が別に登録されている。奥付は12月1日になる見込み
- ★主人公は2人ともミステリー作家で元夫婦(高階葵・向井公則)。一人娘の結婚がきっかけで、終盤に公則の三人目の妻が現れる
- ★舞台は井の頭線・高井戸駅近くの神田川沿い=かつて2人が一緒に住んでいた場所。花見のつもりが、ソメイヨシノは葉桜になりかけ
- ★一日のあいだに4つの出来事=見知らぬ男児に井戸のポンプを頼まれる/迷い猫/謎のドローン騒動/公則の三人目の妻。最初の「共同作業」から記憶の扉が開く
- ★初出は『STORY BOX』(版元の商品データのシリーズ欄)。連載の回数・期間は未記載
- 版元のジャンル分類は「現代小説」
- 版元は「川はいつも流れて、一滴たりとも同じ水は流れていない」という一文で紹介を締めている
- 「これだから作家という人種は油断ならない」展開があると版元が予告している
版元が「著者初」と書いた本です。向けている先は、60代以上と30〜50代でした。



コメント