歌野晶午(うたの・しょうご、1961年生まれ)は、1988年に『長い家の殺人』でデビューしたミステリー作家です。2004年に『葉桜の季節に君を想うということ』で第4回本格ミステリ大賞と第57回日本推理作家協会賞をダブル受賞し、2010年には『密室殺人ゲーム2.0』で2度目の本格ミステリ大賞を受けました。
読者の思い込みを利用する仕掛けで知られる作家です。仕掛けの性質上、あらすじを詳しく書けない作品が多いため、本ページではネタバレを避けつつ、どれから読むかを整理します。
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- ダブル受賞作『葉桜の季節に君を想うということ』をワンクリック
- Kindle・文庫・中古もまとめてチェック可能
- 主要作は文春文庫・講談社文庫・角川文庫で入手できます
読む前に|この作家はネタバレを避けてください
歌野晶午の代表作は、読者が無意識に前提としていることを利用する仕掛けが核になっています。レビューやまとめ記事を先に読むと、作品の価値がほとんど失われます。
本ページでも仕掛けの内容には一切触れていません。気になる作品が決まったら、あらすじ以上の情報は見ずに読み始めることをおすすめします。
歌野晶午のおすすめ|まず結論(初心者はこの3冊から)
- はじめての1冊は『葉桜の季節に君を想うということ』 … 本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞のダブル受賞作。代表作です。
- ゲーム性のある作品なら『密室殺人ゲーム王手飛車取り』 … 匿名の5人が殺人を出題し合う連作。シリーズ第1作です。
- デビュー作から読むなら『長い家の殺人』 … 1988年のデビュー作。新装版が講談社文庫で読めます。
歌野晶午のおすすめ 人気ランキングTOP10

順位は、①代表作としての定着度、②入門しやすさ、③現在も文庫で入手しやすいかから、ヨムマップ編集部が整理しました。
| 順位 | タイトル | 文庫 | 受賞・特徴 | 入門度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 葉桜の季節に君を想うということ | 文春文庫 | 本格ミステリ大賞+日本推理作家協会賞 | ★★★ |
| 2 | 密室殺人ゲーム王手飛車取り | 講談社文庫 | シリーズ第1作・本格ミステリ大賞候補 | ★★★ |
| 3 | 密室殺人ゲーム2.0 | 講談社文庫 | 第10回本格ミステリ大賞 | ★★ |
| 4 | 世界の終わり、あるいは始まり | 角川文庫 | 父と息子を描いた長編 | ★★ |
| 5 | 春から夏、やがて冬 | 文春文庫 | 第146回直木賞候補 | ★★ |
| 6 | 家守 | 角川文庫 | 連作短編 | ★★★ |
| 7 | 長い家の殺人 | 講談社文庫 | デビュー作(新装版) | ★★ |
| 8 | 密室殺人ゲーム・マニアックス | 講談社文庫 | シリーズ第3作 | ★★ |
| 9 | 水難の夜 | — | 日本推理作家協会賞候補 | ★★ |
| 10 | 魔王の憂鬱 | — | 近年の作品 | ★★ |
1位. 葉桜の季節に君を想うということ(文春文庫)
2004年5月に第4回本格ミステリ大賞と第57回日本推理作家協会賞を同時受賞した代表作です。元私立探偵の男が、悪徳商法に絡む依頼を受けるところから物語が動き出します。
歌野晶午といえばこの1冊と言ってよい作品で、ミステリー好きの間では「仕掛けのある小説」の代表例として名前が挙がり続けています。予備知識ゼロで読むのが絶対におすすめです。
2位. 密室殺人ゲーム王手飛車取り(講談社文庫)
ハンドルネームしか知らない5人が、オンラインで「殺人の出題」をし合うという連作集です。2008年に第8回本格ミステリ大賞の候補になりました。シリーズの第1作にあたります。
設定が奇抜で、1編ずつ謎解きが完結するので読みやすい部類です。
3位. 密室殺人ゲーム2.0(講談社文庫)
シリーズ第2作で、2010年5月に第10回本格ミステリ大賞を受賞しました。歌野晶午にとって2度目の本格ミステリ大賞受賞です。
第1作から順に読んでください。シリーズは『密室殺人ゲーム・マニアックス』へ続きます。
4位. 世界の終わり、あるいは始まり(角川文庫)
近所で連続誘拐殺人が起き、自分の息子が犯人ではないかと疑い始める父親を描いた長編です。ミステリーの枠に収まらない重さがあり、歌野作品のなかでも評価が分かれる1冊です。
5位. 春から夏、やがて冬(文春文庫)
2012年1月に第146回直木賞の候補になった長編です。スーパーの保安員と万引き犯の女性を軸に進みます。
6〜10位|さらに読みたい作品
- 6位 家守(角川文庫) … 連作短編集。2018年に第12回啓文堂大賞の候補になりました。1編が短く読みやすい1冊です。
- 7位 長い家の殺人(講談社文庫) … 1988年のデビュー作。現在は新装版で読めます。
- 8位 密室殺人ゲーム・マニアックス(講談社文庫) … シリーズ第3作。
- 9位 水難の夜 … 1995年に第48回日本推理作家協会賞の候補になった短編。
- 10位 魔王の憂鬱 … 近年の作品。
※9・10位は版が複数あるため、書影カードは掲載していません。購入時は最新の版をご確認ください。
密室殺人ゲームシリーズの読む順番
| 順番 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 密室殺人ゲーム王手飛車取り | 第8回本格ミステリ大賞候補 |
| 2 | 密室殺人ゲーム2.0 | 第10回本格ミステリ大賞受賞 |
| 3 | 密室殺人ゲーム・マニアックス | シリーズ第3作 |
このシリーズは必ず第1作から読んでください。2作目以降は前作の前提の上に成り立っています。
歌野晶午の受賞歴
| 年 | 賞 | 対象 |
|---|---|---|
| 2004年5月 | 第4回本格ミステリ大賞 | 『葉桜の季節に君を想うということ』 |
| 2004年5月 | 第57回日本推理作家協会賞 | 『葉桜の季節に君を想うということ』 |
| 2010年5月 | 第10回本格ミステリ大賞 | 『密室殺人ゲーム2.0』 |
| 1995年5月 | 第48回日本推理作家協会賞 候補 | 「水難の夜」 |
| 1997年5月 | 第50回日本推理作家協会賞 候補 | 「プラットホームのカオス」 |
| 2008年5月 | 第8回本格ミステリ大賞 候補 | 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』 |
| 2012年1月 | 第146回直木賞 候補 | 『春から夏、やがて冬』 |
本格ミステリ大賞を2度受賞しているのが歌野晶午の特徴です。
歌野晶午のおすすめをタイプ別に
| こんな人に | おすすめ |
|---|---|
| 仕掛けのある小説が読みたい | 葉桜の季節に君を想うということ |
| 設定の奇抜さを楽しみたい | 密室殺人ゲーム王手飛車取り |
| 重いテーマも読める | 世界の終わり、あるいは始まり |
| 短編で試したい | 家守 |
| デビュー作から読みたい | 長い家の殺人 |
よくある質問
Q. 歌野晶午は何から読むのがおすすめ?
A. 『葉桜の季節に君を想うということ』です。本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した代表作で、予備知識ゼロで読むのが最もおすすめです。
Q. ネタバレを避けたほうがいいですか?
A. 強くおすすめします。歌野晶午の代表作は読者の思い込みを利用する仕掛けが核で、先に内容を知ると価値が大きく損なわれます。
Q. 本格ミステリ大賞を2回受賞しているのですか?
A. はい。2004年に『葉桜の季節に君を想うということ』で第4回、2010年に『密室殺人ゲーム2.0』で第10回を受賞しました。
Q. 密室殺人ゲームシリーズはどれから読めばいいですか?
A. 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』からです。『2.0』『マニアックス』と続き、順番に読む必要があります。
Q. 直木賞は受賞していますか?
A. 受賞していません。2012年に『春から夏、やがて冬』で第146回の候補になっています。
まとめ|まずは『葉桜の季節に君を想うということ』から
歌野晶午は、本格ミステリ大賞を2度受賞した仕掛けの名手です。入口に迷ったら『葉桜の季節に君を想うということ』を、何も調べずに読み始めてください。気に入ったら『密室殺人ゲーム王手飛車取り』へ進むのがおすすめです。
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出典・参考情報
- 文藝春秋 公式製品情報『葉桜の季節に君を想うということ』『春から夏、やがて冬』/講談社 公式製品情報『密室殺人ゲーム』シリーズ『長い家の殺人』/KADOKAWA 公式製品情報『家守』『世界の終わり、あるいは始まり』
- 「文学賞の世界」歌野晶午の受賞・候補記録(本格ミステリ大賞2回・日本推理作家協会賞・直木賞候補ほか)
- openBD(書誌・ISBNの確認)








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