『こりずに わるい食べもの』は、千早茜の食エッセイで、2026年11月20日に集英社文庫から出ます。208ページ・704円(税込・本体640円)・文庫判。「わるい食べもの」シリーズの第3弾にあたります。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。小説ではありません。 著者は直木賞作家ですが、本書はエッセイ集です。版元は「偏屈な食いしん坊作家・千早茜による、『体にいい』の呪縛を解く異色の食エッセイ」と説明しています。
ふたつ目。1冊目ではありません。 シリーズは4冊出ていて、本書は3冊目です。単行本はすべてホーム社、文庫はすべて集英社文庫という、版元が切り替わる形で出ています。
みっつ目。単行本は2022年に出ています。 4年越しの文庫化です。ページ数は160ページから208ページへ増えますが、本文が増補されたという発表ではありません。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月20日・集英社文庫・208ページ・704円(税込・本体640円)
- 単行本は2022年・ホーム社・160ページ・1,540円(税込)
- 「わるい食べもの」シリーズ第3弾/全30話
こりずにわるい食べものとは|千早茜の食エッセイ・シリーズ第3弾

まず文庫版と単行本の書誌を並べます。
| 項目 | 文庫(今回) | 単行本 |
|---|---|---|
| 版元・レーベル | 集英社・集英社文庫 | ホーム社 |
| 発売日 | 2026年11月20日 | 2022年 |
| 判型 | 文庫判 | 四六変型判 |
| ページ | 208ページ | 160ページ |
| 価格 | 704円(税込・本体640円) | 1,540円(税込・本体1,400円) |
| ISBN | 978-4-08-743055-4 | 978-4-8342-5365-8 |
| Cコード | — | C0095(一般・単行本・日本文学、評論、随筆) |
出典:集英社『こりずに わるい食べもの』/版元ドットコム(単行本)(2026年10月19日時点)
価格は1,540円から704円へ、836円下がる
| 税込価格 | |
|---|---|
| 単行本(ホーム社) | 1,540円 |
| 文庫(集英社文庫) | 704円 |
| 差 | −836円 |
→ 半額以下になります。 エッセイ集としては単行本の1,540円がやや高めだったので、見送っていた方にはここが買い時です。
160ページが208ページになるのは判型が小さくなるため
| ページ | |
|---|---|
| 単行本(四六変型判) | 160ページ |
| 文庫(集英社文庫) | 208ページ |
| 差 | +48ページ |
→ 48ページ増えます。 ただし四六変型判(縦194mm×横124mm)から文庫判になるぶん1ページあたりの文字数が減るためで、本文が増補されたという発表はありません。文庫版あとがきが付くかどうかも、2026年10月19日時点で版元ページに記載がありません。
版元が挙げた収録作は5本だけで、全体は30話ある
版元の紹介文には、全30話のうち5本の題名が具体例として挙がっています。
| 題名 | 版元が書いた導入 |
|---|---|
| コンロのT-1000 | 40年ずっと嫌厭してきたIHと仲良くなれるのか? |
| 先祖返り | 緊急事態宣言下の連休で果実食に挑戦してみたが…… |
| 海老の頭 | 投げやりだった20代の頃、白昼夢のような海の記憶 |
| 中華街の粉仕事 | 横浜中華街で、肉汁過多の極北に出会った |
| 雨と神様の物語 | 10代の息苦しさから救ってくれた、雨とココアとビスケット |
出典:集英社『こりずに わるい食べもの』(2026年10月19日時点)
→ このほかに「山形編」(山形への旅)と「川の底」(アフリカ時代の記憶)があることも版元が明かしています。 全30話の題名が一覧で公表されているページは、2026年10月19日時点でありません。
こりずにわるい食べものの中身|京都を離れて東京でひとり暮らしを始める巻

シリーズ3冊目の本書には、生活そのものが変わるという、はっきりした軸があります。
この巻で著者は京都から東京へ移っている
シリーズ第3弾となる本作では、京都を離れ、初の東京ひとり暮らしへ……。
出典:集英社『こりずに わるい食べもの』(2026年10月19日時点)
→ 土地が変わると食べるものが変わる、というのが本書の下地です。版元が引いている本文はこうです。
知らないこの街で、これから好きなものを探していける。
食の海を渡るための、はっきりした好き嫌いの羅針盤も持ちあわせている。
さあ、どこまで自由になれるだろう。
出典:集英社『こりずに わるい食べもの』(本文より)(2026年10月19日時点)
→ 「好き嫌いの羅針盤」という言い方に、このシリーズの姿勢が出ています。嫌いなものを嫌いと書くのが「わるい食べもの」という題名の意味です。
「体にいい」を疑うのがシリーズの一貫した立場
版元は本書を「『体にいい』の呪縛を解く異色の食エッセイ」と説明しています。健康や正しさから食べものを語るのではなく、欲望の側から語るという構えです。
→ グルメガイドでも料理本でもありません。 食べものを入り口にして、著者の記憶や身体の話に入っていくタイプのエッセイです。「海老の頭」が20代の記憶、「川の底」がアフリカ時代の記憶であることからも分かります。
巻末に単行本刊行記念イベントのレポートが入る
巻末には、単行本刊行記念イベントレポートも収録。
出典:集英社『こりずに わるい食べもの』(2026年10月19日時点)
→ 単行本を持っている人にとっての、文庫版で増える部分がここです。本文の増補ではなく、巻末のイベントレポートという形で差が付きます。
挿画は北澤平祐、装丁は川名潤
装画・挿画は北澤平祐、装丁は川名潤です。版元は「人気イラストレーター・北澤平祐氏の挿画も多数収録」と書いています。
→ ひとつ注意があります。 版元は「※電子書籍はイラスト全点フルカラー」と明記しています。紙の文庫でイラストがフルカラーになるとは書かれていません。 挿画を色付きで見たい方は電子版、という分かれ方になります。
こりずにわるい食べものはシリーズ何冊目か|「わるい食べもの」4冊の読む順番

シリーズは単行本がホーム社、文庫が集英社文庫という形で出ています。刊行順はこうです。
| # | 書名 | 単行本(ホーム社) | 集英社文庫 | 文庫の背番号 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | わるい食べもの | 2018年・200ページ | 2022年・253ページ | ち6-5 |
| 2 | しつこくわるい食べもの | 2021年・181ページ | 2024年・203ページ | ち6-7 |
| 3 | こりずにわるい食べもの | 2022年・153ページ※ | 2026年11月20日・208ページ | — |
| 4 | なみまのわるい食べもの | 2025年・154ページ | 未刊(2026年10月19日時点) | — |
出典:国立国会図書館サーチ/集英社(2026年10月19日時点)
※単行本のページ数は国立国会図書館が153ページ、版元ドットコムが160ページとしています。
文庫化は単行本の3〜4年後という間隔で来ている
| 巻 | 単行本 | 文庫 | 間隔 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2018年 | 2022年 | 約4年 |
| 2 | 2021年 | 2024年 | 約3年 |
| 3 | 2022年 | 2026年11月 | 約4年 |
出典:国立国会図書館サーチ(2026年10月19日時点)
→ 3〜4年おきで文庫になっています。第4弾『なみまのわるい食べもの』は2025年の単行本なので、この間隔どおりなら文庫化は2028年前後という計算になります。ただしこれは過去の間隔からの推定で、版元の発表ではありません。
どれから読んでもいいが、3冊目だけは生活が変わる
各巻は独立したエッセイ集なので、どこから読んでも困りません。 ただし本書は京都から東京への引っ越しという区切りの巻なので、1・2巻(京都時代)を読んでから本書に来ると、変化が分かりやすいという順番の利点はあります。
- 208ページ・704円(税込・本体640円)・集英社文庫
- 単行本(1,540円)より836円安い
- 全30話+巻末に単行本刊行記念イベントレポート
こりずにわるい食べものの3つの読みどころ
1. 直木賞作家が小説の外でどう書くかが見える
千早茜は2023年に『しろがねの葉』で直木三十五賞を受けた書き手です。石見銀山の女坑夫を描いたあの小説と、同じ人が書いた食エッセイという並べ方ができます。
→ 小説のほうは硬質で、感覚の描写に体温がある作風です。エッセイでは、その感覚の精度がそのまま食べものに向くので、小説から入った方にも違和感なく読めます。
2. 1話が短く、30話あるので読む量を調節できる
208ページで30話なので、1話あたり7ページ前後です。通勤や寝る前に1話ずつという読み方ができます。エッセイ集の中でも特に区切りやすい分量です。
3. 「嫌い」を書いたエッセイは意外と少ない
食エッセイの多くは好きなものを褒める形を取ります。本シリーズは題名からして「わるい食べもの」で、版元も「偏屈な食いしん坊作家」と紹介しています。嫌いなもの・合わなかったものを書くという立て方が、このシリーズの位置です。
こりずにわるい食べものに関するよくある質問
こりずにわるい食べものはいつ文庫化されますか
2026年11月20日です。集英社文庫から704円(税込)で出ます。単行本はホーム社から2022年刊行でした。
小説ですか、エッセイですか
エッセイです。 版元は「異色の食エッセイ」と説明しています。著者は直木賞作家ですが、本書は小説ではありません。
シリーズの何冊目ですか
3冊目です。『わるい食べもの』(2018年)→『しつこくわるい食べもの』(2021年)→『こりずにわるい食べもの』(2022年)→『なみまのわるい食べもの』(2025年)の順で、単行本はすべてホーム社から出ています。
1冊目から読まないと分かりませんか
いいえ。各巻は独立したエッセイ集なので、どこから読んでも問題ありません。 ただし本書は京都から東京へ移った巻なので、前2冊(京都時代)を先に読むと変化が分かりやすいです。
単行本と中身は同じですか
巻末に単行本刊行記念イベントレポートが加わります。 本文が増補されたという発表はありません。 ページ数は160ページから208ページに増えますが、これは判型が小さくなるためです。
挿画はカラーですか
電子書籍はイラスト全点フルカラーと版元が明記しています。紙の文庫がカラーになるとは書かれていません。 挿画は北澤平祐、装丁は川名潤です。
全30話の題名は公表されていますか
いいえ。2026年10月19日時点で、全話の目次は公表されていません。 版元が明かしているのは「コンロのT-1000」「先祖返り」「海老の頭」「中華街の粉仕事」「雨と神様の物語」「山形編」「川の底」の7本です。
千早茜はどんな作家ですか
1979年北海道生まれ。小学生時代の大半をアフリカで過ごし、立命館大学文学部を卒業。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞してデビューし、同作で2009年に泉鏡花文学賞、2013年『あとかた』で島清恋愛文学賞、2021年『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞、2023年『しろがねの葉』で直木三十五賞を受けています。
第4弾『なみまのわるい食べもの』も文庫になりますか
2026年10月19日時点で、文庫化は発表されていません。 単行本は2025年にホーム社から出ています。過去の間隔(3〜4年)どおりなら2028年前後ですが、これは推定です。
まとめ|4年越しの文庫化で半額以下、生活が切り替わる巻
- 『こりずに わるい食べもの』は2026年11月20日・集英社文庫・208ページ・704円(税込・本体640円)・文庫判
- 単行本は2022年・ホーム社・160ページ・1,540円(税込)=文庫で836円安くなる(半額以下)
- ★小説ではなく食エッセイ。版元は「『体にいい』の呪縛を解く異色の食エッセイ」と説明
- ★シリーズ第3弾。単行本はホーム社、文庫は集英社文庫という形で4冊出ている
- ★この巻で著者は京都を離れ、初の東京ひとり暮らしを始める=シリーズの中で生活が切り替わる巻
- ★全30話。版元が題名を挙げているのは「コンロのT-1000」「先祖返り」「海老の頭」「中華街の粉仕事」「雨と神様の物語」「山形編」「川の底」の7本だけ
- ★巻末に単行本刊行記念イベントレポートを収録=単行本を持っている人にとっての差はここ
- 160ページ→208ページの+48ページは判型が小さくなるためで、本文の増補ではない
- 挿画は北澤平祐、装丁は川名潤。フルカラーは電子書籍のみと版元が明記
- 文庫化は単行本の3〜4年後という間隔で来ている(2018→2022/2021→2024/2022→2026)
- 第4弾『なみまのわるい食べもの』(2025年単行本)は、2026年10月19日時点で文庫化未発表
各巻は独立して読めます。 1冊だけ選ぶなら、生活が動く本書は区切りとして分かりやすい巻です。





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