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祝日集 小野寺史宜 レビュー|単行本を出さずに文庫へ・『小説 野性時代』短期集中掲載の4編【2026年最新】

2026 10/13
ジャンル別 青春 新刊レーダー
2026年10月13日
祝日集 小野寺史宜のレビュー記事アイキャッチ画像

『祝日集』は、小野寺史宜の4編入りの短編集で、2026年11月25日(水)に角川文庫から出ます。336ページ・1,078円(税込・本体980円)。

先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。

ひとつ目。これは「単行本の文庫化」ではありません。 『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号に【短期集中掲載】された全4回が、そのまま4編になります。単行本の書誌は、版元の製品ページにも国立国会図書館サーチにも見当たりません。 最終回が載った第273号(2026年10月号)の発売は2026年9月25日なので、雑誌掲載の終わりから2か月で文庫という速さです。

ふたつ目。長編ではなく、祝日ごとの4編です。 版元が挙げる祝日は成人の日・昭和の日・敬老の日・勤労感謝の日。主人公は毎回ちがいます(二十歳の多緒/銀座で飲む友人同士/85歳の由井幹男/タウン誌の編集者・澄乃)。

みっつ目。各編には副題があります。 「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」です。この副題は文庫の内容紹介には出てきません。 雑誌の号ページにしか載っていない情報です。

※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。

※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。

『祝日集』をAmazonでチェック
  • 2026年11月25日・角川文庫・336ページ・1,078円(税込・本体980円)
  • 祝日ごとの4編。成人の日/昭和の日/敬老の日/勤労感謝の日
  • 初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】

Amazonで祝日集を見る →

目次

祝日集とは|角川文庫から出る4編の短編集

祝日集に収録された4編の祝日と、それぞれの主人公を並べた図
項目 内容
著者 小野寺史宜
版元・レーベル KADOKAWA・角川文庫
発売日 2026年11月25日(水)
判型 文庫判
ページ 336ページ
価格 1,078円(税込・本体980円)
ISBN 978-4-04-117539-2
構成 祝日ごとの4編
初出 『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号【短期集中掲載】

出典:KADOKAWA 製品ページ、openBD(2026年10月13日時点)

版元のキャッチコピー

ちょっぴり特別な日、祝日。人生が少しだけ動き出す一日を描いた物語。

なんでもないようで、ちょっぴり特別な日。それが祝日。笑えて泣けて、背筋が伸びる。そんなドラマが生まれます。

出典:KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)

→ 「祝日」という枠だけを決めて、中身は毎回ちがう人を書くという作りです。

収録は4編。祝日が1編ずつ

祝日 主人公 版元による紹介
1 成人の日 多緒(二十歳) 二十歳のつどいが終わり、同窓会前に友人の明日奈とお茶をする
2 昭和の日 友人同士 年に一度ホテルを予約して銀座で会い、遅くまで飲む。二十年以上続く夜
3 敬老の日 由井幹男(85歳) 敬老の日に、良いことも悪いことも重ねてきた人生を振り返る
4 勤労感謝の日 澄乃(タウン誌編集者) 『カフェノヴェレッテ』の取材のなかで、自身のこれまでを振り返る

出典:KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)

→ 二十歳から85歳まで、1冊で世代が一周します。

主人公の年齢が毎編ちがう

同じ作者の『ひと』『まち』は、20代前半の青年を長編で追う本でした。『祝日集』は、二十歳・中年・85歳・編集者と、編ごとに年齢が変わります。 → 1冊で小野寺史宜の「人の書き分け」をまとめて読めるつくりです。

祝日集
BOOK

祝日集

小野寺史宜|角川文庫

Amazonで見る →

祝日集の初出|『小説 野性時代』の短期集中掲載 全4回

祝日集が小説野性時代2026年7月号から10月号まで短期集中掲載された全4回の副題を示した年表の図

4回とも「祝日+副題」という題だった

雑誌に載ったときの題は、祝日名だけではありません。

回 掲載号 雑誌掲載時の題
1 第270号 2026年7月号 祝日集 成人の日 成人の火
2 第271号 2026年8月号 祝日集 昭和の日 銀座一本勝負
3 第272号 2026年9月号 祝日集 敬老の日 じいじ
4 第273号 2026年10月号【最終回】 祝日集 勤労感謝の日 今できていることに

出典:カドブン「小説 野性時代 第270号」「第271号」「第272号」、KADOKAWA 製品ページ(第273号)(2026年10月13日時点)

→ 「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」という副題は、文庫の内容紹介には出てきません。 雑誌の号ページを見ないと分からない情報です。

雑誌の扱いは「連載」ではなく「短期集中掲載」

4回とも、カドブンの号案内では【短期集中掲載】と表示されています。最終回の第273号だけ【短期集中掲載 最終回】です。

出典:カドブン「小説 野性時代 第270号」、KADOKAWA 製品ページ(第273号)(2026年10月13日時点)

→ 同じ号の赤川次郎・あさのあつこ・神永学などは【連載】表示です。『祝日集』は最初から4回で終わる企画として始まっていたことになります。

雑誌の紹介文と文庫の紹介文がつながる

第272号の案内文と、文庫の内容紹介が同じ人物で始まります。

由井幹男、八十五歳。敬老の日に振り返るのはこれまでの人生。良いことも悪いことも重ねてきた中、彼の胸に去来するものとは――。

出典:カドブン「小説 野性時代 第272号」、KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)

→ 雑誌の案内文がそのまま文庫の内容紹介に入っています。 4編の順番も、掲載順(成人の日→昭和の日→敬老の日→勤労感謝の日)と同じです。

最終回から文庫まで2か月

日付
最終回の掲載号(第273号)発売 2026年9月25日
角川文庫『祝日集』発売 2026年11月25日
あいだ 2か月

出典:KADOKAWA 製品ページ(第273号)、KADOKAWA 製品ページ(祝日集)(2026年10月13日時点)

→ ふつうの文庫化は、単行本が出てから2〜3年後です。『祝日集』は単行本を挟んでいないので、この速さになります。

祝日集は文庫化ではない|単行本の書誌が見当たらない

祝日集について版元ページと国立国会図書館で確認できることと見当たらないことを並べた図

版元ページにも国立国会図書館サーチにも単行本が無い

探した場所 『祝日集』の単行本
KADOKAWA 製品ページ 記載なし(文庫判のみ)
国立国会図書館サーチ 見当たらない(2026年11月の点字データのみ)
openBD 角川文庫の1件のみ

出典:KADOKAWA 製品ページ、国立国会図書館サーチ、openBD(2026年10月13日時点)

→ 「単行本を文庫に落とした本」ではなく、「雑誌から直接文庫になった本」と読めます。ただし版元が「文庫オリジナル」と明記しているわけではありませんので、断定は避けます。

同じ11月の角川文庫と比べると位置づけが分かる

同じ日(2026年11月25日)に、角川文庫からは別の本も出ます。

本 性格 ページ 本体
『祝日集』(本作) 雑誌掲載4回がそのまま4編 336ページ 980円
『探偵倶楽部 新装版』(東野圭吾) 1990年の単行本の4つめの版 336ページ 1,000円
『信玄戦旗 新装版』(松本清張) 1956年の作品を1987年に改稿した版の新装 288ページ 940円

出典:KADOKAWA 製品ページ(祝日集)、同(探偵倶楽部 新装版)、同(信玄戦旗 新装版)(2026年10月13日時点)

→ 同じ月の角川文庫で、『祝日集』だけが「いま書かれたばかりの新作」です。

価格は本体980円

本体980円・税込1,078円です。openBDの書誌データでも本体980円で一致しています。

出典:KADOKAWA 製品ページ、openBD(2026年10月13日時点)

祝日集と『銀座の夜のうた』|3日違いで出る2冊

小野寺史宜が2026年11月に3日違いで出す祝日集と銀座の夜のうたの仕様を比べた図

11月25日と11月28日に2冊が並ぶ

小野寺史宜は、2026年11月に3日違いで2冊出します。

発売日 書名 版元・判型 ページ 価格
2026年11月25日 『祝日集』(本作) 角川文庫・文庫判 336ページ 1,078円(税込)
2026年11月28日 『銀座の夜のうた』 KADOKAWA・四六変形判 288ページ 2,200円(税込)

出典:KADOKAWA 製品ページ(祝日集)、同(銀座の夜のうた)(2026年10月13日時点)

→ どちらもKADOKAWAです。文庫と単行本で、3日違いになります。

2冊とも「銀座の夜」を書いている

『祝日集』の第2編の副題が「銀座一本勝負」です。

銀座の扱い
『祝日集』昭和の日「銀座一本勝負」 年に一度わざわざホテルを予約して銀座で友人と会い、遅くまで飲む。二十年以上続く夜
『銀座の夜のうた』 銀座の喫茶店『銀』に、さまざまな人が一杯のコーヒーを求めて来る

出典:カドブン「小説 野性時代 第271号」、KADOKAWA 製品ページ(銀座の夜のうた)(2026年10月13日時点)

→ 片方は「年に一度だけ来る客」の側、もう片方は「毎日そこにいる店の側」です。どちらも夜の銀座を書いています。

下町を書いてきた作家が銀座を書いている

『ひと』は東京・砂町、『まち』は荒川が舞台でした。

作品 舞台
『ひと』 東京の下町(砂町の総菜屋)
『まち』 荒川
『祝日集』昭和の日 銀座
『銀座の夜のうた』 銀座

→ 2026年11月は、下町の作家が銀座を書く月になります。

祝日集の3つの読みどころ

1. 4編とも1編が短い

336ページを4編で割ると、1編あたり80ページ前後です。雑誌1回ぶんがそのまま1編なので、区切って読めます。

2. 祝日という枠だけが共通している

登場人物も舞台も編ごとに別で、共通しているのは「その日が祝日である」ことだけです。→ 連作短編集のように人物がつながる作りではないので、どの編から読んでも成立します。

3. 二十歳と85歳が同じ1冊に入る

第1編の多緒は二十歳、第3編の由井幹男は85歳です。65歳差が1冊に並びます。 → 『ひと』『まち』で20代を書いてきた作家が、同じ本のなかで85歳も書いているという読み方ができます。

祝日集に関するよくある質問

祝日集はいつ発売ですか

2026年11月25日(水)です。角川文庫から336ページ・1,078円(税込・本体980円)で出ます。

単行本の文庫化ですか

単行本の書誌は見当たりません。 KADOKAWAの製品ページにも国立国会図書館サーチにも『祝日集』の単行本はなく、確認できるのは角川文庫の1点だけです。初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】で、最終回の掲載号(2026年9月25日発売)から2か月後の文庫刊行になります。

何編入っていますか

4編です。成人の日・昭和の日・敬老の日・勤労感謝の日で、版元の内容紹介に4つとも紹介文が載っています。

各編の題名は何ですか

雑誌掲載時は「祝日集 成人の日 成人の火」「祝日集 昭和の日 銀座一本勝負」「祝日集 敬老の日 じいじ」「祝日集 勤労感謝の日 今できていることに」でした。文庫での収録題は、2026年10月時点では公表されていません。

長編ですか。短編集ですか

短編集です。主人公は編ごとに別(二十歳の多緒/銀座で飲む友人同士/85歳の由井幹男/タウン誌編集者の澄乃)で、人物がつながる連作短編集ではありません。

どの編から読んでもいいですか

はい。 共通しているのは「祝日の話である」ことだけなので、気になる祝日から読めます。 ただし文庫の並びは雑誌の掲載順(成人の日→昭和の日→敬老の日→勤労感謝の日)と同じです。

『ひと』『まち』の続きですか

違います。 『ひと』『まち』は祥伝社から出ている別系統の作品で、『祝日集』は人物のつながりがありません。 小野寺史宜の作品の並びは新刊・新作ガイドにまとめています。

同じ月に出る『銀座の夜のうた』とは関係がありますか

版元が「関連作」と書いているわけではありません。 ただし『祝日集』の第2編の副題は「銀座一本勝負」で、『銀座の夜のうた』は銀座の喫茶店が舞台です。どちらもKADOKAWAから、2026年11月25日と11月28日の3日違いで出ます。

何ページ、何時間で読めますか

336ページ・4編なので、通しで5〜6時間が目安です。1編あたり80ページ前後です。

小野寺史宜は初めてです。これから読んでいいですか

短編集なので入りやすいです。ただし代表作から入るなら『ひと』(2019年本屋大賞2位)が定番です。全体像は小野寺史宜の新刊・新作ガイドとおすすめランキングTOP10にまとめています。

まとめ|雑誌の4回が、単行本を飛ばして文庫になる

  • 『祝日集』は2026年11月25日(水)・角川文庫・336ページ・1,078円(税込・本体980円)
  • ★単行本の書誌が見当たらない。 KADOKAWAの製品ページにも国立国会図書館サーチにも単行本は無く、確認できるのは角川文庫の1点だけ
  • ★初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】全4回。最終回が載った第273号の発売は2026年9月25日で、文庫まで2か月
  • ★雑誌掲載時には副題があった=「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」。この4つは文庫の内容紹介には出てこない
  • ★雑誌の扱いは【連載】ではなく【短期集中掲載】。同じ号の赤川次郎・あさのあつこ・神永学は【連載】表示=最初から4回で終わる企画だった
  • ★収録は祝日ごとの4編=成人の日(二十歳の多緒)/昭和の日(銀座で飲む友人同士)/敬老の日(85歳の由井幹男)/勤労感謝の日(タウン誌編集者の澄乃)。二十歳と85歳が同じ1冊に入る
  • ★同じ11月25日に出る角川文庫のうち、新作は『祝日集』だけ。『探偵倶楽部 新装版』は1990年作の4つめの版、『信玄戦旗 新装版』は1956年作の改稿版の新装
  • ★3日後の11月28日に、同じKADOKAWAから『銀座の夜のうた』(四六変形判・288ページ・2,200円)が出る。『祝日集』第2編の副題は「銀座一本勝負」で、2冊とも夜の銀座を書いている
  • 人物がつながる連作短編集ではないので、どの編からでも読める
  • 『ひと』は砂町、『まち』は荒川が舞台。下町を書いてきた作家が、2026年11月は銀座を書く

雑誌に4回載った話が、単行本を飛ばして文庫になりました。 最終回から2か月です。

祝日集・小野寺史宜の読書ガイド

  • 【2026年最新】小野寺史宜の新刊・新作ガイド|『ひと』『まち』から最新刊まで完全網羅
  • 小野寺史宜のおすすめ小説 人気ランキングTOP10|初心者向けの1冊から名作まで
  • ひと 小野寺史宜 レビュー|2019年本屋大賞2位の青春小説
  • まち 小野寺史宜 レビュー|『ひと』に続く下町荒川青春譚
  • 銀座の夜のうた 小野寺史宜 レビュー|父に近い人が3人いる僕
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