『祝日集』は、小野寺史宜の4編入りの短編集で、2026年11月25日(水)に角川文庫から出ます。336ページ・1,078円(税込・本体980円)。
先に、検索して来た方がつまずきやすい点を3つ書きます。
ひとつ目。これは「単行本の文庫化」ではありません。 『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号に【短期集中掲載】された全4回が、そのまま4編になります。単行本の書誌は、版元の製品ページにも国立国会図書館サーチにも見当たりません。 最終回が載った第273号(2026年10月号)の発売は2026年9月25日なので、雑誌掲載の終わりから2か月で文庫という速さです。
ふたつ目。長編ではなく、祝日ごとの4編です。 版元が挙げる祝日は成人の日・昭和の日・敬老の日・勤労感謝の日。主人公は毎回ちがいます(二十歳の多緒/銀座で飲む友人同士/85歳の由井幹男/タウン誌の編集者・澄乃)。
みっつ目。各編には副題があります。 「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」です。この副題は文庫の内容紹介には出てきません。 雑誌の号ページにしか載っていない情報です。
※本ページはアフィリエイトリンクを含みます。
※本記事は発売前に公表された情報にもとづいています。
- 2026年11月25日・角川文庫・336ページ・1,078円(税込・本体980円)
- 祝日ごとの4編。成人の日/昭和の日/敬老の日/勤労感謝の日
- 初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】
祝日集とは|角川文庫から出る4編の短編集

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 小野寺史宜 |
| 版元・レーベル | KADOKAWA・角川文庫 |
| 発売日 | 2026年11月25日(水) |
| 判型 | 文庫判 |
| ページ | 336ページ |
| 価格 | 1,078円(税込・本体980円) |
| ISBN | 978-4-04-117539-2 |
| 構成 | 祝日ごとの4編 |
| 初出 | 『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号【短期集中掲載】 |
出典:KADOKAWA 製品ページ、openBD(2026年10月13日時点)
版元のキャッチコピー
ちょっぴり特別な日、祝日。人生が少しだけ動き出す一日を描いた物語。
なんでもないようで、ちょっぴり特別な日。それが祝日。笑えて泣けて、背筋が伸びる。そんなドラマが生まれます。
出典:KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)
→ 「祝日」という枠だけを決めて、中身は毎回ちがう人を書くという作りです。
収録は4編。祝日が1編ずつ
| 祝日 | 主人公 | 版元による紹介 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 成人の日 | 多緒(二十歳) | 二十歳のつどいが終わり、同窓会前に友人の明日奈とお茶をする |
| 2 | 昭和の日 | 友人同士 | 年に一度ホテルを予約して銀座で会い、遅くまで飲む。二十年以上続く夜 |
| 3 | 敬老の日 | 由井幹男(85歳) | 敬老の日に、良いことも悪いことも重ねてきた人生を振り返る |
| 4 | 勤労感謝の日 | 澄乃(タウン誌編集者) | 『カフェノヴェレッテ』の取材のなかで、自身のこれまでを振り返る |
出典:KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)
→ 二十歳から85歳まで、1冊で世代が一周します。
主人公の年齢が毎編ちがう
同じ作者の『ひと』『まち』は、20代前半の青年を長編で追う本でした。『祝日集』は、二十歳・中年・85歳・編集者と、編ごとに年齢が変わります。 → 1冊で小野寺史宜の「人の書き分け」をまとめて読めるつくりです。
祝日集の初出|『小説 野性時代』の短期集中掲載 全4回

4回とも「祝日+副題」という題だった
雑誌に載ったときの題は、祝日名だけではありません。
| 回 | 掲載号 | 雑誌掲載時の題 |
|---|---|---|
| 1 | 第270号 2026年7月号 | 祝日集 成人の日 成人の火 |
| 2 | 第271号 2026年8月号 | 祝日集 昭和の日 銀座一本勝負 |
| 3 | 第272号 2026年9月号 | 祝日集 敬老の日 じいじ |
| 4 | 第273号 2026年10月号【最終回】 | 祝日集 勤労感謝の日 今できていることに |
出典:カドブン「小説 野性時代 第270号」「第271号」「第272号」、KADOKAWA 製品ページ(第273号)(2026年10月13日時点)
→ 「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」という副題は、文庫の内容紹介には出てきません。 雑誌の号ページを見ないと分からない情報です。
雑誌の扱いは「連載」ではなく「短期集中掲載」
4回とも、カドブンの号案内では【短期集中掲載】と表示されています。最終回の第273号だけ【短期集中掲載 最終回】です。
出典:カドブン「小説 野性時代 第270号」、KADOKAWA 製品ページ(第273号)(2026年10月13日時点)
→ 同じ号の赤川次郎・あさのあつこ・神永学などは【連載】表示です。『祝日集』は最初から4回で終わる企画として始まっていたことになります。
雑誌の紹介文と文庫の紹介文がつながる
第272号の案内文と、文庫の内容紹介が同じ人物で始まります。
由井幹男、八十五歳。敬老の日に振り返るのはこれまでの人生。良いことも悪いことも重ねてきた中、彼の胸に去来するものとは――。
出典:カドブン「小説 野性時代 第272号」、KADOKAWA 製品ページ(2026年10月13日時点)
→ 雑誌の案内文がそのまま文庫の内容紹介に入っています。 4編の順番も、掲載順(成人の日→昭和の日→敬老の日→勤労感謝の日)と同じです。
最終回から文庫まで2か月
| 日付 | |
|---|---|
| 最終回の掲載号(第273号)発売 | 2026年9月25日 |
| 角川文庫『祝日集』発売 | 2026年11月25日 |
| あいだ | 2か月 |
出典:KADOKAWA 製品ページ(第273号)、KADOKAWA 製品ページ(祝日集)(2026年10月13日時点)
→ ふつうの文庫化は、単行本が出てから2〜3年後です。『祝日集』は単行本を挟んでいないので、この速さになります。
祝日集は文庫化ではない|単行本の書誌が見当たらない

版元ページにも国立国会図書館サーチにも単行本が無い
| 探した場所 | 『祝日集』の単行本 |
|---|---|
| KADOKAWA 製品ページ | 記載なし(文庫判のみ) |
| 国立国会図書館サーチ | 見当たらない(2026年11月の点字データのみ) |
| openBD | 角川文庫の1件のみ |
出典:KADOKAWA 製品ページ、国立国会図書館サーチ、openBD(2026年10月13日時点)
→ 「単行本を文庫に落とした本」ではなく、「雑誌から直接文庫になった本」と読めます。ただし版元が「文庫オリジナル」と明記しているわけではありませんので、断定は避けます。
同じ11月の角川文庫と比べると位置づけが分かる
同じ日(2026年11月25日)に、角川文庫からは別の本も出ます。
| 本 | 性格 | ページ | 本体 |
|---|---|---|---|
| 『祝日集』(本作) | 雑誌掲載4回がそのまま4編 | 336ページ | 980円 |
| 『探偵倶楽部 新装版』(東野圭吾) | 1990年の単行本の4つめの版 | 336ページ | 1,000円 |
| 『信玄戦旗 新装版』(松本清張) | 1956年の作品を1987年に改稿した版の新装 | 288ページ | 940円 |
出典:KADOKAWA 製品ページ(祝日集)、同(探偵倶楽部 新装版)、同(信玄戦旗 新装版)(2026年10月13日時点)
→ 同じ月の角川文庫で、『祝日集』だけが「いま書かれたばかりの新作」です。
価格は本体980円
本体980円・税込1,078円です。openBDの書誌データでも本体980円で一致しています。
出典:KADOKAWA 製品ページ、openBD(2026年10月13日時点)
祝日集と『銀座の夜のうた』|3日違いで出る2冊

11月25日と11月28日に2冊が並ぶ
小野寺史宜は、2026年11月に3日違いで2冊出します。
| 発売日 | 書名 | 版元・判型 | ページ | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年11月25日 | 『祝日集』(本作) | 角川文庫・文庫判 | 336ページ | 1,078円(税込) |
| 2026年11月28日 | 『銀座の夜のうた』 | KADOKAWA・四六変形判 | 288ページ | 2,200円(税込) |
出典:KADOKAWA 製品ページ(祝日集)、同(銀座の夜のうた)(2026年10月13日時点)
→ どちらもKADOKAWAです。文庫と単行本で、3日違いになります。
2冊とも「銀座の夜」を書いている
『祝日集』の第2編の副題が「銀座一本勝負」です。
| 銀座の扱い | |
|---|---|
| 『祝日集』昭和の日「銀座一本勝負」 | 年に一度わざわざホテルを予約して銀座で友人と会い、遅くまで飲む。二十年以上続く夜 |
| 『銀座の夜のうた』 | 銀座の喫茶店『銀』に、さまざまな人が一杯のコーヒーを求めて来る |
出典:カドブン「小説 野性時代 第271号」、KADOKAWA 製品ページ(銀座の夜のうた)(2026年10月13日時点)
→ 片方は「年に一度だけ来る客」の側、もう片方は「毎日そこにいる店の側」です。どちらも夜の銀座を書いています。
下町を書いてきた作家が銀座を書いている
| 作品 | 舞台 |
|---|---|
| 『ひと』 | 東京の下町(砂町の総菜屋) |
| 『まち』 | 荒川 |
| 『祝日集』昭和の日 | 銀座 |
| 『銀座の夜のうた』 | 銀座 |
→ 2026年11月は、下町の作家が銀座を書く月になります。
祝日集の3つの読みどころ
1. 4編とも1編が短い
336ページを4編で割ると、1編あたり80ページ前後です。雑誌1回ぶんがそのまま1編なので、区切って読めます。
2. 祝日という枠だけが共通している
登場人物も舞台も編ごとに別で、共通しているのは「その日が祝日である」ことだけです。→ 連作短編集のように人物がつながる作りではないので、どの編から読んでも成立します。
3. 二十歳と85歳が同じ1冊に入る
第1編の多緒は二十歳、第3編の由井幹男は85歳です。65歳差が1冊に並びます。 → 『ひと』『まち』で20代を書いてきた作家が、同じ本のなかで85歳も書いているという読み方ができます。
祝日集に関するよくある質問
祝日集はいつ発売ですか
2026年11月25日(水)です。角川文庫から336ページ・1,078円(税込・本体980円)で出ます。
単行本の文庫化ですか
単行本の書誌は見当たりません。 KADOKAWAの製品ページにも国立国会図書館サーチにも『祝日集』の単行本はなく、確認できるのは角川文庫の1点だけです。初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】で、最終回の掲載号(2026年9月25日発売)から2か月後の文庫刊行になります。
何編入っていますか
4編です。成人の日・昭和の日・敬老の日・勤労感謝の日で、版元の内容紹介に4つとも紹介文が載っています。
各編の題名は何ですか
雑誌掲載時は「祝日集 成人の日 成人の火」「祝日集 昭和の日 銀座一本勝負」「祝日集 敬老の日 じいじ」「祝日集 勤労感謝の日 今できていることに」でした。文庫での収録題は、2026年10月時点では公表されていません。
長編ですか。短編集ですか
短編集です。主人公は編ごとに別(二十歳の多緒/銀座で飲む友人同士/85歳の由井幹男/タウン誌編集者の澄乃)で、人物がつながる連作短編集ではありません。
どの編から読んでもいいですか
はい。 共通しているのは「祝日の話である」ことだけなので、気になる祝日から読めます。 ただし文庫の並びは雑誌の掲載順(成人の日→昭和の日→敬老の日→勤労感謝の日)と同じです。
『ひと』『まち』の続きですか
違います。 『ひと』『まち』は祥伝社から出ている別系統の作品で、『祝日集』は人物のつながりがありません。 小野寺史宜の作品の並びは新刊・新作ガイドにまとめています。
同じ月に出る『銀座の夜のうた』とは関係がありますか
版元が「関連作」と書いているわけではありません。 ただし『祝日集』の第2編の副題は「銀座一本勝負」で、『銀座の夜のうた』は銀座の喫茶店が舞台です。どちらもKADOKAWAから、2026年11月25日と11月28日の3日違いで出ます。
何ページ、何時間で読めますか
336ページ・4編なので、通しで5〜6時間が目安です。1編あたり80ページ前後です。
小野寺史宜は初めてです。これから読んでいいですか
短編集なので入りやすいです。ただし代表作から入るなら『ひと』(2019年本屋大賞2位)が定番です。全体像は小野寺史宜の新刊・新作ガイドとおすすめランキングTOP10にまとめています。
まとめ|雑誌の4回が、単行本を飛ばして文庫になる
- 『祝日集』は2026年11月25日(水)・角川文庫・336ページ・1,078円(税込・本体980円)
- ★単行本の書誌が見当たらない。 KADOKAWAの製品ページにも国立国会図書館サーチにも単行本は無く、確認できるのは角川文庫の1点だけ
- ★初出は『小説 野性時代』2026年7月号〜10月号の【短期集中掲載】全4回。最終回が載った第273号の発売は2026年9月25日で、文庫まで2か月
- ★雑誌掲載時には副題があった=「成人の火」「銀座一本勝負」「じいじ」「今できていることに」。この4つは文庫の内容紹介には出てこない
- ★雑誌の扱いは【連載】ではなく【短期集中掲載】。同じ号の赤川次郎・あさのあつこ・神永学は【連載】表示=最初から4回で終わる企画だった
- ★収録は祝日ごとの4編=成人の日(二十歳の多緒)/昭和の日(銀座で飲む友人同士)/敬老の日(85歳の由井幹男)/勤労感謝の日(タウン誌編集者の澄乃)。二十歳と85歳が同じ1冊に入る
- ★同じ11月25日に出る角川文庫のうち、新作は『祝日集』だけ。『探偵倶楽部 新装版』は1990年作の4つめの版、『信玄戦旗 新装版』は1956年作の改稿版の新装
- ★3日後の11月28日に、同じKADOKAWAから『銀座の夜のうた』(四六変形判・288ページ・2,200円)が出る。『祝日集』第2編の副題は「銀座一本勝負」で、2冊とも夜の銀座を書いている
- 人物がつながる連作短編集ではないので、どの編からでも読める
- 『ひと』は砂町、『まち』は荒川が舞台。下町を書いてきた作家が、2026年11月は銀座を書く
雑誌に4回載った話が、単行本を飛ばして文庫になりました。 最終回から2か月です。



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