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虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ 村上春樹訳 レビュー|64ページ増えて1,870円安い文庫化【2026年最新】

2026 10/12
ジャンル別 純文学 新刊レーダー
2026年10月12日
虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ 村上春樹訳のレビュー記事アイキャッチ画像

『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』は、ティム・オブライエンの長編小説を村上春樹が全訳したもので、文庫版が2026年11月25日(水)にハーパーBOOKSから出ます。688ページ・1,760円(税込)。

先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。

ひとつ目。村上春樹が書いた小説ではありません。 著者はティム・オブライエン、村上春樹は訳者です。ハーパーコリンズ・ジャパンの表記は「著者:ティム・オブライエン/訳者:村上春樹」です。

ふたつ目。新刊ではなく文庫化です。 単行本は2025年2月28日に出ています(624頁・3,630円税込)。本作はその文庫版です。

みっつ目。ページが増えて値段が下がります。 624頁→688ページ(+64)、3,630円→1,760円(−1,870円)。文庫は判型が小さいのでページは増え、価格は本体2,400円から1,600円になります。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。

『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』をAmazonでチェック
  • 2026年11月25日・ハーパーBOOKS・688ページ・1,760円(税込)
  • 著者はティム・オブライエン、訳は村上春樹(全訳)
  • 2025年2月の単行本(624頁・3,630円)の文庫化

Amazonで虚言の国を見る →

目次

虚言の国とは|ハーパーBOOKSの文庫版

虚言の国の単行本と文庫を比べページが64増えて価格が1870円下がることを示した図
項目 内容
著者 ティム・オブライエン
訳者 村上春樹(全訳)
版元・レーベル ハーパーコリンズ・ジャパン・ハーパーBOOKS(巻次H254)
発売日 2026年11月25日(水)
判型 文庫判(厚さ27mm・重さ310g)
ページ 688ページ
価格 1,760円(税込・本体1,600円)
ISBN 978-4-302-13094-8
Cコード C0197(一般・文庫・外国文学小説)
原題 America Fantastica

出典:版元ドットコム、国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

単行本と文庫を並べる

単行本 文庫(本作) 差
発売 2025年2月28日 2026年11月25日 約1年9か月後
ページ 624頁(版元表記) 688ページ +64ページ
価格(税込) 3,630円 1,760円 −1,870円
本体 3,300円 1,600円 −1,700円
判型 単行本 文庫判(厚さ27mm・310g) —
レーベル — ハーパーBOOKS H254 —
ISBN 978-4-596-72564-6 978-4-302-13094-8 —
書籍番号 F-27 — —

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細(単行本)、版元ドットコム(文庫)(2026年10月12日時点)

1ページあたりの値段が半分以下になる

単行本 文庫
ページ 624頁 688ページ
税込価格 3,630円 1,760円
1ページあたり 約5.82円 約2.56円

→ ページは10.3%増え、価格は51.5%下がります。 1ページ単価では約2.3分の1です。待った人が得をした文庫化になります。

単行本のページ数が版元と書誌で4ページ食い違う

情報源 単行本のページ数
ハーパーコリンズ・ジャパン 公式 624頁
国立国会図書館サーチ 620p

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細、国立国会図書館サーチ(2026年10月12日時点)

4ページの差です。→ 本記事は版元表記の624頁を主として扱いますが、国立国会図書館の620pという数字も残しておきます。

Cコードは97=外国文学小説

Cコードの桁 本作の値 意味
1桁目 0 一般
2桁目 1 文庫
3桁目 97 外国文学小説

→ 翻訳小説として分類されています。 日本文学の小説(93)ではありません。村上春樹の名前で探している方は、ここで自分の目的の本かを判断できます。

虚言の国のあらすじ|嘘つき男の全米逃避行

虚言の国でボイドが銀行強盗からアンジーを連れた全米逃避行に出る導入を示した図

版元のあらすじ

ある理由で一流ジャーナリストからフェイクニュースの王に転落した中年男ボイド。カリフォルニアの田舎町でデパートの店長をしている彼は地元銀行の窓口係アンジーに銃をつきつけ、奪った8万1千ドルと彼女を連れ逃避行に出る。仕切り屋で喋り通しのアンジーに閉口しつつアメリカを縦断するボイドと、彼をとりまく大富豪、悪徳警官、美人妻、殺人者——追う者追われる者が入り乱れ、嘘と疫病に乗って全米を疾走するが……。

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細(2026年10月12日時点)

登場人物と仕掛け

要素 内容
主人公 ボイド。一流ジャーナリストからフェイクニュースの王に転落した中年男。現在はカリフォルニアの田舎町でデパートの店長
連れていく相手 アンジー。地元銀行の窓口係。「仕切り屋で喋り通し」
奪った額 8万1千ドル
周囲 大富豪、悪徳警官、美人妻、殺人者
背景 「嘘と疫病」
形 アメリカを縦断するロードトリップ

→ 銀行強盗から始まる逃走劇ですが、主人公の前職がジャーナリスト、転落先が「フェイクニュースの王」という設定が中心にあります。書名の「虚言の国」はそこに掛かります。

版元の謳い文句

虚言症が蔓延するアメリカで、稀代の嘘つき男が仕掛ける奇想天外なロードトリップ——ピュリッツァー賞候補作家が放つ長編小説、待望の全訳! オブライエン(著)×村上春樹(訳)

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細(2026年10月12日時点)

「全訳」と明記されています。→ 抄訳・部分訳ではありません。

著者20年ぶりの長編

版元は「ティム・オブライエン、20年ぶりの長編小説」と記しています。

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細(2026年10月12日時点)

→ 688ページという厚さは、20年ぶりの長編という事情と合います。

虚言の国 ア…
BOOK

虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ

ティム・オブライエン|ハーパーBOOKS

Amazonで見る →

虚言の国の位置づけ|村上春樹の翻訳の仕事として

虚言の国では村上春樹が訳者であり自作の小説とは分類も異なることを示した図

「著者」ではなく「訳者」である

ここを押さえておけば、買い間違いがありません。

本作 村上春樹の小説
村上春樹の役割 訳者 著者
文章を書いた人 ティム・オブライエン 村上春樹
Cコード3桁目 97(外国文学小説) 93(日本文学、小説・物語)

→ 村上春樹の小説を読みたい方の本ではありません。 『ノルウェイの森』、『1Q84』、『海辺のカフカ』、『騎士団長殺し』などは別の列です。

レーベルが移り、1年9か月で文庫になった

レーベル表記は「ハーパーBOOKS ; H254」です(版元ドットコムは「巻次:H254」「巻次:254」の2通りを併記)。

日付 版 レーベル
2025年2月28日 単行本(624頁・3,630円) ハーパーコリンズ・ジャパンの一般書籍(書籍番号F-27)
2026年11月25日 文庫(688ページ・1,760円) ハーパーBOOKS(巻次H254)

出典:ハーパーコリンズ・ジャパン 書籍詳細(単行本)、版元ドットコム(文庫)(2026年10月12日時点)

→ 同じ社の中でレーベルが移った形で、文庫化までは約1年9か月です。翻訳の長編としては早いほうにあたります。

造本は厚さ27mm・重さ310g(版元ドットコム)。688ページを上下巻に分けず1冊に収めた、文庫としてはかなり厚い1冊です。

当サイトの海外文学レビューとの関係

記事 内容
三体 劉慈欣。アジア初のヒューゴー賞に輝いた中国発のハードSF
虚言の国(本作) ティム・オブライエン。村上春樹訳のアメリカ長編

虚言の国の3つの読みどころ

虚言の国を単行本で買った人と文庫で買う人の支払額とページ数の違いを並べた図

1. 待った人が1,870円得をする

単行本3,630円が文庫1,760円です。しかもページは64増えます。 → 単行本を買わずに待った方が、分量は多く値段は半分以下で読めます。 1ページ単価は約5.82円→約2.56円です。

2. 「嘘」が主題になっている小説

主人公は一流ジャーナリストから「フェイクニュースの王」に転落した男です。版元は「虚言症が蔓延するアメリカ」と書きます。→ 銀行強盗の逃走劇という形をとりながら、嘘そのものを扱う小説です。書名の「虚言の国」は原題 America Fantastica の訳ではなく、日本語版で加えられた主題の言い換えになっています。

3. 村上春樹の訳文で読む「全訳」

版元は「待望の全訳」と明記しています。688ページを1冊に収めた文庫です。→ 村上春樹の翻訳をまとまった分量で読みたい方には、1,760円でこの厚さという条件が揃います。

虚言の国に関するよくある質問

虚言の国の文庫版はいつ発売ですか

2026年11月25日(水)です。ハーパーBOOKS(H254)から688ページ・1,760円(税込・本体1,600円)で出ます。

村上春樹が書いた小説ですか

違います。 著者はティム・オブライエンで、村上春樹は訳者です。版元の表記は「オブライエン(著)×村上春樹(訳)」です。Cコードの3桁目も97(外国文学小説)で、日本文学の93ではありません。

これは新刊ですか

文庫化です。 単行本は2025年2月28日にハーパーコリンズ・ジャパンから出ています(624頁・3,630円税込・書籍番号F-27)。

単行本と中身は違いますか

版元から加筆・改訂の告知はありません。 ページ数の624頁→688ページは、文庫の判型が小さいぶんと考えられます。版元は単行本の時点で「待望の全訳」と記しており、抄訳ではありません。

どれくらい安くなりますか

1,870円安くなります。 単行本3,630円(税込)→文庫1,760円(税込)です。本体では3,300円→1,600円。ページは64増えて688ページなので、1ページあたりは約5.82円→約2.56円になります。

上下巻に分かれますか

分かれません。 688ページを1冊に収めています。厚さ27mm・重さ310gです。

どんな話ですか。原題は何ですか

原題は America Fantasticaで、書名の「虚言の国」は日本語版で加えられた部分です(副題に原題のカタカナ表記が入っています)。中身は銀行強盗から始まるロードトリップです。一流ジャーナリストから「フェイクニュースの王」に転落した中年男ボイドが、地元銀行の窓口係アンジーに銃をつきつけ、8万1千ドルと彼女を連れて逃避行に出ます。大富豪、悪徳警官、美人妻、殺人者が入り乱れ、「嘘と疫病に乗って全米を疾走」します。

ティム・オブライエンはどんな作家ですか

版元は「ピュリッツァー賞候補作家」と紹介しています。本作は「20年ぶりの長編小説」です。

ページ数はどれが正しいですか

文庫は688ページで一致しています。単行本については、版元公式が624頁、国立国会図書館サーチが620pで4ページ食い違っています。 本記事は版元の624頁を主として扱いました。

村上春樹の小説から入りたいです

本作は翻訳なので、小説をお探しなら別の本です。 『ノルウェイの森』、『1Q84』、『海辺のカフカ』、『騎士団長殺し』が入口になります。全体像は村上春樹の新刊・新作ガイドとおすすめランキングTOP10にまとめています。

読むのにどれくらいかかりますか

688ページなので、通しで12〜15時間が目安です。文庫1冊としては長めです。

まとめ|64ページ増えて1,870円安い。書いたのはオブライエン

  • 『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』文庫版は2026年11月25日(水)・ハーパーBOOKS(H254)・688ページ・1,760円(税込・本体1,600円)
  • ★村上春樹が書いた小説ではない。 著者はティム・オブライエン、村上春樹は訳者。Cコードの3桁目は97(外国文学小説)で、日本文学の93ではない
  • ★新刊ではなく文庫化。単行本は2025年2月28日(624頁・3,630円税込・書籍番号F-27)
  • ★ページが増えて値段が下がる。624頁→688ページ(+64)、3,630円→1,760円(−1,870円/本体3,300円→1,600円)。1ページ単価は約5.82円→約2.56円で約2.3分の1=待った人が得をした文庫化
  • ★単行本のページ数が版元と書誌で4ページ食い違う(ハーパーコリンズ公式624頁/国立国会図書館サーチ620p)
  • ★688ページを上下巻に分けず1冊に収めている。厚さ27mm・重さ310g
  • ★単行本は同社の一般書籍(書籍番号F-27)、文庫はハーパーBOOKS(巻次H254)=同じ社の中でレーベルが移った
  • ★文庫化までが約1年9か月(2025年2月28日→2026年11月25日)
  • 版元は「待望の全訳」と明記=抄訳・部分訳ではない。加筆・改訂の告知はない
  • あらすじ=一流ジャーナリストから「フェイクニュースの王」に転落したボイドが、銀行窓口係アンジーに銃をつきつけ、8万1千ドルと彼女を連れて逃避行。大富豪・悪徳警官・美人妻・殺人者が入り乱れ、「嘘と疫病に乗って全米を疾走」する
  • 原題は America Fantastica。「虚言の国」は日本語版で加えられた部分
  • ティム・オブライエンは版元表記で「ピュリッツァー賞候補作家」。本作は「20年ぶりの長編小説」

単行本で3,630円払った人より、文庫で1,760円払う人のほうが64ページ多く読めます。

虚言の国・村上春樹の読書ガイド

  • 【2026年最新】村上春樹の新刊・新作ガイド|ノルウェイの森から最新作まで完全網羅
  • 村上春樹のおすすめ小説 人気ランキングTOP10|初心者向けの1冊から名作まで
  • ノルウェイの森 村上春樹 レビュー|喪失と再生を描く青春恋愛小説
  • 1Q84 村上春樹 レビュー|月が二つ浮かぶ1984年に迷い込んだ青豆と天吾
  • 海辺のカフカ 村上春樹 レビュー|現実と幻想が交錯する長編
  • 三体 劉慈欣 レビュー|アジア初ヒューゴー賞に輝いた中国発の世界的ハードSF
  • 純文学小説おすすめ20選|初心者向けの名作から現代作家まで完全ガイド
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