『完本 百鬼夜行 陰』は、京極夏彦の百鬼夜行シリーズ本編に登場した人物たちを、それぞれ主役に据えて描いた妖怪小説の短編集です。2026年8月12日に「文庫版 完本 百鬼夜行 陰」として講談社文庫から刊行されます。この記事では、収録10編・あらすじ・読みどころ・対になる『陽』との違いまで、ネタバレを最小限にして紹介します。
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- 京極堂シリーズの脇役が主役になる短編集
- 2026年8月12日に講談社文庫で文庫版 完本が刊行
- 単行本・ノベルス・文庫・電子書籍版をまとめて確認
完本 百鬼夜行 陰とは|京極夏彦が描いた妖怪小説第壱集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 京極夏彦 |
| ジャンル | 妖怪小説・怪異譚の短編集(ホラー寄り) |
| シリーズ | 百鬼夜行シリーズの番外編・第壱集 |
| 元版 | 『百鬼夜行 陰』1999年(講談社ノベルス) |
| 完本版 | 2016年9月8日(講談社ノベルス・464ページ) |
| 文庫版 完本 | 2026年8月12日(講談社文庫 き39-20) |
| 文庫価格 | 1,375円(本体1,250円) |
| 文庫ISBN | 978-4-06-542260-1 |
| 収録 | 小袖の手/文車妖妃/目目連/鬼一口/煙々羅/倩兮女/火間虫入道/襟立衣/毛倡妓/川赤子(全10編) |
| 初出 | 大半は『小説現代』1995〜1999年掲載(「川赤子」のみノベルス版が初出) |
| 関連作 | 完本 百鬼夜行 陽・百鬼夜行シリーズを読む順番 |
『完本 百鬼夜行 陰』は、京極夏彦が百鬼夜行シリーズの本編に登場した人物たちを一人ずつ主役に据えて描いた、全10編の短編集です。
講談社の紹介文では、「揺るぎ無いはずの『日常』が乱れる時、人は心の奥に潜む『闇』と直面する。意識の底に産まれた『妖怪』が精神を喰らう」と説明されています。
1999年に講談社ノベルスから刊行された『百鬼夜行 陰』を、2016年に全面改稿したものが「完本」版です。
そして2026年8月12日、その完本版が「文庫版 完本 百鬼夜行 陰」として講談社文庫に入ります。
各編のタイトルはすべて妖怪の名で、その妖怪が人の心の状態と重ねられていく構成になっています。
完本 百鬼夜行 陰のあらすじ|10編それぞれの「闇」

本作は長編ではなく、一編ごとに主役の異なる10編の短編集です。
妖怪の名を冠した10編が並ぶ
収録されているのは、「小袖の手」「文車妖妃」「目目連」「鬼一口」「煙々羅」「倩兮女」「火間虫入道」「襟立衣」「毛倡妓」「川赤子」の全10編。
いずれもタイトルが妖怪の名になっており、その妖怪の性質が、主人公の抱える不安や後ろ暗さと重ねられていきます。
妖怪が姿を現して人を襲う、という直接的な怪談ではありません。
立場の違う人々が、それぞれの恐怖に直面する
講談社の紹介によれば、登場するのは教師、病気がちな女性、職人、火消し、私小説作家など、立場も境遇も異なる人物たちです。
共通しているのは、日常が少しずつ揺らぎ、自分の心の奥にあるものと向き合わされるという展開。
その揺らぎが臨界に達したとき、意識の底から「妖怪」が立ち上がってきます。
本編の登場人物が主役に回る
本作の各編は、百鬼夜行シリーズの本編に出てきた人物のサイドストーリーとして書かれています。
本編では脇に置かれていた人物が、ここでは一編まるごとの主役です。
どの編が本編のどの事件とつながっているのかは、ぜひ本編と読み比べてお確かめください。
完本 百鬼夜行 陰の3つの読みどころ

1. 「完本」=全面改稿された決定版
『百鬼夜行 陰』は1999年に講談社ノベルスから刊行された作品ですが、2016年のノベルス化にあたって全面的に改稿されたのが「完本」版です。
| 版 | 刊行 | 備考 |
|---|---|---|
| 『百鬼夜行 陰』 | 1999年(講談社ノベルス) | 元版 |
| 『完本 百鬼夜行 陰』 | 2016年9月8日(講談社ノベルス) | 全面改稿・464ページ |
| 『文庫版 完本 百鬼夜行 陰』 | 2026年8月12日(講談社文庫) | 完本版の文庫化 |
これから読むなら「完本」を選べばよい、という判断がしやすいのが今回の文庫化です。
2. 妖怪が「人の心の状態」として描かれる
本作の妖怪は、外から襲ってくる怪物ではありません。
日常の揺らぎのなかで、人の意識の底から立ち上がってくるものとして描かれます。
京極夏彦作品に一貫する「怪異とは何か」という主題が、短編という形で凝縮されています。
3. 短編集だから、シリーズの入り口にも戻り道にもなる
百鬼夜行シリーズの本編は長大な作品が並びますが、本作は一編ずつ独立して読める短編集です。
本編を読み終えた人には「あの人物はこう見えていたのか」という戻り道になり、これから本編に挑む人には作風を確かめる入り口になります。
文庫化はその入り口を広げるタイミングです。
完本 百鬼夜行 陰と『陽』の位置づけ

百鬼夜行シリーズには本編のほかに複数の番外編があり、なかでも『陰』と『陽』は対になる短編集です。
| 関連作品 | 概要 | 関係性 |
|---|---|---|
| 完本 百鬼夜行 陽 | 妖怪小説第弐集・全10編 | 本作と対になる続編。同じ2026年8月12日に文庫版 完本が刊行 |
| 百鬼夜行シリーズを読む順番 | 本編と番外編の整理 | どこから読むかの全体像 |
| 京極夏彦の作品ガイド | 著者の全作品ガイド | 他シリーズとの関係 |
『陰』が第壱集、『陽』が第弐集という関係で、読む順番は『陰』→『陽』が自然です。
2冊は同じ2026年8月12日に、そろって講談社文庫の「文庫版 完本」として刊行されます。
どちらから読むか迷ったら、まず本作『陰』から手に取るのがおすすめです。
完本 百鬼夜行 陰の読了時間と難易度
- 読了時間目安: 約6〜8時間(全10編・464ページ相当)
- 難易度: ★★★★☆(本編を知っていると理解が深まる)
- おすすめタイプ: 京極堂シリーズを読み終えた人/怪異と人の心を重ねる小説が好きな人/短編で読み進めたい人
一編ごとに独立しているので、一日一編というペースでも読み進められます。
ただし本編の人物の背景を知っているほど響く構成なので、シリーズ未読の方は読む順番ガイドを先に確認しておくと迷いません。
完本 百鬼夜行 陰に関するよくある質問
Q. 百鬼夜行 陰の文庫版 完本はいつ発売?
A. 2026年8月12日に、講談社文庫から「文庫版 完本 百鬼夜行 陰」として刊行されます。
価格は1,375円(本体1,250円)、ISBNは978-4-06-542260-1です。
Q. 「完本」と元の『百鬼夜行 陰』は何が違う?
A. 『完本 百鬼夜行 陰』は、2016年9月8日に講談社ノベルスから刊行された全面改稿版です。
元版は1999年の講談社ノベルス『百鬼夜行 陰』で、完本版はそれを全面的に書き直したものにあたります。
Q. 百鬼夜行 陰にはどんな短編が収録されている?
A. 「小袖の手」「文車妖妃」「目目連」「鬼一口」「煙々羅」「倩兮女」「火間虫入道」「襟立衣」「毛倡妓」「川赤子」の全10編です。
大半は『小説現代』に1995年から1999年にかけて掲載され、「川赤子」のみ1999年の講談社ノベルス版が初出です。
Q. 京極堂シリーズを読んでいなくても楽しめる?
A. 一編ずつ独立した短編集なので、単体でも読めます。
ただし各編は百鬼夜行シリーズ本編の登場人物のサイドストーリーとして書かれているため、本編を知っているほど読み応えが増します。
まとめ|完本 百鬼夜行 陰は脇役たちの内側を覗く妖怪小説第壱集
『完本 百鬼夜行 陰』は、京極夏彦が百鬼夜行シリーズの登場人物を一人ずつ主役に据えて描いた全10編の短編集で、2016年に全面改稿された「完本」版が決定版にあたります。
妖怪の名を冠した各編で、日常の揺らぎが「畏怖」から「怪異」へと姿を変えていく構成が本作の核です。
京極堂シリーズを読み終えた方・怪異と人の心の関係に興味がある方・短編で読み進めたい方におすすめ。
2026年8月12日の講談社文庫化を機に、対になる完本 百鬼夜行 陽や百鬼夜行シリーズの読む順番もあわせてチェックしてみてください。
- 2026年8月12日に講談社文庫で文庫版 完本が刊行
- 妖怪の名を冠した全10編の短編集
- 対になる『陽』も同日刊行
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完本 百鬼夜行 陰・関連作品の読書ガイド
出典・参考情報
- 講談社『完本 百鬼夜行 陰』製品詳細(講談社ノベルス・464ページ・2016年9月8日刊・ISBN 9784062990806/内容紹介・収録作・初出)
- 講談社 2026年8月 書籍発売予定表(文庫版 完本 百鬼夜行 陰・2026年8月12日・1,375円)
- openBD 書誌データ(ISBN 9784065422601「文庫版 完本 百鬼夜行 陰」/著者 京極夏彦)
- 最終確認: 2026年8月9日




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