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薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝 レビュー|劇場版の書き下ろしプロットを原作者が小説化【2026年最新】

2026 10/28
ジャンル別 ファンタジー ライトノベル 新刊レーダー
2026年10月28日
小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝をまとめた記事のアイキャッチ画像

『小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』は、日向夏による完全新作で、2026年12月9日(水)にイマジカインフォス(ヒーロー文庫)から出ます。946円(税込)・文庫判260ページです。

この本のいちばん大事な点を先に書きます。これは原作小説の17巻ではありません。 日向夏が劇場用に書き下ろしたプロットをもとに書かれた、別枠の新作です。しかも「劇場版には収まりきらなかったエピソードも収録」と版元が明記しています。

そして同じプロットから、小説・漫画・映画の3つが同時に出ます。

媒体 日付
小説 2026年12月9日(水)発売
漫画 2026年12月9日(水)「サンデーうぇぶり」で連載開始
映画 2026年12月11日(金)公開

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

版元自身が「異色の3媒体同時展開」と呼んでいます。 この記事では、小説版の中身と、原作小説16巻との関係を整理します。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。

『小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』をAmazonでチェック
  • 2026年12月9日・イマジカインフォス・946円(税込)・260ページ
  • 日向夏が劇場用に書き下ろしたプロットをもとにした完全新作
  • 初版は劇場版キービジュアルの幅広帯付き・巻末にしのとうこのデザイン画

Amazonで亡妃の秘宝を見る →

目次

亡妃の秘宝とは|原作16巻とは別枠の、劇場版と同じプロットから生まれた小説

項目 内容
書名 小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝
著者 日向夏
イラスト しのとうこ
発行 イマジカインフォス(ヒーロー文庫)
発売 主婦の友社
発売日 2026年12月9日(水)
価格 946円(税込・本体860円)
判型・ページ 文庫判(縦152mm×横105mm)・260ページ
ISBN 978-4-07-464395-0
Cコード C0193(一般・文庫・日本文学)
初版特典 劇場版キービジュアルを使用した幅広帯
巻末 しのとうこによるオリジナルキャラクターのデザインイラスト+制作コメント
カバー 物語に登場する寒芍薬をイメージしたデザイン

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)、版元ドットコム(2026年10月28日時点)

★原作者が書いたのは「小説」ではなく、まず「プロット」

ここが本作の成り立ちで最も分かりにくい部分です。版元の説明はこうです。

『小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』は、日向夏が劇場用に書き下ろししたプロットをもとに、劇場版には収まりきらなかったエピソードも収録された新作小説。

日向夏による書き下ろしプロットを軸に、映画化・漫画化、そして作者自身による小説化という、異色の3媒体同時展開でお届けいたします。

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

順番を整理すると、こうなります。

段階 誰が何を作ったか
1 日向夏が劇場用のプロットを書き下ろす
2 そのプロットをもとに映画が作られる
3 同じプロットをもとに漫画が作られる
4 同じプロットをもとに作者自身が小説化する

→ 小説は映画のノベライズではありません。 映画と小説は同じプロットから分かれた別の作品という関係です。しかも「劇場版には収まりきらなかったエピソード」が入るのは小説だけと版元が書いています。

亡妃の秘宝のあらすじ|亡き妃の「故郷へ帰りたい」を叶える旅

小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝のあらすじを順に示した図

版元のあらすじは、皇帝の台詞から始まります。

「宦官の真似事が終わった以上、お前は皇弟として動け」

皇帝から壬氏にとある命が下された。

それは、5年前に後宮で命を落とした妃の「故郷へ帰りたい」という最期の願いを叶えること。

妃の遺体とともに南の地へ旅立った壬氏と猫猫(マオマオ)が辿り着いたのは、活気あふれる水上都市。

未知の薬や植物に興味を惹かれる猫猫だったが、その地では水賊が暴れまわり、不穏な空気が漂っていた。

「何も起こらないといいが――」。

妃の遺体に隠された秘密。水上都市に眠る財宝。そして、物語の鍵を握る少年――。

壬氏の嫌な予感は的中し、妃の葬儀当日に起きた大事件をきっかけに、想像を超える事態へと発展していく――。

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

舞台が後宮ではなく「水上都市」になる

本シリーズの基本の舞台は後宮です。本作はそこを離れます。

本シリーズの通例 亡妃の秘宝
舞台 後宮・宮廷 南の地の水上都市
猫猫の立場 後宮の下女/宮廷の侍女 妃の遺体を運ぶ旅の同行者
壬氏の立場 後宮管理人(宦官の真似事) 皇弟として動く
脅威 毒・陰謀 水賊・財宝

「宦官の真似事が終わった以上、お前は皇弟として動け」という1行が、この移動を説明しています。壬氏が後宮の管理人という立場を離れたからこそ、外へ出る任務が与えられるという組み立てです。

鍵になるのは「謎の少年・沐清」

版元は劇場版キービジュアルの説明で、猫猫・壬氏とともに描かれた第3の人物に名前を与えています。

猫猫(マオマオ)、壬氏(ジンシ)、そして謎の少年・沐清(ムーチン)が描かれたビジュアルは、洞窟の中で猫猫が持つ松明に照らされて輝く財宝と、奥に見える燃え盛る対岸、無数の火矢が印象的。

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

あらすじの「物語の鍵を握る少年」が、キービジュアルの沐清(ムーチン)です。版元は「これまでの華やかな宮廷の雰囲気から一転、美しさと危険が入り混じる壮大な世界観」と説明しています。

猫猫の出自や人物関係は当サイトの猫猫の正体|父・羅漢と母・鳳仙にまとめています。

小説・漫画・映画の3媒体|小説と漫画が同日、映画は中1日後

亡妃の秘宝の小説・漫画・映画が同じ週に出る日程を示した図
日付 できごと
2026年10月2日 TVアニメ第3期 第1クール放送開始(日本テレビ系・毎週金曜よる11時)
2026年10月22日 版元が小説版を発表
2026年12月9日(水) 小説発売/漫画「サンデーうぇぶり」連載開始
2026年12月11日(金) 『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』公開

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

小説と漫画が同じ日、映画はその2日後です。小説と漫画が映画より先に出るので、映画を観る前に結末を知れてしまう並びになっています。

ネタバレを避けたい人は、映画→小説の順になります。逆に劇場版に入らなかったエピソードまで読みたい人は、小説が唯一の選択です。この2つは両立しないので、どちらを取るかは先に決めておく必要があります。

アニメ第3期の放送中に公開されるという点も押さえておくとよい点です。第3期は第1クールが2026年10月2日から、第2クールが2027年4月からの分割2クールで、映画はその間に入ります。

亡妃の秘宝の3つの読みどころ

小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝の3つの読みどころをまとめた図

1. 「劇場版に収まりきらなかったエピソード」が入るのは小説だけ

3媒体のうち、版元が「収まりきらなかったエピソードも収録」と書いているのは小説版だけです。版元はさらに「小説ならではの視点と表現で物語を丁寧に描き出し」とも書いています。

→ 同じ話の3つの版のうち、内容がいちばん多いのは小説ということになります。映画の予習にも、復習にもなる版です。

2. 巻末にしのとうこのキャラクターデザイン画と制作コメントが入る

しのとうこは2014年から原作小説のイラストを担当しており、『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』のキャラクター原案も務めています。

巻末には『薬屋のひとりごと』原作小説のイラストを2014年から担当し『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』のキャラクター原案も担当する、しのとうこによるオリジナルキャラクターのデザインイラストも収録。それぞれのキャラクターデザインに込めた思いが伝わる制作コメントは必見です。

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)

→ 劇場版オリジナルキャラクターのデザイン画が本に付くので、映画を観たあとに読み返す価値がある巻末です。

3. 1ページあたりの価格は原作16巻より高い

原作小説16巻と本作を並べると、分量と価格の関係が変わっています。

原作16巻 亡妃の秘宝
発売 2025年5月30日 2026年12月9日
ページ 319ページ 260ページ
価格(税込) 836円 946円
1ページあたり 約2.62円 約3.64円

出典:「薬屋のひとりごと」特設サイト|ヒーロー文庫、版元ドットコム(2026年10月28日時点)

→ 59ページ少ないのに110円高いので、1ページあたりでは約1.39倍です。初版の幅広帯と巻末のデザイン画がその差に含まれると考えられますが、版元はその内訳を説明していません。

原作小説16巻との関係|本作は「17巻」ではない

ここを間違えると買う本を間違えます。

原作小説の本編 亡妃の秘宝
巻数表記 16巻まで(2014年8月末に1巻) 巻数なし
本編17巻 2026年10月28日時点で未発表 —
位置づけ シリーズ本編 劇場版プロットから生まれた新作

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)、「薬屋のひとりごと」特設サイト|ヒーロー文庫(2026年10月28日時点)

原作小説の最新刊は16巻(2025年5月30日)のままです。 当サイトで最新刊ガイドに整理したとおり、16巻からの空白はすでにシリーズ最長(過去最長は15か月)を超えています。

→ 本作が出ても17巻が出たことにはなりません。 版元は「現在16巻まで発売中」と書き続けています。本作は本編の続きではなく、横に生えた1冊です。

シリーズがどこまで進んでいるかは薬屋のひとりごと 小説は完結した?、なろう版と書籍版の対応はネタバレの境界線にまとめています。

小説 薬屋の…
BOOK

小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝

日向夏|イマジカインフォス

Amazonで見る →

漫画は3種類目になる|スクエニ・小学館に続いて「サンデーうぇぶり」

本作の漫画版が加わることで、『薬屋のひとりごと』の漫画は3系統になります。

# 題 掲載 版元
1 薬屋のひとりごと(ビッグガンガン版) ビッグガンガン スクウェア・エニックス
2 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜 サンデーGX/サンデーうぇぶり 小学館
3 漫画 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝 サンデーうぇぶり(2026年12月9日連載開始) 小学館

出典:イマジカインフォス プレスリリース(2026年10月22日)(2026年10月28日時点)

版元は「コミカライズは、スクウェア・エニックスと小学館の2社からそれぞれ発売」と書いています。3本目も小学館側です。

既存2本の違い(巻数が5巻ずれている・クレジットの人数が違う)は薬屋のひとりごと 漫画は2種類あるにまとめています。本作の漫画版の作画担当者は、2026年10月28日時点で公表されていません。

亡妃の秘宝に関するよくある質問

亡妃の秘宝は原作小説の17巻ですか

いいえ。 版元は「現在16巻まで発売中」と書いており、本編17巻は2026年10月28日時点で未発表です。本作は巻数表記のない別枠の新作です。

映画のノベライズですか

厳密には違います。 版元の説明は「日向夏が劇場用に書き下ろししたプロットをもとに」書かれた小説であり、映画・漫画・小説が同じプロットから分かれた3つの作品という形です。しかも小説には「劇場版には収まりきらなかったエピソード」が入ります。

映画を観る前に読んでもいいですか

結末を知りたくないなら、先に映画です。 小説は12月9日(水)、映画は12月11日(金)公開なので、小説が2日先に出ます。 逆に劇場版に入らなかったエピソードまで追いたい場合は小説が唯一の手段です。

本編を読んでいなくても分かりますか

本作は壬氏が「皇弟として動く」段階の話です。あらすじの冒頭が「宦官の真似事が終わった以上」という台詞なので、壬氏の立場の変化を知っていたほうが入りやすい構成です。初めて触れる場合は、原作1巻から入るのが確実です。

初版だけの特典はありますか

あります。 初版本には、劇場版のキービジュアルを使用した特別な幅広帯が付きます。猫猫・壬氏・謎の少年「沐清(ムーチン)」が描かれたビジュアルです。

巻末には何が入っていますか

しのとうこによる劇場版オリジナルキャラクターのデザインイラストと、制作コメントです。しのとうこは2014年から原作小説のイラストを担当し、劇場版のキャラクター原案も務めています。

漫画版はどこで読めますか

「サンデーうぇぶり」で2026年12月9日(水)から連載開始です。既存の漫画2種(ビッグガンガン版・サンデーGX版)とは別の作品で、これで漫画は3系統になります。

アニメ第3期とはつながっていますか

同じ時期に展開されていますが、別の物語です。 アニメ第3期は2026年10月2日から日本テレビ系で毎週金曜よる11時に放送中で、第2クールは2027年4月から。映画は第1クールと第2クールの間(12月11日)に公開されます。

まとめ|同じプロットから3つに分かれ、小説だけが長い

  • 『小説 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』は2026年12月9日・イマジカインフォス・946円(税込)・260ページ
  • 原作小説の17巻ではない。 本編は16巻までで、17巻は未発表
  • 日向夏が劇場用に書き下ろしたプロットをもとに、映画・漫画・小説が同時展開
  • 「劇場版には収まりきらなかったエピソード」が入るのは小説だけ
  • あらすじは5年前に後宮で亡くなった妃の「故郷へ帰りたい」という願いを叶える旅。舞台は南の水上都市、脅威は水賊、鍵は謎の少年・沐清(ムーチン)
  • 小説と漫画が12月9日、映画は12月11日。小説が映画より2日早いので、ネタバレを避けるなら映画が先
  • 初版は劇場版キービジュアルの幅広帯付き、巻末にしのとうこのデザイン画と制作コメント

後宮を出て、遺体と一緒に南へ行く。これまでの『薬屋のひとりごと』といちばん違うのはそこです。映画を観るつもりの人も、小説版にしか入っていない部分があるという点だけは先に知っておくとよい1冊です。

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